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おまけ⑬ ※
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漸くもろもろ落ち着いたかな…。そろそろ次の大仕事にとりかかるとするか…。
それが何かと言えば大公領の次期後継の件だ。
と言ってもベルマンさんではない。彼は船の進水式で大公が帰領した際ようやく正式に後継の手続きを完了した。つまり彼はすでに公爵で今僕が言う後継者とはベルマンさんの次のことだ。
何しろ毎日ヴェストさんから感じる無言の圧が…地味に辛い…。
僕がここまで考えてきた手段とは、農家で言うところの…要は品種改良だ。と言ってもかなりチートなものなんだけど…。
普通なら容易でないその困難極まりない技術がここではスキル次第で可能になる。奇跡をスキルと言う名の人力で起こせるのがこの世界の良い所だ。
もちろんこの件は大公と王妃様にも相談済みである。大公は眉唾…みたいな顔をしていたけど実際僕にも分からない。これは神様の領分だから…。
けど、リッターホルムには神様に一番近しい存在、スヴァルトさんがいる。
その話をユーリにしたら「君もだよ」って言われたけど、そんなことはない。僕に神の奇跡は起こせない。けど最悪キャベツ畑で何とか出来ないかと真剣に考えたのはナイショの話だ…。
キーパーソンは言わずと知れたサーダさん。
彼の状態分離で取り出した大公のスキルを含めた遺伝子をスヴァルトさんの白き力でチートなコーティングをしてもらいながら大公の血縁となる所定の人物までお届けする。
選ばれる人物はスキルを含めてまだ魂が不安定な赤ん坊でなければならない。これは兄さんも昔言っていたことだ。
親族間で血で血を洗う争いが起きなければいいのだけれど…、けど大公に関わる一族がベビーラッシュになるのは間違いない!と思う今日この頃である。
スヴァルトさんが居なければ成り立たない裏技中の裏技。
彼がいくら賢者とは言え生命を勝手に生み出す事など到底出来ない。が、彼は3本の剣にされている間に黒いドワーフの秘術を会得しているのだ…。
何度も重ねた議論により、スヴァルトさんの血骨を使い賢者の力ごと魔剣に封じたその秘術を用いれば遺伝子情報を受け渡す事も出来るかも知れないとの結論に到達した…。
それと、血?汗?どこから遺伝子を取り出すかだけど…
これも長い議論の結果、やっぱり大公の白いアレからが良いんじゃないかということになった。一番遺伝子情報が濃そうだから、と。
残るは遠心分離機となるサーダさんにミクロ世界の概念をどうわかってもらうかだけど…。
「やっぱり無理。流石の僕を以てしてもあのサーダさんに全く伝えられる気がしない…。ナッツ…、ナッツに…」
と言う訳で、ナッツにかみ砕いて説明してからサーダさんに伝えてもらう事にした。我ながらこれ以上ない名案だと思う…。
「アッシュ…、それってつまり~…アレ?」
「あーうん。そのアレの中にね、目には見えないけどオタマジャクシが居て…それでその中にはたくさんの情報があって…」
「ふんふん」
「これがこうで」
「うんうん」
「あれがああで」
「大体分かったよ~。あとは任せて~!」
「ありがとうナッツ!やっぱりナッツは呑み込みが良いよ!」
「えへへ~」
「シェフ~。と言う訳でアッシュからのお願いだからシェフも協力してね~」
「分かったが…何をだ?」
「えっとね~、先ずはシェフを裸に剥きます。食材を痛めないように丁寧に剥いていきますよ~」
「ん?」
「次は下味をつけていきます。使うスパイスは愛情で~す。ここはしっかり時間を掛けますよ~」
「ほう…?下味は誰が付ける」
「僕がシェフに。丁寧につけていきま~す。いいですか~。僕のしっとりした汗の中には目に見えないだけでたくさんのスパイスが含まれています。しっかりすり込んでおきますね~」
「ではお手並み拝見だ」
「フゥフゥ…、ん、シェフ~どうですか~」
「ああ。かなり濃厚な下味が付いたと思うぞ」
「じゃあ少し味見しなくちゃ~。」パクッ「ん、ンん…」
「ナッツ、味見ならそろそろ十分だ」
「ん~…ん~ん、んうん」
「ほら口を放せ」
「…っ、うん、ふう…。あのね、アッシュが言ってたんだけどシェフのソースには目には見えないけどたくさんの奇跡が詰まってるんだって。その一つが赤ちゃんを運んでくる小っちゃいオタマジャクシなんだけど…」
「オタマジャクシ?」
「僕たちは男同士だからそのオタマジャクシは途中で虹色の蝶に姿を変えるの」
「カエルじゃないのか?」
「蝶々!絶対チョウ!その蝶は僕の奥深くまで来て虹色の種になるの」
「今度は種か」
「そう。その種は僕の中でたくさんの恵みになって、僕とシェフへ満たされた毎日を運んでくるんだよ」
ヒョイッ
「あん!シェフってば…ダメだってば~、今日の調理番は僕なのにぃ~」
「お前のソースも味わわせてもらおう。そういう事なら私の中にも虹色の蝶は必要だ」
「はうん…」
「私もお前も豊作になったな」
「あっ、ああん!あふ…はぁぁん!」
「いい味だ。お前は手塩にかけた最高の食材だ、ナッツ…」
「ちゃんと順を追って説明しておいたよ~。よく分かったって」
「…ナッツ…。ま、まぁ…ありが…とう?」
あの満面の笑みの向こうに何があったのかは分からない。が、全て世は事も無し…。
リッターホルムは今日も平和である…。
それが何かと言えば大公領の次期後継の件だ。
と言ってもベルマンさんではない。彼は船の進水式で大公が帰領した際ようやく正式に後継の手続きを完了した。つまり彼はすでに公爵で今僕が言う後継者とはベルマンさんの次のことだ。
何しろ毎日ヴェストさんから感じる無言の圧が…地味に辛い…。
僕がここまで考えてきた手段とは、農家で言うところの…要は品種改良だ。と言ってもかなりチートなものなんだけど…。
普通なら容易でないその困難極まりない技術がここではスキル次第で可能になる。奇跡をスキルと言う名の人力で起こせるのがこの世界の良い所だ。
もちろんこの件は大公と王妃様にも相談済みである。大公は眉唾…みたいな顔をしていたけど実際僕にも分からない。これは神様の領分だから…。
けど、リッターホルムには神様に一番近しい存在、スヴァルトさんがいる。
その話をユーリにしたら「君もだよ」って言われたけど、そんなことはない。僕に神の奇跡は起こせない。けど最悪キャベツ畑で何とか出来ないかと真剣に考えたのはナイショの話だ…。
キーパーソンは言わずと知れたサーダさん。
彼の状態分離で取り出した大公のスキルを含めた遺伝子をスヴァルトさんの白き力でチートなコーティングをしてもらいながら大公の血縁となる所定の人物までお届けする。
選ばれる人物はスキルを含めてまだ魂が不安定な赤ん坊でなければならない。これは兄さんも昔言っていたことだ。
親族間で血で血を洗う争いが起きなければいいのだけれど…、けど大公に関わる一族がベビーラッシュになるのは間違いない!と思う今日この頃である。
スヴァルトさんが居なければ成り立たない裏技中の裏技。
彼がいくら賢者とは言え生命を勝手に生み出す事など到底出来ない。が、彼は3本の剣にされている間に黒いドワーフの秘術を会得しているのだ…。
何度も重ねた議論により、スヴァルトさんの血骨を使い賢者の力ごと魔剣に封じたその秘術を用いれば遺伝子情報を受け渡す事も出来るかも知れないとの結論に到達した…。
それと、血?汗?どこから遺伝子を取り出すかだけど…
これも長い議論の結果、やっぱり大公の白いアレからが良いんじゃないかということになった。一番遺伝子情報が濃そうだから、と。
残るは遠心分離機となるサーダさんにミクロ世界の概念をどうわかってもらうかだけど…。
「やっぱり無理。流石の僕を以てしてもあのサーダさんに全く伝えられる気がしない…。ナッツ…、ナッツに…」
と言う訳で、ナッツにかみ砕いて説明してからサーダさんに伝えてもらう事にした。我ながらこれ以上ない名案だと思う…。
「アッシュ…、それってつまり~…アレ?」
「あーうん。そのアレの中にね、目には見えないけどオタマジャクシが居て…それでその中にはたくさんの情報があって…」
「ふんふん」
「これがこうで」
「うんうん」
「あれがああで」
「大体分かったよ~。あとは任せて~!」
「ありがとうナッツ!やっぱりナッツは呑み込みが良いよ!」
「えへへ~」
「シェフ~。と言う訳でアッシュからのお願いだからシェフも協力してね~」
「分かったが…何をだ?」
「えっとね~、先ずはシェフを裸に剥きます。食材を痛めないように丁寧に剥いていきますよ~」
「ん?」
「次は下味をつけていきます。使うスパイスは愛情で~す。ここはしっかり時間を掛けますよ~」
「ほう…?下味は誰が付ける」
「僕がシェフに。丁寧につけていきま~す。いいですか~。僕のしっとりした汗の中には目に見えないだけでたくさんのスパイスが含まれています。しっかりすり込んでおきますね~」
「ではお手並み拝見だ」
「フゥフゥ…、ん、シェフ~どうですか~」
「ああ。かなり濃厚な下味が付いたと思うぞ」
「じゃあ少し味見しなくちゃ~。」パクッ「ん、ンん…」
「ナッツ、味見ならそろそろ十分だ」
「ん~…ん~ん、んうん」
「ほら口を放せ」
「…っ、うん、ふう…。あのね、アッシュが言ってたんだけどシェフのソースには目には見えないけどたくさんの奇跡が詰まってるんだって。その一つが赤ちゃんを運んでくる小っちゃいオタマジャクシなんだけど…」
「オタマジャクシ?」
「僕たちは男同士だからそのオタマジャクシは途中で虹色の蝶に姿を変えるの」
「カエルじゃないのか?」
「蝶々!絶対チョウ!その蝶は僕の奥深くまで来て虹色の種になるの」
「今度は種か」
「そう。その種は僕の中でたくさんの恵みになって、僕とシェフへ満たされた毎日を運んでくるんだよ」
ヒョイッ
「あん!シェフってば…ダメだってば~、今日の調理番は僕なのにぃ~」
「お前のソースも味わわせてもらおう。そういう事なら私の中にも虹色の蝶は必要だ」
「はうん…」
「私もお前も豊作になったな」
「あっ、ああん!あふ…はぁぁん!」
「いい味だ。お前は手塩にかけた最高の食材だ、ナッツ…」
「ちゃんと順を追って説明しておいたよ~。よく分かったって」
「…ナッツ…。ま、まぁ…ありが…とう?」
あの満面の笑みの向こうに何があったのかは分からない。が、全て世は事も無し…。
リッターホルムは今日も平和である…。
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