銀色狼と空駒鳥のつがい ~境界の守り人~

彩田和花

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中学生編

8羽 説得

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空を飛んで1時間半、夕焼けで茜色に染まる空の中、狼谷頼輝と角イノシシ♂は、北海道の谷川境界の上空に辿り着いていた。
頼輝は目を閉じて、着地地点を谷川境界の出口である10連に連なる鳥居付近に定めた。
─シュン!─
音を立てて角イノシシもろとも鳥居の近くに着地することに成功する。
(よし、こいつをここまで連れて来られたってことは、きっと法璃さんも連れて行ける筈だ!
だが・・・。)
頼輝はチラッとまだロープで繋がったままの角イノシシに視線を移した。
(一緒に飛んだこいつに少し情が湧いてしまったな・・・。
境界守りが魔獣に情を持つだなんて、父さんに叱られそうだけど・・・。)
頼輝と繋がったロープをナイフで切ってやるが、角イノシシのほうも共に行動するうちに頼輝に慣れたのか、襲いかかってくる様子はなかった。
頼輝は彼に伝わるかはわからないが、目を見てこう言葉をかけた。
「こんなところまで付き合わせてすまなかったな。
この鳥居からなるべく離れて鬼門の近く・・・境界の深部のほうへ行け。
そこで嫁さんでも探して細々と暮らしな。
境界守りは鬼門にトラブルがない限りは深部までは足を踏み入れないから。
でも欲を見て人里近くのエリアまで出てくると、狩られちまうから気をつけな?」
それが伝わったのか、角イノシシは黙って頼輝が指差す方へと走り去った。
「これでよし・・・。」
達央が森に入った後なのか、周辺に魔獣の気配はなく、とても静かだった。
頼輝はホッと息をつきながら境界の門である鳥居をくぐり抜けて、法璃のログハウスへと向かった。
少し歩くと日が落ちて暗くなり始めた森の中に法璃のログハウスが見えてくる。
(1~2日しか経っていないのに、凄く久しぶりな気がするな・・・。)
ふと玄関近くの木の枝に火炎鳥が吊り下げられているのが目に入った。
(達央さんが来ているのかな?)
頼輝が玄関をノックすると、すぐに法璃が出てきて、頼輝の顔を見ると嬉しそうに表情をほころばせた。
「頼輝くんじゃないか!
東京に帰ったと神崎くんたちから訊いていたけど、どうしたんだい!?」
達央も、
「えっ、頼輝か!?」
と、奥から顔を出した。
どうやら達央は法璃に頼まれた素材を届けに来たついでに珈琲をご馳走になっていたらしく、室内から珈琲の香ばしい香りがした。 

「・・・神崎くんたちは昨日の朝旅立って行ったよ。
今度は本州に渡って南下しながら境界を幾つか巡るって。」
法璃は頼輝に珈琲を出しながらそう言った。
「そうですか・・・。
二人にきちんとお別れが出来なかったけど、俺の連絡先は教えてあるので近いうち会えると思います。」
頼輝は笑ってそう答えた。
「あのさ、その神崎兄妹が言ってたんだが、頼輝、お前・・・空を飛んで帰って行ったってマジ?
今回もまた空から来たんだよな?
そこんとこ詳しく教えてくれ!」
達央が目を輝かせて身を乗り出し、尋ねてきた。
(俺の力のことは森中様の指示で神官さんと俺の家族以外には口外しないように・・・とのだったけど、法璃さんをこの手段で連れてくることに対して森中様の反対があれば、告別式の後に巴くんが何か言っていたと思う。
それに・・・隼人さんと美紅さんには俺が飛ぶところを既に見られているし、達央さんが彼らからそこまで訊いているのなら、もう隠しようがない。
どうせ法璃さんには全て知られてしまうんだし、達央さんも一緒に聞いてもらおう・・・。)
頼輝はそう決意し、口を開いた。
「はい・・・。
法璃さんに緊急の用があったので、空から来ました。」
「・・・どうして僕の名を?
・・・君の緊急の用について、話してくれるかい?」
頼輝は頷き、本題を切り出した。

「そうか・・・母さんが・・・っ・・・」
法璃は頼輝から真璃の訃報を訊いて涙を流した。
「はい・・・。
ばーちゃんが亡くなる日の朝、俺、普通に話をしたんです。
その時に、ばーちゃん、薄々自分の死期を悟っていたようで、自分の亡き後に加納正子さん・・・法璃さんの元奥さんが、私利私欲のために璃音の親権を申し出るだろうって心配していて・・・。
ばーちゃんはそれを阻止するために、遺言書に自分が亡き後は俺の父を璃音の後見人にすると書いていたのですが、それをおそらくですが、◆の印のある俺の同級生により開封され、無効にされてしまったんです・・・。」
「◆の印を持つ子が森中村にも居るというのか!?」
法璃が驚いて机に手を付いた。
「はい。
居宿いすき・・・その印を持つ同級生、前はそんな印は無かったので、多分俺が森中村に戻ってきてから刻まれたものだと思います。」
「そうか・・・。
きっとこの辺りにいた鬼女本体が君を追って森中村に移動したんだね・・・。
また何かを企んでいるのか・・・?」
法璃は眉を寄せて低い声で呟くように言った。
達央もごく最近まで印持ちだったこともあり、ゾッとして眉間に皺を寄せた。
「わかりません・・・。
その本体らしき人物には、今のところ俺は遭遇していません。
俺の同級生の印は、今度隼人さんが森中村に来ると言っていたので、そのときに焼き切って貰うよう頼んでみます。
ただ・・・その同級生、遺言書の開封だけでなく、ばーちゃんが亡くなったことを加納さんに連絡もしたらしくて、ばーちゃんの葬式に呼んでもいないのに加納さんが来たんです・・・。
それで今、森中村では璃音が加納さんに親権を取られて京都に連れて行かれそうになっています。
それを阻止できるのは貴方だけです。
だから俺は急いでここに来ました。」
頼輝は膝に手を乗せると法璃に頭を下げた。
「お願いです!
今すぐ俺と一緒に森中村に来て、璃音の親権を申し出てくれませんか?」
法璃は暫く黙り込んだ後、口を開いた。
「君がここに来た理由はわかったよ・・・。
僕に孫がいて、その子のことを君はとても好きなんだね。
そして彼女をなんとしても助けたい・・・。
その気持ちはわかるよ。
だけど・・・僕は森中村に帰っていい人間じゃない。
僕は40年前、◆の女に操られていたとはいえ、父を死に追い込んでしまった。
父が身をていして瘴気の壺の中身を受けてくれなかったら、森中村を阿鼻叫喚あびきょうかんで満たし、大罪人になっていたところだったんだ・・・・・。
それだけじゃない・・・。
おかしくなっていた僕にも変わらず手を差し伸べてくれた大切な幼馴染に対しても、取り返しのつかないない言葉を吐いて傷つけてしまった・・・・・。」
頼輝は法璃の懺悔を黙って受け止めた後、真っ直ぐに法璃の目を見て告げた。
「貴方はもう許されています。
ばーちゃんは、亡くなる前に俺の腹の縫合痕を見て、貴方がやったと気がついていました。
そして、貴方に伝えてくれと言葉を託されています。
”昔のことはとっくに許してるから、帰りたくなったらいつでも帰りな。
孫も、もう14になった。
あんたの幼馴染もずっと心配している。”」
法璃はそれを訊いてぽろぽろと涙を溢し、顔を覆った。
「母さん・・・・・!」
「・・・貴方の幼馴染の那須田なすだ奈緒なおさんからも伝言があります。
”アンタが昔ワタシに言ったこと、1杯奢ってくれたら許してやる。”
だそうですよ?」
「・・・奈緒・・・」
「俺、貴方に初めて会ったときに感じたんです。
璃音とばーちゃんに何だか雰囲気が似ているなって。
貴方が握ってくれた手に、何処かホッとしたんです。
璃音だって、貴方に会えばきっとすぐに家族だとわかるはずです。
血縁だけで言うと加納さんも同じなのかもしれないけど、あの人には璃音を思いやる気持ちが全く無い。
だから璃音は加納さんを強く拒絶しました。
俺は璃音が成人するまでの残り4年間、貴方に親で居て欲しい・・・。」
法璃は頼輝の言葉一つ一つに、長年の後悔を洗い流すかのように涙を溢れさせるのだった。

「・・・わかった。
僕で良ければ親権を申し出るよ。」
やがて法璃が泣き腫らした顔をあげてそう言った。
「あ、ありがとうございます!!」
頼輝は嬉しさのあまり机に手をついて席を立ち、もう一度法璃に頭を下げた。
「・・・僕は今まで孫がいることも知らずに過去から逃げて暮らしてきたけれど、そんな僕でも彼女の力になれるなら、今まで何一つ出来なかったぶん、精一杯のことをするよ。
正子とも決着をつける・・・!」
法璃の右目には強い決意を表すかのように光が宿っていた。
「でも、どうやって時間までに森中村に戻るんだい?
正子は20時までに僕を連れてこいと言ったんだろう?
今からすぐ家を出て空港に向かうとしても、20時までにはとても間に合わないよ。」
法璃は18時10分前を指した壁掛時計に目をやると、不安気に眉を寄せた。
「俺がここに来たのと同じ方法で貴方を連れて戻れば間に合います。
ここに来るときも1時間半で来れましたから。
高いところを高速で移動するので、怖い思いをさせてしまうと思いますが・・・。」
頼輝は申し訳無さそうに法璃を見た。
「いや・・・孫のためだ。
それくらい全然平気だよ。」
法璃は軽く頭を振った。
「良かった・・・。
でも、その力を使うのに幾つかの問題があるんです。
俺の力なんですけど、前にここに来たときは寝ている間に飛ばされたって言いましたけど、実はそうじゃないんです。
力の発動には、その・・・とある条件があって・・・・・」
頼輝は顔を赤らめ、その先は言いにくそうに汗をかき俯いた。
「・・・その条件って・・・”射精”だろ。」
さっきから黙って訊いていた達央がニヤッと笑って言い当てた。
「ええっ!?
な、な、なんでそれを達央さんが!?」
頼輝は驚き机に手を付き再び立ち上がった。
「隼人が帰り際にそれらしいことを言ってたんだよ。
妹の方に「余計なことを言わないでください!」とか言われてて詳しくは訊けなかったけどよ。
どうだ?違うか?」
「そ・・・・・そう・・・です・・・・・。」
頼輝は頭から湯気を立ち昇らせながらへなへなと席に着いた。
(・・・そりゃ、俺が谷川村を去るときの状況的に、隼人さんと美紅さんにはそう推測されるよな・・・。
でも、射精のことまで達央さんに伝わってしまっているとは・・・・・恥ずかしい・・・・・。)
頼輝は真っ赤になって頭を抱え首を振った。
「・・・あぁ・・・!
そう言われてみれば、君が最初にここに来たとき確か寝間着だったし、友達が描いたというエッチな漫画を持っていたよね。
なるほど・・・そういうことか。」
法璃も手をポン!と乗せて合点がいったと頷いた。
頼輝はますます居た堪れない気持ちになり、口元を波打たせて二人から顔を背けた。
「あ、あぁ・・・ごめんね!
健全な青少年なら当然のことだし、ここには男しかいないから気にしなくていいよ?
って言っても、君くらいの年だとまぁ・・・思春期真っ只中だし、同性相手でもこういった話題は恥ずかしいか・・・。」
法璃が気を利かせてあははと困ったように笑った。
「えっ、そうか!?
俺が中坊のとき、女子もいる前でヘーキで話してたぜ!?
女子が「もーやめてー!長谷川くん!」とか嫌がるから面白くてよ!」
と達央。
「・・・達央くんはそういうタイプだろうけど、頼輝くんみたいな子もいるんだよ・・・。
僕も昔そうだったし・・・。」
「ふーん・・・そんなもんかねぇ?」
達央は眉を寄せて首を傾げた。
「それはともかくとして・・・。
やっぱり君は、森中様に選ばれた特別な子なんだろうね。
僕の孫と繋がりのある君がここに来たのも、森中様のお導きなのかもしれない。
それにしても射精が発動条件とは・・・。
森中様はちょっとな神様なのかな・・・?」
「・・・あはは・・・そうかもしれませんね。」
頼輝も法璃に同意して苦笑した。
「・・・それで、先程言った俺の力で法璃さんを森中村まで連れて行くにあたり生じてくる問題についてなんですけど・・・。
法璃さんも共に空に連れて行くには、俺が射精する瞬間にロープとかでもいいので、俺と繋がっていなくてはいけないんです・・・。
なので法璃さんにご協力願えないかと・・・・・。」
それを訊いた法璃は苦笑いして頭をかいた。
「・・・・・・あー・・・うん、わかったよ。
でも僕が側にいると君は快楽に集中出来ないだろうしね・・・。
君と繋がってさえいれば少し離れてても良いのなら、手首をロープで繋いだ状態で扉を隔てて集中するかい?
僕はその間耳を塞いでおくから。」
「は、はい・・・。
すみません、そうして貰えると助かります・・・。
つか、連れて行く手段がこんな方法しか無くてごめんなさい・・・。」
「い、いや、君のせいじゃないから・・・。」
頼輝と法璃は互いに気まずそうに汗を飛ばし合った。
「よっしゃ。
じゃあ射精はそうするとしてよ。
肝心なオナネタは持ってるのか?
ないなら頼の俺の秘蔵のAVでも貸してやろうか?
女教師緊縛物とか婦人警官凌辱物とか女子高生調教物とかいろいろあるぜ?」
(うわっ・・・!
何かハードなのばかり持ってるんだな・・・達央さん・・・。)
頼輝は達央の提案に真っ赤になって頭を振った。
「え、えっと、俺の親友が描いてくれたおかず(璃音のパンツもあるけど、法璃さんの前だしそれは内緒にしとこう・・・)があるので、射精すること自体は何とかなると思います・・・。」
「あ、そうなんだ?
おかず持参とは用意周到じゃん!
どんなん?
見せて見せて!」
と達央が頼輝の開いたスマホの結人のおかずのまだ未使用のほう(璃音と対面座位セックスしてる絵)を覗き見て、そのクオリティの高さに驚き声を上げた。
「えっ!
これ、のりじいのお孫ちゃんの絵!?
すげーかわいいじゃん!
これ、割とリアルなやつ?」
「あ、はい・・・。
胸は実物より大きく描かれてますけど、顔は忠実です・・・。」
「はぇ~・・・のりじいと雰囲気が似てるな。
清純で、マジアイドルみてぇ・・・。
つか、これ描いた頼輝のダチすげーな・・・
フツーにプロになれんじゃね?」
「あはは、そう言ってもらえると結人喜ぶと思います!
でも法璃さん、すみません・・・。
こんな・・・お孫さんを穢すような絵を友達に頼んだりして・・・・・。」
頼輝は沢山汗を飛ばしながら法璃に頭を下げた。
「い、いや・・・僕も一応男だからそこはわかるよ?
現実ではなかなか思うように出来ないんだから、妄想の中くらい好きにしたって良いじゃないか。
君は実際に僕の孫・・・璃音ちゃんとつがいになっても、彼女の気持ちを尊重し、大切にしてくれる子だとわかっている。
じゃないとこんなところまで彼女の為に来たりしないよ。
僕は君の恋が叶うように応援したいと思ってるよ。
だから・・・堂々とそのおかずを使いなさい。」
「ありがとうございます・・・!
・・・あと一つだけ、問題点があるんです。
俺、ここに来るのに一発射精してきました。
だから、今からニ発目に挑戦することになるんですけど、ニ発目は一発目より精液も薄くなるし、快楽の質も下がりますよね?
俺、この力に目覚めてばかりでまだ良く理解していないのですが、何となく精液の濃さや快楽の質が飛行距離に影響する気がするんです。
残された時間もギリギリだし、この射精を失敗するわけにはいかない。
だから、何かこの不安材料を無くす良い方法は無いかなと思って・・・。」
「・・・なるほど。
それなら僕が力になれるかもしれない。」
法璃はそう言うと、薬類が入った棚から瓶に入った薬を取り出した。
「本来君みたいな若い子が使うものじゃないけど・・・。
この精力増強ドリンクを飲んでみるかい?」
「「精力増強ドリンク?」」
頼輝と達央が同時に声を上げた。
「うん。
これを飲むと興奮して勃起しやすくなり、勃起状態を維持するのが困難な人でも中折れしなくなるんだ。
しかも、通常よりも高い快楽が得られるって患者さんからの評判もいい。
これで精子の量を増やすことは出来ないけど、快楽の質ならかなり高められると思う。
どうだい?」
頼輝はその茶色い瓶を手に取り、しげしげと眺めながら思った。
(ばーちゃんもこの手の薬、需要があるからって良く作ってたな・・・。
はは、流石息子さんだ・・・!)
「ありがとうございます・・・!
これを飲んでみます・・・!」
頼輝はそのドリンクを一気に口にした。

時計が18時10分を指す頃─。
頼輝はロープを通す為少し扉の開いたトイレに座っていた。
少しでも妄想に浸りやすくするため、トイレの照明は落としたままだ。
法璃の精力増強ドリンクが効いたのか、頼輝の股間は既にマックス状態にまで勃起していた。
それだけでなく、異様に胸がドキドキして呼吸も荒くなってきた。
頼輝は左手でスマホを弄り、結人の描いてくれた璃音と対面座位でシている絵を大きく開いた。
そして、ポケットからは璃音のパンツを取り出して鼻に当て、匂いを嗅ぐ。
甘くて柔らかな匂いが彼を更に興奮させる。
(いける・・・!
これだけ興奮していれば、近くに法璃さんと達央さんが居ることなんて気にせずに行為に没頭出来る・・・!)
頼輝は更にパンツのクロッチ部分を口に含んだ。
(璃音・・・璃音・・・璃音・・・!)
クロッチ部分はほんのり湿っている程度だったため、特に何か味がしたわけではなかったが、大好きな璃音の女としての秘密に口をつけるその背徳な行為は、頼輝の情欲を掻き立ててまなかった。
頼輝は学ランの下で張り裂けそうな息子を開放すると、そのまま璃音のパンツを股間に運んで包み込んだ。
そして結人の絵をしっかり目に焼き付けてから、目を閉じて集中した。
夜の教室で椅子に座った自分の上に、真っ赤になって辿々しく跨った璃音の細い腰を手に持ち、自身の竿に彼女の花弁を押し当てながら一気に沈める。
「あぁあぁあっ・・・・・♡」
璃音が身をよじらせながら頼輝のものを受け入れる。
頼輝はそれを再現すべく勢いをつけてパンツを上から扱き落す。
(くはっ・・・♥)
そこからはもう手が止まらなかった。
頼輝は頭の中で璃音の身体を揺さぶりながらキスをして快楽を貪る。
「んっ!んっ!んっ!んっ!
・・・ふぅっ・・・ふっ、んっ!
ふむぅ・・・♥」
璃音が塞がれた口から喘ぎを漏らす。
時々璃音のぷるぷると震える控えめな胸を愛撫してやると、更に感度が高まって璃音の中がキュン…!と締まる。
頼輝はそれを再現するべく自身の竿をパンツ越しに握る手に力を込めた。
「あっ・・・はっ・・・璃音・・・璃音・・・!
っ・・・くっ・・・」
頼輝は堪らず喘ぎ声を漏らす。
あまり声を出して外の二人に聴こえたら恥ずかしいと思った彼は、学ランの下に着たシャツを咥えて声を殺した。
そうすることにより自由にならなくなった口を、逆に璃音とキスしている妄想に置き換えてしまう。
璃音の口と秘密の場所の両方が自分と繋がっていると思うと溜まらなくなり、彼の腰が浮いた。
呼吸も乱れ、手の動きが一層強く激しくなり、ギシッ・・・ギシッ・・・と、便座が少し軋んて音を立てた。
(璃音・・・璃音・・・好きだよ・・・すげー好き・・・!
璃音は俺だけのものだ・・・!
何処にもやらない・・・!
一緒に・・・森中村で・・・大人になっていこう・・・!)
快楽がピークにさしかかり、声を殺すことに耐え切れなくなった頼輝は、シャツを咥えるのをめて切なげに喘ぎを漏らした。
「はっ、あっ、くっ・・・あっ、ああっ…♥
はっはっはっはっ・・・うあっ・・・♡
璃音っ・・・やべっ・・・なんだこれっ・・・いつもより・・・あっ、あっ・・・き、気持ちいい♡・・・璃音っ・・・璃音ぇ♡♥
はあっ、はあっ、はあっ・・・はっはっはっはっ…っあっっくっ・・・出る・・・出るっ・・・・・璃音、璃音、璃音、り・・・ねっ・・・・・・・・・・んっ!!!」
頼輝は周りのことなどお構いなしで快楽のまま射精し、ぐっと法璃と繋がっているロープを握りしめ、ハーッ、ハーッと、荒い息をついた。
やがて頼輝の身体が透き通り始め、ロープも連動して透き通り、扉の外の法璃へ向かって透き通る場所が伸びていく。
頼輝は今のうちに着衣を直し、精液まみれになった璃音のパンツをアイテムボックスへ仕舞った。
そして頼輝から先に宙へと導かれていき、少し遅れて法璃も浮き始めた。
「う、うわああぁぁぁーーー!?」
法璃は流石に驚いて声を上げた。
「うはっ!マジもんだ!すげぇ!!」
達央が肝を抜かれて目を見開き声を上げた。
「よし、成功だ!
それじゃあ俺達森中村へ翔びますね!
達央さん、お元気で!」
頼輝が高度を上げながら達央に手を振った。
「お、おう!またな!」
達央はニカッと笑って手を振り返す。
法璃はまだ手を振る余裕がなく、キョロキョロと足元を見下ろしては汗を飛ばしている。
「のりじい、足りない荷物があれば後で送ってやるから!」
「あ、あぁ、ありがとう・・・!」
そのまま屋根を突き抜けて空へと昇る二人。
上昇が停止したところで頼輝は法璃の方を向いて声をかけた。
「法璃さん、大丈夫ですか?」
「あ、ああ・・・。
話に聞いていても実際に体験すると驚くね・・・。
でも大丈夫・・・行こう!」
法璃はそう言ってしっかりと頷いた。
「はい!
それじゃあ、森中村へ!」
頼輝は目を閉じて行き先を森中村へ定めた。
するとすぐに東京に向けて身体が滑り出す。
「う、う、ウワァァアァーーーーー!!!」
法璃はそのスピードに気持ちがついていけないのか、再び叫び声を上げた。
「す、すみません・・・!
最初はビビりますよね。
慣れるまでスピードを緩めましょうか?
目的地まで降りることはできませんが、多少速度の調節は出来ますので・・・」
頼輝が法璃を気遣い言った。
すると、法璃は驚きのあまり冷や汗をかきながらも、しっかりとした意思を持った瞳で首を左右に振った。
「いや・・・もうあまり時間がない!
このままフルスピードでいこう!!
璃音ちゃんが待ってる・・・!!!」
「・・・はい!!!」
頼輝は頷き、まっすぐ前を向いた。
そして二人は夜の闇夜を超スピードで翔け抜けて行くのだった。
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