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227の翌日 彼はリベンジ!
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「わはははは!アッシュ!なんだお前、まだ滑れないのか。一体この2年何をしていたんだ。」
…魔女と戦ってたんだよっ!そう言いたくとも雪に埋もれて歯の根が合わない今、僕は何も話せないでいる…。ガチガチ…
ザザー ザシュッ!
「うぇっぷ!」
「ああ悪いアッシュ。雪に埋もれてどうした?まさかお前滑れないのか?よし!じゃぁ兄さんが教えてやろう!」
「えっ⁉ いや兄さんはスパルタだからちょっと…」
「遠慮するなアッシュ!アレクシが二日酔いとかいって来ないから手持無沙汰なんだ。」
「な、何その余裕…、兄さんスキー初めてだったよね…?え?もしかして一昨年一緒に居たっけ…?」
「ゴホン、休暇を楽しむタピオ君の手を煩わせるわけにはいかない、殿下も君との滑りを楽しんでいる。アッシュは私に任せてさあ行きたまえ、さあ!」
「そうか?すまないな公爵様。じゃあお言葉に甘えて。行こうケネス‼」
行こうケネスって…なにそれ…なんでユーリのことは公爵様なのに一国の王子を呼び捨て?兄さん、何か間違ってるよ…?
それにしても…、ユーリといい兄さんといい…どうしてみんなすぐ滑れるようになるんだろう…。運動神経…何それ?美味しいの?
あ~あしまったなぁ…ノールさんかナッツも連れてこればよかった…。そうすれば僕一人こんな惨めな…うぅ…
ザザー「大丈夫でしょうかユーリウス様。」
「ああヴェスト問題ない。だがアッシュを引き抜くのを手伝ってくれないか。一人では抜けそうにない」
そう!今回僕はヴェストさんを無理やり同行させたのだ。あわよくば、そのポーカーフェイスの崩れるところを拝めるかと思って…。そのためにやりたくもないスキーにこうしてユーリまで誘って来たって言うのに!
……全くそんなことは無く、最初は少したどたどしかったその滑りもゆっくりとなら転ばず滑れる程度には出来ていて…、つまり不純な動機があった僕だけに罰が当たったってわけだね。テヘペロ。
こうして今年もまたフカフカの新雪の上にずっぽり埋まって手も足も動かせないという…大根擬態、再び…
「はぁぁぁ…えらい目にあった。もう滑らない!歩いて下山する!」
「では私も板を外そう。アッシュ一緒に…」
「いえ、私に考えがあります」
ヴェストさんの考え、それは…
「いいかいアッシュ、身体を私に委ねるんだ、いいね。そうそう、いい子だ」
「う…、ユーリ、離れないでね、絶対だよ…」
「私がアッシュから離れるものか。さあ力を抜いて。上手に出来たね」
「ひ、ひゃぁ!」
「おっと!私を置いて先に行くつもりかい?悪い子だ」
いい子悪い子どっちなの⁉
ヴェストさんの考えとはユーリが僕を抱え込んで、一緒に滑って降りる事。だがこれは…子供が初めてのスキーで親にやられるやつ。く、屈辱っ!
それになんだか…
「ほらアッシュ、こういうのはどうだい?」
「ゆ、揺らさないでっ!こわいっ!」
「だけどほら、単調な動きだけじゃつまらないだろう。」
「ぎゃぁ!」
「ああ、今のは(窪みが)深すぎたかな。」
「ゆ、ゆーり、もっとゆっくり」
「ゆっくりがいいの?いいよ、時間をかけて楽しもうか…」
恐怖が勝って何も突っ込めないでいるがユーリの発言、さっきからちょっとおかしい気がする。
後ろからは僕とユーリのストックを持ったヴェストさんがゆっくりついて来てるって言うのに、何たる羞恥!いやもう何も言うまい…何も…。旦那様が楽しそうならもうそれだけで…
ゲレンデの麓でほぼ死んでる僕に、何本目かの滑走を楽しんだケネスと兄さんが談笑しながら駆け付けてきた。この陽キャたちめ…
「公爵様と滑ったんだって?どうだ、ちゃんと滑ると楽しいだろう?じゃぁ次は兄さんと競争だ!」
「いや無理だから」
「では私とそこのコブでジャンプを楽しむか?上まで登らねば平気であろう?」
「いや無理だって」
競争とかジャンプとか…、この僕の無残な姿のどこを見て言ってるんだか!その眼は飾りなの ⁉ ホントにもう…
「お二人とも、アッシュに無理を言うのは止めてもらいたい。アッシュは今私と激しい運動をして疲れているのだ」
「え、それも語弊が」
「ならばユーリウス、お前になら無理を言っても良いのだな?」
「ケネスと今度は賞品をかけて競争することにしたんだ。公爵様も一緒にどうだ?」
「いや私は」
「賞品はそうだな。公爵様がもし勝ったらアッシュの小さい時の話を聞かせてやろう!あんな話やこんな話まで」
「今すぐ行こう!」
「ちょっとー!それは僕の人権侵害!ああ…行っちゃった…」
ノリノリで参加表明をしたユーリの背中を恨めしく睨みながら、「兄さん勝って!せめてケネスでもいい!」そう呪詛を吐いた僕は何も間違ってはいない。いないはずだ。
なのにそれをユーリにチクったヴェストさんのせいで一晩中泣かされる羽目に陥ったのはどういうことだ。…一体何が悪かったのやら。
え?誰が勝ったのかって?………、兄さんだよっ!農家の子舐めんな!
因みにどうでもいい事だがあのスキー場のリフトは人力だ。滑車とかはあるからすごく大変な訳では無いけどまごう事無い人力リフト。すごくどうでもいいことだけど…ここに補足しておく…。
…魔女と戦ってたんだよっ!そう言いたくとも雪に埋もれて歯の根が合わない今、僕は何も話せないでいる…。ガチガチ…
ザザー ザシュッ!
「うぇっぷ!」
「ああ悪いアッシュ。雪に埋もれてどうした?まさかお前滑れないのか?よし!じゃぁ兄さんが教えてやろう!」
「えっ⁉ いや兄さんはスパルタだからちょっと…」
「遠慮するなアッシュ!アレクシが二日酔いとかいって来ないから手持無沙汰なんだ。」
「な、何その余裕…、兄さんスキー初めてだったよね…?え?もしかして一昨年一緒に居たっけ…?」
「ゴホン、休暇を楽しむタピオ君の手を煩わせるわけにはいかない、殿下も君との滑りを楽しんでいる。アッシュは私に任せてさあ行きたまえ、さあ!」
「そうか?すまないな公爵様。じゃあお言葉に甘えて。行こうケネス‼」
行こうケネスって…なにそれ…なんでユーリのことは公爵様なのに一国の王子を呼び捨て?兄さん、何か間違ってるよ…?
それにしても…、ユーリといい兄さんといい…どうしてみんなすぐ滑れるようになるんだろう…。運動神経…何それ?美味しいの?
あ~あしまったなぁ…ノールさんかナッツも連れてこればよかった…。そうすれば僕一人こんな惨めな…うぅ…
ザザー「大丈夫でしょうかユーリウス様。」
「ああヴェスト問題ない。だがアッシュを引き抜くのを手伝ってくれないか。一人では抜けそうにない」
そう!今回僕はヴェストさんを無理やり同行させたのだ。あわよくば、そのポーカーフェイスの崩れるところを拝めるかと思って…。そのためにやりたくもないスキーにこうしてユーリまで誘って来たって言うのに!
……全くそんなことは無く、最初は少したどたどしかったその滑りもゆっくりとなら転ばず滑れる程度には出来ていて…、つまり不純な動機があった僕だけに罰が当たったってわけだね。テヘペロ。
こうして今年もまたフカフカの新雪の上にずっぽり埋まって手も足も動かせないという…大根擬態、再び…
「はぁぁぁ…えらい目にあった。もう滑らない!歩いて下山する!」
「では私も板を外そう。アッシュ一緒に…」
「いえ、私に考えがあります」
ヴェストさんの考え、それは…
「いいかいアッシュ、身体を私に委ねるんだ、いいね。そうそう、いい子だ」
「う…、ユーリ、離れないでね、絶対だよ…」
「私がアッシュから離れるものか。さあ力を抜いて。上手に出来たね」
「ひ、ひゃぁ!」
「おっと!私を置いて先に行くつもりかい?悪い子だ」
いい子悪い子どっちなの⁉
ヴェストさんの考えとはユーリが僕を抱え込んで、一緒に滑って降りる事。だがこれは…子供が初めてのスキーで親にやられるやつ。く、屈辱っ!
それになんだか…
「ほらアッシュ、こういうのはどうだい?」
「ゆ、揺らさないでっ!こわいっ!」
「だけどほら、単調な動きだけじゃつまらないだろう。」
「ぎゃぁ!」
「ああ、今のは(窪みが)深すぎたかな。」
「ゆ、ゆーり、もっとゆっくり」
「ゆっくりがいいの?いいよ、時間をかけて楽しもうか…」
恐怖が勝って何も突っ込めないでいるがユーリの発言、さっきからちょっとおかしい気がする。
後ろからは僕とユーリのストックを持ったヴェストさんがゆっくりついて来てるって言うのに、何たる羞恥!いやもう何も言うまい…何も…。旦那様が楽しそうならもうそれだけで…
ゲレンデの麓でほぼ死んでる僕に、何本目かの滑走を楽しんだケネスと兄さんが談笑しながら駆け付けてきた。この陽キャたちめ…
「公爵様と滑ったんだって?どうだ、ちゃんと滑ると楽しいだろう?じゃぁ次は兄さんと競争だ!」
「いや無理だから」
「では私とそこのコブでジャンプを楽しむか?上まで登らねば平気であろう?」
「いや無理だって」
競争とかジャンプとか…、この僕の無残な姿のどこを見て言ってるんだか!その眼は飾りなの ⁉ ホントにもう…
「お二人とも、アッシュに無理を言うのは止めてもらいたい。アッシュは今私と激しい運動をして疲れているのだ」
「え、それも語弊が」
「ならばユーリウス、お前になら無理を言っても良いのだな?」
「ケネスと今度は賞品をかけて競争することにしたんだ。公爵様も一緒にどうだ?」
「いや私は」
「賞品はそうだな。公爵様がもし勝ったらアッシュの小さい時の話を聞かせてやろう!あんな話やこんな話まで」
「今すぐ行こう!」
「ちょっとー!それは僕の人権侵害!ああ…行っちゃった…」
ノリノリで参加表明をしたユーリの背中を恨めしく睨みながら、「兄さん勝って!せめてケネスでもいい!」そう呪詛を吐いた僕は何も間違ってはいない。いないはずだ。
なのにそれをユーリにチクったヴェストさんのせいで一晩中泣かされる羽目に陥ったのはどういうことだ。…一体何が悪かったのやら。
え?誰が勝ったのかって?………、兄さんだよっ!農家の子舐めんな!
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