第二の人生、公爵令嬢として頑張りますぅ?

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ピンクの供述

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朝に案内された休憩室に戻り熱いお茶を飲んでホッとした。

こんなビックリ発言の連続だなんて思ってなかったよ!!

日記に書いてない事実が多すぎる!

「後は阿婆擦れと馬鹿だけだが、持つか?」

精神がって?

ここで頑張らないと第二の人生終わっちゃうよ。

先生に任せてたら、いらん闇まで引っ張り出しそうだし。

「頑張ります!」

「残念。私に任せてくれればいいのに。」

全然残念そうに見えない。先生も何考えてんのかわからん!




裁判が再開され、ピンクが入ってきた。エジエルが聖玉に触れさせ、促す。

「キリカさん、私がキリカさんを苛めていると皇太子殿下達に誘導、もしくは匂わせましたか?」

「いいえ」

ピンクは不思議そうに否定する。
聖玉も白くなってから色が消える。

「キリカさんは私が苛めていると思っていましたか?」

「いいえ」

また白くなって消えた。

どーゆー事?

コツコツコツ。

「神使様、目眩がしてきたので神弁者に変わるのをお許し下さい。」

神使様が頷かれ交代。

「皇太子殿下達がサウスリアナ様をキリカさんの苛めに関わっていると誤解しているのを知っていましたか?」

「どう誤解されてたかわかりません。」

本当に解らないという顔だ。
こっちもわからない。

 リアナの日記や、神義者の証言、私が見た限りでも真っ黒なのに。

エジエル様も止めないし。
とエジエル様の方を見たら、アルマエル様、首座主教様と話し合ってる。

3人で頷きあってアルマエル様がピンクを見た。

「キリカ、学園でどのように過ごしどう感じたか全て話しなさい。」

「はい。私は平民の特待生で入学しました。勉強は楽しくて皇太子殿下ともーーー」
周りのドアが空いて教会の騎士が何人も入ってくる。

「続けなさい。」

「·····はい。皇太子殿下とも親しくして頂き皆さんと楽しく学園生活を送らせてもらってます。」

「キリカ、3年間の学園生活を全てと言いました。続けなさい。」

いや、騎士達がどんどん周りを囲んで行ってるのに話せないよね。

「皆さん優しくて」

「机が水浸しでも?」

騎士とピンクの間は1mも空いてない。

「あれは誤解でした。私はヤナキル様がっ!」

騎士剣に手をかける。その音が聞こえたのだろう。途中で言葉を止めた。

「続けなさい。」

「何故騎士様達が私のーー」

「続けなさい。」

「ヤナキル様があんな風にサウスリアナ様を疑ってるなんて思わなかったんです。」

聖玉が茶色に点滅しだした。

「虚偽の発言がありました。キリカは真実を話しなさい。」

「本当です!」

今度は藍色に点滅している。さっきまでの何も知りませんって顔は消え去り焦っているよう。

「虚偽を続けるのは止めなさい。それは神の玉です。」

「知らないって言ってるでしょ!」

「それも虚偽です。真実を言いなさい。」

「神の玉ってどこに証拠があるのよ!あんた達が言ってるだけじゃない!!」

おい!自ら罪を重くしてどーすんの?!

「今の言葉は真実ですね。ではもう一度ききます。キリカ、サウスリアナに苛められたか答えなさい。」
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