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115 彼と露天風呂
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「やぁリッターホルム公爵夫人、ご機嫌はいかがかな?」
「エスター、お式の間ずっと他の書物読んでたでしょ。不謹慎だなぁ。あっ!ノールさん!ちょっと!釈明を聞こうか…」
「アッシュ君!あの、その、ええっと、ぼ、僕もいきなり頼まれてね、君に説明する時間も無かったって言うか…」
「ナッツ!ナッツは知ってたよね!完全に!いつから?なんで僕に内緒にしてたの?憤慨だよ、憤慨!」
「え~、ユーリウス様がアッシュには秘密だって言うし、僕もそのほうが面白そうだと思って~」
完全に確信犯じゃないか!
「やぁアッシュ。その後どうだ。うん?なんだまだ成長阻害の呪いは解けて無いのか」
「だからかかってないってば!そんなの!でも来てくれてありがとう。今回呪われた12家が揃ってるんだ。教授が居たら頼もしいったらないよ。」
「面白い話が聞けそうだな」
「それから子爵。領都の倉庫、オリジナルの壁画見に行こうね。なかなか見ごたえあるよ?」
「それを今回楽しみにしていたのだよ」
リッターホルムのメインガーデンは今立食パーティー会場へと変貌を遂げている。
前世からの悲願である合コン!人妻になったとは言え楽しもうと思ってたのに、さっきからちっとも動けない…。何故ならひっきりなしにお祝いの体を取った冷やかしと尋問がやってくるからだ。
前代未聞の同性婚、それも公爵が平民を娶ったとあって、列席者は興味津々、根掘り葉掘り聞きたくて仕方ないのだ。それでも陰口が聞こえてこないのは、人格で厳選された列席者と、僕の周りの御歴々のおかげ。
それなのにこの事態を作り出した本人はしれっとしている。もとよりいまさら社交界で上手くやろうなんて気はないんだろう。あれだけ今まで冷遇されてきたんだ。気持ちまで水には流せないのは当たり前だ。と言う事は…、僕の出番か…、つ…妻…、ポッ…パ、パートナーだしね。
孤軍奮闘してる僕の前に、見覚えのある2つの顔が。
「やぁ君、いや、公爵夫人とお呼びしたほうが?覚えているかな?以前コーネイン侯爵家の夜会で会ったことを」
「覚えてるよ。僕に忠告してくれた人」
「いやっ、あれはその…」
「いいの。別に何とも思ってない」
覚えているとも。危険だから離れろとわざわざ追いかけてまで忠告してくれた人。
だけどあの時だって悪意は感じなかった。多分この人たちは本心から善意で忠告してくれたんだ。マテアスの広めた誇張された話に惑わされて…。ならば諸悪の根源はマテアス。この人たちを恨むのはお門違いだ。
「ノールさんやヘンリックさんのご学友なんでしょ?じゃぁ僕とも親しくなれるかな?これからリッターホルムをよろしくね。どう?みんなが聞いてたような事なかったでしょ?ここはこれから発展する。お兄さんたち卒業したらここ来てよ。治安判事とか荘園管理とか役人希望なら大歓迎だ」
「はは…、本当に。噂は噂。振り回されてはいけないとよく分かった。ここの役人か、私は三男なんだ。前向きに検討するよ。」
そんなこんなで今日一日、一体どれくらいの人と話しただろう。…ユーリはほとんど黙ってたけど…。でも十分リッターホルムとユーリのプロモーションは出来たと思う。
年上の女性に、可愛い可愛いとほっぺをつつかれるのも悪くなかった。それを見たユーリに身柄を拘束されるまでは…。
しかし疲れた…。もうお風呂入って寝たい。
この宴はまだまだこれから一晩中続くらしい…。ご年配の御方々はすでに祝宴の場を後にしている。残っているのはイケイケのご子息たちとお嬢様がた。まだ夕刻だって言うのに一晩中何すんの?若さって…
「公爵様。支度が整いました。どうぞ別棟へ。」
スヴェンさん?何の準備だろう?
「うん、本当にこの時を待ちかねた。さぁアッシュ行こう。」
「え?そっち屋敷じゃない…」
「二人きりで成人のお祝い、してくれるんだろう?あの夜空の見れる離れで。」
「ああ!露天風呂から星空眺めるってやつ!色々ありすぎてでうっかりしてたよ。」
スヴェンさんに先導されユーリに手を引かれる僕の背中はエスターたちによって生暖かく見守られていたらしい…。
言われた通りに中に入れば、そこにはすでに先ほどよりもカジュアルな式服に身を包んだ司祭様がいた。。
真っ白な部屋にベッドが一つ。まぁこれはいつものことだ。そこにはいくつかの燭台が置かれ…、あ、良い香り。でもこれはユーリのスキルじゃない。もっとなにかこう…神聖な…
「わかるかい。部屋の四隅におかれた香。これは今宵を祝別するための特別なものだ。聖水と共にこの部屋を祝福している。」
儀式の続きって事か。…待てよ。何の儀式だ?
「ねぇユーリ、ぎし」
「お待たせいたしました。ではお二人こちらへ。」
スヴェンさんに遮られてしまったが、まぁいい。儀式が進めばいやでも分かるだろう。
降り注ぐ長い長い祈りの言葉。相変わらず耳が滑る。今日一日で一体何回祈りを授かればいいんだろう。それほど大切な一日なのか。
貴族って儀式が多くてたいへ、しまった。仲間入りしてしまった…。
「これで全ての儀式が終わりとなります。多くの子宝、お二人であれば領民と言ったところでしょうか。繁栄はこれで約束されました。どうぞ今宵はお二人、睦まじくお過ごしください」
行ってしまった…。繁栄を約束…?結局何の儀式か分かったような分からないような。ま、まぁ、悪い意味ではないし良い儀式だったんだろう。
「さあアッシュ。陽も完全に落ちてしまった。軽く汗を流して休むとしよう。今日は疲れたろう?」
「疲れたの何のって…、もう!ユーリが何も教えておいてくれないから!」
「ふふ、君を驚かそうと思って」
驚いたよっ!僕の人生でイチ二を争うサプライズだったよっ!
な、なんて捨て身なサプライズなんだ…ユーリってば。ぼ、僕がユーリを大好きだったから良かったようなものを…。
チャポ…
あー、疲れた身体にお湯が沁みる…
「あっ、ほらほらユーリ。星空がとってもきれいに見える。」
「本当だ。湯の中から星を眺めるなんてね。見てごらん。月明かりがお湯に浮かんでいるよ」
「わぁ…すご…。ねぇユーリ、なんだかとっても贅沢な気分だ」
月の化身みたいなユーリが月の浮かんだ湯舟で身体を休めるなんて…なんて幻想的。一枚の絵画みたい…。ウットリ…
「なんて顔するんだい…。君のそんな表情をこうして見つめていられる私の方こそ贅沢な気分だよ。ほら、飲み物もあるんだ。果実水でいいかい」
「ありがと。うん。美味しいっ…」
バスタイムと星空をこれでもかと満喫しておきながら、上気したユーリの顔に、ふ、と我に返る。
あれ?僕はユーリと図らずも結婚をして…、つまり僕はユーリのお嫁さんで、そのうえユーリはエッチなことに興味津々なお年頃で…、何も考えずに今お風呂に入ってるけど…、確か結婚式とワンセットになってる単語があったよね。あれって何だったかなー。あ、あれ?これってマズいんじゃ…
「アッシュ、身体洗ってあげようか?」
「はうっ!お、お構いなく…」
「そう?遠慮しなくていいのに」
「いえいえ。遠慮なんて…お気になさらず」
「そうだね。お楽しみにはギリギリまで取っておこうか」
お、お楽しみ…。お楽しみー⁉それ、それって…あれ?あれですか?もしや…
「さぁのぼせる前にあがろうか。二人の初夜はこれからだ。」
「エスター、お式の間ずっと他の書物読んでたでしょ。不謹慎だなぁ。あっ!ノールさん!ちょっと!釈明を聞こうか…」
「アッシュ君!あの、その、ええっと、ぼ、僕もいきなり頼まれてね、君に説明する時間も無かったって言うか…」
「ナッツ!ナッツは知ってたよね!完全に!いつから?なんで僕に内緒にしてたの?憤慨だよ、憤慨!」
「え~、ユーリウス様がアッシュには秘密だって言うし、僕もそのほうが面白そうだと思って~」
完全に確信犯じゃないか!
「やぁアッシュ。その後どうだ。うん?なんだまだ成長阻害の呪いは解けて無いのか」
「だからかかってないってば!そんなの!でも来てくれてありがとう。今回呪われた12家が揃ってるんだ。教授が居たら頼もしいったらないよ。」
「面白い話が聞けそうだな」
「それから子爵。領都の倉庫、オリジナルの壁画見に行こうね。なかなか見ごたえあるよ?」
「それを今回楽しみにしていたのだよ」
リッターホルムのメインガーデンは今立食パーティー会場へと変貌を遂げている。
前世からの悲願である合コン!人妻になったとは言え楽しもうと思ってたのに、さっきからちっとも動けない…。何故ならひっきりなしにお祝いの体を取った冷やかしと尋問がやってくるからだ。
前代未聞の同性婚、それも公爵が平民を娶ったとあって、列席者は興味津々、根掘り葉掘り聞きたくて仕方ないのだ。それでも陰口が聞こえてこないのは、人格で厳選された列席者と、僕の周りの御歴々のおかげ。
それなのにこの事態を作り出した本人はしれっとしている。もとよりいまさら社交界で上手くやろうなんて気はないんだろう。あれだけ今まで冷遇されてきたんだ。気持ちまで水には流せないのは当たり前だ。と言う事は…、僕の出番か…、つ…妻…、ポッ…パ、パートナーだしね。
孤軍奮闘してる僕の前に、見覚えのある2つの顔が。
「やぁ君、いや、公爵夫人とお呼びしたほうが?覚えているかな?以前コーネイン侯爵家の夜会で会ったことを」
「覚えてるよ。僕に忠告してくれた人」
「いやっ、あれはその…」
「いいの。別に何とも思ってない」
覚えているとも。危険だから離れろとわざわざ追いかけてまで忠告してくれた人。
だけどあの時だって悪意は感じなかった。多分この人たちは本心から善意で忠告してくれたんだ。マテアスの広めた誇張された話に惑わされて…。ならば諸悪の根源はマテアス。この人たちを恨むのはお門違いだ。
「ノールさんやヘンリックさんのご学友なんでしょ?じゃぁ僕とも親しくなれるかな?これからリッターホルムをよろしくね。どう?みんなが聞いてたような事なかったでしょ?ここはこれから発展する。お兄さんたち卒業したらここ来てよ。治安判事とか荘園管理とか役人希望なら大歓迎だ」
「はは…、本当に。噂は噂。振り回されてはいけないとよく分かった。ここの役人か、私は三男なんだ。前向きに検討するよ。」
そんなこんなで今日一日、一体どれくらいの人と話しただろう。…ユーリはほとんど黙ってたけど…。でも十分リッターホルムとユーリのプロモーションは出来たと思う。
年上の女性に、可愛い可愛いとほっぺをつつかれるのも悪くなかった。それを見たユーリに身柄を拘束されるまでは…。
しかし疲れた…。もうお風呂入って寝たい。
この宴はまだまだこれから一晩中続くらしい…。ご年配の御方々はすでに祝宴の場を後にしている。残っているのはイケイケのご子息たちとお嬢様がた。まだ夕刻だって言うのに一晩中何すんの?若さって…
「公爵様。支度が整いました。どうぞ別棟へ。」
スヴェンさん?何の準備だろう?
「うん、本当にこの時を待ちかねた。さぁアッシュ行こう。」
「え?そっち屋敷じゃない…」
「二人きりで成人のお祝い、してくれるんだろう?あの夜空の見れる離れで。」
「ああ!露天風呂から星空眺めるってやつ!色々ありすぎてでうっかりしてたよ。」
スヴェンさんに先導されユーリに手を引かれる僕の背中はエスターたちによって生暖かく見守られていたらしい…。
言われた通りに中に入れば、そこにはすでに先ほどよりもカジュアルな式服に身を包んだ司祭様がいた。。
真っ白な部屋にベッドが一つ。まぁこれはいつものことだ。そこにはいくつかの燭台が置かれ…、あ、良い香り。でもこれはユーリのスキルじゃない。もっとなにかこう…神聖な…
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儀式の続きって事か。…待てよ。何の儀式だ?
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「お待たせいたしました。ではお二人こちらへ。」
スヴェンさんに遮られてしまったが、まぁいい。儀式が進めばいやでも分かるだろう。
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「ふふ、君を驚かそうと思って」
驚いたよっ!僕の人生でイチ二を争うサプライズだったよっ!
な、なんて捨て身なサプライズなんだ…ユーリってば。ぼ、僕がユーリを大好きだったから良かったようなものを…。
チャポ…
あー、疲れた身体にお湯が沁みる…
「あっ、ほらほらユーリ。星空がとってもきれいに見える。」
「本当だ。湯の中から星を眺めるなんてね。見てごらん。月明かりがお湯に浮かんでいるよ」
「わぁ…すご…。ねぇユーリ、なんだかとっても贅沢な気分だ」
月の化身みたいなユーリが月の浮かんだ湯舟で身体を休めるなんて…なんて幻想的。一枚の絵画みたい…。ウットリ…
「なんて顔するんだい…。君のそんな表情をこうして見つめていられる私の方こそ贅沢な気分だよ。ほら、飲み物もあるんだ。果実水でいいかい」
「ありがと。うん。美味しいっ…」
バスタイムと星空をこれでもかと満喫しておきながら、上気したユーリの顔に、ふ、と我に返る。
あれ?僕はユーリと図らずも結婚をして…、つまり僕はユーリのお嫁さんで、そのうえユーリはエッチなことに興味津々なお年頃で…、何も考えずに今お風呂に入ってるけど…、確か結婚式とワンセットになってる単語があったよね。あれって何だったかなー。あ、あれ?これってマズいんじゃ…
「アッシュ、身体洗ってあげようか?」
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