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160.5 その頃の彼らは…
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「ノール、今日はお疲れ様。それから改めて先だっての件詫びさせてほしい…」
「もういいってなんども言ったよね。あれはある意味きみの家も被害者だって。僕たちの敵はアデリーナ、彼女だけだよ。もう言わないで…」
「分かってる。だからね、今日の昼食は僕が奢ろう。それで全て終いにする。良いだろう?」
「ヘンリックってば…。ふふ、いいよ。じゃぁお言葉に甘えて一番高いもの注文しちゃおうか?」
「はは、何でもどうぞ」
アッシュ君からの急な依頼、学術院へと向かうノールの付き添いは今の私にうってつけの依頼だった。
あの事件は私の心にほんの少しの影を残した。そのためいつもなら当たり前に連れだったノールの冬期講義を、気後れした私は理由をつけて避けてしまったのだ。
少し残念そうに顔を伏せたノールに、しまったと思った時には既に遅く…どうしたものかと考えあぐねていたのだが…
学術院の面談室で入れ替わり立ち代わりやってくる学生や教授たちとバタバタと話をしている間にわだかまりはどこかにいってしまった。
そうしていつものようにカフェテリアで軽食を摂る。たわいもない話を楽しみながら。
「さっきは手助け助かったよ。僕に人員の勧誘をしてこいだなんてね…、無茶言うよ、アッシュ君は」
「何人かは興味を持って聞いていたよ。ほら、これが彼らの名前と連絡先だ。あとは頑張るといい」
リッターホルムへ居を定めてからというもの彼は随分と息抜きが上手くなった。
恐らくは大らかなアッシュ君と物事に頓着のない司書のエスターがいい影響を及ぼしているのだろう…
それでも克服できない不得手はある。彼の場合それがこれだ。
警戒心が強く内向的、私はそれを彼の長所だと思っているが…、社交を重視する貴族社会ではそれは欠点に他ならない。難儀なことだ。
「名前…そんなことすら気が付かなかった…。自己嫌悪だ…」
「ノール…、だが工学のベッソン教授の前では私に代わって上手く説明してくれたじゃないか。お互い様だ。アッシュ君がよく言うだろう?適材適所、まさにこういう事だ」
昨晩アッシュ君から簡単な製図を渡され、概要の説明を受けただけでおおよその理屈は理解して見せたノール。
彼のこんな聡明さがを昔から好ましいと感じていた。
「ありがとう。ヘンリックはいつも優しいね。友人も作れない僕なんかの為に…」
「おや?私は友人じゃなかったのかい?」
「ちが、そうじゃない。も、もちろん君は大切な友人で、あの、今のは言葉のあやで」
彼らしくない慌てふためいた様で身振りまで交えて訂正するノールはほんのり顔を赤らめ…そんな彼がとても愛おしい…。
「いいのだけどね友人でなくとも」
「え?」
「友情よりも深い関係、私と君にそういった道があればいいと…つまらない願望の話だよ」
少し気が焦っていたのだろう。父からの重圧、公爵家の家令の存在。私の心はいつになく穏やかでない。
だが驚いたな…、ノールはもっと鈍いと思っていた。
目の前にいるその愛しい人は…目を見開き静かに息を止めた。
「シェフ~、そんな王宮の晩餐なんか放っておいてお茶会の仕込みをしましょうよ~」
アッシュに言われて試作したバナナのお菓子。一口食べてすっかり心を奪われたこの国の王太子、ケネス殿下は僕とシェフまで王都に呼んだ、ここで作れだって。
みんなが王都に行ってる間に思う存分イチャイチャする計画だったのに、もうっ!
「王宮の晩餐をそんな、とはよく言った。ナッツは王宮が嫌いか?殿下の目当てはナッツだろうに」
「シェフっ!それヤキモチ !? ヤキモチなのぉ~?嬉しいっ!」ガバッ
なんてね。えへっ☆シェフに抱き着く隙は一瞬だって見逃さないよ?
「ナッツは可愛い顔をしているからな。殿下は最近でこそ大人しいが随分浮名を流したらしい。あまり近づくな」
「シェフ…、僕…ぼく幸せすぎて怖いっ!」ンギュウゥゥゥ…
うそっ!ほんとに?ヤキモチだなんてシェフのばかっ♡僕はバラの貴公子になんか興味ないのにぃ!
「ほら少し離れて仕事に戻れ。茶会は焼き菓子が中心だ。お前の出番だろう?」
「でもぉ~、アッシュがいくつもお料理指定していったでしょう?シェフも出番はたくさんだよぉ?キッシュとかカナッペとかローストビーフとかぁ~魚が手に入ったらフリットも欲しいって言ってたし。アッシュ初の社交の会だもん、二人で張り切らないと~‼」
「そうだな。ご婦人方が料理に喜んで満足して帰られる。そうやって少しはアッシュの役に立たねばな」
今までの誰とも違う、アッシュはいつだってシェフのお料理すごく喜んでくれる。この茶会でだってすっごく僕とシェフの事褒めちぎるに決まってる。なら期待には応えないと!
でもあとちょっとダケ…
「あー、美味しそうなオリーブとハムのピンチョス!シェフ~、食べさせて~♡」
「ほら。」
「美味し~い♡」
「そろそろ真面目に仕込みに入らないか。張り切るのだろう?アッシュのために」
「チューってしてくれたら戻る。あっ、んんっ♡んっふ、頑張ろうね、シェフ♡」
「もういいってなんども言ったよね。あれはある意味きみの家も被害者だって。僕たちの敵はアデリーナ、彼女だけだよ。もう言わないで…」
「分かってる。だからね、今日の昼食は僕が奢ろう。それで全て終いにする。良いだろう?」
「ヘンリックってば…。ふふ、いいよ。じゃぁお言葉に甘えて一番高いもの注文しちゃおうか?」
「はは、何でもどうぞ」
アッシュ君からの急な依頼、学術院へと向かうノールの付き添いは今の私にうってつけの依頼だった。
あの事件は私の心にほんの少しの影を残した。そのためいつもなら当たり前に連れだったノールの冬期講義を、気後れした私は理由をつけて避けてしまったのだ。
少し残念そうに顔を伏せたノールに、しまったと思った時には既に遅く…どうしたものかと考えあぐねていたのだが…
学術院の面談室で入れ替わり立ち代わりやってくる学生や教授たちとバタバタと話をしている間にわだかまりはどこかにいってしまった。
そうしていつものようにカフェテリアで軽食を摂る。たわいもない話を楽しみながら。
「さっきは手助け助かったよ。僕に人員の勧誘をしてこいだなんてね…、無茶言うよ、アッシュ君は」
「何人かは興味を持って聞いていたよ。ほら、これが彼らの名前と連絡先だ。あとは頑張るといい」
リッターホルムへ居を定めてからというもの彼は随分と息抜きが上手くなった。
恐らくは大らかなアッシュ君と物事に頓着のない司書のエスターがいい影響を及ぼしているのだろう…
それでも克服できない不得手はある。彼の場合それがこれだ。
警戒心が強く内向的、私はそれを彼の長所だと思っているが…、社交を重視する貴族社会ではそれは欠点に他ならない。難儀なことだ。
「名前…そんなことすら気が付かなかった…。自己嫌悪だ…」
「ノール…、だが工学のベッソン教授の前では私に代わって上手く説明してくれたじゃないか。お互い様だ。アッシュ君がよく言うだろう?適材適所、まさにこういう事だ」
昨晩アッシュ君から簡単な製図を渡され、概要の説明を受けただけでおおよその理屈は理解して見せたノール。
彼のこんな聡明さがを昔から好ましいと感じていた。
「ありがとう。ヘンリックはいつも優しいね。友人も作れない僕なんかの為に…」
「おや?私は友人じゃなかったのかい?」
「ちが、そうじゃない。も、もちろん君は大切な友人で、あの、今のは言葉のあやで」
彼らしくない慌てふためいた様で身振りまで交えて訂正するノールはほんのり顔を赤らめ…そんな彼がとても愛おしい…。
「いいのだけどね友人でなくとも」
「え?」
「友情よりも深い関係、私と君にそういった道があればいいと…つまらない願望の話だよ」
少し気が焦っていたのだろう。父からの重圧、公爵家の家令の存在。私の心はいつになく穏やかでない。
だが驚いたな…、ノールはもっと鈍いと思っていた。
目の前にいるその愛しい人は…目を見開き静かに息を止めた。
「シェフ~、そんな王宮の晩餐なんか放っておいてお茶会の仕込みをしましょうよ~」
アッシュに言われて試作したバナナのお菓子。一口食べてすっかり心を奪われたこの国の王太子、ケネス殿下は僕とシェフまで王都に呼んだ、ここで作れだって。
みんなが王都に行ってる間に思う存分イチャイチャする計画だったのに、もうっ!
「王宮の晩餐をそんな、とはよく言った。ナッツは王宮が嫌いか?殿下の目当てはナッツだろうに」
「シェフっ!それヤキモチ !? ヤキモチなのぉ~?嬉しいっ!」ガバッ
なんてね。えへっ☆シェフに抱き着く隙は一瞬だって見逃さないよ?
「ナッツは可愛い顔をしているからな。殿下は最近でこそ大人しいが随分浮名を流したらしい。あまり近づくな」
「シェフ…、僕…ぼく幸せすぎて怖いっ!」ンギュウゥゥゥ…
うそっ!ほんとに?ヤキモチだなんてシェフのばかっ♡僕はバラの貴公子になんか興味ないのにぃ!
「ほら少し離れて仕事に戻れ。茶会は焼き菓子が中心だ。お前の出番だろう?」
「でもぉ~、アッシュがいくつもお料理指定していったでしょう?シェフも出番はたくさんだよぉ?キッシュとかカナッペとかローストビーフとかぁ~魚が手に入ったらフリットも欲しいって言ってたし。アッシュ初の社交の会だもん、二人で張り切らないと~‼」
「そうだな。ご婦人方が料理に喜んで満足して帰られる。そうやって少しはアッシュの役に立たねばな」
今までの誰とも違う、アッシュはいつだってシェフのお料理すごく喜んでくれる。この茶会でだってすっごく僕とシェフの事褒めちぎるに決まってる。なら期待には応えないと!
でもあとちょっとダケ…
「あー、美味しそうなオリーブとハムのピンチョス!シェフ~、食べさせて~♡」
「ほら。」
「美味し~い♡」
「そろそろ真面目に仕込みに入らないか。張り切るのだろう?アッシュのために」
「チューってしてくれたら戻る。あっ、んんっ♡んっふ、頑張ろうね、シェフ♡」
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