私の魔力は2ですから〜婚約者を妹に取られて、家族に奴隷のように扱われてる私が何故か魔王候補達に迫られる〜

ターナー

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7、転移場所

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「………ここ何処?」

私に魔法弾が着弾した瞬間、景色が変わる、あたりを見渡すと、どうやら何処かの部屋のようだ。

(そ、そういえばとしか聞いてないじゃん)

よくよく思い返してみると、何処に転移されるか何の情報もないわけで、それが私の不安を煽る、とりあえず冷静に部屋の中を見渡すと………何だか、部屋というより、その、脱衣所……と言ったほうが、正しい気がする。

「ふぅ~気持ち良かった~………あれ?、リレイ?」

「あ、アハハハハハハ………サッキブリデス……」

………脱衣所ということはつまり、浴室と繋がっているというわけで、そこに思考が思い至る前に浴室の扉が開き、中から裸の誰かが出てきた………レクスだった、思わずカタコト発言になってしまう私………一糸纏わぬ適度に鍛えられた体に目が引き寄せられる、そして、無意識のうちに視線がどんどん下の方へと下がっていく。

「し、尻尾?」

「……………\\\\\\\\」

………別に尻尾というのは隠語ではなく、実際に大きな狼の尻尾が彼の尻に生えていた、その尻尾で下半身の前部分を隠している。

(やっぱ人狼族って尻尾あるんだ~普段は魔法で隠してるのかな?………それにしてもふわふわで触ったら気持ちいんだろうな……)

「お、おい\\\\\」

「ん?」

「…………早く部屋から出ていってくれないか?\\\\\\」

「へ?\\\\、そ、そうだよねッッッッ!!、ご、ゴメン!!\\\\\\\\」

彼の狼尻尾に思考力を引っ張られてしまった私はその場で一人考え込む、そんな私に彼が話しかけてきた、何だろう思って返事をしたら、顔を真っ赤に紅潮させて退室を促してくるレクス、私は急いで脱衣所から外に出る。

(な、何やってんだ私ッッッッ!!!、これじゃあ痴女じゃんッッッッ!!!)

脱衣所から出た後、顔から火が出そうなほど恥ずかしい状況だと遅れながら理解した私は一人悶える。

「………悪い、待たせた\\\\」

「い、いえお気遣いなく……\\\\」

リビングで待っていると、レクスが部屋へに入ってくる………乾ききっていない濡れた黒髪、シミ一つ無い玉のような肌は艶かしい光沢を放っている、自然意識してしまう、お互い、さっきの件が頭に焼き付いているのだろう、顔を赤く染め、顔を直視できない私達。

「………そ、その……見たか?\\\\\」

「へ??\\\、い、いやいやいや、全然全く見えませんでしたッッッッ!!!\\\\\、あ、その、上の方はちょっと見えちゃったけどッッッッ!!!\\\\\」

「そ、そうか………\\\」

顔を赤く染めながらも、彼は確認を取る、私は赤面しながら慌てて返答する……い、いやまぁ、誰でも見られたかどうかは絶対気になるよね……。

「と、とりあえず…………すみませんでしたッッッッ!!!」

「え?」

………とりあえず裸の一件について彼が聞きたい事は終わったみたいなので、今度は私のターン……といってもただ土下座をしてるだけだが。

(じ、人狼族長の息子の裸を見てしまった、どんな仕返しが待っているか……)

「失礼しましたッッッッッ!!、この度は多大な失礼をしてしまい、いかなる処分も甘んじて受け入れますッッッッ!!」

「…………」

こういうのはどれだけ迅速に謝れるかが鍵になってくる、私の謝罪回数はここ数年で飛躍的に伸びていて、謝罪なら誰にも負けないという自負がある、その自分の経験に従って、最適解を光の速度で導き出し、実行に移す、誠心誠意謝りながら土下座をかます。

(これで少しでも怒りが収まってくれれば良いんだけど………)

「……何でもいう事を聞くか?」

「もちろんですッッッッ!!」

「そうか、何でもいうことを聞くのか、ならこっちに来い」

「へ?」

私の謝罪をどう思ったのか、何でもいうことを聞くのかと念を押してくるレクス、私は間髪入れずに肯定する、彼は私の手をとって立たせる、と思ったの束の間、リビングに備え付けてあるベットへと押し倒される。

「………今夜、一緒に寝ろ\\\\」

「え、いや、それは、その…………\\\\\」

私に覆いかぶさり、顔を赤くしながら一緒に寝ろと言ってくるレクス、年頃の男女が一つのベットを共有するのは色々まずいので、断ろうにもうまい断り方が思いつかずどもる事しか出来ない私。

「……何でもするって言ったよな?」

「い、言いましたけど……それは……その……か、体も洗ってないしッッッッ!!!」

ジト目で私に詰問してくるレクス、私は目線逸らしながら、自分が一番気にしてる事を精一杯の声量で伝える。

「………体を洗えば良いんだな?、じゃあ風呂に入ってこい」

「へ?」

「ちょうど俺がさっき入ったばかりだ、湯船の湯はまだ冷めてない」

「え、あ、その……」

「まさかそれもダメだっていうんじゃないだろうな?」

「う、うぐッッッッ、わ、わかりました」

私の体洗っていないという発言に対して、ジト目をしながらも冷静に正論を言ってくるレクス、確かに風呂に入ったらオッケーみたいな言い方をしていたことに気付く私、何とか弁明しようとするが、先に釘を刺され、なし崩し的に入浴をする。






















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