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50.決意
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___静かに涙を流すアリスティアの姿はとても美しかった___
「おい、ここじゃまずい。場所を変えるぞ」
そう言って、ロイドはアリスティアの手を引いて人気の少ない場所へ向かった。
高めの垣根が見えてきて直ぐにアリスティアは足を止める。
この先は以前ロイドに案内されたあの場所へ続く道だった。
「っ!ロイド…あそこは嫌よ!」
「あそこが一番人目を気にせずに泣けるから、こいっ!」
無理矢理引きづられる用にして、連れてこられた場所はあの迷路のような生垣の中にある休憩スペースだった。
ベンチへと座らされると、ロイドはすぐに「飲み物とってくる」と言って席を離れた。
しばらく一人にしてくれるのだろう…
ロイドの優しさに感謝しつつ、アリスティアはただただボーッと景色を眺めていた。
もう、どれぐらい時間がたったのか分からない。
そこへ、すっと飲み物が差し出された。
「少しは落ち着いたか?」
そう言って、アリスティアの座る向かい側にロイドが座った。
「えぇ…。ごめんなさい、ありがとう」
お礼を言って、アリスティアは飲み物に口をつけた。
二人の間を静かな時間が流れる。
その間、ロイドはアリスティアに何も聞かなかった。
ただ静かにアリスティアの側で景色を眺めていた。
「ねぇ、ロイド…
ありがとう。教えてくれて」
「あぁ。…落ち着いたなら、もう行けそうか?」
「えぇ、行きましょう」
ただただ静かに、側に居てくれたロイドに感謝しながら二人はその場を後にした。
◇ ◆ ◇
コンコン
「誰だ?」
「お兄様、今よろしいでしょうか?」
扉を開けると、そこには目を腫らしたアリスティアが立っていた。
一眼見て泣いていたとわかる程、目元を赤くしている妹が不憫でならなかった。
その様子から、訪ねてきた理由にアレクシスも気づいた?
アリスティアの耳にも入ってしまったか…
思わずため息が漏れる。
部屋へと招き入れると、アリスティアはすぐさま口を開いた。
「…お兄様はいつからご存知でしたの?」
あぁ、やはりレオンハルトの婚約の件か…
アリスティアの中では、やはりまだ気持ちの整理がついていないのだろう。
そう思い、何と答えようか悩んでいたところ続け様にアリスティアが話出した。
「レオンの事は…
いえ、レオンハルト殿下の事はもう忘れますわ。これまで、お兄様にもご迷惑をかけてしまいましたし…
なかなか、諦めが付かなかった馬鹿な妹でごめんなさい」
そう話す、アリスティアの声は決意を新たにした様な、はっきりとした物言いだった。
しかし、それとは対照的にアリスティアの表情は憂いを帯びていた。
「では、戻りますね」と、部屋を出て行くアリスティア。
遠くを見つめるような、その横顔からは希望と悲哀両方が感じられた。
「おい、ここじゃまずい。場所を変えるぞ」
そう言って、ロイドはアリスティアの手を引いて人気の少ない場所へ向かった。
高めの垣根が見えてきて直ぐにアリスティアは足を止める。
この先は以前ロイドに案内されたあの場所へ続く道だった。
「っ!ロイド…あそこは嫌よ!」
「あそこが一番人目を気にせずに泣けるから、こいっ!」
無理矢理引きづられる用にして、連れてこられた場所はあの迷路のような生垣の中にある休憩スペースだった。
ベンチへと座らされると、ロイドはすぐに「飲み物とってくる」と言って席を離れた。
しばらく一人にしてくれるのだろう…
ロイドの優しさに感謝しつつ、アリスティアはただただボーッと景色を眺めていた。
もう、どれぐらい時間がたったのか分からない。
そこへ、すっと飲み物が差し出された。
「少しは落ち着いたか?」
そう言って、アリスティアの座る向かい側にロイドが座った。
「えぇ…。ごめんなさい、ありがとう」
お礼を言って、アリスティアは飲み物に口をつけた。
二人の間を静かな時間が流れる。
その間、ロイドはアリスティアに何も聞かなかった。
ただ静かにアリスティアの側で景色を眺めていた。
「ねぇ、ロイド…
ありがとう。教えてくれて」
「あぁ。…落ち着いたなら、もう行けそうか?」
「えぇ、行きましょう」
ただただ静かに、側に居てくれたロイドに感謝しながら二人はその場を後にした。
◇ ◆ ◇
コンコン
「誰だ?」
「お兄様、今よろしいでしょうか?」
扉を開けると、そこには目を腫らしたアリスティアが立っていた。
一眼見て泣いていたとわかる程、目元を赤くしている妹が不憫でならなかった。
その様子から、訪ねてきた理由にアレクシスも気づいた?
アリスティアの耳にも入ってしまったか…
思わずため息が漏れる。
部屋へと招き入れると、アリスティアはすぐさま口を開いた。
「…お兄様はいつからご存知でしたの?」
あぁ、やはりレオンハルトの婚約の件か…
アリスティアの中では、やはりまだ気持ちの整理がついていないのだろう。
そう思い、何と答えようか悩んでいたところ続け様にアリスティアが話出した。
「レオンの事は…
いえ、レオンハルト殿下の事はもう忘れますわ。これまで、お兄様にもご迷惑をかけてしまいましたし…
なかなか、諦めが付かなかった馬鹿な妹でごめんなさい」
そう話す、アリスティアの声は決意を新たにした様な、はっきりとした物言いだった。
しかし、それとは対照的にアリスティアの表情は憂いを帯びていた。
「では、戻りますね」と、部屋を出て行くアリスティア。
遠くを見つめるような、その横顔からは希望と悲哀両方が感じられた。
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