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私が舞台の中央に立つと、舞台袖で颯太がマイクを持って台本を読み始めた。
「昔々、林城の街で西宮家と朝比奈家という二つの旧家があり、この両家はお互いを憎んでおりました。西宮家には伯洸という塩顔系イケメンがおり、朝比奈家には藍華という少々ウザい小娘がいました」
……最後の方に私の悪口があったけど、これはウケ狙いなので一応セーフゾーン。ただしちゃんと笑いがとれた場合に限る。
さて、客席は……っと。うん、失笑だね。ナレーションの颯太には、あとでお話(物理)をする必要があるみたいですね(黒笑)
次は舞踏会のシーン。みっちーの登場である。
「美しいお嬢さん。私と一緒に踊っていただけませんか?」
……みっちーカッコ良すぎじゃないですか(鼻血)
「まぁ、なんて素敵な方なんでしょう。喜んでお受けします」
やばい、みっちーの王子様姿似合いすぎる。一生私だけの王子様でいてください。てか死ぬまでその格好のままでいてほしいです。白馬に乗るとか妄想しただけで鼻血出るわ(真顔)
みっちーの手を取り肩に左手を置くと、私の腰に腕がまわった。色白で細いくせに筋肉質だから、少女漫画に出てくる恋人みたい。
友達以上、恋人未満の関係だけど、みっちーにはいつもドキドキさせられっぱなしだな。
「悪いお嬢さんだな……」
「え?」
「男と踊っている時によそ見なんてしていたら、襲われて食べられてしまっても、何も言えませんよ?」
そう言ってぺろっと舐めたみっちーの舌が、物凄く色っぽくて、思わず見惚れてしまっ……え、今なんて言った?
「襲われる……食べられる……?」
「おや、純粋なお嬢さんでしたか。これは失礼。宮殿の庭で育った魚を、下町を流れる井戸に逃してはいけませんね(笑)」
待て、そんなロマンチックなセリフ、台本には無かったぞ。アドリブがこんなに素敵とか、みっちーのイメージが大分崩れるんですけど??
はっ……!もしや、みっちーによく似たドッペルゲンガー!?(違う)
「昔々、林城の街で西宮家と朝比奈家という二つの旧家があり、この両家はお互いを憎んでおりました。西宮家には伯洸という塩顔系イケメンがおり、朝比奈家には藍華という少々ウザい小娘がいました」
……最後の方に私の悪口があったけど、これはウケ狙いなので一応セーフゾーン。ただしちゃんと笑いがとれた場合に限る。
さて、客席は……っと。うん、失笑だね。ナレーションの颯太には、あとでお話(物理)をする必要があるみたいですね(黒笑)
次は舞踏会のシーン。みっちーの登場である。
「美しいお嬢さん。私と一緒に踊っていただけませんか?」
……みっちーカッコ良すぎじゃないですか(鼻血)
「まぁ、なんて素敵な方なんでしょう。喜んでお受けします」
やばい、みっちーの王子様姿似合いすぎる。一生私だけの王子様でいてください。てか死ぬまでその格好のままでいてほしいです。白馬に乗るとか妄想しただけで鼻血出るわ(真顔)
みっちーの手を取り肩に左手を置くと、私の腰に腕がまわった。色白で細いくせに筋肉質だから、少女漫画に出てくる恋人みたい。
友達以上、恋人未満の関係だけど、みっちーにはいつもドキドキさせられっぱなしだな。
「悪いお嬢さんだな……」
「え?」
「男と踊っている時によそ見なんてしていたら、襲われて食べられてしまっても、何も言えませんよ?」
そう言ってぺろっと舐めたみっちーの舌が、物凄く色っぽくて、思わず見惚れてしまっ……え、今なんて言った?
「襲われる……食べられる……?」
「おや、純粋なお嬢さんでしたか。これは失礼。宮殿の庭で育った魚を、下町を流れる井戸に逃してはいけませんね(笑)」
待て、そんなロマンチックなセリフ、台本には無かったぞ。アドリブがこんなに素敵とか、みっちーのイメージが大分崩れるんですけど??
はっ……!もしや、みっちーによく似たドッペルゲンガー!?(違う)
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