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3巻

3-1

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 1 ドリュアネスとの結託


 俺の名前は阿久津雄介あくつゆうすけ
 クラスでホームルームをしていたところ、クラスメイトごと異世界に転移してしまった俺は、俺たちを召喚したグルストン王国を守る勇者として育成させられることに……
 そのための武器として、それぞれが『天性てんせい』と呼ばれる能力を与えられたところまではよかったが、俺を含む一部のクラスメイトは戦闘適性の低いハズレを引いてしまい、補欠扱いされる。
 だが、用途不明かに見えた俺の『ガチャ』は、貨幣と引き換えに自分や仲間のステータスを上げることができる力だった。
 俺は裏側から他のクラスメイトを支えながら、冒険者として活躍する。
 王国に最初に訪れた刺客しかく・ドラゴンロードのアリエルを仲間にして、獣人たちの住むムーンスレイ帝国と同盟を組み、俺たちは着々と戦力を増強していった。
 だがムーンスレイから帰国した俺たちの前に、突如とつじょ俺達のいる国を支配しているドラグネス皇国から、第二の刺客が現れた。
 それは死者の霊を自在に操るエラールという少女だった。
 クラスメイトの協力と、俺とアリエルのコンビネーションでなんとか撃破して、エラールを仲間に引き入れたところまではよかったが……
 大量の霊やアンデッド系の魔物の侵攻で、戦地となった港町のサーバマグはほとんど壊滅。
『ガチャ』によって個人のステータスを高めたといっても、圧倒的な数の前では無力だということを痛感するのだった。


 サーバマグでの戦いから数日後。
 俺は、グルストン王国の城内にて、王様と霊国ドリュアネス側の勇者のリーダーとの会談の場にいた。

「この度は参戦が遅くなってしまって申し訳ございません。その代わりといってはなんですが……戦禍せんかに見舞われたグルストン国を支援したく……」

 ドリュアネス国の勇者のリーダー的存在である田代たしろさんがおずおずと提案する。

「ほう。して、その支援とは何をしてくれるのかな?」
「はい。グルストンの国民の避難ひなん、それから住居や食事の世話による生活の保障ですね。参戦してから死霊使いに操られた私たちの一部の勇者による被害もあったでしょうし、せめてそれぐらいはさせてください」

 国王はあごに手を当てて、何やら思案気しあんげな様子を見せた。

「それは……我が国民を人質ひとじちに取ろうということかな?」

 田代さんは慌ててかぶりを振った。

「いやいやそんなこと……! 言葉のままに受け取ってください。そちらの勇者には、我が国のつかさ幸雄ゆきお経由で支援物資を頂いた恩もあります。カニクリームコロッケは格別でした。あれはドリュアネスでは食べられない。私たちとしても、あれを二度と食べられなくなるのは惜しいので」
「ふふ、それは同意だな。私もあれは好物だ」
「「ハハハ」」

 司か……ドリュアネスの食事を嫌って、肉欲しさに俺たちのところまで密入国してきた、なかなかにヤバい男だ。色々迷惑もこうむったが、今こうしてドリュアネスとの繋がりが持てているのも彼のおかげだったりする。
 俺が司のことを思い返しているうちに、国王と田代さんは握手をわしていた。
 どうやら会談は無事終わったらしい。
 ドリュアネスが支援として約束してくれたのは、グルストン国民の避難先としてのドリュアネス大陸の地下にあるシェルターの開放だ。
 グルストンに設置されたワープポータルのおかげで、グルストンとドリュアネスは扉一つでつながった。
 また、他国から戦闘を仕掛けられた際に備えて、避難民の受け入れを王様の命令で進めることになった。


 会談に参加し終えた俺は、そのままの足で城内の別室に向かっていた。
鍛冶かじ』の天性を持つ夏目樹貴なつめいつきの呼び出しを受けたからだ。
 俺が着いたころには、他の補欠組もみんな揃っていた。
商人しょうにん』の天性を得て、優れた交渉術こうしょうじゅつを持った俺の親友、冴島薫さえじまかおる
識別しきべつ』の天性で、全ての情報を得られる補欠組のまとめ役、委員長こと錦由乃にしきよしの
『カウンセラー』の天性で、暴走した相手を鎮圧ちんあつしたり、敵の戦闘意欲をいだりと補欠組の中で戦闘において大活躍の杜若かきつばたみゆり。
 俺は彼らのもとに駆け寄って、早速夏目の話を聞き出す。

「みんな、遅れてごめん。それで夏目、俺たちを呼んだ理由ってなんだよ? まだ港町の後処理が残っているんだけど……」

 俺の言葉に続いて、薫たち三人がうなずく。

「まぁまぁ……そっちには他のクラスメイトが向かってくれている。それより阿久津たちに優先してやってほしいことがあってな。まぁ、こっちが上手くいけば、今回の港町のような悲惨ひさんなことは二度と起きなくなるからな」

 ん? 随分ずいぶんふわっとした言い方だな。
 横を見ると、もったいぶった言い方をする夏目に、薫は俺以上に不満そうにしていた。

「夏目君、協力を求めるならもっとわかりやすく話してくれないかな? 余計な憶測おくそくはされたくないでしょ?」

 薫のするど口撃こうげきに、夏目が一瞬たじろぐ。
 だが、そう言われることを読んでいたかのように、夏目は気を取り直して眼鏡めがねを押し上げた。

「ドリュアネスが使用している転移技術を応用して、仮想空間で強敵との戦闘をシミュレーションできる設備を造った」
「はぁ!?」

 以前にも、モンスターを捕獲して戦闘データを集めるボール型のアイテムだったり、武器にスキルを付与させる仕組みだったりを作って、とんでもない技術力を見せていた夏目。
 そんな彼がとうとうシミュレーションシステムを持ち込んだ……と。
 いくら俺の天性『ガチャ』で知能のステータスを最大限まで引き上げたといっても、これは流石さすがにやりすぎじゃないか?
 こいつの天性はもう『鍛冶』じゃなくて、マッドサイエンティストかなんかにした方がいい。
 ん? それより今、ドリュアネスが使用している転移技術を……って言ったか?
 それってつまり……

「夏目! お前、転移技術をパクったのか!?」
「声が大きいぞ、阿久津。それに人聞きが悪い。これは俺たちが呼び出された本来の目的――『勇者決定戦』の役にも立つ技術だ。これがあれば、どこで勇者決定戦が起きても距離の都合で行けなくなるという事態は避けられるからな」

 勇者決定戦とは、ドラグネスが主導で開催する国同士の序列争いだ。
 元々俺たちがグルストン王国に転移させられたのは、その大会へ参加するという目的があったからだ。

「じゃあドリュアネス側から技術提供されたのか?」

 夏目は首を横に振った。

「まぁ、提供という形ではないが許可はとっている。こちらの技術の一端を見せたら、向こうの口が軽くなってな。見返りも渡しておいた。口を滑らせてしまったのだから、誰もとがめないだろう」

 そう言って、手元で小瓶をもてあそぶ夏目。
 あ、その瓶! こいつ、俺がガチャから出したポーションを交渉材料に使ったな?
 俺がそう思いながらジトッとした視線を向けると、夏目は肩をすくめてから、もう一方の手に握っていた小型のコントローラーを俺に渡した。
 どう見ても、もとの世界で流行はやっていた携帯ゲーム機にそっくりだ。
 俺の関心がそのコントローラーへと移る。

「それは?」
「さっき話したシミュレーションができる媒体ばいたいだ」

 他の三人もいぶかしげにコントローラーへと視線を注ぐ。

「なお、これらはプレイヤーのステータスを読み取って、実戦さながらの臨場感が味わえる仕掛けになっている。実際にモンスターに立ち向かう前の実力差が測れる優れものさ。我がグルストン王国の発展に相応ふさわしいものだと思わないか?」

 そこで薫が口を挟んだ。

「でもさ、このゲームは強敵と戦うことで個々の能力を上げるってだけで、国の防衛にはなんの役にも立たないんじゃないの? それとも個人の実力をつけることで、戦力増強するっていう計画?」
「「「たしかに……」」」

 最初に夏目が言っていたような港町の悲劇を引き起こさないという発言とは、いまいち結びつかない気が……
 夏目は一度頷いてから答えた。

「冴島の指摘はもっともだ。このシステムには、もう一つ使い道があってな。捕らえたモンスターを逃さないように閉じ込める別空間になるんだ」
「つまり前回のような襲撃があっても、その空間に飛ばせば街に被害は出ないと……そういうこと?」
「あぁ、そうなるな」
「なるほどね」

 薫たち三人は納得したようだった。

「そもそもグルストン王城内と城下町には、俺の開発したバリアを突破しないと入ってこられない。街の人々のために、合計ステータス三千以下の出入りは自由にしているがな。もしこのバリアを突破するステータス三千以上のイレギュラーが来たら、この別空間に飛ばせば脅威はなくなる」
「「「おぉ!」」」

 これには委員長たちも喜んで跳ねている。
 だが、俺は他の皆とは別の点で気になることがあった。

「ちなみにシミュレーションでのステータスは『ガチャ』による補正分は反映されるのか?」
「いや、含まれないな。ゲーム機にも、なんならバリアの方も関係ないぞ」
「えぇ……じゃあシミュレーションは俺にとってはクソゲーじゃん」

 俺は一気に興味を無くした。
 なんせ俺は、王国から使えないとレッテルを貼られた補欠四人組の一人。
 スキルでもステータスでもわかりやすくひいでた部分はない。
 俺は覚醒かくせいした『ガチャ』の〈ステータスガチャ〉の力で銅貨、銀貨を対価にステータスを獲得することで、強者たちと渡り合っているのだ。
 それが加味されないとなれば、俺たちは街にいるこの世界の大人におとる。
『ガチャ』があれば、ドラゴンすらワンパンで倒せるくらいの強さがあるのだが……現実は無慈悲だ。
 落ち込んだ俺をなぐさめるかのように、夏目が肩を叩いた。

「そんな顔をするな。そう言うと思って、ブースターアイテムを準備した」
「ブースターアイテム?」

 夏目の言葉に興味を惹かれ続ける俺と、冷めた様子の薫たち。
 そもそもゲームに対して、なんの魅力も感じてないようだ。
 この中で、夏目の話を熱心に聞いてるのは俺くらいだった。

「ブースターアイテムとは言ったが、簡単にまとめると、今使っている『マテリアル武器』を登録することで、ゲーム内に持ち込めるってことだな」

 マテリアル武器は、スキルが組み込まれ特殊装備で、夏目が開発したものだ。

「え、いいじゃん!」
「そうだろう? あとは機体自体も全身投影型のフルダイブバージョンがある。ちなみにそっちならガチャの補正も乗るな」
「そういうことならそっちを先に教えてくれよ!」
「ははは、楽しみは先にとっておくもんだろう? それに、こっちは台数がそんなにないからな。国一つに対して六つしか用意できなかったんだ。早い者勝ちになってしまうから、そこは注意してくれよ」
「補正が入るだけありがたいってもんよ」

 わかりやすくテンションを取り戻した俺に夏目が苦笑いする中、委員長が割って入る。

「国一つに対してってことは他国にも提供したの!?」

 衝撃を受ける委員長。

「あぁ、ムーンスレイ帝国と霊国ドリュアネスにそれぞれな。グルストン王国の魔導具技術を見せつける意味合いも含んでいるぞ。阿久津の『ガチャ』で一目置かれるようになったとはいえ、俺たちの国はまだ他から馬鹿ばかにされているふしがあるからな。国力を誇示こじする意味でも効果的だろう?」
「それはいい考えですわね」

 我らが補欠組のいやし枠、杜若みゆりが相槌あいづちを打つ。
 杜若さんにおだてられて得意満面になる夏目。
 だが、当の杜若さんは口ではめているが、表情は愛想笑いのような感じだ。
 委員長は腕を組んで、ため息をついた。

「勝手に国をまたいでの交渉事にも手を出して……上手くいったみたいだからいいけど。てっきり、周辺国に恩を売ろうとしているのかと思ったわ」
「まぁ、その思惑おもわくがゼロだとは言わないがな。それよりも、自国にいながら強敵と戦えるシステムを活用して、ドラグネスの刺客と戦えるだけの力を一人でも多く身につけてほしいだけさ」

 確かにこの国は、アリエルに続いてエラールと、やたら刺客に攻め入られてきたからな。
 俺たちが召喚されて半年も経たぬ内に二回も襲撃にあったわけで、いくら用心してもしすぎということはないだろう。
 そのためにあれこれ動いてくれた夏目には感謝したいのだが……

「バリアにせよ、このシミュレーションにせよ、もっと早く報告してよ」

 俺が思っていたことを薫が代弁してくれた。

「誰かに聞かれたことも、こちらから言う機会もなくてな」

 悪びれることなく、夏目はそう言ってのけた。
 報告・連絡・相談は必須だぞ!


 夏目が国防を頑張ってくれたことが判明したので、俺たちが手伝う要素がグンと減った。
 手持無沙汰てもちぶさたになった俺たちは、冒険者稼業かぎょういそしむことにした。
 もしかしたら勇者としての役目が終わった後、元の世界に帰れない可能性もある。
 そんな時に食いっぱぐれることがないようにしておこうという考えだった。
 冒険者としての目的の大半は、日本食の再現と食材探しにすり替わっているが、それは気にしたら負けだ。
 一度部屋を出てから、俺たちはアリエルとエラールを引き連れて、再び夏目のいるところへと戻ってきていた。
 今日やることは、新しく仲間になったエラールの冒険者ライセンスの取得と、彼女の武器選びだ。
 夏目のところに戻ってきたのは、手ごろな武器を手に入れるためであった。
 アリエルが、エラールに色んな武器を持たせては、その都度めていた。

「似合ってるわよ、エラール」
「う、うぅ。お姉ちゃん、本当?」

 エラールは自信なさげにそう返す。
 最終的にエラールが選んだのは、なんと自分の体をすっぽり隠してしまうほど巨大な盾だ。
 小柄こがらな体格にもかかわらず、のステータスの高さで、エラールはその盾を空気のように扱っていた。


 遠くからだと、盾が浮いているように見えるな。
 そんな物理的に身体を隠すことを選んだエラールだが、精神的にも相変わらずアリエル以外に心を開く様子はない。
 未だ心の傷が癒えないのだろう。
 アリエルの世話と、杜若さんの〈精神安定せいしんあんてい〉で大人しいが、それが切れた時が恐ろしい。
 幽霊船で戦った時のように、いざとなれば自爆特攻を選ぶような子だ。
 慎重に扱わなければ……
 アリエルはテキパキと夏目との会話を進める。

「これでいいわ。あといくつか魔石をもらえるかしら。能力に新しい可能性を見出みいだせるかもしれないから」
「ああ、それはこちらとしてもうれしいな。使えそうなものがあったら報告してくれ。言ってくれれば武器の調整はいくらでもする」
「ありがとう、イツキ」
「アリエルは健気けなげだね。それに比べてお前らときたらどうよ? もっと前向きに武器の検討とかしたら?」

 夏目は俺たちに向かって嫌味ったらしく言った。
 どうやら、アリエルと違って、せっかく開発したマテリアル武器を有効活用しない俺たちに不満な様子だ。
 そう言うところだけ聞くと、鍛治師っぽいな。
 アリエルは、対エラール戦以降も研鑽けんさんを積んで、戦闘スタイルを固めているようだった。
 あの戦いでも元々持っていたドラゴンを従える能力と、グルストンに来てから得たむちの能力を使いこなして戦っていたからな。
 出会った当初の子供っぽい性格や自暴自棄じぼうじきな態度はすっかりなくなり、今ではエラールの頼れる姉役としての振る舞いが目立つようになった。
 エラールが来るまでは、ムーンスレイで出会った少女のシリスを可愛がっていたんだけどな。
 シリスとは、ムーンスレイの勇者のシグルドさんという男が、親代わりとなって育てている子だ。
 シリスと出会った影響で、アリエルも変わりつつあるのだろう。
 俺もアリエルから見て頼れる存在になれていればいいんだけど……
 自分では、全くもって一切成長してるように思えない。
 特に戦闘面にいたっては、ガチャで上げたステータスでゴリ押しするばかりだから、激闘らしい激闘を経験しているはずもなく、成長の余地もない。
 強敵が現れるたびにガチャを回して、無限に強くなるって流れで、ここまで数々の荒波を乗り越えてきたからな。
 だからこそ、それ以外の面で少しでも頼れる人間になれていればいいんだけど……


 冒険者ギルドはいつにも増してにぎわっていた。
 みんなの視線の先には、夏目が言っていたフルダイブ型のシミュレーターらしい筐体きょうたい
 普通に考えれば、謎の機械に近付く人などいないだろうと思ったが、ここにいる冒険者たちはそういう物を恐れないのか、むしろ筐体の周りに群がっていた。
 なんという順応力。
 俺たちが唖然あぜんとしていると、冒険者たちの話し声が聞こえてきた。
 何やらプレイヤーの動きを見ながら、自分ならどうするかを話し合っているみたいだ。
 俺は、筐体の背に記載された説明を流し読みした。
 どうやらこのシミュレーションはステージクリア制で、どのレベルまでの敵に自分の実力が通用するかを試せるようになっていた。
 ゲーム内で死んでも、シミュレーションの世界から意識が戻ってくるだけで済むので、自分の限界を試せる絶好の機会なのだとか。
 それまでプレイしていた冒険者が出てくるとすぐに、次は俺が! と、他の面々が手を挙げる。
 夏目の思惑通り、シミュレーターの運用は成功しているようだった。
 そんな光景を横目に、俺たちは受付に向かう。
 俺たちが冒険者を始める頃から担当してくれている猫耳のお姉さんが対応してくれた。
 これならすんなりライセンスを取得できるかなと思ったところで問題が発生した。

「何、この数値!?」

 エラールのステータス確認をしていたお姉さんが、卒倒そっとうしそうになりながら、そう言った。
 エラールは素のステータスで、俺たちの『ガチャ』の補正後のステータスに少し届かないくらいなのだ。
 こんな数値を見たら冒険者側としては……

「確認は済みました……それではSランクのライセンスを……」

 当然高ランクに位置付けたいと思うはずで、案の定お姉さんもその動きをとろうとする。
 しかし、そこで薫が待ったをかける。

「僕たちと同じライセンスでお願いします」
「え? いや、だって……このステータスなら……」
「お願いします」
「……」

 薫の圧に押され気味になる猫耳のお姉さん。

「これは僕たちの総意です。彼女は能力はあれど、冒険者としては半人前。仕事もできないのに上位にすえたら、現時点の上位冒険者は、きっと良くない感情を彼女に持ちます。ですが彼女は冒険者としての実力はともかく、戦闘スキルはずば抜けている。すぐに向かってきた冒険者を返り討ちにするでしょう。そうなってくると、ここの冒険者の損失の方が大きくなります」

 猫耳のお姉さんが頭を抱えてしまった。
 薫はその様子を気にすることなく、最後に一言添えた。


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