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【ハヤテの章③】ゲーム内生活10日目【AWO】
69_ゲーム依存の子供達
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消化不良でログアウト。
結局元の時間に戻るための料理も作らぬまま、元の世界に戻れて来れてしまったのだけ腑に落ちない。
いや、結果オーライという言葉もあるけどさ。
以前までの私ならばそう捉えていた。
けど、今回の私はそう思わないのは、きっと活躍の機会を失ったから、という他ないだろう。
みんなから褒められたかった?
いや、違うな。
やりたくないアイドル活動の傷を消したかったからかもしれない。
結局そこのシーンもバッチリ撮られちゃったからね。
ブログにもガッツリ載せられたし。
ちょっと当分ログインしたくない気分だ。
いや、するけど。
その埋め合わせを生産で癒すけど。
まぁ、当分は。
自分からするつもりはないっておじいちゃんたちに説明はしとかないとね。
というか、絶対あれレイちゃんが操ってるでしょ。
そうとしか思えないタイミングでイベントが起こりすぎなんだよなー。
特に幻想武器を手に入れてから、ずっと。
「|◉〻◉)……」
「どうしたの、ハヤテ」
「|◉〻◉)ちょっと燃え尽きてる」
「今回は色々イベントあったからねー」
「|ー〻ー)出会って二日目で出会うイベントじゃないことだけは確かだよ」
「あれ? あたしたちまだそんなもんだっけ?」
「|◉〻◉)AWOはログイン権が日に3回まであるからね。1回、1回が濃いプレイングだから、なんか長いこといるような気がしてるだけだよ」
「そんなもんかー」
「|ー〻ー)そんなものー。そういう意味ではそこまで時間開けてないのに、畑のお世話が恋しくなってきてる」
「あ、そっか。ハヤテはリノっちのママから畑を任されてたんだもんね」
「|◉〻◉)夜にでもログインしてお世話するから平気だよ」
「なんか悪いねー、色々振り回しちゃって」
驚いた。自覚あったんだ。
「|◉〻◉)いいのいいの。私が好きで振り回されてるんだもん。お姉ちゃんと一緒に遊ぶとこんな感じなんだーって。なんかおかしいよね。私はこの世に存在してないのに。妹扱いしてもらっちゃってごめんね?」
「次からそれいうの禁止ね? ハヤテはあたしの妹だから。AWO以外でもそう扱ってくから」
「|ー〻ー)うん」
お姉ちゃんにしては、なんだかしおらしい。
もっと茶化してくると思ったんだけどさ。
それってお姉ちゃん的にも、もう妹として認めてくれてるって意味なのかな?
まぁ今の私には肉体がないから男と言い張っても否定される要素しかないんだけどね。
あまりにもお姉ちゃんと一緒にいたからなぁ。
「二人とも、戻ってきたわね。お夕飯まで少し時間あるから、お手洗い済ませてきちゃいなさい」
「はーい」
ログアウト後のエチケットを秋野家では徹底する。
実家でそうしたように、伝統というのは引き継がれていくもの。
手や腕、顔を念入りに洗い、ガラガラぺッてうがいした後、リビングでお夕飯ができるまでゴロゴロする。
まぁ私がしたくてしているわけではない。
お姉ちゃんがそうするタイプってだけ。
今の私は抱っこされてるだけの人形でしかない。
手を拭く時、私のボディで拭うのだけいただけないけどね。
「ハヤテ、もちもちして吸水性いいから手を拭きやすいんだもーん。いいでしょ?」じゃあないんだよ。
衛生的な問題ってあるでしょ?
まぁ最近は私専用のカバーが実装されて(お母さんにはバレてる)着脱可能になったんだけどね。
その度に「|◎〻◎)脱皮!? ますますスズキさん化してるな」なと思うなどしてるのは内緒だ。
『そういえば、今回も大冒険してきたようね』
お母さんから非公開チャットが届く。
一種のテレパシーだが、頭にチップを入れられてない人間同士がする場合は特殊な手段を使う。
なお、お姉ちゃんたちは普段からテレパシーを飛ばしまくって連絡交換をしている。
私はできない、それだけだ。
なのでこのボディはそれだけ優れてるテクノロジーが搭載されてるってことだね。
『|ー〻ー)ブログ見たんだ?』
『そりゃ見るわよ。途中でどこかに消えちゃうんだもん。母親としてはとても心配してるのよ?』
『|◎〻◎)あれ、お母さんたちには消えて見えてたの?』
『途中で変なダンスしてる場面も見せましょうか?』
『|ー〻ー)後で見せてね。私たちの体験とあまりにも違うから』
『と、言ってもスクリーンショットしか撮ってないわよ? お母さんが撮影するとアーカイブ化することを義務付けられちゃうから。ゲーム公認アイドルの辛いところね』
『|ー〻ー)大変だね』
『まさか子供を持ってからも続けることになるとは思いもしなかったけどね。今ならおじいちゃんの言ってたこともわかるわ』
『|ー〻ー)はて?』
『ハヤテちゃんじゃなくて、お母さんのおじいちゃんの話ね?』
『|ー〻ー)そうだね、分けて考えてくれてありがとうね』
『どういたしまして』
ここ最近の会話の微妙なズレはこれか。
前までは混同していたのに、今は手のかかる娘がもう一人増えた! ぐらいの対応だ。
いや、お姉ちゃんがそうしてるから、そうしてくれてるだけってこともあるかもね。
『|◉〻◉)それで、おじいちゃんはなんて言ってたの?』
『リアルで体が動かなくなってきても、ゲームの中では若いまま。そのうちどっちが現実か勘違いしていくって』
『|◉〻◉)あー、わかる。私も、こっちでは肉体ないけど、行動理念が女の子のそれになってるもんね。お姉ちゃんからは公認の妹として扱われてるし』
『お母さんたちもそうだから安心してちょうだい。そのボディにだってとある仕掛けがついてるのよ?』
『|◎〻◎)仕掛け? 怖いこと言わないでくれる?』
『冗談よ。お夕飯の準備できたからトキちゃんを呼んでくれる?』
『|◉〻◉)はーい』
『正直ハヤテちゃんがうちに来てくれて助かってるのよ? あの子、今までWBOに囚われてた。まるで依存症になったみたいに、ずっとそれのことばかりで。今は長期メンテナンスに入ってるから依存は緩和されてるけど、前までは何回読んでも返事が返ってこなかったもの』
『|ー〻ー)うん、それは私も感じてた。まるでログアウト後も意識だけは向こうに残したままみたいな感覚があったよね。その度に意識失うからさ、私が入ってサポートしてたんだよね』
『あれがなかったら、トキは学園で取り残されてたわよ。ありがとうね?』
『|◉〻◉)それこそどういたしまして。でもさ、その症状が出てるのってうちのお姉ちゃんだけなの? 他の子達は?』
『ママ友で連絡取り合ってるけど、他のご家庭でもそうなってるらしいわ。特にミルモちゃんやリノちゃんもあのゲームを始めてから如実に成績が落ちてきてるって』
『|ー〻ー)それは怖いね。現実にもろに影響出てるじゃない』
なんでそんなゲームが世に放たれて、当たり前のように受けいられてるのか。
『ちなみにその現象。AWOにも存在するのよ?』
『|◉〻◉)ほぅ?』
『私のおじいちゃん、アキカゼ・ハヤテもゲームに囚われてた時期があったの。おばあちゃんの説得で帰ってきてくれたけど、あまりにも固執するもんだから、強制的に脳内チップのアップデートを勧めたって』
『|ー〻ー)あーー、あれか。あれが依存状態なんだ』
『過去に体験したハヤテちゃんなら何か原因が掴めるんじゃない?』
『|◉〻◉)原因ていうほどのものじゃないけどね。NPCを人間扱いし始めたら、なぜか向こうから気に入られる状態になってね。気がついたら彼らのために動こうとしていたことかな? あまり一方に贔屓ばかりもしてられないから、配信を始めてからはなるべくプレイヤーと行動を共にしたけどね』
『それかなー? お母さんも最近NPCに肩入れしすぎちゃうことがあるのよ』
『|◉〻◉)お母さんも依存症じゃないの』
『でへへ』
可愛い。
もう子供を持つ親だというのに、笑って誤魔化すのは当時から変わらない。この憎めない感じがお母さんの愛らしさでもあるか。
『|◉〻◉)なんかつい長話しちゃったね、お姉ちゃん読んでくるね』
『よろしくー』
放心状態から解放され、お姉ちゃんに呼びかける。
「|◉〻◉)ノお姉ちゃん、お母さん呼んでる」
「ハヤテ、ハヤテ! メンテ明けたって!」
「|◉〻◉)なんのお話?」
「ワンブリのメンテナンスだよ! さっき連絡網回して、この後ログインしないかって話で盛り上がって」
なんだろう、この興奮状態。
なんというか、目が異様だ。
「|◉〻◉)お母さんお夕飯できたって呼んでるよ? ご飯は食べよ? 私は肉体がないからそこまででもないけど、お姉ちゃんはご飯食べないと死んじゃうよ?」
「ハヤテ代わりに食べといて」
「|◉〻◉)だーめ」
「えー!」
なんてこった。
最近は随分物分かりが良くなったようになったかと思ったら、ゲームのメンテナンスが開けただけでこれだ。
これじゃあご両親が心配するのもわかるというものだ。
「|◉〻◉)それに、明日はAWOで遊ぶって約束したじゃない」
「それはいつでもできるでしょ! ワンブリは今しかないんだよ!」
なんだろう、この異様な興奮度合い。
AWOではここまで興奮してなかったよね?
いや、人によってはそこまでしてログインしたがってるように見えてたか。
ゲームって怖いな。
日常を破壊してまでやるようなものじゃないだろうに。
「じゃあ、ご飯は食べておくから遊びに行っておいで。私の分まで遊んできてね。その、私はそのゲームで遊べないから」
「流石ハヤテ! いっちょ行ってくる。ウヒョーー」
お姉ちゃんが壊れた。
いや、最近あんなものだけど、なんか普段通りじゃなくて怖くもある。
そして、私を都合のいい存在のように見てくる。
ちょっと前まで妹として接してくれてたのに。
悲しいなぁ。
結局元の時間に戻るための料理も作らぬまま、元の世界に戻れて来れてしまったのだけ腑に落ちない。
いや、結果オーライという言葉もあるけどさ。
以前までの私ならばそう捉えていた。
けど、今回の私はそう思わないのは、きっと活躍の機会を失ったから、という他ないだろう。
みんなから褒められたかった?
いや、違うな。
やりたくないアイドル活動の傷を消したかったからかもしれない。
結局そこのシーンもバッチリ撮られちゃったからね。
ブログにもガッツリ載せられたし。
ちょっと当分ログインしたくない気分だ。
いや、するけど。
その埋め合わせを生産で癒すけど。
まぁ、当分は。
自分からするつもりはないっておじいちゃんたちに説明はしとかないとね。
というか、絶対あれレイちゃんが操ってるでしょ。
そうとしか思えないタイミングでイベントが起こりすぎなんだよなー。
特に幻想武器を手に入れてから、ずっと。
「|◉〻◉)……」
「どうしたの、ハヤテ」
「|◉〻◉)ちょっと燃え尽きてる」
「今回は色々イベントあったからねー」
「|ー〻ー)出会って二日目で出会うイベントじゃないことだけは確かだよ」
「あれ? あたしたちまだそんなもんだっけ?」
「|◉〻◉)AWOはログイン権が日に3回まであるからね。1回、1回が濃いプレイングだから、なんか長いこといるような気がしてるだけだよ」
「そんなもんかー」
「|ー〻ー)そんなものー。そういう意味ではそこまで時間開けてないのに、畑のお世話が恋しくなってきてる」
「あ、そっか。ハヤテはリノっちのママから畑を任されてたんだもんね」
「|◉〻◉)夜にでもログインしてお世話するから平気だよ」
「なんか悪いねー、色々振り回しちゃって」
驚いた。自覚あったんだ。
「|◉〻◉)いいのいいの。私が好きで振り回されてるんだもん。お姉ちゃんと一緒に遊ぶとこんな感じなんだーって。なんかおかしいよね。私はこの世に存在してないのに。妹扱いしてもらっちゃってごめんね?」
「次からそれいうの禁止ね? ハヤテはあたしの妹だから。AWO以外でもそう扱ってくから」
「|ー〻ー)うん」
お姉ちゃんにしては、なんだかしおらしい。
もっと茶化してくると思ったんだけどさ。
それってお姉ちゃん的にも、もう妹として認めてくれてるって意味なのかな?
まぁ今の私には肉体がないから男と言い張っても否定される要素しかないんだけどね。
あまりにもお姉ちゃんと一緒にいたからなぁ。
「二人とも、戻ってきたわね。お夕飯まで少し時間あるから、お手洗い済ませてきちゃいなさい」
「はーい」
ログアウト後のエチケットを秋野家では徹底する。
実家でそうしたように、伝統というのは引き継がれていくもの。
手や腕、顔を念入りに洗い、ガラガラぺッてうがいした後、リビングでお夕飯ができるまでゴロゴロする。
まぁ私がしたくてしているわけではない。
お姉ちゃんがそうするタイプってだけ。
今の私は抱っこされてるだけの人形でしかない。
手を拭く時、私のボディで拭うのだけいただけないけどね。
「ハヤテ、もちもちして吸水性いいから手を拭きやすいんだもーん。いいでしょ?」じゃあないんだよ。
衛生的な問題ってあるでしょ?
まぁ最近は私専用のカバーが実装されて(お母さんにはバレてる)着脱可能になったんだけどね。
その度に「|◎〻◎)脱皮!? ますますスズキさん化してるな」なと思うなどしてるのは内緒だ。
『そういえば、今回も大冒険してきたようね』
お母さんから非公開チャットが届く。
一種のテレパシーだが、頭にチップを入れられてない人間同士がする場合は特殊な手段を使う。
なお、お姉ちゃんたちは普段からテレパシーを飛ばしまくって連絡交換をしている。
私はできない、それだけだ。
なのでこのボディはそれだけ優れてるテクノロジーが搭載されてるってことだね。
『|ー〻ー)ブログ見たんだ?』
『そりゃ見るわよ。途中でどこかに消えちゃうんだもん。母親としてはとても心配してるのよ?』
『|◎〻◎)あれ、お母さんたちには消えて見えてたの?』
『途中で変なダンスしてる場面も見せましょうか?』
『|ー〻ー)後で見せてね。私たちの体験とあまりにも違うから』
『と、言ってもスクリーンショットしか撮ってないわよ? お母さんが撮影するとアーカイブ化することを義務付けられちゃうから。ゲーム公認アイドルの辛いところね』
『|ー〻ー)大変だね』
『まさか子供を持ってからも続けることになるとは思いもしなかったけどね。今ならおじいちゃんの言ってたこともわかるわ』
『|ー〻ー)はて?』
『ハヤテちゃんじゃなくて、お母さんのおじいちゃんの話ね?』
『|ー〻ー)そうだね、分けて考えてくれてありがとうね』
『どういたしまして』
ここ最近の会話の微妙なズレはこれか。
前までは混同していたのに、今は手のかかる娘がもう一人増えた! ぐらいの対応だ。
いや、お姉ちゃんがそうしてるから、そうしてくれてるだけってこともあるかもね。
『|◉〻◉)それで、おじいちゃんはなんて言ってたの?』
『リアルで体が動かなくなってきても、ゲームの中では若いまま。そのうちどっちが現実か勘違いしていくって』
『|◉〻◉)あー、わかる。私も、こっちでは肉体ないけど、行動理念が女の子のそれになってるもんね。お姉ちゃんからは公認の妹として扱われてるし』
『お母さんたちもそうだから安心してちょうだい。そのボディにだってとある仕掛けがついてるのよ?』
『|◎〻◎)仕掛け? 怖いこと言わないでくれる?』
『冗談よ。お夕飯の準備できたからトキちゃんを呼んでくれる?』
『|◉〻◉)はーい』
『正直ハヤテちゃんがうちに来てくれて助かってるのよ? あの子、今までWBOに囚われてた。まるで依存症になったみたいに、ずっとそれのことばかりで。今は長期メンテナンスに入ってるから依存は緩和されてるけど、前までは何回読んでも返事が返ってこなかったもの』
『|ー〻ー)うん、それは私も感じてた。まるでログアウト後も意識だけは向こうに残したままみたいな感覚があったよね。その度に意識失うからさ、私が入ってサポートしてたんだよね』
『あれがなかったら、トキは学園で取り残されてたわよ。ありがとうね?』
『|◉〻◉)それこそどういたしまして。でもさ、その症状が出てるのってうちのお姉ちゃんだけなの? 他の子達は?』
『ママ友で連絡取り合ってるけど、他のご家庭でもそうなってるらしいわ。特にミルモちゃんやリノちゃんもあのゲームを始めてから如実に成績が落ちてきてるって』
『|ー〻ー)それは怖いね。現実にもろに影響出てるじゃない』
なんでそんなゲームが世に放たれて、当たり前のように受けいられてるのか。
『ちなみにその現象。AWOにも存在するのよ?』
『|◉〻◉)ほぅ?』
『私のおじいちゃん、アキカゼ・ハヤテもゲームに囚われてた時期があったの。おばあちゃんの説得で帰ってきてくれたけど、あまりにも固執するもんだから、強制的に脳内チップのアップデートを勧めたって』
『|ー〻ー)あーー、あれか。あれが依存状態なんだ』
『過去に体験したハヤテちゃんなら何か原因が掴めるんじゃない?』
『|◉〻◉)原因ていうほどのものじゃないけどね。NPCを人間扱いし始めたら、なぜか向こうから気に入られる状態になってね。気がついたら彼らのために動こうとしていたことかな? あまり一方に贔屓ばかりもしてられないから、配信を始めてからはなるべくプレイヤーと行動を共にしたけどね』
『それかなー? お母さんも最近NPCに肩入れしすぎちゃうことがあるのよ』
『|◉〻◉)お母さんも依存症じゃないの』
『でへへ』
可愛い。
もう子供を持つ親だというのに、笑って誤魔化すのは当時から変わらない。この憎めない感じがお母さんの愛らしさでもあるか。
『|◉〻◉)なんかつい長話しちゃったね、お姉ちゃん読んでくるね』
『よろしくー』
放心状態から解放され、お姉ちゃんに呼びかける。
「|◉〻◉)ノお姉ちゃん、お母さん呼んでる」
「ハヤテ、ハヤテ! メンテ明けたって!」
「|◉〻◉)なんのお話?」
「ワンブリのメンテナンスだよ! さっき連絡網回して、この後ログインしないかって話で盛り上がって」
なんだろう、この興奮状態。
なんというか、目が異様だ。
「|◉〻◉)お母さんお夕飯できたって呼んでるよ? ご飯は食べよ? 私は肉体がないからそこまででもないけど、お姉ちゃんはご飯食べないと死んじゃうよ?」
「ハヤテ代わりに食べといて」
「|◉〻◉)だーめ」
「えー!」
なんてこった。
最近は随分物分かりが良くなったようになったかと思ったら、ゲームのメンテナンスが開けただけでこれだ。
これじゃあご両親が心配するのもわかるというものだ。
「|◉〻◉)それに、明日はAWOで遊ぶって約束したじゃない」
「それはいつでもできるでしょ! ワンブリは今しかないんだよ!」
なんだろう、この異様な興奮度合い。
AWOではここまで興奮してなかったよね?
いや、人によってはそこまでしてログインしたがってるように見えてたか。
ゲームって怖いな。
日常を破壊してまでやるようなものじゃないだろうに。
「じゃあ、ご飯は食べておくから遊びに行っておいで。私の分まで遊んできてね。その、私はそのゲームで遊べないから」
「流石ハヤテ! いっちょ行ってくる。ウヒョーー」
お姉ちゃんが壊れた。
いや、最近あんなものだけど、なんか普段通りじゃなくて怖くもある。
そして、私を都合のいい存在のように見てくる。
ちょっと前まで妹として接してくれてたのに。
悲しいなぁ。
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