【完結】浮気した婚約者を捨てた公爵令嬢は想いを寄せられていた男達に溺愛される

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番外編

*ロイド・キャンベル(2)

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そして、真剣に衣裳を選んでいる姉達を後目にロイドの側にはビビアンとアリスティアが彼を挟む様に立った。

「助かったよ、2人とも」

クスクス…

「あら、余りにも綺麗すぎて嫌味かと思っただけよ~!ね、アリスティア?」

「本当ね!でも、団服のロイド様でも綺麗なのは変わりなかったわね!」


クスクスと笑い合っている2人。

この日初めて会った2人が、ロイドを助けてくれたことは明らかだった。
お陰でこれ以来、ロイドはドレスを着させられることは無くなった。

そして、ビビアンとアリスティアとは幼馴染と言ってもいい程よく遊ぶ様になった。
2人が「ロイド様」から「ロイド」と呼ぶ頃には、ロイドも2人を「ビビアン嬢、アリスティア嬢」から「ビビアン!アリスティア!」と呼ぶ様になった。

そして、ビビアンからクリスとの婚約が決まったと報告を受けた頃、ロイドはアリスティアに夢中だった。
何度も、自分の気持ちを知っているビビアンに「アリスティアに気持ちを伝えないの?」と後押しをされていた。

もちろんロイド自身、何度も気持ちを伝えようと思っていた。

でも、ロイドは知っていた。

自分の好きなアリスティア相手が、誰を見ているのかを…

アリスティアの事が、好きで、好きで…
堪らなく好きで、気がつけばいつも目で追っていた。
目が合うと、眩しいほどの笑顔でニコッと微笑んでくれる彼女が大好きだった。

年頃になるにつれ、アリスティアは益々美しく輝いていった。
そして、ロイド自身もぐんっと背が伸びてしなやかな筋肉がつき始めると、数多の女性から声がかかり始めた。
持ち前の甘いマスクを巧みに使い、やんわりと断りを入れる日々。

しかし、唯一ロイドが欲しいアリスティアだけは振り向いてくれることはなかった。

彼女の目に映るのは、いつもたった1人…

レオンハルト第二王子だけなのだから…


"今の関係を壊したくない"

伝えても叶うことのない想いに蓋をし、せめて幼馴染として彼女の側にいたい。

そうして、ロイドはとでもいうように、自分に群がってくる女性達を受け入れ始めた。

ロイドにとって、アリスティア一番欲しいものが手に入らないのら、後は全部どうでもいいもの同じものだった。


このまま…
このままの関係でいい…

そう思い、遊び暮らしていた矢先、ロイドは一番見たくないものを目にすることになる。


「ぁ…ん!ぁぁあ…っ、ひゃん!まっ…て」

「…っ、いけ、ティア」

「っ!!ぁぁん!レオンっ!」


夜会会場から離れた通路奥から聞こえてくる、女の喘ぎ声と攻め立てる男の声。


ロイドの胸に、痛烈な痛みが走った。

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