第二の人生、公爵令嬢として頑張りますぅ?

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あれこれ

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ターヘル侯爵令嬢は怒るかと思いきや変な顔をし、周りに会話を聞かれているのに気づいて「授業が始まりますので」と言って席に戻った逃げた

取り敢えず先制の一撃は出来た。

教師が私を見て一瞬足を止めたけど何事も無かった様に授業を始める。


この学園は平等を掲げている。

本来は身分関係なく交流が持てる様にとの意味だったが、今では上位貴族を潰す絶好の機会になっていた。

学生の時に醜聞等を作り相手を攻撃、親が出てきたり身分を出したりすれば、平等の精神を害したと声高々に非難する図式になっていた。

三代目の皇帝が学園を作った際に自らが宣言したから、異を唱えるのは皇室に刃向かうと受け取られるのだ。

そのせいで今までに何人もの高位貴族子息令嬢が、社交界に出られなくなっているとの事。(セルシュ先生談)


普通は貴族なら先を考えて公爵令嬢に媚を売る。学園で一緒に過ごしてましたぁ~とか社交界に出た時のネタにできるもんね。けっこうなアドバンテージだ。
でも自分の家より上位の政敵や商売敵が社交界に出てこれなくなったら?親もそれでダメージを受けてくれたら?リスクを冒してでも上位貴族に楯突く価値はあるだろう。

その腹積もりで徹底的に潰すのだそう。周囲はそれを見世物のように楽しんでいるんだから、よほどのことがない限り邪魔しないんだから。

貴族社会ってマジ怖い!!


二度目の人生がハードモード過ぎるよ····· 


今、一部の生徒は私を徹底的に潰す腹だし、他は成り行きを楽しんでる。

皇太子が関わってるから、見世物としては最高だろうな。
(今は公爵家突撃訪問前回の件で謹慎中)

あれこれ考えていると授業が終了。

お昼休みになり、アヤナとリッツヘルムと食堂に向かう。

何があるかな~♪♪♪

メニューは特別、A、B、C定食がある。
特別メニューはお高くて金持ちしか食べられない。Cが一番安くて平民の特待生用。

メニューを見たらCに米を使った親子丼ぽい料理があった!!

米!コメ!!ライス!!!

この世界に来てからパンばっかりで(美味しいけど)米はないと思ってたから、感激した。

どれだけ食べたかったか!

私はC定食を頼んだ。周囲が騒めきだしたけど、無視だ無視!

私は踊り出したいのを我慢して席に付きスプーン(箸はない)で親子丼ぽいものを1口。

美味しい~♡

ぽいって言ってたけど、完全に親子丼。出汁もしっかりとってる。

がっつきたいのを我慢して食べてると、リアナを潰し隊その2が来た。

「あら、このような隅で貧相なメニューを召し上がるなんて、療養が余程お辛かったようですわね。」

今度は伯爵令嬢だ。

「御機嫌よう。貧相だなんて作って下さる方に対して失礼でしてよ。それと剣で刺され一時は命を危ぶまれたのです。お辛かったかどうか想像すら出来ませんの?」

至福の時間を邪魔したんだから覚悟出来てんだろうな?というのを眼に込めて睨んでやった。

伯爵令嬢は悔しそうだったが「失礼」と言って離れていく。
喧嘩売っといてこの程度で引き下がるんかい!


「お嬢様、そんなに殺気をこめて睨まれては逃げて当然です。」

アヤナが青ざめて言った。
そんなに怖かったの?






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