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番外編 〜その後〜
*アレクシスの悩み事*
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「アレクっ…ぁ、ぁんっ!」
「いけ」
「___いっくっぅ!!」
「…いい子だ」
肩で息をしながらも、彼女は必死に身体を起こすと、嬉しそうにアレクシスのモノを口に含み綺麗に舐めとった。
アレクシスが身なりを整えると、彼女はその姿を恍惚とした顔で眺めている。
そして、仕事へ向かうアレクシスにシーツを巻きつけただけの姿で声をかけた。
「いってらっしゃいませ。旦那様❤︎」と。
アレクシスは、それに応え愛おしそうに口付けを落とした。
アリスティアが、トロワの第三王子であるジェイデンと結婚した翌年、アレクシスは婚約も早々に結婚した。
お相手は、ジェイデンの従姉妹にあたる女性で、ジェイデンとアリスティアの結婚式に参列した際、アレクシスに一目惚れをして口説き落としたのだ。
・・・そう、あのアレクシスが口説き落とされたのだった。
お陰で今では、誰もが認める程の熱々ぶりである。
そんな私生活も順風満帆のアレクシスにとって、目下悩みの種になっているのが…
主人であるレオンハルトのことだった。
「結婚しない」発言があったにせよ、この男は誰もが認める優良物件なのである。
昼夜問わず、何処ぞの令嬢が列を成すほどには尋ねてくる。ひどい時には一糸纏わぬ姿で来る者や突然抱きつく者など多岐に渡った…
そこまでしても、全く靡かないことが分かると、次は「王族として子を成すことは義務である!」と、まるで真っ当であるかのような意見を述べてくる。
そんな様子が日常化されつつあると、いつの頃からかレオンハルトは、気にも止め無くなっていった。
その代わり、それらの片付けは全てアレクシスへと一任された。
「・・・面倒くさい」
「・・・すまん」
「無理に結婚しろとは言わん。だが、気が合うものがいたら、前向きに考えてみろ」
「・・・ああ」
窓の外を眺めながら、力なく答えるレオンハルトを見て、アレクシスは思い悩んだ。
ティア…お前が愛したレオンは、この先永遠にお前を思い続けるだろう、と。
そして、兄としてはいつまでも妹を愛してくれるレオンを嬉しく思う、と。
しかし…親友としてはレオンの幸せを願いたい、と。
臣下としては… はぁ。
もう、何も言うまい。
「なぁ、レオン。
もし、お前に幸運が訪れた時は…
俺に一番に祝福させてくれよ」
レオンハルトには聴こえない程、小さく囁いたアレクシスの願いが叶うのは、今から30年ほど先の事だった。
「いけ」
「___いっくっぅ!!」
「…いい子だ」
肩で息をしながらも、彼女は必死に身体を起こすと、嬉しそうにアレクシスのモノを口に含み綺麗に舐めとった。
アレクシスが身なりを整えると、彼女はその姿を恍惚とした顔で眺めている。
そして、仕事へ向かうアレクシスにシーツを巻きつけただけの姿で声をかけた。
「いってらっしゃいませ。旦那様❤︎」と。
アレクシスは、それに応え愛おしそうに口付けを落とした。
アリスティアが、トロワの第三王子であるジェイデンと結婚した翌年、アレクシスは婚約も早々に結婚した。
お相手は、ジェイデンの従姉妹にあたる女性で、ジェイデンとアリスティアの結婚式に参列した際、アレクシスに一目惚れをして口説き落としたのだ。
・・・そう、あのアレクシスが口説き落とされたのだった。
お陰で今では、誰もが認める程の熱々ぶりである。
そんな私生活も順風満帆のアレクシスにとって、目下悩みの種になっているのが…
主人であるレオンハルトのことだった。
「結婚しない」発言があったにせよ、この男は誰もが認める優良物件なのである。
昼夜問わず、何処ぞの令嬢が列を成すほどには尋ねてくる。ひどい時には一糸纏わぬ姿で来る者や突然抱きつく者など多岐に渡った…
そこまでしても、全く靡かないことが分かると、次は「王族として子を成すことは義務である!」と、まるで真っ当であるかのような意見を述べてくる。
そんな様子が日常化されつつあると、いつの頃からかレオンハルトは、気にも止め無くなっていった。
その代わり、それらの片付けは全てアレクシスへと一任された。
「・・・面倒くさい」
「・・・すまん」
「無理に結婚しろとは言わん。だが、気が合うものがいたら、前向きに考えてみろ」
「・・・ああ」
窓の外を眺めながら、力なく答えるレオンハルトを見て、アレクシスは思い悩んだ。
ティア…お前が愛したレオンは、この先永遠にお前を思い続けるだろう、と。
そして、兄としてはいつまでも妹を愛してくれるレオンを嬉しく思う、と。
しかし…親友としてはレオンの幸せを願いたい、と。
臣下としては… はぁ。
もう、何も言うまい。
「なぁ、レオン。
もし、お前に幸運が訪れた時は…
俺に一番に祝福させてくれよ」
レオンハルトには聴こえない程、小さく囁いたアレクシスの願いが叶うのは、今から30年ほど先の事だった。
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