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三章 記憶
声
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放課後の教室。
「帰るの?今日吹奏楽いかないの?」
「うん。今日お父さんの誕生日だからお母さんと夜ごはんの支度するって約束してるんだ。」
「まじかよー。成井んちって家族仲良しなんだな。羨ましいよ。俺んちなんてとっくに親離婚してるからさ。うちにはお母さんと兄貴しかいないんだ。」
「そう....別に羨ましがらなくたっていいじゃない。お母さんのこと大事にしてあげなよ。」
「そうなんだけどさぁ。お母さんとはケンカしてばっかなんだ。」
「うん。うちもケンカするよ。お父さんもお母さんも外の目を気にしてるけど...家の中ではそんなに羨ましがられるような仲じゃないよ。」
「ふぅん..あぁあとさぁ。俺..今日部活やすみなんだよね。だから..俺もこれから帰るとこなんだけど..」
「うん...それで?」
「それでじゃねぇよ..一緒にさぁ帰らない?」
誰。私を呼ぶ声。
「ずみ....かずみ。起きなさい。」
「..うん..今何時。」
「もう8時まわったよ。今日お墓参り、行くって。」
「うん。覚えてるよ...今起きる。」
お母さんが部屋まで起こしに来た。今日は亡くなったおばあちゃんのお墓参りに行くことになっていた。
「9時にはうちでるから。それまでに支度、すませといてよ。あさごはんできてるからね。」
「うん..わかった。」
お母さんは下に降りていった。
昨日は渋谷にいた。
渋谷にいるとき松田さんから着信があって...
その後真っ直ぐ家に帰ったのだけどぼーっとしていたせいかあまり憶えていない。
昨日はひどく気持ちが落ち込んでいた。
携帯をみると着信が一件
履歴に残ったままだった。
なんだろう。なんで松田さんから電話がきてるんだろう。
私は嬉しかった。間違い電話かとも思った。
嬉しい。気持ちが浮ついている。
でもその反面冷静だった。そしてネガティヴだった。
昨日は小春ちゃんらしき人物をみつけた瞬間から私のネガティヴに火がついたような気がする。
電話..きてるのにな..そんなに嬉しくない。なにかが私のなかでひっかかっている。
夕方おりかえそう。大した用件じゃないかもしれないし。
「帰るの?今日吹奏楽いかないの?」
「うん。今日お父さんの誕生日だからお母さんと夜ごはんの支度するって約束してるんだ。」
「まじかよー。成井んちって家族仲良しなんだな。羨ましいよ。俺んちなんてとっくに親離婚してるからさ。うちにはお母さんと兄貴しかいないんだ。」
「そう....別に羨ましがらなくたっていいじゃない。お母さんのこと大事にしてあげなよ。」
「そうなんだけどさぁ。お母さんとはケンカしてばっかなんだ。」
「うん。うちもケンカするよ。お父さんもお母さんも外の目を気にしてるけど...家の中ではそんなに羨ましがられるような仲じゃないよ。」
「ふぅん..あぁあとさぁ。俺..今日部活やすみなんだよね。だから..俺もこれから帰るとこなんだけど..」
「うん...それで?」
「それでじゃねぇよ..一緒にさぁ帰らない?」
誰。私を呼ぶ声。
「ずみ....かずみ。起きなさい。」
「..うん..今何時。」
「もう8時まわったよ。今日お墓参り、行くって。」
「うん。覚えてるよ...今起きる。」
お母さんが部屋まで起こしに来た。今日は亡くなったおばあちゃんのお墓参りに行くことになっていた。
「9時にはうちでるから。それまでに支度、すませといてよ。あさごはんできてるからね。」
「うん..わかった。」
お母さんは下に降りていった。
昨日は渋谷にいた。
渋谷にいるとき松田さんから着信があって...
その後真っ直ぐ家に帰ったのだけどぼーっとしていたせいかあまり憶えていない。
昨日はひどく気持ちが落ち込んでいた。
携帯をみると着信が一件
履歴に残ったままだった。
なんだろう。なんで松田さんから電話がきてるんだろう。
私は嬉しかった。間違い電話かとも思った。
嬉しい。気持ちが浮ついている。
でもその反面冷静だった。そしてネガティヴだった。
昨日は小春ちゃんらしき人物をみつけた瞬間から私のネガティヴに火がついたような気がする。
電話..きてるのにな..そんなに嬉しくない。なにかが私のなかでひっかかっている。
夕方おりかえそう。大した用件じゃないかもしれないし。
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