乙女系ギャルゲーRPGの世界に生まれた私はモブの中のモブ?

あおい夜

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四章 学園は遠い

ヤバい、気分が悪い

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 紫の煙を見てレイガくん達がこっちに空を飛びながら向かって来た。
レイガくん達は私が居る事に驚いているみたいで私の姿を見つけると少し止まったのだ。

「セイカ」
「レイガくん、心配かけてごめんね?」
「そんな事はどうでもいい。怪我は?」
「えー、、今はないよ」
「今は?、、、ローズ」
「うん。あのね~、、、」

ローズくんが私に聞いた話をレイガくんに話していた。
(レイガくん心配性だからな。怒られるかな?)

「セイカちゃん、無事で良かったよ」
「あ、コンくん。ちょっと聞きたい事があるんだけど」
「何?」
「この毛玉くん?達が私の事を奉ってるみたいなんだけど何でか分かる?」
「ちょっと聞いてみる、、、、へぇ。セイカちゃんの歌声がこの子達には神の歌声に聞こえたらしいよ。だから神様みたいに奉ってたんだって」
「そうなんだ」

コンくんと話していたらローズくんの話を聞き終わったレイガくんが私の所に来る。

「セイカ、鎖がついていた方の足を見せろ」
「え?うん、分かった。けど、サイリさんが治してくれたからもう痛くはないよ?」
「ちっ、アトが残っている。痛かっただろう?」
「まぁ、外す時が一番痛かったけど、ローズくんがあんまり痛くない様に外してくれたから大丈夫だよ」

そんな事を話していると突然ローズくんが警戒して森の奥を見た。
(何が来た、、、うわ、コレは、、、)

「誰か来る」
「皆さん、気配に一番敏感なローズが警戒してます。気をつけて」
「、、、セイカ?どうした、顔が真っ青だぞ?」
「、、レイガくん、あの男だ。悪性の塊がこっちに来るみたい。気持ち悪い」

洞窟で会った時よりも悪性が濃くなっていて私は立っているだけで精一杯になっていた。
コンくんも何か感じるのか顔色が少し悪い。

「捕まえた吟遊詩人の所から変な煙が上がっていると思って来てみればどうなっているんだ?」
「あなたは誰です?私達に何か用事でもあるのですか?」
「ああ、もしかしてあなた達がそこに居る吟遊詩人のはぐれた仲間ですか?おや?もう一人吟遊詩人が居るんですね?」

男が近づいてると私はだんだん息苦しくなってきた。

「ひぅ、はっ、はっ、ひゅっ」
「セイカ?」
「ごめん。もう、駄目、みた、い、、」
「セイカ!」

私はレイガくんの呼ぶ声を聞きながら気絶してしまった。



コン視点


セイカちゃんが気絶してしまったみたいだ。
(オレは悪性は見えないけど、それでもかなり具合が悪い。悪性に敏感なセイカちゃんが気絶するのは仕方ない事だよな)

「レイガ様、セイカちゃんはあの男が発してる悪性にヤられて気絶してるだけです。あの男から離れないとセイカちゃんの具合がもっと悪くなります」
「なら、さっさと離れるぞ」
「あの男のなんか気持ち悪いのが悪性なの~?」
「本職のセイカちゃんほどではないですけど吟遊詩人のオレでもかなりキツイですから、あの男かなりの悪性を持ってるみたいです」
「吟遊詩人が二人も手に入るとは今日は運が良いな」

男がこっちにだんだん近づいて来る。
(吟遊詩人って、オレも狙われてね?しかしどうやって逃げるか、、、)

「ワン!〈乗れ!〉」
「飛べない人は黒い狼に乗って下さい!逃げますよ!」

黒い狼はオレ、キトくん、サイリさん、リンさん、毛玉達と黒い狼の主人を乗せて全力で走った。
レイガ様、マナカくん、ランジェさん、ローズさん、それにセイカちゃんはレイガ様にカンナさんはマナカくんに抱き抱えられて飛んで黒い狼についてくるいる。
男は突然の事に驚いて立ち止まってオレ達が逃げるのを見ていたが、正気に戻り追いかけて来ようとしている。

「このまま走って行けば逃げきれる!黒い狼すまないけど頑張ってくれ!」

そうしてしばらく走った先に大きな川があった。

「ここまで来れば大丈夫かな?」
「うん、大丈夫だよ~。あの男の気配はしないから~」
「ローズさんがそう言うなら大丈夫ですね」

オレは疲れているだろう黒い狼に近づいた。

「ごめんな。疲れただろう?ありがとう」
「はっ、はっ、わふ、ワンワンワン〈礼はいらない、あのオナゴが私の主人の為に洞窟に入ってくれたお礼だ〉」
「そっか、けど、ありがとうな」
「コン、この毛玉達は何だ?セイカさら離れん」
「直ぐ行きます」

レイガ様に呼ばれたのでセイカちゃんを抱いているレイガ様の所に向かった。
レイガ様の所に着くと気絶しているセイカちゃんの周りに毛玉達が集まっていた。

「むぃむぃ!〈神姫様が!〉」
「ぷきゅ~?〈大丈夫~?〉」
「むぃむぃ、ぷきゅ?〈神姫様、気持ち悪いの?〉」
「大丈夫、大丈夫。神姫様はもう少ししたら起きるから、もう少し休ませてあげてくれる?」
「むぃ!〈分かった!〉」
「神姫様?」
「ああ、この毛玉、、、蹴鞠玉(けまりだま)達がセイカちゃんの事をそう呼んでいるんですよ」
「そうか。みんなを呼んでくれ、今後の事を話したい」
「はい、分かりました」

みんなを集めて今後の事を話し合う事になった。

この時はまだ直ぐに学園へ帰れるとみんな思っていたんだ。

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