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イヴァーノの事情 ⑦
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オーキがインスタとやらに載せた僕の写真が、よく分からないがなんかバズッた(?)らしい。
それに連動して僕…というか、イブキのインスタとやらも、ワカナ曰く「フォロワー増えてるよー!念願の三千人超えたじゃん!」ということらしい。
なので僕は今も時々リンリンにいわれるがまま、よく分からないコスをしては撮影をしている。
イベントはもう出ない(疲れるから)。スタジオのみ。
そこで撮った写真を覚えたてのインスタにあげるのだが、これは何もコスが気にいったからではない。
確かにインスタに寄せられる賞賛は僕の自尊心を満たす。だがそうではなく…
僕の代わりにあちらで辛酸をなめているであろう、片割れたるイブキに僕がしてやれること、それが今やこれぐらいしかないからである。
すまないイブキ…僕がパンクラツィオ、いや、公爵家の権威に負けたばかりに…
僕にもっと力があれば…消えない自責の念。
なのでイブキが夢見た登録者数二万人までは続けてやろうと思っている。
だが、いくら美的感性が高かろうが撮影技術となると話は別だ。この世界のカメラは不可解かつ難解すぎる…
ああー!こうしたい、と思う絵は頭に浮かんでいるのに再現できぬ己の腕が恨めしい!
そこで僕は撮影にオーキを呼びつけることにした。撮影を職業にするオーキが撮影する。これは自明の理だろう?
え?カメラを生業にする人物を遊戯に使うな…だと?
馬鹿を言うな!僕に撮影を頼まれるなど光栄以外の何物でもないだろうが!それにこれはオーキも同意の上だ!
何故なら、オーキは自分のインスタに僕の撮影風景を〝ビハインド”と称し載せているのだが、僕を載せるたびに新たな仕事の依頼が入るらしい。
「イブのおかげだな。お前の写真は目を惹き付ける」
「当然だ」
ふっ、いくらでも感謝するがいい。それにしても…己の美しさが怖い!……イブキの顔だが。
いやいや。見慣れればこのあっさりした顔もなかなか悪くない。少しばかりラインとシェーディングを入れてやればそれなりに見栄えがいい。僕のすっぴん風メイク技術は日々向上していた。
そんな流れで、ここは連れて来られたコスプレスタジオ。王宮を模した部屋だが何故か廃墟だ。
その日の撮影もカメラマンはオーキ。被写体となるのはリンリン、カノン、シリュウ、そして…この僕だ。
「イブりん、今日はこれね」
「なんだこれは。…血濡れたドレスか?」
「ヒロインをつけ狙うヴァンパイア夫人のドレスね」
「ヴァンパイア…吸血鬼か」
どうもリンリンが僕に持ってくるキャラは悪役が多い。
イラ「何故いつも悪役なのだ!」
「えー?でもこの手の悪役は美人ってのが鉄板だよ?」
「だって今のイブちゃんにしか出せないもん!本物の(悪役)オーラ!」
「これ着こなせるのイブりんだけだよ?よっ!神レイヤー!」
「なるほど」
…そういった理由では仕方がない。これも僕の神々しさ故…
んん?何やら外が騒がしいな…。この声は…電話が鳴ってスタジオを出たオーキじゃないか!「すぐ戻る」とか言って戻ってこないし…何をやってるんだ!
「…でっ…いまからじゃ…リスケ…」
「オーキ!僕を放置とはいい根性だな!」
僕の登場にハッとした顔でこちらを見るオーキ。聞かれて困る話だったのだろうか?もしや仕事の電…?
えーい!…そんな話をこんな場所でする方が悪い!
「ちょうどいい代役が居ます!ええ。ええ。大丈夫です!イメージにピッタリです!」
「オーキ!言っとくが僕は悪くな」
「それよりイブ!週末付き合ってくれ!」
え…?つ、付き合う…?え?え?
そして三日後…
僕はオーキと、この世界初の遠出、サルディーニャで言うところの遊山に来ていた。と言ってもこれは撮影旅行だ。
少しばかり考え過ぎて動揺した点は否めないが、でもこれはこれで楽しみである。
なにしろこの地には二泊ほどするのだが、仕事の撮影は一泊だけでもう一泊はオーキと二人きりの私的な時間…
「どうしたイブ、ご機嫌だな」
「なんのことだ。僕はいつでも朗らかじゃないか。それよりこの僕を新しい施設を広めるモデルに選ぶとはな。分かってるじゃないか」
それこそ僕がもっとも得意としたこと。サルディーニャ社交界における僕の使命!
「クライアントの希望は「借りてきた猫みたいなモデルじゃなく立ってるだけで客を呼べるモデル」なんだとさ」
「…分かったような分からないような…」
「クライアントなんてそんなもんだ。出すもん出し渋るくせに注文だけは多く、そのくせその注文ときたらいつでも抽象的だ。「君の腕を見込んで任せた」とか言っときながら最後の最後で「これじゃない気がするんだよな」とか言い出すんだからな。なにが「もっとこう、映える感じ」だ!」
やけに具体的だな。つまりそう言われたのか…
「それで揉めてたのか?」
「撮り終えてた写真全ボツだとさ。モデルが気に入らないとか」
「…それで僕か」
「ああ!俺の目に狂いはない!俺はお前がいい!」
…そ、そんなにか。オーキ、僕にご執心だな…
「お前は口でどれほど生意気言ってもどこか素朴なんだよなー」
「そ、素朴だと!」
「機械音痴だろ?」
「う!」
し、仕方ないじゃないか…サルディーニャにはなかったんだから…
「都会が好きっていいながら緑が少ないとか言うわ、公園に行ったら行ったで花壇が雑だとか言うし」
そ、それも仕方ないじゃないか…この国の都には緑も土もないんだから…
「美しい風景に水の流れは欠かせないとも言ったよな?」
「言った」
「草木が好きだろ、お前」
「…好きだ」
サルディーニャにおける高貴なる家門の屋敷とは、総じて必ず見事な庭園を有しているものである。
特に王城内の庭や名門大貴族の庭園などは、屋敷を囲む森や林など周囲の風景を庭の一部に見立て、まるで一枚の絵画のように愛で楽しむものだ。
その植栽の間に噴水や彫刻と言った装飾を配し、より芸術的な景観を指示し作り上げるのは夫人の役目。
つまり…公爵夫人となった僕の仕事…のはずだった。
洗濯物のはためく一坪の庭では腕もふるえない…
そもそもこの世界の造形は確かに洗練され目を見張るものがあるが…重厚な優雅さが無い。僕は美を牽引するイヴァーノ・コレッティ。〝本物の美しさ”を知る男だ。
「作りこまれた造形美ももちろん好きだが…この世で最も美しいのは生の息吹だ」
「ははっ、お前のことか」
イブキ…息吹…ああ。そういうことか。
「俺もそう思うよ。お前とは感性が似てる気がする」
ぐ…
カァ「で?そこでポーズでもとれば良いのか?」
「何もしなくていい。景色を見てればいい」
「それだけか?もっとこう…美麗に微笑んでやってもいいんだぞ?」
「お前は気に入ったものや好きなものを観る時…何とも言えない良い表情するんだよ。ありのままのお前でいい。イブからはまさに生の息吹、なんかこう、パワーを感じる。俺はそのままのお前を撮りたいんだよ」
カァァァァ「…」
ありのまま…
ありのままに振る舞った僕はいつでも孤独だった…
人知を超えた美しさは人を遠ざける…
ああっ!もっと己を殺して地味に装えばよかったのか!いいや!どれほど暗い衣装を身に付けようが、僕のこの滲み出る高貴さが隠せるものか!
「どうした?百面相して」
「前から思ってたのだが何故オーキはいつも黒い服なのだ」
「これは写り込みの反射を防ぐため…」
「?」
「つまりお前をより引き立てるためだ」
ふふん!オーキはよく弁えている。でもオーキは側にいて笑っている。
それが答えだ。
それに連動して僕…というか、イブキのインスタとやらも、ワカナ曰く「フォロワー増えてるよー!念願の三千人超えたじゃん!」ということらしい。
なので僕は今も時々リンリンにいわれるがまま、よく分からないコスをしては撮影をしている。
イベントはもう出ない(疲れるから)。スタジオのみ。
そこで撮った写真を覚えたてのインスタにあげるのだが、これは何もコスが気にいったからではない。
確かにインスタに寄せられる賞賛は僕の自尊心を満たす。だがそうではなく…
僕の代わりにあちらで辛酸をなめているであろう、片割れたるイブキに僕がしてやれること、それが今やこれぐらいしかないからである。
すまないイブキ…僕がパンクラツィオ、いや、公爵家の権威に負けたばかりに…
僕にもっと力があれば…消えない自責の念。
なのでイブキが夢見た登録者数二万人までは続けてやろうと思っている。
だが、いくら美的感性が高かろうが撮影技術となると話は別だ。この世界のカメラは不可解かつ難解すぎる…
ああー!こうしたい、と思う絵は頭に浮かんでいるのに再現できぬ己の腕が恨めしい!
そこで僕は撮影にオーキを呼びつけることにした。撮影を職業にするオーキが撮影する。これは自明の理だろう?
え?カメラを生業にする人物を遊戯に使うな…だと?
馬鹿を言うな!僕に撮影を頼まれるなど光栄以外の何物でもないだろうが!それにこれはオーキも同意の上だ!
何故なら、オーキは自分のインスタに僕の撮影風景を〝ビハインド”と称し載せているのだが、僕を載せるたびに新たな仕事の依頼が入るらしい。
「イブのおかげだな。お前の写真は目を惹き付ける」
「当然だ」
ふっ、いくらでも感謝するがいい。それにしても…己の美しさが怖い!……イブキの顔だが。
いやいや。見慣れればこのあっさりした顔もなかなか悪くない。少しばかりラインとシェーディングを入れてやればそれなりに見栄えがいい。僕のすっぴん風メイク技術は日々向上していた。
そんな流れで、ここは連れて来られたコスプレスタジオ。王宮を模した部屋だが何故か廃墟だ。
その日の撮影もカメラマンはオーキ。被写体となるのはリンリン、カノン、シリュウ、そして…この僕だ。
「イブりん、今日はこれね」
「なんだこれは。…血濡れたドレスか?」
「ヒロインをつけ狙うヴァンパイア夫人のドレスね」
「ヴァンパイア…吸血鬼か」
どうもリンリンが僕に持ってくるキャラは悪役が多い。
イラ「何故いつも悪役なのだ!」
「えー?でもこの手の悪役は美人ってのが鉄板だよ?」
「だって今のイブちゃんにしか出せないもん!本物の(悪役)オーラ!」
「これ着こなせるのイブりんだけだよ?よっ!神レイヤー!」
「なるほど」
…そういった理由では仕方がない。これも僕の神々しさ故…
んん?何やら外が騒がしいな…。この声は…電話が鳴ってスタジオを出たオーキじゃないか!「すぐ戻る」とか言って戻ってこないし…何をやってるんだ!
「…でっ…いまからじゃ…リスケ…」
「オーキ!僕を放置とはいい根性だな!」
僕の登場にハッとした顔でこちらを見るオーキ。聞かれて困る話だったのだろうか?もしや仕事の電…?
えーい!…そんな話をこんな場所でする方が悪い!
「ちょうどいい代役が居ます!ええ。ええ。大丈夫です!イメージにピッタリです!」
「オーキ!言っとくが僕は悪くな」
「それよりイブ!週末付き合ってくれ!」
え…?つ、付き合う…?え?え?
そして三日後…
僕はオーキと、この世界初の遠出、サルディーニャで言うところの遊山に来ていた。と言ってもこれは撮影旅行だ。
少しばかり考え過ぎて動揺した点は否めないが、でもこれはこれで楽しみである。
なにしろこの地には二泊ほどするのだが、仕事の撮影は一泊だけでもう一泊はオーキと二人きりの私的な時間…
「どうしたイブ、ご機嫌だな」
「なんのことだ。僕はいつでも朗らかじゃないか。それよりこの僕を新しい施設を広めるモデルに選ぶとはな。分かってるじゃないか」
それこそ僕がもっとも得意としたこと。サルディーニャ社交界における僕の使命!
「クライアントの希望は「借りてきた猫みたいなモデルじゃなく立ってるだけで客を呼べるモデル」なんだとさ」
「…分かったような分からないような…」
「クライアントなんてそんなもんだ。出すもん出し渋るくせに注文だけは多く、そのくせその注文ときたらいつでも抽象的だ。「君の腕を見込んで任せた」とか言っときながら最後の最後で「これじゃない気がするんだよな」とか言い出すんだからな。なにが「もっとこう、映える感じ」だ!」
やけに具体的だな。つまりそう言われたのか…
「それで揉めてたのか?」
「撮り終えてた写真全ボツだとさ。モデルが気に入らないとか」
「…それで僕か」
「ああ!俺の目に狂いはない!俺はお前がいい!」
…そ、そんなにか。オーキ、僕にご執心だな…
「お前は口でどれほど生意気言ってもどこか素朴なんだよなー」
「そ、素朴だと!」
「機械音痴だろ?」
「う!」
し、仕方ないじゃないか…サルディーニャにはなかったんだから…
「都会が好きっていいながら緑が少ないとか言うわ、公園に行ったら行ったで花壇が雑だとか言うし」
そ、それも仕方ないじゃないか…この国の都には緑も土もないんだから…
「美しい風景に水の流れは欠かせないとも言ったよな?」
「言った」
「草木が好きだろ、お前」
「…好きだ」
サルディーニャにおける高貴なる家門の屋敷とは、総じて必ず見事な庭園を有しているものである。
特に王城内の庭や名門大貴族の庭園などは、屋敷を囲む森や林など周囲の風景を庭の一部に見立て、まるで一枚の絵画のように愛で楽しむものだ。
その植栽の間に噴水や彫刻と言った装飾を配し、より芸術的な景観を指示し作り上げるのは夫人の役目。
つまり…公爵夫人となった僕の仕事…のはずだった。
洗濯物のはためく一坪の庭では腕もふるえない…
そもそもこの世界の造形は確かに洗練され目を見張るものがあるが…重厚な優雅さが無い。僕は美を牽引するイヴァーノ・コレッティ。〝本物の美しさ”を知る男だ。
「作りこまれた造形美ももちろん好きだが…この世で最も美しいのは生の息吹だ」
「ははっ、お前のことか」
イブキ…息吹…ああ。そういうことか。
「俺もそう思うよ。お前とは感性が似てる気がする」
ぐ…
カァ「で?そこでポーズでもとれば良いのか?」
「何もしなくていい。景色を見てればいい」
「それだけか?もっとこう…美麗に微笑んでやってもいいんだぞ?」
「お前は気に入ったものや好きなものを観る時…何とも言えない良い表情するんだよ。ありのままのお前でいい。イブからはまさに生の息吹、なんかこう、パワーを感じる。俺はそのままのお前を撮りたいんだよ」
カァァァァ「…」
ありのまま…
ありのままに振る舞った僕はいつでも孤独だった…
人知を超えた美しさは人を遠ざける…
ああっ!もっと己を殺して地味に装えばよかったのか!いいや!どれほど暗い衣装を身に付けようが、僕のこの滲み出る高貴さが隠せるものか!
「どうした?百面相して」
「前から思ってたのだが何故オーキはいつも黒い服なのだ」
「これは写り込みの反射を防ぐため…」
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