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207 断罪の果て 北部 ②
ここはもともとアリソン君のお父さんであるクーパー伯が持つ飛び石領地だ。
没落し断絶したある下位貴族の領地だっただけに、困窮した末期かなり切り売りされていて領地面積はあまり広くない。かくゆうクーパー伯も借財の返済代わりとして宮廷の介入のもと最終的に接収したという経緯がある。
何が言いたいかというと…副王都として掲げるにはちょうどいい広さだということ。
王妃様改め女王さまは、とっくにこの地をクーパー伯から買い上げ王領としている。
宮殿改め北部ドームを建てる場所もここからそれ程離れていない。
何もかもが順風満帆。第二の舞台はこの場所を中心に始まるのだ。
「さあシャノン、ここが君の部屋だ」
「えー、カワイイ暖炉」
プリチャード邸の自室にある、装飾の豪華なマントルピースの付いた白い暖炉と違って、ここの暖炉は部屋のコーナーに半円状で作られた石の暖炉だ。素朴な味わいが何とも落ち着く…ホンワリ…
「この辺りでは大した調度品も揃えられなくてね。時間をかけて自分好みに変えてくれて構わない。しばらくはこれで我慢してもらえるだろうか」
「これで十分。アレイスターありがとう」ボスッ!
北部の特産品だろうか?ベッドにかけられた鮮やかな色のキルトカバーはとても暖かそうだ。
「…プリチャード家に生まれ王族の婚約者になり王宮でほとんどの時間を過ごしてきた君だというのに…君は本当に外面にこだわらない人だね」
うつ伏せに寝そべる行儀の悪い僕と、その横に当たり前のような動作で腰掛けるアレイスター。
一般公表こそまだだが、ほぼ婚約者と言っていい立場のアレイスターにもう遠慮は無い。つまり僕にも遠慮は無い。つまりお互い無礼講…なんていい響きなんだろう…
「下町の屋台で美味しそうにスープを味わっていた時から分っていたが…ふふ、君は意外性の塊だ」
「それを言ったらアレイスターこそ。王城暮らしの王子様がこんな質素なお屋敷で暮らすなんて…イヤじゃないんですか?」
「何を言う。風通しの良いこの暮らしこそが私の望んだ暮らしだ。何より…」
「何より?」ギシ…
ぎょぎょ!
だ、誰が横に寝ても良いと言った!
にじりよるアレイスターからは不穏な気配が漏れ出ている。
「隣に君が居る日々。これに勝るものは無いだろう?平穏な暮らしを手放してでも手に入れたかったもの、それが君だ」
あ…、ヤバ。この雰囲気は…キ、キス…キス顔が迫って来る…
バタン
「そこまでだアレイスター。いつまでプリチャード侯を待たせるつもりだ」
「無粋な真似を…」
「シャノン様の従者が扉の前で困っている。いいからさっさとしろ!」
ここでプチ情報。カイルがずっと一緒に居たこと気付かなかったでしょ?
屋形船の乗員は十名。僕とお父様とシェイナ。それからシェイナのナニー(今は侍女)が二名とカイル、あとはお父様の護衛と従者で定員パツパツ。カイルと僕は常に二人で一つだ。
ブツブツ言いながらヘクターに連行されるアレイスター。ふーやれやれ、バカな男め…
「…どうも雪原のキスから調子に乗ってるな…」
「いつの話ですかそれ?」
ドキッ!「カ、カイル!あ、あの…それは」
「雪原…ということは昨年ですね?殿下を追って行かれたのは存じておりましたがエンブリーでそのように羽目を外しておられたとは…」
「あ、ちが、その」
説明できない…異空間での出来事だよーん、てへ☆…とは…
「いくら想いが溢れたとは言え…シャノン様はプリチャード家のご子息にして第二王子殿下の妻となられるお方です。人目を盗んではしたない真似をするのはお控えくださいね」
「はい…」
すっかり浮かれたバカップルみたいな烙印を押されてしまったのだが、文句はアレイスターに言っていただきたい…
さて、用意されていた晩餐の前室には北部の重鎮たちが集まっている。当然領地入りしているバーナード伯もだ。今ここに居る彼らは今後、この副王都を支える大臣になっていく。
もともと北部や東部に高位貴族はあまりいない。この地に領を持つ高位貴族はバーナード伯の様な訳アリ組だ。ということで、王都の組閣にそれほど影響しなかったのは幸いだった。
王妃…、いちいち言い直すのがめんどいな。アドリアナ様で統一しよう。アドリアナ様に迷惑をかけるのは不本意だし、そもそも爵位と能力は必ずしも一致しない。現に、アレイスターの文化祭発表に参加していた北部の青年男爵はかなり優秀だと言うもっぱらの噂だ。
サロンのテーブルに広げられていたのは、アドリアナ様からの正式な調印がおされた分割統治の宣言書と、僕が直接渡されたルテティアの地図である。
それによればアレイスターの統治範囲は北部と東部の、国境山脈に面した一帯全域。言うなれば…貧しい土地全部ね。
北部のこの地域は気候が悪く、年間通してあまり収穫の見込めない地域だ。そして東部のこの地域は全域山間部で、ルテティアにおいて最も天災が多く移動の大変な地域である。
アドリアナ様も砂金は惜しいだろうが、この一帯にはかかる経費も相当多い。だから天秤にかけて損切りしたのだろう…というのが皆様方の推測だ。
「どうせ金が流通を始めたらその好影響はルテティア本体にも及ぶ」
「ここでエンブリーにしがみつくより北部に恩の一つも売っておこうというわけだな」
「さすがアドリアナ女王、慧眼ではないか」
「違います。それは僕への婚約祝いです。だって王都を離れる時「これがあなたへの祝いの品よ」って言って地図を渡してくれました」
「「「おおお!」」」
ね?アドリアナ様は男前でしょ?
そして海の国ルッソから北部、エンブリーを突っ切って東の端まで伸びる予定のシルクロードならぬゴールドロード。この街道沿いを中心に、東部も北部もこれから段違いに栄えていくだろう。
そんな重鎮を交えた会議は夕食の席でも終わらない。いわゆるパワーディナーだね。食事中の相談内容はさっきまでよりもう少しカジュアルだけど。
先ず副王都地区の呼び名だが、これに関しては「ルテティア第二地区」「アレイスター」「アイスランド」「ローゼン・クロイツァー」(これ僕案ね)等々、色々出たが、結局「北ルテティア」という一番無難な名前になってしまった…面白くない…どう考えても僕の提案した名前が一番カッコいいのに…。因みに意味はわからない。何かで覚えたカッコいい名前から拝借したよ、悪しからず。
それから僕とアレイスターに関しては、トレヴァー君の婚約の儀を待って追っかけで翌月婚約パーティーを開くことになった。
ここまできて結婚…でなく婚約なのは、ルテティア貴族は結婚までに必ず一年以上の婚約期間が必要だからだよ。
「アドリアナ様はトレヴァー君の立場とか印象とかを気にしています。だから僕とアレイスターの婚約は…最大限地味目にお願いします」
「だがシャノンや…」
「いいやプリチャード侯、私はシャノンに賛成だ。侯には思うところもあるだろうが…ようやくここまでこぎつけたのだ。正王都を刺激したくはない」
正王都、これは副王都に対して王都を呼ぶときの新たな名前だ。
「婚儀の際は盛大に行うと約束しよう。今はこれで十分だ」
「殿下がそうまで仰るのであれば…、だが約束ですぞ」
んん?勝手に盛大なお式を約束するのはやめてくれないかなあ!断固反対の方向で!
没落し断絶したある下位貴族の領地だっただけに、困窮した末期かなり切り売りされていて領地面積はあまり広くない。かくゆうクーパー伯も借財の返済代わりとして宮廷の介入のもと最終的に接収したという経緯がある。
何が言いたいかというと…副王都として掲げるにはちょうどいい広さだということ。
王妃様改め女王さまは、とっくにこの地をクーパー伯から買い上げ王領としている。
宮殿改め北部ドームを建てる場所もここからそれ程離れていない。
何もかもが順風満帆。第二の舞台はこの場所を中心に始まるのだ。
「さあシャノン、ここが君の部屋だ」
「えー、カワイイ暖炉」
プリチャード邸の自室にある、装飾の豪華なマントルピースの付いた白い暖炉と違って、ここの暖炉は部屋のコーナーに半円状で作られた石の暖炉だ。素朴な味わいが何とも落ち着く…ホンワリ…
「この辺りでは大した調度品も揃えられなくてね。時間をかけて自分好みに変えてくれて構わない。しばらくはこれで我慢してもらえるだろうか」
「これで十分。アレイスターありがとう」ボスッ!
北部の特産品だろうか?ベッドにかけられた鮮やかな色のキルトカバーはとても暖かそうだ。
「…プリチャード家に生まれ王族の婚約者になり王宮でほとんどの時間を過ごしてきた君だというのに…君は本当に外面にこだわらない人だね」
うつ伏せに寝そべる行儀の悪い僕と、その横に当たり前のような動作で腰掛けるアレイスター。
一般公表こそまだだが、ほぼ婚約者と言っていい立場のアレイスターにもう遠慮は無い。つまり僕にも遠慮は無い。つまりお互い無礼講…なんていい響きなんだろう…
「下町の屋台で美味しそうにスープを味わっていた時から分っていたが…ふふ、君は意外性の塊だ」
「それを言ったらアレイスターこそ。王城暮らしの王子様がこんな質素なお屋敷で暮らすなんて…イヤじゃないんですか?」
「何を言う。風通しの良いこの暮らしこそが私の望んだ暮らしだ。何より…」
「何より?」ギシ…
ぎょぎょ!
だ、誰が横に寝ても良いと言った!
にじりよるアレイスターからは不穏な気配が漏れ出ている。
「隣に君が居る日々。これに勝るものは無いだろう?平穏な暮らしを手放してでも手に入れたかったもの、それが君だ」
あ…、ヤバ。この雰囲気は…キ、キス…キス顔が迫って来る…
バタン
「そこまでだアレイスター。いつまでプリチャード侯を待たせるつもりだ」
「無粋な真似を…」
「シャノン様の従者が扉の前で困っている。いいからさっさとしろ!」
ここでプチ情報。カイルがずっと一緒に居たこと気付かなかったでしょ?
屋形船の乗員は十名。僕とお父様とシェイナ。それからシェイナのナニー(今は侍女)が二名とカイル、あとはお父様の護衛と従者で定員パツパツ。カイルと僕は常に二人で一つだ。
ブツブツ言いながらヘクターに連行されるアレイスター。ふーやれやれ、バカな男め…
「…どうも雪原のキスから調子に乗ってるな…」
「いつの話ですかそれ?」
ドキッ!「カ、カイル!あ、あの…それは」
「雪原…ということは昨年ですね?殿下を追って行かれたのは存じておりましたがエンブリーでそのように羽目を外しておられたとは…」
「あ、ちが、その」
説明できない…異空間での出来事だよーん、てへ☆…とは…
「いくら想いが溢れたとは言え…シャノン様はプリチャード家のご子息にして第二王子殿下の妻となられるお方です。人目を盗んではしたない真似をするのはお控えくださいね」
「はい…」
すっかり浮かれたバカップルみたいな烙印を押されてしまったのだが、文句はアレイスターに言っていただきたい…
さて、用意されていた晩餐の前室には北部の重鎮たちが集まっている。当然領地入りしているバーナード伯もだ。今ここに居る彼らは今後、この副王都を支える大臣になっていく。
もともと北部や東部に高位貴族はあまりいない。この地に領を持つ高位貴族はバーナード伯の様な訳アリ組だ。ということで、王都の組閣にそれほど影響しなかったのは幸いだった。
王妃…、いちいち言い直すのがめんどいな。アドリアナ様で統一しよう。アドリアナ様に迷惑をかけるのは不本意だし、そもそも爵位と能力は必ずしも一致しない。現に、アレイスターの文化祭発表に参加していた北部の青年男爵はかなり優秀だと言うもっぱらの噂だ。
サロンのテーブルに広げられていたのは、アドリアナ様からの正式な調印がおされた分割統治の宣言書と、僕が直接渡されたルテティアの地図である。
それによればアレイスターの統治範囲は北部と東部の、国境山脈に面した一帯全域。言うなれば…貧しい土地全部ね。
北部のこの地域は気候が悪く、年間通してあまり収穫の見込めない地域だ。そして東部のこの地域は全域山間部で、ルテティアにおいて最も天災が多く移動の大変な地域である。
アドリアナ様も砂金は惜しいだろうが、この一帯にはかかる経費も相当多い。だから天秤にかけて損切りしたのだろう…というのが皆様方の推測だ。
「どうせ金が流通を始めたらその好影響はルテティア本体にも及ぶ」
「ここでエンブリーにしがみつくより北部に恩の一つも売っておこうというわけだな」
「さすがアドリアナ女王、慧眼ではないか」
「違います。それは僕への婚約祝いです。だって王都を離れる時「これがあなたへの祝いの品よ」って言って地図を渡してくれました」
「「「おおお!」」」
ね?アドリアナ様は男前でしょ?
そして海の国ルッソから北部、エンブリーを突っ切って東の端まで伸びる予定のシルクロードならぬゴールドロード。この街道沿いを中心に、東部も北部もこれから段違いに栄えていくだろう。
そんな重鎮を交えた会議は夕食の席でも終わらない。いわゆるパワーディナーだね。食事中の相談内容はさっきまでよりもう少しカジュアルだけど。
先ず副王都地区の呼び名だが、これに関しては「ルテティア第二地区」「アレイスター」「アイスランド」「ローゼン・クロイツァー」(これ僕案ね)等々、色々出たが、結局「北ルテティア」という一番無難な名前になってしまった…面白くない…どう考えても僕の提案した名前が一番カッコいいのに…。因みに意味はわからない。何かで覚えたカッコいい名前から拝借したよ、悪しからず。
それから僕とアレイスターに関しては、トレヴァー君の婚約の儀を待って追っかけで翌月婚約パーティーを開くことになった。
ここまできて結婚…でなく婚約なのは、ルテティア貴族は結婚までに必ず一年以上の婚約期間が必要だからだよ。
「アドリアナ様はトレヴァー君の立場とか印象とかを気にしています。だから僕とアレイスターの婚約は…最大限地味目にお願いします」
「だがシャノンや…」
「いいやプリチャード侯、私はシャノンに賛成だ。侯には思うところもあるだろうが…ようやくここまでこぎつけたのだ。正王都を刺激したくはない」
正王都、これは副王都に対して王都を呼ぶときの新たな名前だ。
「婚儀の際は盛大に行うと約束しよう。今はこれで十分だ」
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