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神前裁判が始まりました。
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先生の圧に負けて呼ばれるまで一緒にお茶と軽食食べてました。
まあ、私だけじゃ不安があったから、頼もしいとも言えるんだけど不安も大きい。
先生、敵って判断したら完膚なきまでに叩き潰すタイプっぽいもん。
裁判の打ち合わせをしていたら、司祭が呼びに来た。
神前裁判をする大聖堂の中は十字形で一番奥にさっき見た神の石像の真下に神使(裁判長)の首座主教様、左右に副神使(裁判官)の枢機卿様がいる。
少し下に下がり神の石像から見て十字の右横に神告者、左に神判者、真ん中に真偽者、そこから下は信者席(傍聴席)になる。
そして真偽者の立つ場所に立派な台座に置かれたボーリング大の玉があり、それが聖玉だと先生が教えてくれた。
普通の丸い石にしか見えない。色もその辺の石ころと同じ。
聖玉って言ってもまだピンとこないなぁ。
私と先生が右に座り、犯罪者が父親と左に座って首座主教様が来るのを待つ。
犯罪者はずっと私を睨んでいて、全然反省してない。
コイツ、今日で人生終わるかもなのにダメだわ。
奥の右手扉から首座主教様と思われるおじいちゃんと50代位の白茶髪の男性、アルマエル様が入ってきた。全員立って最敬礼をする。
因みに首座主教様はどの国にもおられる、各国の中で一番偉い人。その次が枢機卿様。そして司教、司祭、助祭と続く。教会騎士もいて実力は帝国の近衛騎士団よりも強いと先生が言っていた。
フィーラ大陸南東にはノーダム神が降り立ったとされる場所に教会総本部があり、言わずもがなノーダム教の総本山でフィーラ大陸唯一の不可侵の場所。普段は教会総本部の中心に建つノーダム大聖堂(ノーダムの名を冠するのはここだけ)に聖玉が安置されているらしい。
今回のように神前裁判が開廷されるとノーダム大聖堂から教会騎士に守られながら秘密裏に運ばれてくる。
閑話休題。
50代の男性はエジエル枢機卿だと先生に耳打ちされた。
エジエル様が立ち上がり今回の神告の内容を述べる。
「神告者は3の月15の日に帝立学園別館秋の庭園にて神判者に左肩を刺され、約10分後に神学の特別講師に来ていたアルマエル枢機卿に、神前裁判の申請を伝えた。
その2日後私エジエルとアルマエル枢機卿、3人の司祭がマセル公爵邸にて天への階を登らんとする令嬢を確認し、訴えを認めた。
申請状に神告者は10の月から学園内外において言われなき罪を神判者や周囲から責められ、否定したが皇太子、第二皇子始め高位貴族子息が関わり被害が拡大。遂に皇室からも苦言を呈されたとある。」
今、天の階を登らんするって言った?もしかして1回心肺停止したの?
やっぱりアソコって死んだ人が行く所だったのかぁ~。
しみじみ思い返していたら、机をコツンと叩く音がして我に帰る。隣を見ると先生がブリザード吹かせてこっちを見てた。
すみません!
裁判中だったのを思い出し、続きを神妙に聞く。
「神告者であるサウスリアナ・デステ・マセルは心身が安定していない為、セルシュ・ディ・ロッゼルが神弁者として付く。神判者キーク・デル・ウーシエには父キルン・デル・ウーシエが付く。」
犯罪者の名はキークだったか。忘れてた。
長かった説明が終わり、エジエル様が両者に承諾を求めた。
「今の説明に相違ないか。」
「御座いません」
「あります!コイツはっーー」
「申し訳ありません。相違ありません。」
私は承諾したが、キークは否定して私を指さしてコイツ呼ばわり。
父親が口を塞ぎ変わりに承諾した。鬼の形相で息子を睨んでいる。
お父さんも大変だね。
まあ、私だけじゃ不安があったから、頼もしいとも言えるんだけど不安も大きい。
先生、敵って判断したら完膚なきまでに叩き潰すタイプっぽいもん。
裁判の打ち合わせをしていたら、司祭が呼びに来た。
神前裁判をする大聖堂の中は十字形で一番奥にさっき見た神の石像の真下に神使(裁判長)の首座主教様、左右に副神使(裁判官)の枢機卿様がいる。
少し下に下がり神の石像から見て十字の右横に神告者、左に神判者、真ん中に真偽者、そこから下は信者席(傍聴席)になる。
そして真偽者の立つ場所に立派な台座に置かれたボーリング大の玉があり、それが聖玉だと先生が教えてくれた。
普通の丸い石にしか見えない。色もその辺の石ころと同じ。
聖玉って言ってもまだピンとこないなぁ。
私と先生が右に座り、犯罪者が父親と左に座って首座主教様が来るのを待つ。
犯罪者はずっと私を睨んでいて、全然反省してない。
コイツ、今日で人生終わるかもなのにダメだわ。
奥の右手扉から首座主教様と思われるおじいちゃんと50代位の白茶髪の男性、アルマエル様が入ってきた。全員立って最敬礼をする。
因みに首座主教様はどの国にもおられる、各国の中で一番偉い人。その次が枢機卿様。そして司教、司祭、助祭と続く。教会騎士もいて実力は帝国の近衛騎士団よりも強いと先生が言っていた。
フィーラ大陸南東にはノーダム神が降り立ったとされる場所に教会総本部があり、言わずもがなノーダム教の総本山でフィーラ大陸唯一の不可侵の場所。普段は教会総本部の中心に建つノーダム大聖堂(ノーダムの名を冠するのはここだけ)に聖玉が安置されているらしい。
今回のように神前裁判が開廷されるとノーダム大聖堂から教会騎士に守られながら秘密裏に運ばれてくる。
閑話休題。
50代の男性はエジエル枢機卿だと先生に耳打ちされた。
エジエル様が立ち上がり今回の神告の内容を述べる。
「神告者は3の月15の日に帝立学園別館秋の庭園にて神判者に左肩を刺され、約10分後に神学の特別講師に来ていたアルマエル枢機卿に、神前裁判の申請を伝えた。
その2日後私エジエルとアルマエル枢機卿、3人の司祭がマセル公爵邸にて天への階を登らんとする令嬢を確認し、訴えを認めた。
申請状に神告者は10の月から学園内外において言われなき罪を神判者や周囲から責められ、否定したが皇太子、第二皇子始め高位貴族子息が関わり被害が拡大。遂に皇室からも苦言を呈されたとある。」
今、天の階を登らんするって言った?もしかして1回心肺停止したの?
やっぱりアソコって死んだ人が行く所だったのかぁ~。
しみじみ思い返していたら、机をコツンと叩く音がして我に帰る。隣を見ると先生がブリザード吹かせてこっちを見てた。
すみません!
裁判中だったのを思い出し、続きを神妙に聞く。
「神告者であるサウスリアナ・デステ・マセルは心身が安定していない為、セルシュ・ディ・ロッゼルが神弁者として付く。神判者キーク・デル・ウーシエには父キルン・デル・ウーシエが付く。」
犯罪者の名はキークだったか。忘れてた。
長かった説明が終わり、エジエル様が両者に承諾を求めた。
「今の説明に相違ないか。」
「御座いません」
「あります!コイツはっーー」
「申し訳ありません。相違ありません。」
私は承諾したが、キークは否定して私を指さしてコイツ呼ばわり。
父親が口を塞ぎ変わりに承諾した。鬼の形相で息子を睨んでいる。
お父さんも大変だね。
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