傷心オメガ、憧れのアルファを誘惑

金剛@キット

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22話 発情 ※R18

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 義兄の結婚式の後、伯爵邸へと会場を移し舞踏室で始まったダンスパーティーは、日が暮れて一番盛り上がりを見せる時間だったが、身体の奥深くで発情の徴候ちょうこうを感じ、アディは早々に引き上げ自室へと戻って来ていた。

 結婚式用の服を脱ぎ、アディは愛用のガウンを羽織り、綺麗に編み込まれた髪を解していると…

 コンッ… コンッ… コンッ…

「あっ!!」
 扉が廊下側から叩かれる音が聞こえ、慌ててアディが自室の扉を開くと…
 デスチーノは何も言わず、無言でアディの自室へと入って来る。

<ああ、本当に来てくれた!! デスチーノが僕を抱きに来てくれた!! 嬉しい、よかったぁ―――っ!! よかったぁよぉ――っ!!!>

 今までパーティーに参加していたらしく、デスチーノはまだ純白にブルーの縁取り、金糸の刺繍ししゅうを施された騎士の礼装姿だった。

<うわぁ~っ… 本当に素敵だなぁ~っ!! 今からこの人に抱かれるんだ!>
 デスチーノに抱かれると思っただけで、アディの下腹はヂクリとうずき、じわじわと熱くなった。

 罪悪感を感じながらも、アディは抑制剤も、避妊薬も飲んでいない。

 昨夜と、今日の朝と、デスチーノという強力なアルファから二日続けて性的刺激を受け… 結婚式の最中はオメガ用の抑制剤で、発情を押さえていたが…
 2時間ほど前から薬の効き目が薄れ出し、今は軽く発情が始まって、アディの身体は熱が籠り、苦痛を感じていた。

 一度、身体に火が付けば、間違いなく本格的な発情が始まる状態だ。

 ぼんやりとデスチーノに見惚れ、もたもたしているアディに代わり、デスチーノは扉に鍵を掛けた。

 振り返り向き合ってみると、デスチーノのスミレ色の瞳はギラギラと光り、眉間には深いしわを寄せ、怒っているように見え…


「デスチーノ…? あの、僕…」
 ずっと無言のデスチーノに、アディは怯えてしまった。

「・・・・・・」
 デスチーノは無言のまま、アディが羽織るガウンをその場に落とし唇を奪い、荒々しく愛撫を始めた。

「んんっ…! んんっ…!う… んんっ…!!」
 チュクチュク…ッ… チュ… クチュチュ…

 2人の唇が合わさり、こすれ、鳴り始めると、デスチーノはアディの背中に大きな手を回し、ゆっくりと撫でながら臀部でんぶまで下ろし、その奥の蜜壺みつつぼの入口を指先で突っつく。

「ううんんん―――っ…!」

 ブルブルと震え、うめき声を上げるアディは、デスチーノの騎士服を、ギュッ… と握り締め、背中を反らすと…


 長く太いデスチーノの指が、蜜壺みつつぼの中にずぶりと潜り込む。







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