春雷の銀狼と華やぐ青鹿

彩田和花

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友の便りと破瓜の血

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春雷の銀狼と華やぐ青鹿が16歳の燕月(7月)中旬頃のある朝──。
ガロとの文のやり取りに使っている鳩がハイドの部屋の軒下に降り立ち、文があることを知らせて”クルッポー”と鳴いた。
それに気がついたハイドは鳩の足に括り付けてある筒から文を取り出して読んだ。

─ハイドへ

よぉ!久しぶり。
なかなか連絡出来なくて悪りぃ。
オレがフォレストサイドを旅立ってからもう3ヶ月・・・季節はすっかり夏だな!
スベイルはそっちよりずっと暑いから参ってるわ。
お前、春から狩人のランクが上がって毎日南の森に入ってるんだよな?
無茶してねーか?
ま、お前の事だから、オレが心配するまでもなく要領よくこなしてそーだな。
オレはというと、スベイルに着いてからあちこち店を当たってみたんだが、やっとオレの夢に役立つ勉強が出来そうな職場に出会えたわ。
ま、潰れかけた覗き部屋だけどな?
オレとしては裏方を中心にやりてぇんだが、客からの要望がありゃ女と絡む仕掛け役の方もたまにやらされんの。
まだ未成年だからヤってるフリだけだけどな。
嬢も年増ばっかでオレ好みなのがいねーし、絡むフリだけでも疲れるなーとか思ってたんだが・・・聞いて驚け!
オレの童貞を捧げた相手のチエリが、すげーいい女になってて高級ストリップ店のトップに君臨してたんだがよ。
ダメ元で声をかけたらあっさり引き抜きに応じてくれて、今同じ覗き部屋で嬢やってんの!
元職場と比べりゃ収入も下がるのに、去年1年のストリップでもう充分な額を実家に仕送り出来たからこれからはあんまり無理したくねーんだと。
とにかくアイツとの絡みはマジ燃えるぜ!
それにオレが成人したらまた本番もさせてくれるってよ!
ウシシ☆半年後の成人が楽しみだぜ!
あ、そーだ。
お前に負けず劣らずの巨根を持つ職場の先輩が言ってたけどよ、普段からパートナーのナカを指で慣らしておいたほうが挿入するときにほぐれやすくて良いらしいぜ?
処女なら尚更のことな!
お前でけーから参考までに。
ヒルデと仲良くな!

ガロ─

「へぇ、ガロ頑張ってんな!
それによかったじゃん。
チエリセンパイと再会して同じ職場になるなんてよ!
・・・つかチエリ先輩ってぜってーガロに惚れてるだろ!」
ハイドは文を片手にクククッと笑うと、文の最後の方にもう一度目を通す。
そして今度は自分の指を見てからニヤニヤした。
「・・・いいこと教えてもらった!
そーだよな・・・別に指なら挿れてもつがいの規約には触れねーしな。
クフフフフッ・・・小鹿ちゃんのナカか・・・。」
ハイドはナカに指を入れて蕩けるヒルデを想像して鼻の下を伸ばし、だらしなく口元を緩めた。
「・・・でも小鹿ちゃんのことだし簡単には許してはくれねーだろーな・・・。
ここは慎重に口説き落とさねーと・・・。」
とすぐに先程のビジョンが愛しのヒルデに金的をされる場面に上書きされ、緩みきった表情も即座に冷や汗混じりの苦笑に変わるのだった。

その日の夜、ハイドはいつものようにヒルデの部屋に続く屋根までスッと飛び上がった。
狩人であるハイドにはこれくらいの跳躍は容易い。
ヒルデの部屋の出窓は暑いからか開いており、虫除けの網がおろしてあった。
ハイドは虫除けを上げると隙間から顔を覗かせて声をかけた。
「よぉ、小鹿ちゃん♥」
するとハイドに気がついた彼女が「ハイド!いらっしゃい!」と嬉しそうに笑って手招きをしたのでハイドはスッとそのまま部屋へ入った。
彼女は入浴を終えて後は寝るだけなのか薄手のネグリジェ一枚の姿をしており、部屋の灯りを落としてベッドライトで一通の手紙を読んでいた。
それはハイドがガロとの通信で使っているような鳩に持たせた文ではなく、正式に郵便配達人を通したものなのか封筒には切手が貼られていた。
「手紙?誰から?」
ハイドは彼女のベッドに腰掛けると尋ねた。
「うん、ノーラから!
・・・今日届いたの!」
彼女は嬉しそうに微笑み、その手紙を見せてくれた。
ノーラは昨年秋の収穫祭のときにつがいの相手のヘンリーと二度目の妊娠が発覚したことを切欠に破局したが、まだ若すぎる彼女の将来を考えた両親がお腹の子供は諦めるようにと説得したため、結局彼女は二度目の毒を飲むこととなり、二人の赤ちゃんはこの世に生まれてくることは無かった。
その後失意から心を病んだ彼女はフォレストサイド村を出て、オリア村の修道院に入ることになった。
ハイドは修道院へと旅立つノーラを見送る際にヒルデが”気持ちが落ち着いたらでいいから手紙を出して欲しい”と伝えていたことを思い出す。
ノーラはようやくヒルデに手紙が書けるくらいに気持ちが戻れたのだろう。
ノーラは今修道院で同じような境遇の友達と出会い、修道院と併設されている孤児院の子供たちに読み書きを教えているらしい。
自分がミドルスクールに途中までとはいえ通っていたことが、こんな形で役に立てて嬉しいと手紙には綴られていた。
「そっか・・・ノーラ、良かったな。」
「うん!」
ハイドは嬉しそうなヒルデに微笑むと、その頭を優しく撫でた。
そして、手紙の話題の流れでガロからの文のことを話せば、あそこへ指を挿れることに対するヒルデの反応を伺い知れるのではないかと思いつき、早速それを実行すべく口を開いた。
「手紙といえば俺も今日ガロから文が来たぜ?
スベイルで夢に向けて頑張ってんだと。
んで、俺のチンコがでけーから、今のうちから小鹿ちゃんのナカを指入れて慣らしたほうがいいってアドバイスを貰ったわ。
それ早速試してーんだけど・・・どう?」
ハイドは自分の指を彼女の目前に突き出して挑発的に笑うと探るようにヒルデの瑠璃色の瞳を覗き込んだ。
すると彼女は案の定真っ赤になって狼狽し、艷やかな瑠璃の瞳を泳がせた。
「えっ・・・あっ・・・あんたのってやっぱり大きいの・・・!?
あたし・・・大きくなった状態のなんて見たことあるのあんたのだけだし、他に比較しようがないからよくわからないけど、なんとなくそうなのかなって・・・。
・・・やっぱそうなんだ・・・。」
「色んな客の風呂を覗いてきたガロがそう言うからそーなんじゃね?
親父もライキもでけーから、多分ハント家の遺伝のものなんだろ。」
「そ・・・そうなんだ・・・。
けど・・・指・・・入れちゃったりしたら、”破瓜の血”がでちゃうんじゃない・・・?」
「はかの血・・・?」
「うん・・・。
そういうタイトルのあたしの好きな恋愛小説があるんだけど、その小説のラブシーンでね、ヒロインの女の子がヒーローと結ばれるとき、破瓜の血っていって、純血の証である処女膜が破れたときの血が出るシーンがあるんだけど・・・。」
(あぁ、あのチンコが痒くなるラブポエム満載のやつな・・・。)
ハイドは彼女がベッド下に隠しているエッチな小説がそんなタイトルだったことを思い出し、クククッと意地悪に含み笑いをすると頬杖を付きながら彼女に話の続きを促した。
「ふーん、それで?」
「・・・その血の一滴一滴が、二人を祝福するかのように深紅の薔薇の花になって、二人は天に昇るかのような夢見心地の甘い時間をたっぷりと過ごすの。
それはそれは美しくて素敵なシーンであたし、すっごく憧れてて・・・。」
「は?現実はそんなんじゃねーだろ。
ギンギンに勃起したオトコとヌルヌルに濡れたオンナの擦り合い!
生々しくてエロエロの子づくりだぜ?」
「あっ、あたしだって現実はそんな美しくないって、流石にわかってるわよ!
でも、そんな身も蓋もない表現はやめて!
と、とにかく、破瓜の血は、あたしの初体験の理想に欠かせないものなの!
だから祝福を受けて、あんたと初めて結ばれるときのために大切に残しておきたい・・・。」
「なるほどね・・・。
じゃあその破瓜の血が出ないように気をつければ指を入れても良いってことだよな?」
「えっ!?そんなこと言ってない!!
そこにそんな長いゴツい指を入れるなんて、処女膜を傷つけちゃいそうだし・・・!」
「指一本くらいなら大丈夫だろ。
生理の血だって中から出てこれるんだし、膜があるっつったって、穴は開いてる筈だ。」
「で、でも・・・。
・・・・・ほ、本当に血が出ないように気をつけてくれる・・・?」
「あぁ。
爪だって良く見てみな?
キレーにヤスリがけしてきたし。」
そう。
彼はもし爪が伸びていたら断られる要因になりかねないと、ここへ来る前に爪を短く綺麗に整えて来たのだった。
狩人にとっては爪が短すぎると少々不便なときもあるのだが、彼にとって今重視すべき点は仕事よりも彼女のナカを知ることだったので、そこに戸惑いはなかった。
更に彼はがっついている本心を隠し、さも余裕があるかのように美しく微笑みを浮かべると、彼女の顎をそっと持ち、その美しい顔を最大限に武器として活かし、掠れた声で囁いた。
「・・・小鹿ちゃんが俺の指にナカから犯されて感じてる特別な顔を見せてほしいな・・・?
・・・駄目・・・?」 
「・・・っ・・・もう・・・あんたってホント狡い・・・。」
ヒルデは耳まで真っ赤になって彼を見つめた後、俯いて目を逸らして言った。
「・・・・・一本だけだけなら・・・いいよ・・・。」
「小鹿ちゃん・・・!」 
ハイドはお許しが出た喜びで彼女をギューッと抱きしめ、そのままもつれ合うように倒れ込むと、触れるだけのキスからより深いフレンチキスへと徐々に変化させつつ、唇を重ねた。
はぁ・・・はあ・・・二人の吐息が激しくなり、燕月(7月)中旬という気候も手伝って、すぐに肌が汗ばんだ。
ハイドが彼女のネグリジェをめくりあげると、下着をつけていないためすぐに豊かな胸がぷるん!ぷるるんっ!と左右別に揺れながら露わになった。
「はっ・・・相変わらずえげつない胸してんな・・・。」
ハイドはそう呟き舌舐めずりしながら自身も汗ばむ服を 脱ぎ捨てた。
そして、彼女の豊満な胸を好きに揉みしだいた。
「あっ・・・んっ・・・ああっ・・・」
彼の手に合わせてふにふにと形を変える柔らかくも弾力のある胸・・・その頂きにある薄紅色の蕾がツン!と硬く尖って摘んでくれと言わんばかりに誘ってくる。
ハイドはその誘惑に乗っかって指でその薄紅の蕾をキュッと摘んでから先端を優しく親指の腹でスリスリしてやる。
すると彼女は堪らないのか身悶えしながら甘い声をあげた。
「あっ・・・♡ああっ・・・それ・・・だめぇ・・・やあぁ・・・んっ♥」
彼はそのままその蕾にかぶりつくと、舌先を使ってチロチロと先端に刺激を与えてやる。
彼女はより甘い声を出して彼の頭を腕で抱え込んだ。
「ひゃあぁ・・・♡あぁあっ・・・♥ハイドぉ・・・♥」
ハイドは更に乳首を吸ったり軽く歯を当てたりして彼女の反応を伺う。
「っあっ・・・!
あぁあ・・・♡もうっ・・・意地悪・・・!
む、胸ばっかり弄らないでっ・・・はぁあっ♥」 
「ん?
じゃあそろそろこっちがいい・・・?」
ハイドは汗ばむ胸の谷間に顔を埋めて頬擦りし、まだ左手は胸を弄ったまま右手をスッと下へ下ろしていく。
指先で下腹部の緩やかなラインを撫で、白のフリルのついた紐パンへ辿り着く。
「おっ・・・♡
初めて小鹿ちゃんのスカートめくったときも紐パンだったな・・・懐かしー・・・。」
「・・・よくそんなの覚えてるわね・・・。」
ヒルデが顔を火照らせながらも呆れたように苦笑いして彼を見下ろした。
「覚えてるぜ?
ピンクのストライプ、ハート柄、水色のレース・・・
だせー毛糸のパンツのときもあったっけ!(笑)」
そんなことを言いながらスッとサイドの紐を解く。
それに気がついたヒルデは羞恥から一瞬で頬を染め、大事なところを隠すように太腿を擦り合わせた。
ハイドは逃さないと言わんばかりにやわらかなふとももの隙間に無遠慮に手を割り込ませると、人差し指で割れ目を探り当てて丁寧に解していった。
彼女の花園は既に彼の指が滑るほどに濡れており、クチュクチュという音と共に繰り返し指を滑らしているうちに、彼女の足は彼のさらなる愛撫を求めて自然と開いていった。
「・・・おぉ~~・・・
小鹿ちゃんやらしー・・・
濡れ濡れのおまんこ自ら開いてやんの♥」
「ちっ、ちがっ・・・それは・・・っ・・・・・・・いじわる・・・!」
彼女は真っ赤な顔に涙を浮かべてハイドを睨んだ。
その涙にゾクゾクした彼は意地悪に微笑むと、熱を帯びた表情で彼女の膝を持って更に開かせ、彼女の足の間にスッと潜り込むとその花園にしゃぶりついた。
「ひゃあぁあっ・・・んっ♥!」 
彼女は身体の芯から溢れ出すかのように高い声で戦慄き、彼の頭に手を当て銀色の柔らかい髪を指で絡め取った。
「あっ・・・♡あっ・・・あぁっ♥」
彼は彼女の一番感じる小さな蕾を舌先でチロチロと愛撫した。
彼女は堪らず切なげな声をあげる。
「あっ・・・あっ♡あっ、はうっ・・・♥あっ、あっ、ああっ・・・あっ♥」
彼女のナカからどんどん蜜が溢れ出す。
彼はその蜜壺を指でクリクリと穿ると、彼女の濡れた蕾から唇を離してそっと囁くそうに言った。
「小鹿ちゃん・・・・・・ナカに指入れるから・・・力抜いて・・・。」
ヒルデはその言葉を聞いた瞬間ハッとして顔に緊張を走らせた。
「大丈夫だって・・・。
小鹿ちゃんよく濡れてるし、人差し指を一本入れるだけだから。
様子見ながら少しづつ進めてくし・・・。」
彼は彼女の頬を優しく撫でるとそっとキスを落とした。
「・・・んっ・・・。」
キスをすると彼女の強張りが解けたので、唇を合わせたままゆっくりと指を沈めていく。
今まで誰も触れたことのなかった場所を彼の指が緩やかに浸食してゆく・・・。
「っ・・・あっ・・・んっ・・・!」
彼女は初めて感じる異物感に顔を歪める。
「すげ・・・
小鹿ちゃんのナカ・・・熱くてぬるぬるで、指一本でもキツキツ・・・。
これは、いきなりチンコ挿れんのは無理だな・・・。
・・・どうだ?痛むか?」
「ん・・・変な異物感はあるけど・・・今のところ耐えられない程じゃないよ・・・。」
ヒルデは眉間にシワを寄せながらもそう答えた。
「そうか・・・よかった・・・。
あっ・・・何か引っかかる・・・これが処女膜か・・・?」
「やっ、やだ、傷つけないでね・・・!」
「わかってるって・・・ちょっと挨拶だけしとくな?
小鹿ちゃんが成人したら、俺のチンコがここを通過するからよろしくなっ・・・と。」
と軽くその膜に触れながらそんなことを言ってのけるハイド。
「馬鹿・・・。」
ハイドはその指をゆっくりと抜いて、また刺して・・・を繰り返してみる。
するとまだ硬い襞がその指に付いてきて絡みついてくる。
(あぁー・・・ここでチンコ擦ったらすげー気持ちいいだろーな・・・。)
ハイドはその時の快楽を想像したら堪らなくなり、ピクン!と股間を脈打たせた。
「んっ・・・っ・・・っう・・・・」
ヒルデは快楽にはまだ遠そうだが、与えられる刺激に対して小さな声を上げた。
「・・・小鹿ちゃん・・・小鹿ちゃん・・・。」
ハイドは興奮が高まって、うわ言のように彼女を呼んで指の動きを早めた。
そして、まだナカでは感じられない彼女のために、濡れた花弁の上にある敏感な蕾も同時に親指を使って責めてやる。
「ひっ!あっ♡♥やうっん♡♥」
この同時攻めは大変効果的だったようで、今までより深く快楽に繋がった彼女は、一際甘い声をあげた。
「はっ・・・小鹿ちゃん・・・!」
ハイドはその彼女の反応と高まった興奮にもう堪らなくなり、右手で彼女のナカと蕾を愛撫したまま左手で自分のものを扱き始めた。
だが彼は自らの左手の刺激だけでは物足りず、苦悶の表情になる。
それを見たヒルデは喘ぎながらも彼に呼びかけた。
「あっ・・・♥
ハイド、それじゃあんたはイけないでしょ?
こうすれば、あたしも・・・してあげられるよ・・・?」
ヒルデは身を起こすと彼をそっと押し倒し、彼の指を一旦引き抜くと、彼と頭と腰の位置を入れ替えてシックスナインの体勢になった。
彼女は髪を耳にかけると上からそっと彼のものを口に含んだ。
「・・・成程な。
確かにこれならお互いにできる・・・
小鹿ちゃんナイス・・・♥」
彼は納得すると、左手で彼女の尻を鷲掴みにしながら右手で下から彼女のナカに再び指を挿れ、舌を使って彼女の敏感な蕾を刺激した。
「んっ・・・♥ふっ・・・♡っ・・・んっ♥」
彼女は与えられる愛撫に堪らず甘い声を漏らしながら、一生懸命に彼のものを上下にストロークさせた。
左手では口に入り切らない竿と玉を優しく刺激してやる。
「っ・・・うっ・・・くっ・・・!」
彼も小さく声を漏らしながら愛撫を続け、興奮が更に高まり堪らなくなった彼は夢中で彼女のナカに沈めた指を2本に増やし、激しく掻き回した!
彼女はそれに気がつく余裕もないくらい行為に没頭して快楽の波に飲まれていった。
「ふっ・・・うっ、んっ・・・ふっ、んんーーーっ・・・!!」
「んっ♥ふっ、んっ、んっ・・・♡ん゛ーーーーっ♥♡♥」
お互いほぼ同時に絶頂を迎え、荒く息をつく二人。
彼は一呼吸ついてから彼女のナカからそっと指を引き抜くが、その指を見て「あ゛っ!!」と声を上げた。
その指には赤い血がついていたのだった!
そして彼の2本の指による栓が抜けたことで、彼女の秘部から赤い筋が数滴ポタッポタッ・・・とシーツに落ち、染みを作った。
それに気がついた彼女は悲鳴に近い声を上げた!
「いやあぁぁぁーーー!!!」
そしてその直後躊躇なく彼の腹にグーパンを沈めた!
「ぐふっ!!」
彼はあまりの苦痛に声をあげた。
ヒルデは更に膝で金的もかました!!
「~~~~~!!!」
「あたしの破瓜の血どーしてくれんのよ!!
この馬鹿間抜けあんぽんたん!!!」
ヒルデのそうまくし立てる声が森の青鹿亭のみならず、数軒先のハント家までは確実に響いたであろう星の瞬く夜のフォレストサイド村なのだった。


─追記〈亭主ルルドの叫び2〉─

時計が22時を指す頃。
森の青鹿亭亭主ルルドは明日の仕込みを終え、2階の自室へと戻った。
(今日は夏季限定のアイスキャンディーの仕込みがあったから遅くなっちまったな・・・。
あの害獣が定番のバニラだけじゃなくもっと味の種類を増やせとか口出ししてきやがって・・・。
まぁ特にソーダ味はよく出るから売上は上がって助かってるけどよ・・・。
そのぶん仕込みに手間がかかって仕方がねぇや!
あいつにそれを言ったら、「は?何が手間なんだ?」とか抜かしやがって、「じゃあお前がやってみろ」ってあいつの狩りが休みの日に一日厨房を任せたら、他の仕込みの片手間にササッとアイスの仕込みまで終えてやがって、悔しいったらありゃしねーぜ!!
クソ!あのツラを思い出したらムカムカしてきやがった!
さっさと帳簿をつけて寝るか。)
彼がそう思いながら帳簿を開いたときである。
「いやあぁぁぁーーー!!!」
「あたしの破瓜の血どーしてくれんのよ!!
この馬鹿間抜けあんぽんたん!!!」
愛娘の悲鳴とまくし立てる声が聞こえてきたではないか!
彼は帳簿を投げ出して、
「このど畜生が!!
まだつがいのくせにヒルデを姦通しやがったな!?
ゴラァァァァーーーーー!!!」
と叫びながら勢い良く娘の部屋の扉を開けた!
するとシーツで身体を隠した愛娘と、金的をされたダメージが抜けず、股間を押さえたままベッドにピクピクと蹲っている春雷の銀狼がいた。
「と、父さん・・・!!」
「ヒルデ・・・破瓜の血がどうとか聞こえたが、害獣にヤラれたのか?」
娘が身体を隠すシーツには血が滲んだ跡があり、それを見たルルドはヒクッと顔を引き攣らせて額に血管を浮かべ、ポキッポキッと指を鳴らしてハイドを睨みつつ、ヒルデに尋ねた。
「ち、違うの!!
ハイドはあたしたちが祝福を受けたときのために今からあたしのナカを慣らしておこうと指を挿れたけど、おっ・・・おチンチン・・・は、挿れてないから!!
興奮しすぎたハイドが激しくするから破瓜の血が出ちゃって、それであたしがキレて・・・お腹にグーパンと、更には金的までかましちゃって・・・それで今のこの状況に・・・。」
「・・・本当なんだな!?」
ヒルデはこくん、と頷いた。
「はぁぁぁぁー・・・つがいの規約を破ってねーならいーけどよ・・・。
興奮ぶっちぎってやりすぎた害獣も悪いが、ヒルデ、お前もやりすぎだろ。
害獣のヤロー、まだ金的のダメージが抜けてねーじゃねぇか・・・。
こいつじゃなけりゃ玉潰れてたんじゃねーか?
しゃーねぇ・・・。
こいつの親には俺が明日朝事情を説明しに行くから、今夜はこのままここに泊めてやれや。」
「う、うん・・・。」
ルルドがヒルデの部屋を出て行き、自分の部屋に戻る音を確認したハイドはムクッと起きてVサインを出しニヤリと笑った。
だがまだ股間が痛むのか、左手でそこを押さえて微妙にプルプルと震えてはいたが。
「あ、あんた起きれたんじゃない!」
ヒルデがびっくりして声を上げた。
「んー・・・まぁな・・・。
けどこの痛みの中クソ親父とやり合う気力がなくて狸寝入りしてたわ・・・はは。
でもお陰で小鹿ちゃんと一緒に朝まで過ごせることになってラッキー♪」
ルルドに聞こえないようひそひそ声でそう言うと、ヒルデをギュッと抱きしめた。
「ちょっ、ちょっと!
あたしまだ破瓜の血のこと許してないんだけど!?」
ヒルデはそう眉を吊り上げた。
「・・・悪かったって。
でもどうせ祝福を受けたら俺が処女を貰うんだし、破瓜の血がちょっと先に出たくらい別にいーんじゃね?」
「良くない!
乙女の夢を返してよ!」
「そんなにそれ、気になる?
それよか小鹿ちゃん♡
そろそろ痛み引いて来たから2ラウンドめもいけるぜ?」
「ちょっともう!くっつかないでよ!
狸寝入りしてたって父さんにバラすわよ!?」
「・・・それは勘弁して?
あー小鹿ちゃん抱きまくらにすんの気持ちいい♥」
「・・・んもう、仕方ないんだから・・・。」
その頃ルルドはまた娘の部屋から聞こえ始めた甘い声を聞きながらハイドを泊まらせると言ったことを後悔し、ため息をついた。
(あんの野郎~~~!!
狸寝入りしてやがったな!?
今からもう一度怒鳴り込んで外へ放り出してやろーか!?)
だが娘が毎日見せる幸せそうな笑顔を思い出し、その笑顔が彼のお陰であることを知っているルルドは、諦めたようにもう一度ため息をついた。
そして足元に落ちていた帳簿を拾い、算盤を弾いてペンを走らせるのだった。
(まぁ今日のところは見逃してやらァ!
だが祝福を受けても簡単に嫁にはやらんからな!!
覚えてやがれ!!)
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