30 / 277
連載
70 彼からのお仕置き
しおりを挟む
エスターは書物の鬼へと進化した。あの羊皮紙の山に埋もれ、頭から湯気を出しながらその解読に四苦八苦している。
丸投げするだけしておいて何も協力できないのが心苦しい…。せめて差し入れだけでもと、ナッツのスイーツを持って書庫へと向かう。
「エスター、ほら、片手で食べられるカロリー持ってきたよ。少し休憩したら?」
「ああ、悪いねアッシュ。ダイニングに行く時間も惜しくてね。集中を途切れさすのが嫌なんだよ」
エスターがスキルの発動を止めて空いた椅子を引き寄せる。
今なら少し邪魔してもいいだろうか?
「それで…、今は何してるの?」
「ああ、これはね文字を配列し直してたんだ。」
問題の寓話、その文字列は不自然に飛んだり欠けたり、脱落だらけでまともに読めない状態だった。
この綴じられた羊皮紙。パラリとめくれば一見同じような中身…。だからこそ僕は、それを見せかけの本だと思ったのだけど…
どちらにも所々に『王家』とか『術』とかの単語は見える。
エスターのスキルでその欠落部分を補完していくと、そこに見えてくるのは実に単純な勧善懲悪の物語。
古代王家が呪術師の集落に攻め入り、彼らを追い出しこの地を守った、と。
「これらの書物は嵌め絵のようなものなんだ。だから一冊だけでは意味をなさない。すべての書物を揃えて嵌め合わして初めて文章になるんだ。過去の公爵はそれを分かった上で収集していたようだね。手ごたえとして全部じゃないけど6割くらいは揃ってる感触だ。その上でちょうどあの寓話は骨格にあたるようだね。」
「へ、ぇ…」
つまりフォトショでレイヤーを重ねるようなものか…。記憶の中の『フォトショップ講座』を、思い出しながら、エスターの言葉をイメージする。あの寓話がラフ画に当たるのか…。
「だけどねぇ…、問題はここからなんだ。ほら、まだ羊皮紙はこれだけあるし欠落部分もこれだけあるだろう?これらをその部分にさらに重ねていくと、がらりと内容が変わっていくんだ。そのうえ少し不明瞭な…、余ってしまう単語まであってね…。さっきから何度もやり直してるんだ。イライラするよ」
「内容が変わる…?ちょっと待って。ノール先生呼んでくる。謎解きの好きなノールさんが居れば助けになるかも」
ユーリの勉強に割り込んで緊急出動を要請すれば、ノールさんには嫌な顔をされ、ユーリからは〝でかした!”みたいな顔をされる。
そのユーリの後押しもあり、渋々ながらもノールさんは書庫へと付き合ってくれる。
「もう…。ユーリウス様はどうしてああ、授業がお好きでないんだろう。とても賢いお方なのに…。まぁお逃げになる訳では無いけど…」
「前の家庭教師が悪すぎたんだよ。こういうのはとっかかりが大事だからね。最初に勉強は楽しいって思えないと引きずるよね。」
「そうなの?じゃぁもっと楽しい授業になるよう趣向を凝らさないといけないね。」
ノールさんは本当に良い先生だ。
道中、簡単な説明を済ませたおかげで到着後の動きはスムーズだ。
エスターが途中まで進めたそのパズルの未完成品をうなりながらずっと見ている。それをまたさらに後ろから覗き込む名探偵ノール。
ああでもないこうでもないと、二人のディスカッションは白熱していく。
そのたびにエスターはスキルを乱発し文字列の入れ替えを行っていくが、もう限界なんじゃないの?息が荒い…。
「ねぇ…、これってその余分を取り除いて読むんじゃないのかな?機密文書の暗号にもよくあるんだよ。あえて余分な文字を足してかく乱すること」
「それは最初に考えたがそれにしちゃ規則性が無い。ああいうのはある程度一定のルールがあるんだ。それに取っ払うと意味が通じない箇所もあって…ああ、お手上げだよ!」
「う~ん…、規則性…。ここの部分もここのところも…あれ?余った部分の…ここ逆さ斜めに読むと。消去って読めない?」
「えっ?まさか…いや本当に。そうか!そういう事か!」
「どういう事⁉」
「「つまりだね!」」
「ゴホン、つまり〝erase”って揃ったところだけ消すんだよ。斜めでも逆さでも縦でも横でもね。多分」
「そうして残った文字列だけで文章を読み取れば…当たりだ。そうか、全てを消してはいけないのか…。ならほかの余分な文字は…」
いまいち納得したようなしてないようなエスターは置いといて、やっぱりノールさんを連れてきたのは正解だった。
エスターは書物のスキルを持つ奇才だけど、法則とか方程式とかは理数の分野、範疇外だ。ちなみに僕はどっちも…おや?
「ちょっとまった!それならここは?ずらせって読める!」
「本当だ…でもずらすってどこに?」
「よし、一文字ずらしてみようか。へぇ…意味が変わった…。」
3人で顔を見合わせ一つ頷くと、狂ったようにそのパズルの文字列を目で追っていく。
「逆…」
「じゃぁこれは西では無くて東と言う事か」
「足す…何を?」
「plusの前に余ってるReを後ろの単語medyに足したら?」
「治療法になった…。」
すっかり楽しくなった僕たちは子供の様にはしゃいで、時間が経つのも忘れいつまでもパズルを解き続けた。
そのドアの前に、鬼のような形相のサーダさんが居るのにも気づかずに…。
そして不機嫌そうなユーリも僕たちをかばってはくれなかった…。ウソ…ずっと後ろから呼んでたって?ちょ、誰かっ!
「二人とも気付かなかったの!」
「アッシュ君だって微動だにしなかったじゃないか」
「エスター!」
「おっと、僕は通常営業だ」
「…全員そのまま謎解きを続けたらいい。食事抜きでね」
バタン
その日、揃いも揃って夕食抜きになった僕ら三人が、お腹をグーグー鳴らしてナッツ様の慈悲に縋ったのは…言うまでもない…。
丸投げするだけしておいて何も協力できないのが心苦しい…。せめて差し入れだけでもと、ナッツのスイーツを持って書庫へと向かう。
「エスター、ほら、片手で食べられるカロリー持ってきたよ。少し休憩したら?」
「ああ、悪いねアッシュ。ダイニングに行く時間も惜しくてね。集中を途切れさすのが嫌なんだよ」
エスターがスキルの発動を止めて空いた椅子を引き寄せる。
今なら少し邪魔してもいいだろうか?
「それで…、今は何してるの?」
「ああ、これはね文字を配列し直してたんだ。」
問題の寓話、その文字列は不自然に飛んだり欠けたり、脱落だらけでまともに読めない状態だった。
この綴じられた羊皮紙。パラリとめくれば一見同じような中身…。だからこそ僕は、それを見せかけの本だと思ったのだけど…
どちらにも所々に『王家』とか『術』とかの単語は見える。
エスターのスキルでその欠落部分を補完していくと、そこに見えてくるのは実に単純な勧善懲悪の物語。
古代王家が呪術師の集落に攻め入り、彼らを追い出しこの地を守った、と。
「これらの書物は嵌め絵のようなものなんだ。だから一冊だけでは意味をなさない。すべての書物を揃えて嵌め合わして初めて文章になるんだ。過去の公爵はそれを分かった上で収集していたようだね。手ごたえとして全部じゃないけど6割くらいは揃ってる感触だ。その上でちょうどあの寓話は骨格にあたるようだね。」
「へ、ぇ…」
つまりフォトショでレイヤーを重ねるようなものか…。記憶の中の『フォトショップ講座』を、思い出しながら、エスターの言葉をイメージする。あの寓話がラフ画に当たるのか…。
「だけどねぇ…、問題はここからなんだ。ほら、まだ羊皮紙はこれだけあるし欠落部分もこれだけあるだろう?これらをその部分にさらに重ねていくと、がらりと内容が変わっていくんだ。そのうえ少し不明瞭な…、余ってしまう単語まであってね…。さっきから何度もやり直してるんだ。イライラするよ」
「内容が変わる…?ちょっと待って。ノール先生呼んでくる。謎解きの好きなノールさんが居れば助けになるかも」
ユーリの勉強に割り込んで緊急出動を要請すれば、ノールさんには嫌な顔をされ、ユーリからは〝でかした!”みたいな顔をされる。
そのユーリの後押しもあり、渋々ながらもノールさんは書庫へと付き合ってくれる。
「もう…。ユーリウス様はどうしてああ、授業がお好きでないんだろう。とても賢いお方なのに…。まぁお逃げになる訳では無いけど…」
「前の家庭教師が悪すぎたんだよ。こういうのはとっかかりが大事だからね。最初に勉強は楽しいって思えないと引きずるよね。」
「そうなの?じゃぁもっと楽しい授業になるよう趣向を凝らさないといけないね。」
ノールさんは本当に良い先生だ。
道中、簡単な説明を済ませたおかげで到着後の動きはスムーズだ。
エスターが途中まで進めたそのパズルの未完成品をうなりながらずっと見ている。それをまたさらに後ろから覗き込む名探偵ノール。
ああでもないこうでもないと、二人のディスカッションは白熱していく。
そのたびにエスターはスキルを乱発し文字列の入れ替えを行っていくが、もう限界なんじゃないの?息が荒い…。
「ねぇ…、これってその余分を取り除いて読むんじゃないのかな?機密文書の暗号にもよくあるんだよ。あえて余分な文字を足してかく乱すること」
「それは最初に考えたがそれにしちゃ規則性が無い。ああいうのはある程度一定のルールがあるんだ。それに取っ払うと意味が通じない箇所もあって…ああ、お手上げだよ!」
「う~ん…、規則性…。ここの部分もここのところも…あれ?余った部分の…ここ逆さ斜めに読むと。消去って読めない?」
「えっ?まさか…いや本当に。そうか!そういう事か!」
「どういう事⁉」
「「つまりだね!」」
「ゴホン、つまり〝erase”って揃ったところだけ消すんだよ。斜めでも逆さでも縦でも横でもね。多分」
「そうして残った文字列だけで文章を読み取れば…当たりだ。そうか、全てを消してはいけないのか…。ならほかの余分な文字は…」
いまいち納得したようなしてないようなエスターは置いといて、やっぱりノールさんを連れてきたのは正解だった。
エスターは書物のスキルを持つ奇才だけど、法則とか方程式とかは理数の分野、範疇外だ。ちなみに僕はどっちも…おや?
「ちょっとまった!それならここは?ずらせって読める!」
「本当だ…でもずらすってどこに?」
「よし、一文字ずらしてみようか。へぇ…意味が変わった…。」
3人で顔を見合わせ一つ頷くと、狂ったようにそのパズルの文字列を目で追っていく。
「逆…」
「じゃぁこれは西では無くて東と言う事か」
「足す…何を?」
「plusの前に余ってるReを後ろの単語medyに足したら?」
「治療法になった…。」
すっかり楽しくなった僕たちは子供の様にはしゃいで、時間が経つのも忘れいつまでもパズルを解き続けた。
そのドアの前に、鬼のような形相のサーダさんが居るのにも気づかずに…。
そして不機嫌そうなユーリも僕たちをかばってはくれなかった…。ウソ…ずっと後ろから呼んでたって?ちょ、誰かっ!
「二人とも気付かなかったの!」
「アッシュ君だって微動だにしなかったじゃないか」
「エスター!」
「おっと、僕は通常営業だ」
「…全員そのまま謎解きを続けたらいい。食事抜きでね」
バタン
その日、揃いも揃って夕食抜きになった僕ら三人が、お腹をグーグー鳴らしてナッツ様の慈悲に縋ったのは…言うまでもない…。
883
あなたにおすすめの小説
公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜
上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。
体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。
両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。
せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない?
しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……?
どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに?
偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも?
……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない??
―――
病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。
※別名義で連載していた作品になります。
(名義を統合しこちらに移動することになりました)
なぜ処刑予定の悪役子息の俺が溺愛されている?
詩河とんぼ
BL
前世では過労死し、バース性があるBLゲームに転生した俺は、なる方が珍しいバットエンド以外は全て処刑されるというの世界の悪役子息・カイラントになっていた。処刑されるのはもちろん嫌だし、知識を付けてそれなりのところで働くか婿入りできたらいいな……と思っていたのだが、攻略対象者で王太子のアルスタから猛アプローチを受ける。……どうしてこうなった?
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ユィリと皆の動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵も皆の小話もあがります。
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新!
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
BL世界に転生したけど主人公の弟で悪役だったのでほっといてください
わさび
BL
前世、妹から聞いていたBL世界に転生してしまった主人公。
まだ転生したのはいいとして、何故よりにもよって悪役である弟に転生してしまったのか…!?
悪役の弟が抱えていたであろう嫉妬に抗いつつ転生生活を過ごす物語。
キュートなモブ令息に転生したボク。可愛さと前世の知識で悪役令息なお義兄さまを守りますっ!
をち。「もう我慢なんて」書籍発売中
BL
これは、あざと可愛い悪役令息の義弟VS.あざと主人公のおはなし。
ボクの名前は、クリストファー。
突然だけど、ボクには前世の記憶がある。
ジルベスターお義兄さまと初めて会ったとき、そのご尊顔を見て
「あああ!《《この人》》、知ってるう!悪役令息っ!」
と思い出したのだ。
あ、この人ゲームの悪役じゃん、って。
そう、俺が今いるこの世界は、ゲームの中の世界だったの!
そして、ボクは悪役令息ジルベスターの義弟に転生していたのだ!
しかも、モブ。
繰り返します。ボクはモブ!!「完全なるモブ」なのだ!
ゲームの中のボクには、モブすぎて名前もキャラデザもなかった。
どおりで今まで毎日自分の顔をみてもなんにも思い出さなかったわけだ!
ちなみに、ジルベスターお義兄さまは悪役ながら非常に人気があった。
その理由の第一は、ビジュアル!
夜空に輝く月みたいにキラキラした銀髪。夜の闇を思わせる深い紺碧の瞳。
涼やかに切れ上がった眦はサイコーにクール!!
イケメンではなく美形!ビューティフル!ワンダフォー!
ありとあらゆる美辞麗句を並び立てたくなるくらいに美しい姿かたちなのだ!
当然ながらボクもそのビジュアルにノックアウトされた。
ネップリももちろんコンプリートしたし、アクスタももちろん手に入れた!
そんなボクの推しジルベスターは、その無表情のせいで「人を馬鹿にしている」「心がない」「冷酷」といわれ、悪役令息と呼ばれていた。
でもボクにはわかっていた。全部誤解なんだって。
ジルベスターは優しい人なんだって。
あの無表情の下には確かに温かなものが隠れてるはずなの!
なのに誰もそれを理解しようとしなかった。
そして最後に断罪されてしまうのだ!あのピンク頭に惑わされたあんぽんたんたちのせいで!!
ジルベスターが断罪されたときには悔し涙にぬれた。
なんとかジルベスターを救おうとすべてのルートを試し、ゲームをやり込みまくった。
でも何をしてもジルベスターは断罪された。
ボクはこの世界で大声で叫ぶ。
ボクのお義兄様はカッコよくて優しい最高のお義兄様なんだからっ!
ゲームの世界ならいざしらず、このボクがついてるからには断罪なんてさせないっ!
最高に可愛いハイスぺモブ令息に転生したボクは、可愛さと前世の知識を武器にお義兄さまを守りますっ!
⭐︎⭐︎⭐︎
ご拝読頂きありがとうございます!
コメント、エール、いいねお待ちしております♡
「もう我慢なんてしません!家族からうとまれていた俺は、家を出て冒険者になります!」書籍発売中!
連載続いておりますので、そちらもぜひ♡
悪役令嬢の兄でしたが、追放後は参謀として騎士たちに囲まれています。- 第1巻 - 婚約破棄と一族追放
大の字だい
BL
王国にその名を轟かせる名門・ブラックウッド公爵家。
嫡男レイモンドは比類なき才知と冷徹な眼差しを持つ若き天才であった。
だが妹リディアナが王太子の許嫁でありながら、王太子が心奪われたのは庶民の少女リーシャ・グレイヴェル。
嫉妬と憎悪が社交界を揺るがす愚行へと繋がり、王宮での婚約破棄、王の御前での一族追放へと至る。
混乱の只中、妹を庇おうとするレイモンドの前に立ちはだかったのは、王国騎士団副団長にしてリーシャの異母兄、ヴィンセント・グレイヴェル。
琥珀の瞳に嗜虐を宿した彼は言う――
「この才を捨てるは惜しい。ゆえに、我が手で飼い馴らそう」
知略と支配欲を秘めた騎士と、没落した宰相家の天才青年。
耽美と背徳の物語が、冷たい鎖と熱い口づけの中で幕を開ける。
【完結】悪役令息の伴侶(予定)に転生しました
* ゆるゆ
BL
攻略対象しか見えてない悪役令息の伴侶(予定)なんか、こっちからお断りだ! って思ったのに……! 前世の記憶がよみがえり、反省しました。
BLゲームの世界で、推しに逢うために頑張りはじめた、名前も顔も身長もないモブの快進撃が始まる──! といいな!(笑)
本編完結しました!
おまけのお話を時々更新しています。
きーちゃんと皆の動画をつくりました!
もしよかったら、お話と一緒に楽しんでくださったら、とてもうれしいです。
インスタ @yuruyu0 絵もあがります
Youtube @BL小説動画
プロフのwebサイトから両方に飛べるので、もしよかったら!
本編以降のお話、恋愛ルートも、おまけのお話の更新も、アルファポリスさまだけですー!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。