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215 彼と文字の魔術師
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「あーはっはっはっ!傑作だわ!まさかユーリウスを火中に転移するなど!今のに免じて毒を奪った事は許してあげる。さあ貴方こちらにいらっしゃい!今すぐここを発つのよ!」
「おっと婆さん、これ以上アレクシに近寄るな。こいつは俺の親友だ。」
「何ですって!」
「すまない…、すまないタピオ、全て私のせいだ…」
「そうだな。お前は後でお仕置きだ。けどアイツのことは心配するな!手は打ってある!」
「タピオさん、それはどういう…」
「説明は後だ、さあノール、アレクシを連れて後ろに下がれ。残りを片付ける!なにしろ俺は二人が戻るまで村を守らなきゃならない。2000年生きた不死の魔女からな!」
「お退き!そこを退くのよ!あの人を返せ!」
「返すも何も、お前のものだったことなんかないけどな!オラ!何やってんだ!早く片付けろ!」
「うるさいタピオ!俺が何人相手してると思ってんだ!」
「ははモテモテだな」
「お前こそいつまでも何やってる!」
「そう言うなよ、こいつの腕前なかなかだ」
「北の里では当然の嗜みよ。それに2000年もあれば鍛錬もはかどるわ。お気に召して?」
軽口をたたきながらも夫人の刃を交わし続けるのはアッシュの兄か。夫人の剣捌きも驚くべきものだというのに大したものだ。
ユーリウスが転移によって目の前から姿を消すと、夫人はそのナイフを捨て、ユーリウスの手から取り残された白い剣へと持ち替えていた。
勝利の剣…、とか言っていた気がするのだが、良いのか?あれを持たせて…。
夫人の侍女たちはあっさりと捕らえられ村の女たちに見張られている。そして捕縛された賊どもは村の年寄りたちによってす巻きにされた。
恐ろしい村だ…。ここには猛者しか居ないのか。なかなか保養に良さそうな村だと思ったのだが…止めておこう…。
それよりこいつらをどうすればいいのだ!まだ戻らぬのか!ユーリウスめ…
「お前たちに何が分かる!わたくしがどのような想いで生きてきたか…、悠久の孤独がどれほどの空虚だと思う!返せ!私の最愛、私の全てを!あの男を寄越せ!」
「それを望んだのはお前だろう?今更当てが外れたからってお前のツケをアレクシに払わせるな!」
ブルリ…
恐ろしい執着だな…。あれを見てしまうと目の前のこの男が少々気の毒でもある。過去のその男は何を考え側に居たのだ!
この男、アレクシがその男の生まれ変わりかどうか、真実など誰にも分からぬ。それは私とユーリウスが兄弟だったかどうかというくらい不確かなものだ。
なにしろ過去など所詮、残った者によって語られるのだからな。
だがひとつだけ言える事…、それはこの男が誰であれ、この男はこの男でしか無いと言うことだ。
過去の感情をこの男に求めるのは酷と言うものであろう。
そして過去の清算をシグリットやユーリウスに求めるのも筋違いと言うものだ…。
シグリット、ユーリウス、そしてヘンリックでさえもその背に業を背負っておる。私は運良くすり抜けてきたと言うのに…
…いや、王座につけば、今度は私が父王の呪いを受け継ぐのか!
しまった…!
よし!骨は拾ってやるぞアッシュよ、思い切りいくがいい!ええい!早く戻らぬか!何をしておる!
「アレクシ!なんだってあんなことを!」
「それを言葉にするのは簡単じゃない…」
「言い訳できるものならしてみせてよ!」
私を突き動かした感情…。
ノールとの再会を喜んだあの夜…
彼とヘンリックの未来を予感して少しばかり失意に囚われたことは否定出来ない。
だがそれだけじゃない、私はアデリーナに対峙し彼女に詰め寄られるその中、言いようのない感情に襲われていたのだ。そして彼女の口から語られる言葉を聞いて、今まで心の奥底にあった楔のようなものの答えを知った。
義父との約束を守らねばという強い使命にも似た想い。そして最後までユーリウス様の傍に居てお助けしたいという胸を締め付けるような想い…
それはアッシュ君の存在により過重を減らしたものの決して無くなったりはしないのだ…
だが私がその男の生まれ変わりだというのであれば全てが腑に落ちる。
ノールに抱いた淡い想い、だが私はそれをどうしても口にする事が出来なかった。
心の片隅でいつも燻ぶる想い。私にそんなことは許されないのだ、と。
私はそれを所詮拾われただけの孤児である己の立場だとか、公爵家に仕える己の職務であるとか、そこから生まれる感情なのだと考えていたがそうじゃない。
「あの人はここに居る!」
その言葉をきっかけに私の心を塗りつぶしたのは耐えがたい慚愧の念。
ああ…、私の魂はとうに縛られていたのだ…
あの想いをどう言葉にしたところで言い尽くせはしない…。押し寄せる悲痛なまでのその感情に私は怖れおののいた…。
…再びまた…彼を…主人を裏切ることだけはしたくないという…奥底から沸き上がる感情を、最も安易な方法で…清算しようとしたのだ…
「アレクシそんな…、そんな事…」
理解も共感も得られはしないだろうことは分かっている…、だが私は…
「おやおや、とんだ修羅場じゃないか。アッシュとユーリ君はどうしたんだい?」
「エスター!ど、どうしてここに!」
「エ、エスター…」
「おお司書か。遅かったではないか。いつまでも来ぬからどうしたかと思ったぞ。何をしておったのだ」
緊迫したこの雰囲気の中、いつもと寸分変わらない聞き慣れたエスターの声。
張り詰めていた空気が一瞬で和らいでいく…
「馬車の床を抜いて床下に隠れたまでは良かったんだけどね。やれやれ、まさか門番があれほど頑固とは。ようやく争いが小休止し門までたどり着いたというのに、僕がリッターホルムの関係者だと門番は信じてくれなかったのさ。」
「うむ、予定外に早く扉が閉められてしまったからな。すまなかった」
「それにしても失礼な話だ。僕のどこが悪漢に見えるって言うんだい?」
「お前は存在そのものが不審なのだ」
「酷い言い草じゃないか。せっかくの秘策を持って来たのに」
秘策…、秘策と言ったのかエスターは…。
この誰も救われない負の連鎖を終わらせる秘策があると…?
「その前にアレクシ。君は思い違いをしている。」
「思い違い…?」
「彼女の情夫が相反する感情に苦しんでいたのは事実だろう。一族への大恩と彼女への愛情。」
「あ、ああ…」
「耐えがたい慚愧、縛られていると言ったね。君は自分とその男を混同しているのかい?とんでもないことだ。いいかい、人は常に選択する。選択の無い人生なんてあり得ないんだ。そして何かを選んだ時、その道はその人物だけのものになる。君が生まれ変わりであろうとなかろうと、君の道は君だけのもので過去の男のものじゃない。とは言え君は元より長い間自分の道を歩んではいなかったがね」
「で、でもアレクシは家令になると言った!ユーリウス様に従う影でなく、共に領地を支える家令を目指すんだって自分で決めたじゃないか!」
「そうだ。その選択をした時点でこれは君の物語だ。だからこの先の筋書きも君が決めるんだ。誰かの意思を慮る必要はない。君はどうしたいんだ。よく考えるといい」
「きゃぁぁぁぁ!」
「お、奥様ー!」
「どうせこんな傷すぐ再生するんだろ?キリが無いな…けどまあ、これで少し大人しくしててくれよ」
「う、うぅ…」
「お前が手紙をくれたエスターだな。待ってたぞ!」
「君がアッシュの兄さんか。アッシュを縦に伸ばすとこうなるのか。なるほど、よく分かった。」
「ははは、顔は似てるだろ?父さん、やぐらの燃えカスから俺のヤドリギを取ってくれ!」
「タ、タピオさん、その、二人は…」
「そこだよ」
「そこ…?ヤドリギの中…⁉」
「そのヤドリギは何故燃え尽きぬのだ!」
「本物の力だからだよ」
ドンッ
「イチャイチャするのはそこまでだ!さっさと出てきたらどうだ!アッシュ、こっちの準備はもう出来た!」
「おっと婆さん、これ以上アレクシに近寄るな。こいつは俺の親友だ。」
「何ですって!」
「すまない…、すまないタピオ、全て私のせいだ…」
「そうだな。お前は後でお仕置きだ。けどアイツのことは心配するな!手は打ってある!」
「タピオさん、それはどういう…」
「説明は後だ、さあノール、アレクシを連れて後ろに下がれ。残りを片付ける!なにしろ俺は二人が戻るまで村を守らなきゃならない。2000年生きた不死の魔女からな!」
「お退き!そこを退くのよ!あの人を返せ!」
「返すも何も、お前のものだったことなんかないけどな!オラ!何やってんだ!早く片付けろ!」
「うるさいタピオ!俺が何人相手してると思ってんだ!」
「ははモテモテだな」
「お前こそいつまでも何やってる!」
「そう言うなよ、こいつの腕前なかなかだ」
「北の里では当然の嗜みよ。それに2000年もあれば鍛錬もはかどるわ。お気に召して?」
軽口をたたきながらも夫人の刃を交わし続けるのはアッシュの兄か。夫人の剣捌きも驚くべきものだというのに大したものだ。
ユーリウスが転移によって目の前から姿を消すと、夫人はそのナイフを捨て、ユーリウスの手から取り残された白い剣へと持ち替えていた。
勝利の剣…、とか言っていた気がするのだが、良いのか?あれを持たせて…。
夫人の侍女たちはあっさりと捕らえられ村の女たちに見張られている。そして捕縛された賊どもは村の年寄りたちによってす巻きにされた。
恐ろしい村だ…。ここには猛者しか居ないのか。なかなか保養に良さそうな村だと思ったのだが…止めておこう…。
それよりこいつらをどうすればいいのだ!まだ戻らぬのか!ユーリウスめ…
「お前たちに何が分かる!わたくしがどのような想いで生きてきたか…、悠久の孤独がどれほどの空虚だと思う!返せ!私の最愛、私の全てを!あの男を寄越せ!」
「それを望んだのはお前だろう?今更当てが外れたからってお前のツケをアレクシに払わせるな!」
ブルリ…
恐ろしい執着だな…。あれを見てしまうと目の前のこの男が少々気の毒でもある。過去のその男は何を考え側に居たのだ!
この男、アレクシがその男の生まれ変わりかどうか、真実など誰にも分からぬ。それは私とユーリウスが兄弟だったかどうかというくらい不確かなものだ。
なにしろ過去など所詮、残った者によって語られるのだからな。
だがひとつだけ言える事…、それはこの男が誰であれ、この男はこの男でしか無いと言うことだ。
過去の感情をこの男に求めるのは酷と言うものであろう。
そして過去の清算をシグリットやユーリウスに求めるのも筋違いと言うものだ…。
シグリット、ユーリウス、そしてヘンリックでさえもその背に業を背負っておる。私は運良くすり抜けてきたと言うのに…
…いや、王座につけば、今度は私が父王の呪いを受け継ぐのか!
しまった…!
よし!骨は拾ってやるぞアッシュよ、思い切りいくがいい!ええい!早く戻らぬか!何をしておる!
「アレクシ!なんだってあんなことを!」
「それを言葉にするのは簡単じゃない…」
「言い訳できるものならしてみせてよ!」
私を突き動かした感情…。
ノールとの再会を喜んだあの夜…
彼とヘンリックの未来を予感して少しばかり失意に囚われたことは否定出来ない。
だがそれだけじゃない、私はアデリーナに対峙し彼女に詰め寄られるその中、言いようのない感情に襲われていたのだ。そして彼女の口から語られる言葉を聞いて、今まで心の奥底にあった楔のようなものの答えを知った。
義父との約束を守らねばという強い使命にも似た想い。そして最後までユーリウス様の傍に居てお助けしたいという胸を締め付けるような想い…
それはアッシュ君の存在により過重を減らしたものの決して無くなったりはしないのだ…
だが私がその男の生まれ変わりだというのであれば全てが腑に落ちる。
ノールに抱いた淡い想い、だが私はそれをどうしても口にする事が出来なかった。
心の片隅でいつも燻ぶる想い。私にそんなことは許されないのだ、と。
私はそれを所詮拾われただけの孤児である己の立場だとか、公爵家に仕える己の職務であるとか、そこから生まれる感情なのだと考えていたがそうじゃない。
「あの人はここに居る!」
その言葉をきっかけに私の心を塗りつぶしたのは耐えがたい慚愧の念。
ああ…、私の魂はとうに縛られていたのだ…
あの想いをどう言葉にしたところで言い尽くせはしない…。押し寄せる悲痛なまでのその感情に私は怖れおののいた…。
…再びまた…彼を…主人を裏切ることだけはしたくないという…奥底から沸き上がる感情を、最も安易な方法で…清算しようとしたのだ…
「アレクシそんな…、そんな事…」
理解も共感も得られはしないだろうことは分かっている…、だが私は…
「おやおや、とんだ修羅場じゃないか。アッシュとユーリ君はどうしたんだい?」
「エスター!ど、どうしてここに!」
「エ、エスター…」
「おお司書か。遅かったではないか。いつまでも来ぬからどうしたかと思ったぞ。何をしておったのだ」
緊迫したこの雰囲気の中、いつもと寸分変わらない聞き慣れたエスターの声。
張り詰めていた空気が一瞬で和らいでいく…
「馬車の床を抜いて床下に隠れたまでは良かったんだけどね。やれやれ、まさか門番があれほど頑固とは。ようやく争いが小休止し門までたどり着いたというのに、僕がリッターホルムの関係者だと門番は信じてくれなかったのさ。」
「うむ、予定外に早く扉が閉められてしまったからな。すまなかった」
「それにしても失礼な話だ。僕のどこが悪漢に見えるって言うんだい?」
「お前は存在そのものが不審なのだ」
「酷い言い草じゃないか。せっかくの秘策を持って来たのに」
秘策…、秘策と言ったのかエスターは…。
この誰も救われない負の連鎖を終わらせる秘策があると…?
「その前にアレクシ。君は思い違いをしている。」
「思い違い…?」
「彼女の情夫が相反する感情に苦しんでいたのは事実だろう。一族への大恩と彼女への愛情。」
「あ、ああ…」
「耐えがたい慚愧、縛られていると言ったね。君は自分とその男を混同しているのかい?とんでもないことだ。いいかい、人は常に選択する。選択の無い人生なんてあり得ないんだ。そして何かを選んだ時、その道はその人物だけのものになる。君が生まれ変わりであろうとなかろうと、君の道は君だけのもので過去の男のものじゃない。とは言え君は元より長い間自分の道を歩んではいなかったがね」
「で、でもアレクシは家令になると言った!ユーリウス様に従う影でなく、共に領地を支える家令を目指すんだって自分で決めたじゃないか!」
「そうだ。その選択をした時点でこれは君の物語だ。だからこの先の筋書きも君が決めるんだ。誰かの意思を慮る必要はない。君はどうしたいんだ。よく考えるといい」
「きゃぁぁぁぁ!」
「お、奥様ー!」
「どうせこんな傷すぐ再生するんだろ?キリが無いな…けどまあ、これで少し大人しくしててくれよ」
「う、うぅ…」
「お前が手紙をくれたエスターだな。待ってたぞ!」
「君がアッシュの兄さんか。アッシュを縦に伸ばすとこうなるのか。なるほど、よく分かった。」
「ははは、顔は似てるだろ?父さん、やぐらの燃えカスから俺のヤドリギを取ってくれ!」
「タ、タピオさん、その、二人は…」
「そこだよ」
「そこ…?ヤドリギの中…⁉」
「そのヤドリギは何故燃え尽きぬのだ!」
「本物の力だからだよ」
ドンッ
「イチャイチャするのはそこまでだ!さっさと出てきたらどうだ!アッシュ、こっちの準備はもう出来た!」
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