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番外 ロシオとディエゴ
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お針子兼業のBKDメンバーたちだが、彼女たちは劇団の動きが活発になるのに従い、アスタリア遠征へ向かう少し前からBKDに専念している。
そしてアスタリアからお針子の補充が到着するのに合わせ、何人かは寮を出て庶民地区のタウンハウス(長屋のほう)で共同生活を初めている。
もちろんそのまま寮住まいでもかまわないのだが、まあ…お給料も出るようになったことだし、練習場と近いにこしたことはないのだろう。
ロシオとルキーナもそんな一人だ。
以前から使用人部屋に泊まることの多かった彼らは、パブロがほとんど屋根裏で寝泊まりしてると聞いて、「空き部屋に住まわせて下さい」そう願い出たのだ。
確かに…目の前だしね。所要時間一分。実に魅力的だ…
かといって空き部屋は一つ、人員は二人、どうするか…
「じゃあ、誰かもう一人屋根裏に…」
「いいえイヴ様、僕はフランコさんのところに住まわせていただくのが決まっているので大丈夫です」
「ルキーナ?え?そうなの?」
「はい。イヴ様がアスタリア遠征の間にお願いしました。フランコさんはイヴ様がご許可くだされば構わないと」モジモジ
なんと!
エヴァを崇拝しているルキーナは、エヴァが住んでた(住んでない)フランコのタウンハウスに、「パントリーでもかまいません!エヴァちゃんと同じところに住まわせてください!」と押し掛けたのだとか。
どれ程少女のようでもルキーナは男だ。男二人との同居に何も支障はない。
それにあそこは隣にアスタリアの顔見知り(船)であるフリオ君もいて、寂しくないと言えば寂しくない…
「僕…なんでもやりますから」モジモジ
セルジオは言うに及ばすフランコもお人好しだ。多分押しきられそうになって僕に丸投げしたのだろう…が!
面白いから良し!
いいじゃんね。お給料要るわけじゃない。むしろ居候代として掃除洗濯するって言ってんだから。
あの部屋わりと散らかってるし。
蛇足だが、散らかすのは意外にもセルジオである。ほら、一応坊っちゃんだから。文句言いながら片付けるフランコまでがお約束だよ。
こうして我が家の寮にロシオが増えたわけだが…(暇な時は仲間を手伝ってる)
「ロシオ、ちょうどいいからアスタリアのこと聞かせてくれる?ディエゴもそこ座って」
何もいきなり両親が見つかると思ってないけど、経過報告ってことで。
「で、どうだった?空き時間使って訊ねて歩いたんでしょ?」
「はい。ロシオたちは知り合いのいるカステーラの向こうにあるラ・ベリャ公国に向かうつもりだったそうです。なので南西方面から来た商人を探しました」
俯くロシオに代わり答えたのはディエゴ。ディエゴとロシオは同い年のはずだが、彼は年齢以上に達観している。
それにしても…
「子供を見失ってそのまま行っちゃうとは思えないんだけど…当時どんな状況だったの?」
「その…」
はぐれたのはアスタリアの内乱が激しくなり始めた初期の頃、場所は国境のある山の中で、一家は同じく国を逃げ出そうとする一群と検問所に向かっていたのだとか。
出国禁止令こそまだ出ていなかったものの、既に国境付近はピリピリしていたらしい。
そこで突如起きたのが、王都民の流出を阻止しに来た第一王子派とカステーラからの荷を受け取りに来た第二王子派の小競り合い。
その場にいた人々は逃げ惑い、混乱の中彼ら一家は山の斜面を滑り落ちてしまったのだとか。ここポイントね。崖じゃなくて木々の生い茂る山の斜面ね。
木の枝がストッパーになり命に別状こそなかったらしいが、それでも血まみれ、まして意識のないまま助けられたロシオ(当時十一歳)は、そのまま馬に乗せられ王都まで戻されてしまったのだとか。
「目が覚めたらそこは王都の治療院で…、手当てをしながら両親を待ちましたが一か月たっても迎えが来なかった僕は孤児院へ連れていかれました」
「イヴ様、ロシオの他に病院へ運ばれた人は居ません。だからロシオの両親は国の外に居るって俺は思います」
ここで口を挟んだのはフラヴィオ。基本引きこもりだったフラヴィオだが国の地理には詳しいらしい。一応王族教育受けてるし。
「イヴ、国境付近には近くを川が流れている。以前話したね、アスタリアに海は無い。山中のその川はカステーラの海へと続いている。彼らは水中に投げ出され意図せず国境を超えたのだろう。その後は内乱の悪化で身動き取れなかったのではないか?推測だが」
どちらにせよすでにあれから三年、いや、もはや四年たとうとしている。
今となっては諦め、その向こうの国にまで行っていてもおかしくはない…
「で…なにか収穫あった?」
「ラ・ベリャからの行商人を見つけたので写真の入ったチラシを渡してきました。国に帰ったら広めて欲しいって」
写真つきのチラシ…これはロシオの事情を知っているトーニオ男爵らがお金を集めて用意してくれたものだ。
ロシオの名と顔が広まれば、向こうから名乗り出るかもしれないって。
因みに僕は、「両親を探している」という事情はファンクラブ一桁以外には極力伏せるように言いつけてある。
何故ならこれから売れっ子になっていくロシオにはよからぬ思惑で近づく者も、少なからず居るだろうから。
前世の僕ですら胡散臭いDMとかワンサカ来てウンザリしたもの。
幸いオタクのサラブレッドである僕は心がホンノリ濁っている。甘い言葉に騙されたりしない。
けど今のロシオなら「お母さんが待ってるよ」なんて言う誘拐犯みたいなセリフにホイホイ付いてきそうじゃん?
「まあ簡単にはいかないよね。ロシオ気を落とさないの。BKDの活動は始まったばかりなんだしきっとそのうち名乗り出てくれるよ」
「はい。ディエゴにもそう言われました」
ディエゴはオロオロするばかりのロシオに代わってずっと奔走していたのだとか。
「ならそんな顔しないの」
「だって…ディエゴがいなかったら僕は何も出来なくて…情けない。ディエゴの時間全部奪ったのに収穫もなくて…」
「俺は別に見たい所もなかったし」
「闘牛の牛、見に行きたいって言ってたじゃないか」
「でも代わりにもっと良いもの見れたから」
「良いもの…?」
「ラ・ベリャの行商人を見つけた時…」
「え…?」
「ロシオ、満開の花みたいな顔してた」
「な!」
「俺にとっては一番の収穫だって」
「う…」
「あれが見れただけで俺は充分だよ」
「ディエゴ…」
「はは、お前のファンに恨まれちゃうな」
「バカ…」
「…」
僕は今何を見せられているんだろうか…
初恋の経過報告?
そしてアスタリアからお針子の補充が到着するのに合わせ、何人かは寮を出て庶民地区のタウンハウス(長屋のほう)で共同生活を初めている。
もちろんそのまま寮住まいでもかまわないのだが、まあ…お給料も出るようになったことだし、練習場と近いにこしたことはないのだろう。
ロシオとルキーナもそんな一人だ。
以前から使用人部屋に泊まることの多かった彼らは、パブロがほとんど屋根裏で寝泊まりしてると聞いて、「空き部屋に住まわせて下さい」そう願い出たのだ。
確かに…目の前だしね。所要時間一分。実に魅力的だ…
かといって空き部屋は一つ、人員は二人、どうするか…
「じゃあ、誰かもう一人屋根裏に…」
「いいえイヴ様、僕はフランコさんのところに住まわせていただくのが決まっているので大丈夫です」
「ルキーナ?え?そうなの?」
「はい。イヴ様がアスタリア遠征の間にお願いしました。フランコさんはイヴ様がご許可くだされば構わないと」モジモジ
なんと!
エヴァを崇拝しているルキーナは、エヴァが住んでた(住んでない)フランコのタウンハウスに、「パントリーでもかまいません!エヴァちゃんと同じところに住まわせてください!」と押し掛けたのだとか。
どれ程少女のようでもルキーナは男だ。男二人との同居に何も支障はない。
それにあそこは隣にアスタリアの顔見知り(船)であるフリオ君もいて、寂しくないと言えば寂しくない…
「僕…なんでもやりますから」モジモジ
セルジオは言うに及ばすフランコもお人好しだ。多分押しきられそうになって僕に丸投げしたのだろう…が!
面白いから良し!
いいじゃんね。お給料要るわけじゃない。むしろ居候代として掃除洗濯するって言ってんだから。
あの部屋わりと散らかってるし。
蛇足だが、散らかすのは意外にもセルジオである。ほら、一応坊っちゃんだから。文句言いながら片付けるフランコまでがお約束だよ。
こうして我が家の寮にロシオが増えたわけだが…(暇な時は仲間を手伝ってる)
「ロシオ、ちょうどいいからアスタリアのこと聞かせてくれる?ディエゴもそこ座って」
何もいきなり両親が見つかると思ってないけど、経過報告ってことで。
「で、どうだった?空き時間使って訊ねて歩いたんでしょ?」
「はい。ロシオたちは知り合いのいるカステーラの向こうにあるラ・ベリャ公国に向かうつもりだったそうです。なので南西方面から来た商人を探しました」
俯くロシオに代わり答えたのはディエゴ。ディエゴとロシオは同い年のはずだが、彼は年齢以上に達観している。
それにしても…
「子供を見失ってそのまま行っちゃうとは思えないんだけど…当時どんな状況だったの?」
「その…」
はぐれたのはアスタリアの内乱が激しくなり始めた初期の頃、場所は国境のある山の中で、一家は同じく国を逃げ出そうとする一群と検問所に向かっていたのだとか。
出国禁止令こそまだ出ていなかったものの、既に国境付近はピリピリしていたらしい。
そこで突如起きたのが、王都民の流出を阻止しに来た第一王子派とカステーラからの荷を受け取りに来た第二王子派の小競り合い。
その場にいた人々は逃げ惑い、混乱の中彼ら一家は山の斜面を滑り落ちてしまったのだとか。ここポイントね。崖じゃなくて木々の生い茂る山の斜面ね。
木の枝がストッパーになり命に別状こそなかったらしいが、それでも血まみれ、まして意識のないまま助けられたロシオ(当時十一歳)は、そのまま馬に乗せられ王都まで戻されてしまったのだとか。
「目が覚めたらそこは王都の治療院で…、手当てをしながら両親を待ちましたが一か月たっても迎えが来なかった僕は孤児院へ連れていかれました」
「イヴ様、ロシオの他に病院へ運ばれた人は居ません。だからロシオの両親は国の外に居るって俺は思います」
ここで口を挟んだのはフラヴィオ。基本引きこもりだったフラヴィオだが国の地理には詳しいらしい。一応王族教育受けてるし。
「イヴ、国境付近には近くを川が流れている。以前話したね、アスタリアに海は無い。山中のその川はカステーラの海へと続いている。彼らは水中に投げ出され意図せず国境を超えたのだろう。その後は内乱の悪化で身動き取れなかったのではないか?推測だが」
どちらにせよすでにあれから三年、いや、もはや四年たとうとしている。
今となっては諦め、その向こうの国にまで行っていてもおかしくはない…
「で…なにか収穫あった?」
「ラ・ベリャからの行商人を見つけたので写真の入ったチラシを渡してきました。国に帰ったら広めて欲しいって」
写真つきのチラシ…これはロシオの事情を知っているトーニオ男爵らがお金を集めて用意してくれたものだ。
ロシオの名と顔が広まれば、向こうから名乗り出るかもしれないって。
因みに僕は、「両親を探している」という事情はファンクラブ一桁以外には極力伏せるように言いつけてある。
何故ならこれから売れっ子になっていくロシオにはよからぬ思惑で近づく者も、少なからず居るだろうから。
前世の僕ですら胡散臭いDMとかワンサカ来てウンザリしたもの。
幸いオタクのサラブレッドである僕は心がホンノリ濁っている。甘い言葉に騙されたりしない。
けど今のロシオなら「お母さんが待ってるよ」なんて言う誘拐犯みたいなセリフにホイホイ付いてきそうじゃん?
「まあ簡単にはいかないよね。ロシオ気を落とさないの。BKDの活動は始まったばかりなんだしきっとそのうち名乗り出てくれるよ」
「はい。ディエゴにもそう言われました」
ディエゴはオロオロするばかりのロシオに代わってずっと奔走していたのだとか。
「ならそんな顔しないの」
「だって…ディエゴがいなかったら僕は何も出来なくて…情けない。ディエゴの時間全部奪ったのに収穫もなくて…」
「俺は別に見たい所もなかったし」
「闘牛の牛、見に行きたいって言ってたじゃないか」
「でも代わりにもっと良いもの見れたから」
「良いもの…?」
「ラ・ベリャの行商人を見つけた時…」
「え…?」
「ロシオ、満開の花みたいな顔してた」
「な!」
「俺にとっては一番の収穫だって」
「う…」
「あれが見れただけで俺は充分だよ」
「ディエゴ…」
「はは、お前のファンに恨まれちゃうな」
「バカ…」
「…」
僕は今何を見せられているんだろうか…
初恋の経過報告?
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