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第二章 皇帝はシスターコンプレックス。
レベルアップするシスコン。
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今日は疲れた――
主にシュヴァリエのせいで。
凱旋に高揚する気持ちは分かる。
戦を経験し帰還した兵士達がそのまま昂ぶる気持ちを持て余して娼館に行くというお話は、前世の戦記物の小説にすら描写としてあった。
小説を読みながら、殺し合いをする時の昂りは、性的な昂りと似てるものなの?
とか。
してる事は全く違うけれど、命を主題にするなら根本が似てるのかもしれない。
命を賭けて戦い死んでしまうかもしれない恐怖を味わうと、この世に自分の遺伝子を残したくなるのかもしれない。
などなど。
異なる性の不思議を感じたものだった。
まだ性経験など年齡的に皆無であろうシュヴァリエの高揚した気持ちは持って行き場が無くて、
その矛先を全て妹にぶつけてくるとはコレ如何に。
スキンシップで晴らしてるのかしら……
シュヴァリエと共にした夕食時も、その後の就寝前くつろぎの時間も、シュヴァリエの膝に乗せられた。
なんという羞恥プレイ。
頭のてっぺんに頬を寄せてスリスリしているシュヴァリエに、アンナを含めた皆の生暖かい視線。
見た目と中身が一緒の年齡なら、お兄様に可愛がられて幸せな妹姫なんでしょう。
中身が成人前の私は、綺麗な顔の年下の男の子に頬をスリスリされる姿を皆に観察される図が、恥ずかしくて仕方ない。
私にはショタを愛でる趣味は無かったはずだけど、絶世の美少年の膝の上でそっちの趣味が開眼しそうです…。
うん。無事に帰って来てくれたことへのご褒美だと思おう。
前世でショタ好きの薄い本が好きな友達を思い出してたら、
シュヴァリエが話し始めた。
「ちょっと見ないうちに増々可愛くなったんじゃないか?」
はい――?
「まぁ…お兄様ったら。有難うございます。ウフフフフ」
流石にこの短期間で顔は変わらない。
言われなくてもクラウディアが可愛いのは認めますけどね?
すると急に不機嫌な顔になったシュヴァリエ。
「香水臭い令嬢の様な気持ち悪い笑い方をするな。お前はいつも通りが1番いい。」
「こ、香水臭い…?」
確かに皇宮まで来る令嬢達にすれ違う度、香水がこれでもかと濃厚に香り、香水って浴びるもんなんだと思い始めてたくらいだけど。
厄介なのは廊下にしばらく匂いが残ってるから、たまに色んな香りが混ざりあって嗅覚が麻痺するくらい臭いこと。
「どれだけの体臭を隠す為にアレだけ振る必要があるんだ。耐えられないくらいだからか、しばらく嗅覚が麻痺して鼻の奥が痛かったりする。
茶会なんぞ出た日には、1日中鼻がおかしい気がするぞ。
お前は絶対に真似するなよ。気軽に抱っこも出来なくなる。」
シュヴァリエにも色々あるのね。
素直に頷いておこう。
「――はい。」
と素直に返事をすると、頭をいいこいいこと撫でられる。
私の羞恥心は庭にでも捨てて、私は幼児、私は幼児と念仏の様に唱えてシュヴァリエのしたいようにさせておいた。
っていうのが先程の会話だ。
就寝する為にアンナも退室した今は1人。
ふと今回までの戦を思った。
どの戦も負け知らずで無敗。
シュヴァリエが他の追随を許さない程に強いのは分かるけれど、何も感じない殺戮マシーンではない。
それでも普通の人の様に傷つきもすれば泣きもする。
戦を仕掛けてくる相手を容赦せず屠ればいいのに、必要最低限の犠牲で済ませる事は、全てを屠るより難しい筈。
敵の総大将だけを屠って戦を終わらせるやり方は、小さな隙間を見つけそこを正確に突かなければ成し得ない高度な戦略だ。
シュヴァリエだったら莫大な魔力に任せて火力でゴリ押しの方が楽なのに、それを是としない。
敵であれど1つの命と捉えたシュヴァリエは決して心無い殺戮マシーンではないのだ。
段々とシュヴァリエの戦い方が知られ、総大将の守りはより堅牢となるだろう事は必至。
強さを過信するとその隙を突かれる。
単騎で中心へと突破して総大将を叩くやり方はハラハラするとしかいい様がない。
確かゲームの中では、次が最後の戦争になる筈。
そこで……何だっけ。
シュヴァリエに危機が訪れた筈だったけれど……思い出せない。
まだ宣戦布告はされてないはずだから、今は心配していないけれど、それまでに思い出さなければ。
何でシュヴァリエは追い込まれるんだっけ……敵の総大将へ特攻中?それとも味方の……?
くるくるとゲームのスチル絵が頭で回る。
シュヴァリエはシークレットキャラだから一度しかプレイしておらず、そのせいで記憶が曖昧だ。
こんなことになるって分かってたら、もっと気合入れてプレイしたというのに神様は意地悪だ。
そんな事を悶々とするうちに寝入ってしまった。
翌日、シュヴァリエといつの間にか恒例となっていた朝食を共にする。
前夜に明日は一緒に取れないと言われない限り、基本は一緒に取る事になるようになった。
朝の支度をアンナに手早く済ませて貰い、ダイニングルームへと足を運ぶと、
先に朝食の席に座り、不在時の間の政務内容に目を通すシュヴァリエがいた。
ダイニングルームに入ってきた私を視認すると、シュヴァリエが立ち上がりエスコートしてくれた。
席へ案内してくれると思いきや、シュヴァリエは先程自分が座っていた椅子まで私の手を取り移動する。
(あ、何かデジャヴ…最近のシュヴァリエのシスコンっぷりにこの後の事が想像出来てしまうわ…)
先程までシュヴァリエが座っていた椅子に、また座ってしまう。
そして私の脇に………ああ、はい。
また膝の上の羞恥プレイ……了解しました。
「お、お兄様、クラウディア、1人で座れるし食べれるよ…?赤ちゃんじゃないんだから…」
聞き入れて貰えるなど微塵も期待していないが、一応は戸惑った表情を作り、暗に降ろせと伝える。
ポーズってヤツですよ。
喜々として同意なぞしてないけれど、仕方なくという態度を崩さないのは大事。
喜々としてたらもっと酷い事になりそう。
「ん?似た様なものだろう?」
「6歳です!ぜんっぜん違いますから!赤ちゃんじゃないです!」
「まだ6歳だろう?甘えられるうちに甘えておけ。」
いや、そっちも十一歳でしょう!?
大人び過ぎてやしませんか? 色々と。
「……お兄様が寂しくて仕方ない様なので、クラウディアは仕方なく我慢しておきます。
とっても恥ずかしいですけど、お兄様が寂しい寂しいって言うもので仕方なくですからね。」
からかう様な口調で言えば、
前なら「なわけないだろう!」と照れ隠しなのか怒っていたので、
今回もそれを利用させて貰おう。
「ああ…そうだ。とっても寂しかった。クラウディア不足だな。落ち着くまでは常に膝に乗せよう。」
こ、これは違うパターン……
恥ずかしい言葉をスラスラと言うシュヴァリエ。
「なっ……!」
ぶわって真っ赤になった頬に手を当てシュヴァリエを睨む。
「真っ赤……。」
シュヴァリエがニッコリして指摘してきた。
(いちいち言わなくていいから!)
唇を尖らせプイっとするクラウディア。
可愛くて仕方ない様子のシュヴァリエ。
仲良し兄妹である。
頬の赤みは食事を終えるまでひかなかった。
そんな状態のシュヴァリエと共に朝食を済ませる。
次は貴族達との謁見が控えていた。
お披露目は済ませていないけれど、クラウディアも謁見の間に伴ってくれるとのこと。
初めて参加するクラウディアは、どんな事をシュヴァリエと貴族が話のすかちょっぴり気になった。
主にシュヴァリエのせいで。
凱旋に高揚する気持ちは分かる。
戦を経験し帰還した兵士達がそのまま昂ぶる気持ちを持て余して娼館に行くというお話は、前世の戦記物の小説にすら描写としてあった。
小説を読みながら、殺し合いをする時の昂りは、性的な昂りと似てるものなの?
とか。
してる事は全く違うけれど、命を主題にするなら根本が似てるのかもしれない。
命を賭けて戦い死んでしまうかもしれない恐怖を味わうと、この世に自分の遺伝子を残したくなるのかもしれない。
などなど。
異なる性の不思議を感じたものだった。
まだ性経験など年齡的に皆無であろうシュヴァリエの高揚した気持ちは持って行き場が無くて、
その矛先を全て妹にぶつけてくるとはコレ如何に。
スキンシップで晴らしてるのかしら……
シュヴァリエと共にした夕食時も、その後の就寝前くつろぎの時間も、シュヴァリエの膝に乗せられた。
なんという羞恥プレイ。
頭のてっぺんに頬を寄せてスリスリしているシュヴァリエに、アンナを含めた皆の生暖かい視線。
見た目と中身が一緒の年齡なら、お兄様に可愛がられて幸せな妹姫なんでしょう。
中身が成人前の私は、綺麗な顔の年下の男の子に頬をスリスリされる姿を皆に観察される図が、恥ずかしくて仕方ない。
私にはショタを愛でる趣味は無かったはずだけど、絶世の美少年の膝の上でそっちの趣味が開眼しそうです…。
うん。無事に帰って来てくれたことへのご褒美だと思おう。
前世でショタ好きの薄い本が好きな友達を思い出してたら、
シュヴァリエが話し始めた。
「ちょっと見ないうちに増々可愛くなったんじゃないか?」
はい――?
「まぁ…お兄様ったら。有難うございます。ウフフフフ」
流石にこの短期間で顔は変わらない。
言われなくてもクラウディアが可愛いのは認めますけどね?
すると急に不機嫌な顔になったシュヴァリエ。
「香水臭い令嬢の様な気持ち悪い笑い方をするな。お前はいつも通りが1番いい。」
「こ、香水臭い…?」
確かに皇宮まで来る令嬢達にすれ違う度、香水がこれでもかと濃厚に香り、香水って浴びるもんなんだと思い始めてたくらいだけど。
厄介なのは廊下にしばらく匂いが残ってるから、たまに色んな香りが混ざりあって嗅覚が麻痺するくらい臭いこと。
「どれだけの体臭を隠す為にアレだけ振る必要があるんだ。耐えられないくらいだからか、しばらく嗅覚が麻痺して鼻の奥が痛かったりする。
茶会なんぞ出た日には、1日中鼻がおかしい気がするぞ。
お前は絶対に真似するなよ。気軽に抱っこも出来なくなる。」
シュヴァリエにも色々あるのね。
素直に頷いておこう。
「――はい。」
と素直に返事をすると、頭をいいこいいこと撫でられる。
私の羞恥心は庭にでも捨てて、私は幼児、私は幼児と念仏の様に唱えてシュヴァリエのしたいようにさせておいた。
っていうのが先程の会話だ。
就寝する為にアンナも退室した今は1人。
ふと今回までの戦を思った。
どの戦も負け知らずで無敗。
シュヴァリエが他の追随を許さない程に強いのは分かるけれど、何も感じない殺戮マシーンではない。
それでも普通の人の様に傷つきもすれば泣きもする。
戦を仕掛けてくる相手を容赦せず屠ればいいのに、必要最低限の犠牲で済ませる事は、全てを屠るより難しい筈。
敵の総大将だけを屠って戦を終わらせるやり方は、小さな隙間を見つけそこを正確に突かなければ成し得ない高度な戦略だ。
シュヴァリエだったら莫大な魔力に任せて火力でゴリ押しの方が楽なのに、それを是としない。
敵であれど1つの命と捉えたシュヴァリエは決して心無い殺戮マシーンではないのだ。
段々とシュヴァリエの戦い方が知られ、総大将の守りはより堅牢となるだろう事は必至。
強さを過信するとその隙を突かれる。
単騎で中心へと突破して総大将を叩くやり方はハラハラするとしかいい様がない。
確かゲームの中では、次が最後の戦争になる筈。
そこで……何だっけ。
シュヴァリエに危機が訪れた筈だったけれど……思い出せない。
まだ宣戦布告はされてないはずだから、今は心配していないけれど、それまでに思い出さなければ。
何でシュヴァリエは追い込まれるんだっけ……敵の総大将へ特攻中?それとも味方の……?
くるくるとゲームのスチル絵が頭で回る。
シュヴァリエはシークレットキャラだから一度しかプレイしておらず、そのせいで記憶が曖昧だ。
こんなことになるって分かってたら、もっと気合入れてプレイしたというのに神様は意地悪だ。
そんな事を悶々とするうちに寝入ってしまった。
翌日、シュヴァリエといつの間にか恒例となっていた朝食を共にする。
前夜に明日は一緒に取れないと言われない限り、基本は一緒に取る事になるようになった。
朝の支度をアンナに手早く済ませて貰い、ダイニングルームへと足を運ぶと、
先に朝食の席に座り、不在時の間の政務内容に目を通すシュヴァリエがいた。
ダイニングルームに入ってきた私を視認すると、シュヴァリエが立ち上がりエスコートしてくれた。
席へ案内してくれると思いきや、シュヴァリエは先程自分が座っていた椅子まで私の手を取り移動する。
(あ、何かデジャヴ…最近のシュヴァリエのシスコンっぷりにこの後の事が想像出来てしまうわ…)
先程までシュヴァリエが座っていた椅子に、また座ってしまう。
そして私の脇に………ああ、はい。
また膝の上の羞恥プレイ……了解しました。
「お、お兄様、クラウディア、1人で座れるし食べれるよ…?赤ちゃんじゃないんだから…」
聞き入れて貰えるなど微塵も期待していないが、一応は戸惑った表情を作り、暗に降ろせと伝える。
ポーズってヤツですよ。
喜々として同意なぞしてないけれど、仕方なくという態度を崩さないのは大事。
喜々としてたらもっと酷い事になりそう。
「ん?似た様なものだろう?」
「6歳です!ぜんっぜん違いますから!赤ちゃんじゃないです!」
「まだ6歳だろう?甘えられるうちに甘えておけ。」
いや、そっちも十一歳でしょう!?
大人び過ぎてやしませんか? 色々と。
「……お兄様が寂しくて仕方ない様なので、クラウディアは仕方なく我慢しておきます。
とっても恥ずかしいですけど、お兄様が寂しい寂しいって言うもので仕方なくですからね。」
からかう様な口調で言えば、
前なら「なわけないだろう!」と照れ隠しなのか怒っていたので、
今回もそれを利用させて貰おう。
「ああ…そうだ。とっても寂しかった。クラウディア不足だな。落ち着くまでは常に膝に乗せよう。」
こ、これは違うパターン……
恥ずかしい言葉をスラスラと言うシュヴァリエ。
「なっ……!」
ぶわって真っ赤になった頬に手を当てシュヴァリエを睨む。
「真っ赤……。」
シュヴァリエがニッコリして指摘してきた。
(いちいち言わなくていいから!)
唇を尖らせプイっとするクラウディア。
可愛くて仕方ない様子のシュヴァリエ。
仲良し兄妹である。
頬の赤みは食事を終えるまでひかなかった。
そんな状態のシュヴァリエと共に朝食を済ませる。
次は貴族達との謁見が控えていた。
お披露目は済ませていないけれど、クラウディアも謁見の間に伴ってくれるとのこと。
初めて参加するクラウディアは、どんな事をシュヴァリエと貴族が話のすかちょっぴり気になった。
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