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「あ!あの時の…」
別れ際に耳元で囁かれた瞬間、彼と書店で一度出会っていた事を思い出した。
あの時、ぶつかった相手がまさかこの国の第三王子だったなんて…
でも、考えてみてほしい。
第三王子であるジェイデン殿下が、お忍びで街の書店にいるなんて誰が想像するだろうか。
アリスティアは、呆れたように額を抑えながら挨拶した際のジェイデンの違和感を思い出していた。
先程、ライラに紹介を受けて初めて挨拶を交わした際のことだ。
『はじめまして』と、いうアリスティアに対して、ジェイデンは明らかに驚いた様子をみせた後、少しだけ顔を曇らせてから挨拶に応えていた。
あの時は、どうしたのだろうかと不思議に思っていたが、以前少しではあるが言葉を交わした相手にはじめましてと言われれば、表情を曇らせるのも仕方が無いだろう。
特に、彼はとても目を引く容姿なのだから…。
きっと、どんな女性であっても彼と一度目が合えば恋に落ちるだろう。
…寧ろ、気づかなかった自分に呆れてしまう。
アリスティアが、一人で悶々と考えていると側に居たサフィーナがのぞき込んできた。
「ティア?どうかしたの?」
「え?…あ、何でも無いわ!ボーッとしちゃってごめんなさい!」
「そう?まぁ、いいわ!
そ・れ・で!!!!
殿下と二人でどこに行ってたのかしら?」
サフィーナは、大きな目をパチパチと瞬かせニコニコしながらアリスティアに問いかけた。
"二人で"と、話すサフィーナの語尾の強さを不思議に思いつつも、アリスティアはライラに進められたガゼボでジェイデン殿下とお会いした旨を説明した。
「だから、殿下とは偶然お会いしただけで、二人で過ごしていたわけではないわ」
「そうなの?でも、このお茶会の主催者である殿下が、このタイミングでわざわざ抜け出してガゼボに向かわれるなんて…よっぽど、会いたい方でもいたのかしら~!?」
ニヤニヤしながら、アリスティアに応えたサフィーナの心の中は興奮でいっぱいだった。
(絶対に、ティアに会いに向かわれたんだわ!!あの殿下が、こんなにもティアに夢中になるなんて!!)
そして、サフィーナの言葉を聞いたアリスティアも心の中で思っていた。
(絶対に、注意しにこられたんだわ。王族である彼に向かって"覚えていない"と言ったも同然だもの…。
不敬罪にはならないわよね…?)
そして、サフィーナとアリスティアの口からは、それぞれ溜息がこぼれた。
「「はぁ…」」
もちろん、一方は恍惚としたものだが、もう一方は残念なほど悲観的なものなのだった事は間違いなかった。
別れ際に耳元で囁かれた瞬間、彼と書店で一度出会っていた事を思い出した。
あの時、ぶつかった相手がまさかこの国の第三王子だったなんて…
でも、考えてみてほしい。
第三王子であるジェイデン殿下が、お忍びで街の書店にいるなんて誰が想像するだろうか。
アリスティアは、呆れたように額を抑えながら挨拶した際のジェイデンの違和感を思い出していた。
先程、ライラに紹介を受けて初めて挨拶を交わした際のことだ。
『はじめまして』と、いうアリスティアに対して、ジェイデンは明らかに驚いた様子をみせた後、少しだけ顔を曇らせてから挨拶に応えていた。
あの時は、どうしたのだろうかと不思議に思っていたが、以前少しではあるが言葉を交わした相手にはじめましてと言われれば、表情を曇らせるのも仕方が無いだろう。
特に、彼はとても目を引く容姿なのだから…。
きっと、どんな女性であっても彼と一度目が合えば恋に落ちるだろう。
…寧ろ、気づかなかった自分に呆れてしまう。
アリスティアが、一人で悶々と考えていると側に居たサフィーナがのぞき込んできた。
「ティア?どうかしたの?」
「え?…あ、何でも無いわ!ボーッとしちゃってごめんなさい!」
「そう?まぁ、いいわ!
そ・れ・で!!!!
殿下と二人でどこに行ってたのかしら?」
サフィーナは、大きな目をパチパチと瞬かせニコニコしながらアリスティアに問いかけた。
"二人で"と、話すサフィーナの語尾の強さを不思議に思いつつも、アリスティアはライラに進められたガゼボでジェイデン殿下とお会いした旨を説明した。
「だから、殿下とは偶然お会いしただけで、二人で過ごしていたわけではないわ」
「そうなの?でも、このお茶会の主催者である殿下が、このタイミングでわざわざ抜け出してガゼボに向かわれるなんて…よっぽど、会いたい方でもいたのかしら~!?」
ニヤニヤしながら、アリスティアに応えたサフィーナの心の中は興奮でいっぱいだった。
(絶対に、ティアに会いに向かわれたんだわ!!あの殿下が、こんなにもティアに夢中になるなんて!!)
そして、サフィーナの言葉を聞いたアリスティアも心の中で思っていた。
(絶対に、注意しにこられたんだわ。王族である彼に向かって"覚えていない"と言ったも同然だもの…。
不敬罪にはならないわよね…?)
そして、サフィーナとアリスティアの口からは、それぞれ溜息がこぼれた。
「「はぁ…」」
もちろん、一方は恍惚としたものだが、もう一方は残念なほど悲観的なものなのだった事は間違いなかった。
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