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84 彼の転換期
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サーダさんはナッツを抱えて、僕とユーリの乗って来た馬車で一足先に屋敷へ戻ることに。
ユーリはサーダさんを呼び留め何かをささやいている。うなずくサーダさん。
そして僕とナッツの元へ戻ったユーリは、ナッツの目を見てこう言ったのだ。
「夕食の心配はいらないとサーダには申し付けてある。君の看病をするようにと。そして君は身体に力が入らず、グラスを持つ手も唇も震えるだろうと。私からの後押しはここまでだ。」
「…グラスを持つ手…唇…。あっ、そうですね~。僕一人で水も飲めないや~。」
何?なんなの?二人だけで通じてる感がすごい…。不可解な動きだ…。と、ともかくっ、元気になったのは見て取れるからいいか。
…いいのか?
まぁこの調子なら屋敷でもう一度ちゃんと診てもらってゆっくり休めば、明日には元気な顔を見せてくれることだろう。
サーダさんとナッツが立ち去った森は静けさを取り戻した。馬車の戻りを待つ間、僕とユーリはラグを広げてティータイムだ。
「それにしても…、本当に効くとは。アッシュ君、あれはユーリウス様の毒素が蛇の毒を解毒したということかい?」
「解毒…消毒…。なんだろう?なんにしてもユーリの毒素は解毒薬になった。これはまごう事無い事実だ。そうでしょう?」
「ああ…」
「ね、ユーリ。毒は薬になった。言った通りになったでしょ。まだ毒素だけだけど。」
「アッシュ…、まさか本当に私の毒素が…。あの毒素が人を害さず救いになるなどと考えたことも無かった。私が今どれほどの歓喜に震えているかわかるかいアッシュ。私は…、私は誰かを傷つけずに済むんだ…。」
ユーリが震えている。でもこれは嬉しい震えだ。
自分の毒で誰かが害されたことを知るたびに、毒公爵は自分自身を責め、より深く傷つき闇へと近づいていった。
それがユーリの真実の姿。彼がもっと今以上にずっと自分を誇れるよう、僕は精いっぱい力になろう。彼を形作った創造主として、けっしてその手を離すことなく。
「アッシュさん。本当にあの薬は公爵様の毒素なのか?そう聞こえてきたんだが…」
「そうだよ。ユーリの毒素から作った解毒剤。今のとこ蛇毒にしか使ってないけど。」
僕とユーリの会話を聞きつけて、周りをウロウロとし始めるケインさん。なんだろう。何が言いたいんだろう。ほら、ユーリの機嫌が悪化してきた…。
「ケイン。言いたいことがあるなら言ったらどうだ。もの言いたげにウロウロされてはユーリウス様の不興を買うだけだ」
「アレクシ様。…その、村のペーターが蜘蛛に噛まれて今寝込んでるんですがね…。それ蜘蛛の毒にも効くんでしょうか?」
蜘蛛…、神経麻痺か。死ぬほどじゃなくても麻痺が残ると厄介だな。
「それ、いつのこと?日にちがたってたら流石に」
「様子を見に行ったのは昨夜で、…刺されたのは昼らしいんだが…」
「一日か…」
一日…、どうだろうか。普通でも時間と共に効果は下がる。こういうのは早期対応が大切なのだ。だがこの薬にはエンチャントという強みがある。もしかしたらもしかするかも…。
「保証はできないけど効くかもね。これは特殊な薬だから。けどこっそりって訳にはいかないよ。これを使うなら、これがユーリの毒から作られたものだって、きっちり認識してもらわないと。」
「いや、そうしたら奴は使いたがらないだろ…その黙って塗っちゃダメなのか…」
「当然でしょ。ユーリの毒を怖がるだけ怖がっておいて、その毒の恩恵だけ受けようなんて。甘いね。激アマだ。」
「だけどな…」
「僕は何も出し惜しみしてる訳じゃない。至極真っ当な事だよ。ユーリの毒に対する認識を改めてもらおうか。話はそれからだ」
王家じゃあるまいし…、薬を盾にとって言うことを聞かせたりなんかしない。当たり前のことしか僕は言って無い。これで不満だって言うなら、ケインさんは僕を舐めているとしか思えないな。僕はお人よしなんかじゃない。
僕の行動、その全てがユーリの為だ。
「分かった。説得する。なら薬を…いや、一緒に行ってくれるのか?」
「アレクシ、アッシュの代わりに。アッシュを行かせることはしたくない」
「ユーリ…」
まぁ患部に薬を塗るだけの事、別に僕じゃなくてもいいんだけどね。
アレクシさんには、これがユーリの毒素から作られた薬だと言うことを言い聞かせてから使うようにと、あと、そこにしばらく留まってその経過を見てくるようにとお願いする。
ひょんなことから臨床データをとることになってしまったな。何時かは取ろうと思ってたけど…。
だけど効くと良いな。その人の為にも。ユーリの為にも。
ナッツたちに遅れて数刻後、ようやく屋敷に戻った僕はちょっとだけナッツの様子を見に二人の部屋を訪れた。
そこにいるのは何故か未だかってないくらいにご機嫌なナッツ。
「ああ~、いい気分~♡今なら空も飛べそう~。」
「…もしかしてまだ毒の影響残ってたりする?」
「違うよ~。でも山菜取りって良いよね~。また行こうよ~。」
「…まさかと思うけど、また蛇に噛まれようとか思って無いよね?やめてねそういうの。」
「いいじゃない~。アッシュの薬もある事だし~」
「…二度効く保証はどこにもない。駄目だからね!」
「けちっ!でもまぁいいや~。僕はもっと別の事もするつもりだし~」
別の事…。そもそもナッツはシェフと今まで何してたんだろう?医師も呼んでないみたいだけど…。
サイドテーブルに置かれているのは水差しだけ…。そう。水差しだけ…
ユーリはサーダさんを呼び留め何かをささやいている。うなずくサーダさん。
そして僕とナッツの元へ戻ったユーリは、ナッツの目を見てこう言ったのだ。
「夕食の心配はいらないとサーダには申し付けてある。君の看病をするようにと。そして君は身体に力が入らず、グラスを持つ手も唇も震えるだろうと。私からの後押しはここまでだ。」
「…グラスを持つ手…唇…。あっ、そうですね~。僕一人で水も飲めないや~。」
何?なんなの?二人だけで通じてる感がすごい…。不可解な動きだ…。と、ともかくっ、元気になったのは見て取れるからいいか。
…いいのか?
まぁこの調子なら屋敷でもう一度ちゃんと診てもらってゆっくり休めば、明日には元気な顔を見せてくれることだろう。
サーダさんとナッツが立ち去った森は静けさを取り戻した。馬車の戻りを待つ間、僕とユーリはラグを広げてティータイムだ。
「それにしても…、本当に効くとは。アッシュ君、あれはユーリウス様の毒素が蛇の毒を解毒したということかい?」
「解毒…消毒…。なんだろう?なんにしてもユーリの毒素は解毒薬になった。これはまごう事無い事実だ。そうでしょう?」
「ああ…」
「ね、ユーリ。毒は薬になった。言った通りになったでしょ。まだ毒素だけだけど。」
「アッシュ…、まさか本当に私の毒素が…。あの毒素が人を害さず救いになるなどと考えたことも無かった。私が今どれほどの歓喜に震えているかわかるかいアッシュ。私は…、私は誰かを傷つけずに済むんだ…。」
ユーリが震えている。でもこれは嬉しい震えだ。
自分の毒で誰かが害されたことを知るたびに、毒公爵は自分自身を責め、より深く傷つき闇へと近づいていった。
それがユーリの真実の姿。彼がもっと今以上にずっと自分を誇れるよう、僕は精いっぱい力になろう。彼を形作った創造主として、けっしてその手を離すことなく。
「アッシュさん。本当にあの薬は公爵様の毒素なのか?そう聞こえてきたんだが…」
「そうだよ。ユーリの毒素から作った解毒剤。今のとこ蛇毒にしか使ってないけど。」
僕とユーリの会話を聞きつけて、周りをウロウロとし始めるケインさん。なんだろう。何が言いたいんだろう。ほら、ユーリの機嫌が悪化してきた…。
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「アレクシ様。…その、村のペーターが蜘蛛に噛まれて今寝込んでるんですがね…。それ蜘蛛の毒にも効くんでしょうか?」
蜘蛛…、神経麻痺か。死ぬほどじゃなくても麻痺が残ると厄介だな。
「それ、いつのこと?日にちがたってたら流石に」
「様子を見に行ったのは昨夜で、…刺されたのは昼らしいんだが…」
「一日か…」
一日…、どうだろうか。普通でも時間と共に効果は下がる。こういうのは早期対応が大切なのだ。だがこの薬にはエンチャントという強みがある。もしかしたらもしかするかも…。
「保証はできないけど効くかもね。これは特殊な薬だから。けどこっそりって訳にはいかないよ。これを使うなら、これがユーリの毒から作られたものだって、きっちり認識してもらわないと。」
「いや、そうしたら奴は使いたがらないだろ…その黙って塗っちゃダメなのか…」
「当然でしょ。ユーリの毒を怖がるだけ怖がっておいて、その毒の恩恵だけ受けようなんて。甘いね。激アマだ。」
「だけどな…」
「僕は何も出し惜しみしてる訳じゃない。至極真っ当な事だよ。ユーリの毒に対する認識を改めてもらおうか。話はそれからだ」
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僕の行動、その全てがユーリの為だ。
「分かった。説得する。なら薬を…いや、一緒に行ってくれるのか?」
「アレクシ、アッシュの代わりに。アッシュを行かせることはしたくない」
「ユーリ…」
まぁ患部に薬を塗るだけの事、別に僕じゃなくてもいいんだけどね。
アレクシさんには、これがユーリの毒素から作られた薬だと言うことを言い聞かせてから使うようにと、あと、そこにしばらく留まってその経過を見てくるようにとお願いする。
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だけど効くと良いな。その人の為にも。ユーリの為にも。
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「…もしかしてまだ毒の影響残ってたりする?」
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「…まさかと思うけど、また蛇に噛まれようとか思って無いよね?やめてねそういうの。」
「いいじゃない~。アッシュの薬もある事だし~」
「…二度効く保証はどこにもない。駄目だからね!」
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