199 / 225
オペラ座の仮装人
しおりを挟む
「…四十万飛んで七千五百三十レラ」
ゴクリ…
この音は僕でなく、おひねり箱を集計する僕を見守る団員たちの喉音である。
ジャラリ…「発表します。今回アスタリア行きの切符をもぎ取ったのは…」
ダララララララララダン!
「ブルー!ロシオ率いるチームブルーです!」
「やったー!」
「悔しいっ!」
「代表でリーザさん挨拶を」
「はい!えっと、すごく嬉しいんですけど…今回のこれはチーブルーというよりロシオをアスタリアへ行かせようと頑張って下さった紳士様方の優しさだと思ってます。なので次の機会こそ実力で勝ってみせます。今回はBKDの恥にならないよう精一杯頑張ってくるのでどうかみんな、ここからエールを送ってください」
「いっぱいファン増やしてきてー!」
「お土産も期待してるー!」
「任せといて!」
ということでBKDの世界初お目見えはチームブルーに決定!
因みにこのチームカラーだが…
ロシオのチーム ブルー
ルキーナ(こう呼ばないと嫌がる)のチーム ピンク
ジーノのチーム イエロー
そして三つ子が
アマート レッド
ベニート グリーン
クレート オレンジ
である。
出発は来月。四月に入ってすぐの週である。
彼女らはマッティオ氏の厚意により船(常速)によってアスタリアに向かう。だがその船は…
今までなにくれとなくエヴァの力になってくれた極太客、最VIP顧客と言ってもいいマッティオ氏、そしてマッティオ氏の呼びかけにより集まった初期ファンクラブメンへの、エヴァから最後のお礼を兼ねた、これは最初で最後のファンクラブツアーと言うべき、貸し切り船旅なのである。
一般ファンクラブメンに先駆け知らされたエヴァの引退。
彼らはそれぞれに嘆き悲しみ…けれどエヴァの家族への愛情、ファンへの想いを知り「私たちは家族思いのエヴァちゃんが大好きだよ」と送り出してくれることになった。ホロリ…みんな…僕も大好きだよ!
なのでチームブルーと共に引率エヴァとして乗り込むのだ。二十日ほどの日程、僕はホスピタリティの鬼となる!
で、フラヴィオは外交事務の仕事も兼ねて王家の高速船で一足先に帰省を果たすってワケ。
そうそう。僕には正体を知ってるディエゴがサポートとして同行するよ。うん。フラヴィオの指示だね。
さすがに客室乗務員のような、サービスに従事する僕をフラヴィオに見せることは憚られるからね。
因みに僕はキュロットスカートの水兵さんになる予定だ。胸にスカーフをしばった可愛いコス。きっとお喜びいただけるだろう。
ってことでその前に。
今夜は約束のオペラ鑑賞。夫夫の熱々デートタイムだ。
「ええ!フラヴィオ!これ…真正面のVIP席じゃないですか!」
「もちろんだ。君を一番いい席に案内したくてね」
そ、そうか…。VIP席、ここは一ボックス百万ぐらいする(サルディーニャ価格)スウィート席。いくら宮廷からお手当てが出てたとはいえ、まだまだ薄給のフラヴィオ。オペラのチケットを買うのに時間がかかったのはそういうことか…。感動が天元突破…
「すごく嬉しい…」ギュゥゥゥ「僕…一分一秒も無駄にしないよういっぱい勉強して帰ります!」
「フラヴィオ様、コッポラ伯爵家のご当主が挨拶をと。従者が参っております」
無粋な声の主はロデじい。これはロデじいにとってもいい娯楽だろう。おかげでロデじいは隣家の執事に朝から自慢しまくっていた。今までが今までだったし…僕が許可する。やって良し!
「挨拶か…。このひと時は遠慮してほしいと、そう返事を。後日改めて屋敷へ伺おう」
「畏まりました」
「招待しよう」じゃないのは我が家の屋敷事情ね。へへ、申し訳ない…
開演までにお伺いがあったのは計七人ほど。さすが新進気鋭、次代のホープフラヴィオ!みんなひれ伏すがいい!
「イヴ様、本日イヴ様がお召しの衣装をオーダーしたいと五枚ほどカードが届いております」
「えー?明日連絡しますって連絡先聞いといて」
「畏まりました」
こんなのもある。
さて、社交界が舞台の第一幕はまるで一枚の絵画と見紛う豪華さで…、演出という意味でとても参考になる。
オペラの衣装は古典すぎて僕のコス的食指は動かないけど…でもとても見事で眩くて芸術的で…、パンクラツィオの気持ちも理解できるってもんだ。
幕間の休憩タイム…
「ねぇフラヴィオ。アスタリアから着てきた最初の貴族服…あれそのままとってありましたよね?」
「ああもちろん」
「今夜あれ着て見せて」
「ふふ、いいとも」
気分は何故か王子コスという。
「では君には何を着てもらおうか…」
「…コスをお望みで?お姫様?メイド服?何でも着ますよ?」
我が家には試作品のメイド服からナース服にシスター服、そしてカタリーナ様に貰ったお古のドレス等々、いつ不測の事態(どんな?)があってもいいよう様々な衣裳が常備してある。とは言え…
フラヴィオとのお戯れなら、どうせ最後は生まれたままの自然な姿に還るんだけどね☆
さあ。ここからは悲劇の後半である。
悲劇に次ぐ悲劇。悲劇の連鎖反応。まるで悲劇の宝石箱やー!
フラヴィオはあの貴公子を自業自得だと言ったけど、僕には薔薇の青年も同じくらい自業自得…とまではいわないけど、自己犠牲が過ぎると思う。
百歩譲って生活のために宝飾品を売った、…までは良いとしよう。
けど、そもそも父親の頼みなんて聞く必要無かったんだよ。玄関で追い返せばよかった。
「息子の将来…」って、まるで青年が誑かしたみたいに言うけど、むしろストーカーみたいに追いかけまわしたのは貴公子の方で、ましてや成人した一人前なら、もはや全ては自己責任。青年には何の罪もない。むしろこうやしてよってたかって甘やかすからこの貴公子は成長しないんでしょうが!
死期を悟って身を退くにしたって…あんなひどい罵倒された時点で僕なら百年の恋も冷める。つか、そもそも単語一つも言わせないよ?
最後の日々くらい好きなことして夢のように過ごせばよかったのに…バカだな、我慢は美徳…なんて僕は思わない。
神様だって言ったじゃないか。求めよ、さらば与えられんって。
パチパチパチ!!!
いつか見たよりすごいブラーヴォの嵐。
初めてのオペラだけど素晴らしい舞台だった。
けど丸パクリは良くない。あくまでリスペクトにとどめておこう。
「如何かな?お気に召していただけましたか?私の姫」
「…フラヴィオ。僕は何があろうと身を退いたりしませんからね」
「よく分かっている。イヴ、君の欲求はいつでも純粋なものだ。君に望まれる…私はそれが嬉しいのだよ」
純粋な欲求…それって強欲…ううん!ひたむきって言って!
「でもねフラヴィオ。僕は自分のコレクションをとても大事にする男です」
「おや?」
「もっと大事にしますね。価値あるビンテージになるまで」
「ふふ。イヴ、それを言うのであれば私は自分の美術品を愛でる男だ」
「うん?」
「愛でてあげよう。君がもっと輝けるように」
僕とフラヴィオ…、やっぱり似た者夫夫だ。
ゴクリ…
この音は僕でなく、おひねり箱を集計する僕を見守る団員たちの喉音である。
ジャラリ…「発表します。今回アスタリア行きの切符をもぎ取ったのは…」
ダララララララララダン!
「ブルー!ロシオ率いるチームブルーです!」
「やったー!」
「悔しいっ!」
「代表でリーザさん挨拶を」
「はい!えっと、すごく嬉しいんですけど…今回のこれはチーブルーというよりロシオをアスタリアへ行かせようと頑張って下さった紳士様方の優しさだと思ってます。なので次の機会こそ実力で勝ってみせます。今回はBKDの恥にならないよう精一杯頑張ってくるのでどうかみんな、ここからエールを送ってください」
「いっぱいファン増やしてきてー!」
「お土産も期待してるー!」
「任せといて!」
ということでBKDの世界初お目見えはチームブルーに決定!
因みにこのチームカラーだが…
ロシオのチーム ブルー
ルキーナ(こう呼ばないと嫌がる)のチーム ピンク
ジーノのチーム イエロー
そして三つ子が
アマート レッド
ベニート グリーン
クレート オレンジ
である。
出発は来月。四月に入ってすぐの週である。
彼女らはマッティオ氏の厚意により船(常速)によってアスタリアに向かう。だがその船は…
今までなにくれとなくエヴァの力になってくれた極太客、最VIP顧客と言ってもいいマッティオ氏、そしてマッティオ氏の呼びかけにより集まった初期ファンクラブメンへの、エヴァから最後のお礼を兼ねた、これは最初で最後のファンクラブツアーと言うべき、貸し切り船旅なのである。
一般ファンクラブメンに先駆け知らされたエヴァの引退。
彼らはそれぞれに嘆き悲しみ…けれどエヴァの家族への愛情、ファンへの想いを知り「私たちは家族思いのエヴァちゃんが大好きだよ」と送り出してくれることになった。ホロリ…みんな…僕も大好きだよ!
なのでチームブルーと共に引率エヴァとして乗り込むのだ。二十日ほどの日程、僕はホスピタリティの鬼となる!
で、フラヴィオは外交事務の仕事も兼ねて王家の高速船で一足先に帰省を果たすってワケ。
そうそう。僕には正体を知ってるディエゴがサポートとして同行するよ。うん。フラヴィオの指示だね。
さすがに客室乗務員のような、サービスに従事する僕をフラヴィオに見せることは憚られるからね。
因みに僕はキュロットスカートの水兵さんになる予定だ。胸にスカーフをしばった可愛いコス。きっとお喜びいただけるだろう。
ってことでその前に。
今夜は約束のオペラ鑑賞。夫夫の熱々デートタイムだ。
「ええ!フラヴィオ!これ…真正面のVIP席じゃないですか!」
「もちろんだ。君を一番いい席に案内したくてね」
そ、そうか…。VIP席、ここは一ボックス百万ぐらいする(サルディーニャ価格)スウィート席。いくら宮廷からお手当てが出てたとはいえ、まだまだ薄給のフラヴィオ。オペラのチケットを買うのに時間がかかったのはそういうことか…。感動が天元突破…
「すごく嬉しい…」ギュゥゥゥ「僕…一分一秒も無駄にしないよういっぱい勉強して帰ります!」
「フラヴィオ様、コッポラ伯爵家のご当主が挨拶をと。従者が参っております」
無粋な声の主はロデじい。これはロデじいにとってもいい娯楽だろう。おかげでロデじいは隣家の執事に朝から自慢しまくっていた。今までが今までだったし…僕が許可する。やって良し!
「挨拶か…。このひと時は遠慮してほしいと、そう返事を。後日改めて屋敷へ伺おう」
「畏まりました」
「招待しよう」じゃないのは我が家の屋敷事情ね。へへ、申し訳ない…
開演までにお伺いがあったのは計七人ほど。さすが新進気鋭、次代のホープフラヴィオ!みんなひれ伏すがいい!
「イヴ様、本日イヴ様がお召しの衣装をオーダーしたいと五枚ほどカードが届いております」
「えー?明日連絡しますって連絡先聞いといて」
「畏まりました」
こんなのもある。
さて、社交界が舞台の第一幕はまるで一枚の絵画と見紛う豪華さで…、演出という意味でとても参考になる。
オペラの衣装は古典すぎて僕のコス的食指は動かないけど…でもとても見事で眩くて芸術的で…、パンクラツィオの気持ちも理解できるってもんだ。
幕間の休憩タイム…
「ねぇフラヴィオ。アスタリアから着てきた最初の貴族服…あれそのままとってありましたよね?」
「ああもちろん」
「今夜あれ着て見せて」
「ふふ、いいとも」
気分は何故か王子コスという。
「では君には何を着てもらおうか…」
「…コスをお望みで?お姫様?メイド服?何でも着ますよ?」
我が家には試作品のメイド服からナース服にシスター服、そしてカタリーナ様に貰ったお古のドレス等々、いつ不測の事態(どんな?)があってもいいよう様々な衣裳が常備してある。とは言え…
フラヴィオとのお戯れなら、どうせ最後は生まれたままの自然な姿に還るんだけどね☆
さあ。ここからは悲劇の後半である。
悲劇に次ぐ悲劇。悲劇の連鎖反応。まるで悲劇の宝石箱やー!
フラヴィオはあの貴公子を自業自得だと言ったけど、僕には薔薇の青年も同じくらい自業自得…とまではいわないけど、自己犠牲が過ぎると思う。
百歩譲って生活のために宝飾品を売った、…までは良いとしよう。
けど、そもそも父親の頼みなんて聞く必要無かったんだよ。玄関で追い返せばよかった。
「息子の将来…」って、まるで青年が誑かしたみたいに言うけど、むしろストーカーみたいに追いかけまわしたのは貴公子の方で、ましてや成人した一人前なら、もはや全ては自己責任。青年には何の罪もない。むしろこうやしてよってたかって甘やかすからこの貴公子は成長しないんでしょうが!
死期を悟って身を退くにしたって…あんなひどい罵倒された時点で僕なら百年の恋も冷める。つか、そもそも単語一つも言わせないよ?
最後の日々くらい好きなことして夢のように過ごせばよかったのに…バカだな、我慢は美徳…なんて僕は思わない。
神様だって言ったじゃないか。求めよ、さらば与えられんって。
パチパチパチ!!!
いつか見たよりすごいブラーヴォの嵐。
初めてのオペラだけど素晴らしい舞台だった。
けど丸パクリは良くない。あくまでリスペクトにとどめておこう。
「如何かな?お気に召していただけましたか?私の姫」
「…フラヴィオ。僕は何があろうと身を退いたりしませんからね」
「よく分かっている。イヴ、君の欲求はいつでも純粋なものだ。君に望まれる…私はそれが嬉しいのだよ」
純粋な欲求…それって強欲…ううん!ひたむきって言って!
「でもねフラヴィオ。僕は自分のコレクションをとても大事にする男です」
「おや?」
「もっと大事にしますね。価値あるビンテージになるまで」
「ふふ。イヴ、それを言うのであれば私は自分の美術品を愛でる男だ」
「うん?」
「愛でてあげよう。君がもっと輝けるように」
僕とフラヴィオ…、やっぱり似た者夫夫だ。
985
あなたにおすすめの小説
溺愛の加速が尋常じゃない!?~味方作りに全振りしたら兄たちに溺愛されました~
液体猫(299)
BL
毎日投稿だけど時間は不定期
【《血の繋がりは"絶対"ではない。》この言葉を胸にクリスがひたすら愛され、大好きな兄と暮らす】
アルバディア王国の第五皇子クリスは冤罪によって処刑されてしまう。
次に目を覚ましたとき、九年前へと戻っていた。
巻き戻す前の世界とは異なるけれど同じ場所で、クリスは生き残るために知恵を振り絞る。
かわいい末っ子が過保護な兄たちに可愛がられ、溺愛されていく。
やり直しもほどほどに。罪を着せた者への復讐はついで。そんな気持ちで新たな人生を謳歌する、コミカル&シリアスなハッピーエンド確定物語。
主人公は後に18歳へと成長します(*・ω・)*_ _)ペコリ
⚠️濡れ場のサブタイトルに*のマークがついてます。冒頭のみ重い展開あり。それ以降はコミカルでほのぼの✌
⚠️本格的な塗れ場シーンは三章(18歳になって)からとなります。
お前らの目は節穴か?BLゲーム主人公の従者になりました!
MEIKO
BL
本編完結しています。お直し中。第12回BL大賞奨励賞いただきました。
僕、エリオット・アノーは伯爵家嫡男の身分を隠して公爵家令息のジュリアス・エドモアの従者をしている。事の発端は十歳の時…家族から虐げられていた僕は、我慢の限界で田舎の領地から家を出て来た。もう二度と戻る事はないと己の身分を捨て、心機一転王都へやって来たものの、現実は厳しく死にかける僕。薄汚い格好でフラフラと彷徨っている所を救ってくれたのが完璧貴公子ジュリアスだ。だけど初めて会った時、不思議な感覚を覚える。えっ、このジュリアスって人…会ったことなかったっけ?その瞬間突然閃く!
「ここって…もしかして、BLゲームの世界じゃない?おまけに僕の最愛の推し〜ジュリアス様!」
知らぬ間にBLゲームの中の名も無き登場人物に転生してしまっていた僕は、命の恩人である坊ちゃまを幸せにしようと奔走する。そして大好きなゲームのイベントも近くで楽しんじゃうもんね〜ワックワク!
だけど何で…全然シナリオ通りじゃないんですけど。坊ちゃまってば、僕のこと大好き過ぎない?
※貴族的表現を使っていますが、別の世界です。ですのでそれにのっとっていない事がありますがご了承下さい。
公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜
上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。
体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。
両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。
せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない?
しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……?
どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに?
偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも?
……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない??
―――
病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。
※別名義で連載していた作品になります。
(名義を統合しこちらに移動することになりました)
婚約破棄された婚活オメガの憂鬱な日々
月歌(ツキウタ)
BL
運命の番と巡り合う確率はとても低い。なのに、俺の婚約者のアルファが運命の番と巡り合ってしまった。運命の番が出逢った場合、二人が結ばれる措置として婚約破棄や離婚することが認められている。これは国の法律で、婚約破棄または離婚された人物には一生一人で生きていけるだけの年金が支給される。ただし、運命の番となった二人に関わることは一生禁じられ、破れば投獄されることも。
俺は年金をもらい実家暮らししている。だが、一人で暮らすのは辛いので婚活を始めることにした。
推しの為なら悪役令息になるのは大歓迎です!
こうらい ゆあ
BL
「モブレッド・アテウーマ、貴様との婚約を破棄する!」王太子の宣言で始まった待ちに待った断罪イベント!悪役令息であるモブレッドはこの日を心待ちにしていた。すべては推しである主人公ユレイユの幸せのため!推しの幸せを願い、日夜フラグを必死に回収していくモブレッド。ところが、予想外の展開が待っていて…?
悪役令息上等です。悪の華は可憐に咲き誇る
竜鳴躍
BL
異性間でも子どもが産まれにくくなった世界。
子どもは魔法の力を借りて同性間でも産めるようになったため、性別に関係なく結婚するようになった世界。
ファーマ王国のアレン=ファーメット公爵令息は、白銀に近い髪に真っ赤な瞳、真っ白な肌を持つ。
神秘的で美しい姿に王子に見初められた彼は公爵家の長男でありながら唯一の王子の婚約者に選ばれてしまった。どこに行くにも欠かせない大きな日傘。日に焼けると爛れてしまいかねない皮膚。
公爵家は両親とも黒髪黒目であるが、彼一人が色が違う。
それは彼が全てアルビノだったからなのに、成長した教養のない王子は、アレンを魔女扱いした上、聖女らしき男爵令嬢に現を抜かして婚約破棄の上スラム街に追放してしまう。
だが、王子は知らない。
アレンにも王位継承権があることを。
従者を一人連れてスラムに行ったアレンは、イケメンでスパダリな従者に溺愛されながらスラムを改革していって……!?
*誤字報告ありがとうございます!
*カエサル=プレート 修正しました。
悪役令嬢は永眠しました
詩海猫(8/29書籍発売)
ファンタジー
「お前のような女との婚約は破棄だっ、ロザリンダ・ラクシエル!だがお前のような女でも使い道はある、ジルデ公との縁談を調えてやった!感謝して公との間に沢山の子を産むがいい!」
長年の婚約者であった王太子のこの言葉に気を失った公爵令嬢・ロザリンダ。
だが、次に目覚めた時のロザリンダの魂は別人だった。
ロザリンダとして目覚めた木の葉サツキは、ロザリンダの意識がショックのあまり永遠の眠りについてしまったことを知り、「なぜロザリンダはこんなに努力してるのに周りはクズばっかりなの?まかせてロザリンダ!きっちりお返ししてあげるからね!」
*思いつきでプロットなしで書き始めましたが結末は決めています。暗い展開の話を書いているとメンタルにもろに影響して生活に支障が出ることに気付きました。定期的に強気主人公を暴れさせないと(?)書き続けるのは不可能なようなのでメンタル状態に合わせて書けるものから書いていくことにします、ご了承下さいm(_ _)m
[離婚宣告]平凡オメガは結婚式当日にアルファから離婚されたのに反撃できません
月歌(ツキウタ)
BL
結婚式の当日に平凡オメガはアルファから離婚を切り出された。お色直しの衣装係がアルファの運命の番だったから、離婚してくれって酷くない?
☆表紙絵
AIピカソとAIイラストメーカーで作成しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる