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信用下落 ※?
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「あっ!こらっ!黙って僕の背後に立っちゃダメ!」
「どうして?いいじゃないか。私たちは夫婦なのだし。何か問題が?」
「だって、ああっもうっ!」
僕にどこかのスナイパーのようなセリフを言わせたのは、最近絶好調の旦那様フラヴィオ・ビアジョッティ伯爵である。
先日二人で登っりきったはずの大人の階段。
ようやくゴーーール!!!と思いきや…そこはただの経由階だったようで…、…さらに高みを目指し日々鋭意努力中のフラヴィオは向上心の塊と言えよう。
けどその全てに付き合っていては僕の身体がもたないし仕事がはかどらない。そこでフラヴィオに、「カタリーナ様のドレスが出来上がるまでは週末限定で」とお達しを出すことにしたのだ。
フラヴィオは王命、とか王家の意向、とかに弱い気がする。権威主義、というのではないが王家には強い敬意を払うものだと思っているのだろう。まあ…間違っちゃない。
案の定「王女殿下からの用向きであれば仕方がない」とウィークデイのエッ…チ…は諦めたようだ。
代わりにこうして洗い物をする僕の背後に立ってはバックハグしたり、隣に立ってると腰に手を回して抱き寄せたり、うっかり「イテ!針刺した!」などと叫ぼうものなら向かいの部屋から飛んで来て指を舐める始末…
いやね。嬉しいよ?愛されてるな~ってホンワカするよ?けど限度ってもんがあってね。フラヴィオってばすぐに力技で(なんの?)その気にもって行こうとするんだから…
何故なら…僕のお達しにはフラヴィオによって追加された「僕がその気になった場合はその旨ではない」という、憎らしい補足条項があるからだ…
僕はオタクのサラブレッドだ。愛する人とのラブラブタイムとオタ活を秤にかけることは出来ない。そんなのはオタクの風上にも置けぬニワカの所業!
そして日々攻防は繰り広げられ…現在に至るってワケ。
ペシ!
「服の中に手入れないの!誰か来たらどうするの!」
「ルイージとロデオは浴室だ。リコたちも湯の調整をするのに付きっ切りだろう?」
ガシッ!
「誰がボタン外して良いって言いましたか!」
「少しだけだよ」
「だめだってば…」
「少し触れるだけ」
「絶対少しで終わらないからヤダ!」
「今日は約束する」
「この件に関してフラヴィオの信用は地に落ちてます」
ガタン…パタパタ
「ほ、ほらぁ!エルモですよあれ!厨房に来たらどうするの!」
「では君からキスを。それで今夜は諦めよう」
……諦めるとは?
「さあ急いで」
「言いたいことはあるけど…、ま、まあそれくらいなら…。じゃあ少ししゃがんで」
フラヴィオが黙ってイスに掛けた時、腕を引かれうっかり膝の上に向かい合わせで座ってしまったのが運のつきだったのかもしれない。
けっきょく身動き取れないよう片手で胴を取られてもう片方の手で散々悪戯されたんだから…
「どうして?いいじゃないか。私たちは夫婦なのだし。何か問題が?」
「だって、ああっもうっ!」
僕にどこかのスナイパーのようなセリフを言わせたのは、最近絶好調の旦那様フラヴィオ・ビアジョッティ伯爵である。
先日二人で登っりきったはずの大人の階段。
ようやくゴーーール!!!と思いきや…そこはただの経由階だったようで…、…さらに高みを目指し日々鋭意努力中のフラヴィオは向上心の塊と言えよう。
けどその全てに付き合っていては僕の身体がもたないし仕事がはかどらない。そこでフラヴィオに、「カタリーナ様のドレスが出来上がるまでは週末限定で」とお達しを出すことにしたのだ。
フラヴィオは王命、とか王家の意向、とかに弱い気がする。権威主義、というのではないが王家には強い敬意を払うものだと思っているのだろう。まあ…間違っちゃない。
案の定「王女殿下からの用向きであれば仕方がない」とウィークデイのエッ…チ…は諦めたようだ。
代わりにこうして洗い物をする僕の背後に立ってはバックハグしたり、隣に立ってると腰に手を回して抱き寄せたり、うっかり「イテ!針刺した!」などと叫ぼうものなら向かいの部屋から飛んで来て指を舐める始末…
いやね。嬉しいよ?愛されてるな~ってホンワカするよ?けど限度ってもんがあってね。フラヴィオってばすぐに力技で(なんの?)その気にもって行こうとするんだから…
何故なら…僕のお達しにはフラヴィオによって追加された「僕がその気になった場合はその旨ではない」という、憎らしい補足条項があるからだ…
僕はオタクのサラブレッドだ。愛する人とのラブラブタイムとオタ活を秤にかけることは出来ない。そんなのはオタクの風上にも置けぬニワカの所業!
そして日々攻防は繰り広げられ…現在に至るってワケ。
ペシ!
「服の中に手入れないの!誰か来たらどうするの!」
「ルイージとロデオは浴室だ。リコたちも湯の調整をするのに付きっ切りだろう?」
ガシッ!
「誰がボタン外して良いって言いましたか!」
「少しだけだよ」
「だめだってば…」
「少し触れるだけ」
「絶対少しで終わらないからヤダ!」
「今日は約束する」
「この件に関してフラヴィオの信用は地に落ちてます」
ガタン…パタパタ
「ほ、ほらぁ!エルモですよあれ!厨房に来たらどうするの!」
「では君からキスを。それで今夜は諦めよう」
……諦めるとは?
「さあ急いで」
「言いたいことはあるけど…、ま、まあそれくらいなら…。じゃあ少ししゃがんで」
フラヴィオが黙ってイスに掛けた時、腕を引かれうっかり膝の上に向かい合わせで座ってしまったのが運のつきだったのかもしれない。
けっきょく身動き取れないよう片手で胴を取られてもう片方の手で散々悪戯されたんだから…
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