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二人は秘密を明かさない
しおりを挟む「でもそっか。ルイージ君王族だったんだ。なんか納得。そんな感じだったもんね」
拍子抜けするほどあっさりと事実を受け入れるイヴ。分かってはいたがさすがの度量だ。
これならばもしや私の素性も明かすことが出来るのではないか。ならばこの機会にいっそ…私のそんな甘い考えは一瞬にして打ち破られる。
「え?じゃあフラヴィオってもしかして…」
「そ、そうなのだよ。黙っていてすまなかった。私h」
「ルイージ君の従者…いや雰囲気からして家庭教師的な?そんなポジですか?」
キュ「……」
「わー!なんか謎が解けました!だから男爵家の生まれにしてはやたらノーブルだったんだ!」
「あ、あのイヴ様…」
「ルイルイに過保護だったのも納得ー!」
「イ、イヴ…」
「その身のこなし…公爵家に住み込みですか?甘やかされた坊ちゃんとか思っててゴメンナサイ」
「いや…」
そんな風に思われていたのか…、確かにあの時の私ではそうとしか思えなかっただろう…
「じゃフラヴィオとうちのお父さんで避難したルイージ君を匿ってたんですね」
「………そうだ」
ルイージが驚いたようにこちらを見るが…すまないルイージ。私は弱い男だ。
「だがイヴ、この事は内密に」
「何故ですか?」
「サルディーニャには他国の内乱に関与ならぬという国法があるのだよ」
「へー、そうなんだ。全然知りませんでした」
思わず顔を見合わせるルイージと私。イヴに秘密を明かさなかったのは正解だったようだ。危なかった…
「ではルイージの件はそれでいいのだね」
「良いも悪いも…それは決定事項でしょ?」
「ああ…」
「あーあ、せっかくイヴコスのルイージ君と双子コーデしようと思ったのに」
「出来ますよイヴ様。まだ当分この国におられるのでしょう?カタリーナ様も交えて今度はぜひアスタリア宮の庭を散策しましょう」
「カタリーナ様…」
ふ、と何かを思い出したようなイヴだが、その眉間は不可解そうに寄せられている。
「ねえルイルイ。カタリーナ様のお相手って年下だったよね」
「ええそうです」
「王弟の…」
「ええ」
「公爵子息…」
「ええ」
「まさか…」
「ええ」
「カ、カタリーナ様の結婚相手ー!? 」
「ふふふ」
悪戯の成功にしてやったりと顔をほころばせるルイージ。これは驚いた…。あの自若としたルイージがイヴの前ではこのような顔をするのか…。
だが様子を見るに、ルイージと姫殿下は示し合わせて秘密にしていたのだろう。
「何で言ってくれなかったのー!」
「驚かせようかと思いまして」
「驚いたよ!」
地団太を踏むイヴ。いけない、これではまた足を痛めてしまう。
「イヴ、まだ完治していないのだ、足に気をつけなさい」
「はーはーはー、フラヴィオはサプライズとかないでしょうね!」
「な、ない!」
「ならよし」
呆れた顔を寄こすルイージ。私はまたも己の首を絞めてしまったようだ…
-------------------
大きな秘密を打ち明けて肩の荷が下りたんだろう。ルイルイはベッドに浅く腰掛けると困ったようにこう問いかけてきた。
「イヴ様は私が素性を偽っていたことを少しも咎めないのですね…」
「だってエヴァも同じようなもんだし」
だいたいそれを言ったら僕こそ偽イヴァーノだし。特大ブーメランじゃん?
「それはそうだが…意味が違うだろう?」
「その意味って…エヴァが超かわいいどこに行っても大人気なだけの取るに足らない庶民でルイルイが王族ってことですか?」
「そうでなく…」
「どっちみち関係ないです」
「やはりそう言うのだね。思った通りだ」
前も言ったが、僕の周りには、ブリタニア帝国の皇子ももののけの姫も雪の女王も遊戯の王様だっていた。なんなら耳や尻尾のある人外の姫もエルフの王だって居た!
僕は名称なんか気にしない!いやそこは気にしろ、という声は聞こえなーい!
「でもウソツキは別ですよ?ウソツキはダメです。でもルイージ君のこれはウソじゃなくて証人保護プログラムみたいなもんだから」
俯くフラヴィオ。なにかやましいことでもあるんだろうか?あ。
「…フラヴィオ、もしかして結婚前の人数…あれウソでしょ。誤魔化しましたね?」ジト
「う、嘘ではない!」
「どーだか。怪しいと思ったんです。フラヴィオのあの…テクでお付き合いの人数がたった二人とか」
「噓ではない。付き合ったのは二人だけだ」
付き合ったのは。つまり付き合ってない相手はカウントしてないってことか。お仕置き決定だな。
「まあいいや。結婚前の話だし」
「……」ホッ…
ホッとすな!…はっ!
「ルイージ君!け、け、結婚はまだだよね!」
「さすがに私の年齢が若すぎますので。恐らくは十六になるのを待ってではないかと」
ルイルイは来月十二になるから…四年の婚約期間。長いな。でも王族なんて時に生まれた時から婚約者が居たりするんだしこんなもんか。
「じゃあ二人の婚礼衣装は僕が作るね。楽しみにしてて」
ならもっとビッグネームになっておかなくちゃ!王家の婚礼衣装をつくるに相応しいハイブランドに!待てよ?婚礼…婚礼か…
「そうだフラヴィオ」
ビクッ「な、なんだいイヴ」
「…んー、やっぱなんでもない」
良いこと思いついちゃった!それは何かって?…まだ…ナ・イ・ショ!
さて、ルイージ君の正体、それからお引越しを聞いて大泣きしたのは小さなエルモだ。こうなるのは想定内だが…辛い。
何故なら…僕はリコと男同士の約束を交わしている。それはルイージ君がもしビアジョッティ伯爵家を出ることがあれば、リコはルイージ君に付いて行く、ってこと。
「ふ、ふぇぇ…ルイージ様が…ルイージ様が…」
「泣かないのエルモ!エルモは男の子でしょ!」
「びぇぇぇぇ!!!だってお兄ちゃんまで行くなんて聞いてない!」
「エルモには僕もロデじいもついてるでしょ!淋しくないよ!」
「さーびーしーいー!!!」
アカン…どうにもならないわ…
「イヴ様、私が代りましょう」
「ごめん、任せた…」
「エルモ、リコは己の主を見つけたのだ。聞き分けなさい」
「わぁぁぁぁん!!!」
「泣くのは今日だけだ。いいなエルモ」
「おじいちゃん…」グスッ
いつの間にか本物の親子のようなエルモとロデじい。ロデじいはエルモを抱きかかえ背中をトントンし続けている。
ロデじいは結婚歴のない永遠の独身貴族だ。二人はロデじいにとってとっくに本当の子供も同然なんだろう。
「すみませんイヴ様」
「いいよ。それよりリコ、悔いのないようにね」
「はい」
「リコ、本当にいいのだね?」
「はいルイージ様。俺は何があろうとこれからも側であなたをお守りします。死ぬまでずっと」
「本当に心強い…。リコ、私が挫けないようどうか背中を守っておくれ」
「はい!俺のルイージ様!」
ぐ!ぐっはぁぁ尊い!これぞ衆道!BLじゃなくて衆道ね!
ここ試験に出るから!
拍子抜けするほどあっさりと事実を受け入れるイヴ。分かってはいたがさすがの度量だ。
これならばもしや私の素性も明かすことが出来るのではないか。ならばこの機会にいっそ…私のそんな甘い考えは一瞬にして打ち破られる。
「え?じゃあフラヴィオってもしかして…」
「そ、そうなのだよ。黙っていてすまなかった。私h」
「ルイージ君の従者…いや雰囲気からして家庭教師的な?そんなポジですか?」
キュ「……」
「わー!なんか謎が解けました!だから男爵家の生まれにしてはやたらノーブルだったんだ!」
「あ、あのイヴ様…」
「ルイルイに過保護だったのも納得ー!」
「イ、イヴ…」
「その身のこなし…公爵家に住み込みですか?甘やかされた坊ちゃんとか思っててゴメンナサイ」
「いや…」
そんな風に思われていたのか…、確かにあの時の私ではそうとしか思えなかっただろう…
「じゃフラヴィオとうちのお父さんで避難したルイージ君を匿ってたんですね」
「………そうだ」
ルイージが驚いたようにこちらを見るが…すまないルイージ。私は弱い男だ。
「だがイヴ、この事は内密に」
「何故ですか?」
「サルディーニャには他国の内乱に関与ならぬという国法があるのだよ」
「へー、そうなんだ。全然知りませんでした」
思わず顔を見合わせるルイージと私。イヴに秘密を明かさなかったのは正解だったようだ。危なかった…
「ではルイージの件はそれでいいのだね」
「良いも悪いも…それは決定事項でしょ?」
「ああ…」
「あーあ、せっかくイヴコスのルイージ君と双子コーデしようと思ったのに」
「出来ますよイヴ様。まだ当分この国におられるのでしょう?カタリーナ様も交えて今度はぜひアスタリア宮の庭を散策しましょう」
「カタリーナ様…」
ふ、と何かを思い出したようなイヴだが、その眉間は不可解そうに寄せられている。
「ねえルイルイ。カタリーナ様のお相手って年下だったよね」
「ええそうです」
「王弟の…」
「ええ」
「公爵子息…」
「ええ」
「まさか…」
「ええ」
「カ、カタリーナ様の結婚相手ー!? 」
「ふふふ」
悪戯の成功にしてやったりと顔をほころばせるルイージ。これは驚いた…。あの自若としたルイージがイヴの前ではこのような顔をするのか…。
だが様子を見るに、ルイージと姫殿下は示し合わせて秘密にしていたのだろう。
「何で言ってくれなかったのー!」
「驚かせようかと思いまして」
「驚いたよ!」
地団太を踏むイヴ。いけない、これではまた足を痛めてしまう。
「イヴ、まだ完治していないのだ、足に気をつけなさい」
「はーはーはー、フラヴィオはサプライズとかないでしょうね!」
「な、ない!」
「ならよし」
呆れた顔を寄こすルイージ。私はまたも己の首を絞めてしまったようだ…
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大きな秘密を打ち明けて肩の荷が下りたんだろう。ルイルイはベッドに浅く腰掛けると困ったようにこう問いかけてきた。
「イヴ様は私が素性を偽っていたことを少しも咎めないのですね…」
「だってエヴァも同じようなもんだし」
だいたいそれを言ったら僕こそ偽イヴァーノだし。特大ブーメランじゃん?
「それはそうだが…意味が違うだろう?」
「その意味って…エヴァが超かわいいどこに行っても大人気なだけの取るに足らない庶民でルイルイが王族ってことですか?」
「そうでなく…」
「どっちみち関係ないです」
「やはりそう言うのだね。思った通りだ」
前も言ったが、僕の周りには、ブリタニア帝国の皇子ももののけの姫も雪の女王も遊戯の王様だっていた。なんなら耳や尻尾のある人外の姫もエルフの王だって居た!
僕は名称なんか気にしない!いやそこは気にしろ、という声は聞こえなーい!
「でもウソツキは別ですよ?ウソツキはダメです。でもルイージ君のこれはウソじゃなくて証人保護プログラムみたいなもんだから」
俯くフラヴィオ。なにかやましいことでもあるんだろうか?あ。
「…フラヴィオ、もしかして結婚前の人数…あれウソでしょ。誤魔化しましたね?」ジト
「う、嘘ではない!」
「どーだか。怪しいと思ったんです。フラヴィオのあの…テクでお付き合いの人数がたった二人とか」
「噓ではない。付き合ったのは二人だけだ」
付き合ったのは。つまり付き合ってない相手はカウントしてないってことか。お仕置き決定だな。
「まあいいや。結婚前の話だし」
「……」ホッ…
ホッとすな!…はっ!
「ルイージ君!け、け、結婚はまだだよね!」
「さすがに私の年齢が若すぎますので。恐らくは十六になるのを待ってではないかと」
ルイルイは来月十二になるから…四年の婚約期間。長いな。でも王族なんて時に生まれた時から婚約者が居たりするんだしこんなもんか。
「じゃあ二人の婚礼衣装は僕が作るね。楽しみにしてて」
ならもっとビッグネームになっておかなくちゃ!王家の婚礼衣装をつくるに相応しいハイブランドに!待てよ?婚礼…婚礼か…
「そうだフラヴィオ」
ビクッ「な、なんだいイヴ」
「…んー、やっぱなんでもない」
良いこと思いついちゃった!それは何かって?…まだ…ナ・イ・ショ!
さて、ルイージ君の正体、それからお引越しを聞いて大泣きしたのは小さなエルモだ。こうなるのは想定内だが…辛い。
何故なら…僕はリコと男同士の約束を交わしている。それはルイージ君がもしビアジョッティ伯爵家を出ることがあれば、リコはルイージ君に付いて行く、ってこと。
「ふ、ふぇぇ…ルイージ様が…ルイージ様が…」
「泣かないのエルモ!エルモは男の子でしょ!」
「びぇぇぇぇ!!!だってお兄ちゃんまで行くなんて聞いてない!」
「エルモには僕もロデじいもついてるでしょ!淋しくないよ!」
「さーびーしーいー!!!」
アカン…どうにもならないわ…
「イヴ様、私が代りましょう」
「ごめん、任せた…」
「エルモ、リコは己の主を見つけたのだ。聞き分けなさい」
「わぁぁぁぁん!!!」
「泣くのは今日だけだ。いいなエルモ」
「おじいちゃん…」グスッ
いつの間にか本物の親子のようなエルモとロデじい。ロデじいはエルモを抱きかかえ背中をトントンし続けている。
ロデじいは結婚歴のない永遠の独身貴族だ。二人はロデじいにとってとっくに本当の子供も同然なんだろう。
「すみませんイヴ様」
「いいよ。それよりリコ、悔いのないようにね」
「はい」
「リコ、本当にいいのだね?」
「はいルイージ様。俺は何があろうとこれからも側であなたをお守りします。死ぬまでずっと」
「本当に心強い…。リコ、私が挫けないようどうか背中を守っておくれ」
「はい!俺のルイージ様!」
ぐ!ぐっはぁぁ尊い!これぞ衆道!BLじゃなくて衆道ね!
ここ試験に出るから!
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