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Chapter 1
48*双子と王妃
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アシュリーこと由佳が、アレキサンダーの衣装合わせを終えて、漸く一息ついた頃…
ナタリーこと由希の前には、アメリアではなく王妃であるシャーロットが優雅に座っていた。
「本当に、見事ね!素晴らしいわ!」
そう言って、この国の国母である彼女は、順次描かれていく自身の指先を見つめて、嬉しそうに微笑んでいる。
「まさか、ミリアーナの娘達にこんな特技があったなんて…ふふっ!嬉しいわ!」
「以前は、剣ばかり握っていると聞いていたから…」と、少しばかり安堵した様子で話す王妃の姿に、目の前でネイルを施しているナタリーは、苦笑いを浮かべながらも王妃と母の仲の良さを垣間見れ嬉しく思っていた。
王妃シャーロットと、母ミリアーナは学園時代からの親友である。
なんでも、丁度その頃、学園では陛下の婚約者候補として挙げられていた、5人の令嬢達全員が学園に在籍していた。
その為、どうしても派閥争い並みの婚約者争いが勃発してしまったらしいのだ。
その頃、既に次期辺境伯である父ライウスと婚約していた母は、初めは傍観者だったらしいのだが…
『ミリアーナ様、貴女はもちろん私の派閥に入りなさい!』
などと、連日のように上位爵位をもつ令嬢達から言われていたらしい。それは、もちろん当時王太子であった陛下の側近であるライウスが溺愛している婚約者だと有名だったからだ。その為、誰もがライウスの愛するミリアーナを、手中に抑えようと奔走していたのだ。
そんな中、唯一ミリアーナに接触してこなかった人こそ、現王妃であるシャーロットだった。
彼女は、婚約者同士の派閥争いでミリアーナに迷惑がかかっていることを憂い、あろうことか当時の王太子である陛下に苦言を申し入れたのだ。
いや…正確にはキレたと、言った方が正しいかもしれない。
『側近の婚約者にまで、迷惑をかけるような婚約はこちらから辞退させた頂きますわ。
そもそも、殿下が傍観を決め込んでしまうぐらいでしたら、さっさとお決めになれば良いものを…
殿下、貴方様の婚約者は未来の王妃、すなわちこの国の国母となられますのよ?
今のこの状態は、もはや未来の縮図ではございませんか!臣下に対し、権力振り翳し無理やり従わせるなど、国のトップがするようなことではございませんわ!
そして、何より…それを傍観者のようにして眺めていらっしゃる殿下も同罪です!
もう少し、彼女たちの手綱を握るべきで『好きだ…』』
『・・・は?』
『やはり、君が好きだ』
『・・・・・』
『決めたよ。私の婚約者は、君だ。シャーロット嬢』
・・・・・!?
((・・・は?))
なんと、当時シャーロットが怒り心頭に発した苦言に対し、王太子であった陛下は愛の告白で返したのだ。
これには、横で採寸をしながら話を聞いていたアシュリーも驚きを隠せなかった。
2人とも、話の流れに手が止まり驚いた表情で王妃シャーロットを見たあと、まるでシンクロするかのように父に追い立てられながら執務に追われている陛下を見た。
その姿に、王妃シャーロットは楽しそうに微笑んだ。
「フフフッ!そうなるわよね~?
私も、はじめ耳を疑ったもの!」
「剣術の稽古中に、頭でも打ったのかとおもったぐらいよ!」と、陛下とのエピソードに対し面白おかしく、時にはダメ出しも含めて語りながら笑うシャーロット。
その笑顔は、誰もが羨むほどに美しかった。
ナタリーこと由希の前には、アメリアではなく王妃であるシャーロットが優雅に座っていた。
「本当に、見事ね!素晴らしいわ!」
そう言って、この国の国母である彼女は、順次描かれていく自身の指先を見つめて、嬉しそうに微笑んでいる。
「まさか、ミリアーナの娘達にこんな特技があったなんて…ふふっ!嬉しいわ!」
「以前は、剣ばかり握っていると聞いていたから…」と、少しばかり安堵した様子で話す王妃の姿に、目の前でネイルを施しているナタリーは、苦笑いを浮かべながらも王妃と母の仲の良さを垣間見れ嬉しく思っていた。
王妃シャーロットと、母ミリアーナは学園時代からの親友である。
なんでも、丁度その頃、学園では陛下の婚約者候補として挙げられていた、5人の令嬢達全員が学園に在籍していた。
その為、どうしても派閥争い並みの婚約者争いが勃発してしまったらしいのだ。
その頃、既に次期辺境伯である父ライウスと婚約していた母は、初めは傍観者だったらしいのだが…
『ミリアーナ様、貴女はもちろん私の派閥に入りなさい!』
などと、連日のように上位爵位をもつ令嬢達から言われていたらしい。それは、もちろん当時王太子であった陛下の側近であるライウスが溺愛している婚約者だと有名だったからだ。その為、誰もがライウスの愛するミリアーナを、手中に抑えようと奔走していたのだ。
そんな中、唯一ミリアーナに接触してこなかった人こそ、現王妃であるシャーロットだった。
彼女は、婚約者同士の派閥争いでミリアーナに迷惑がかかっていることを憂い、あろうことか当時の王太子である陛下に苦言を申し入れたのだ。
いや…正確にはキレたと、言った方が正しいかもしれない。
『側近の婚約者にまで、迷惑をかけるような婚約はこちらから辞退させた頂きますわ。
そもそも、殿下が傍観を決め込んでしまうぐらいでしたら、さっさとお決めになれば良いものを…
殿下、貴方様の婚約者は未来の王妃、すなわちこの国の国母となられますのよ?
今のこの状態は、もはや未来の縮図ではございませんか!臣下に対し、権力振り翳し無理やり従わせるなど、国のトップがするようなことではございませんわ!
そして、何より…それを傍観者のようにして眺めていらっしゃる殿下も同罪です!
もう少し、彼女たちの手綱を握るべきで『好きだ…』』
『・・・は?』
『やはり、君が好きだ』
『・・・・・』
『決めたよ。私の婚約者は、君だ。シャーロット嬢』
・・・・・!?
((・・・は?))
なんと、当時シャーロットが怒り心頭に発した苦言に対し、王太子であった陛下は愛の告白で返したのだ。
これには、横で採寸をしながら話を聞いていたアシュリーも驚きを隠せなかった。
2人とも、話の流れに手が止まり驚いた表情で王妃シャーロットを見たあと、まるでシンクロするかのように父に追い立てられながら執務に追われている陛下を見た。
その姿に、王妃シャーロットは楽しそうに微笑んだ。
「フフフッ!そうなるわよね~?
私も、はじめ耳を疑ったもの!」
「剣術の稽古中に、頭でも打ったのかとおもったぐらいよ!」と、陛下とのエピソードに対し面白おかしく、時にはダメ出しも含めて語りながら笑うシャーロット。
その笑顔は、誰もが羨むほどに美しかった。
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