166 / 299
第2章・この世界の片隅で
第167夜・『ナカヤくんの飲酒事故:中編』
しおりを挟む
(前回からの続き)
私は、半分寝ていたのだが電話に出る、と、中谷君だった。
「ハァ、ハァ…、団地さんですか? 中谷です」
やたらと息を切らしている。
「どうしたの?」
「ハァ、ハァ…、事故ってしまいまして!」
「おお! 大丈夫かい?」
「え、ええ、なんとか・・・」
「・・・そうか、・・・じゃあ、なんかあったら、また連絡してくれ・・・」
「えっ? あ、ああ…、はい…、分かりました」
・・・ガチャン!
・・・「なんかあった」から、中谷君は連絡してきたのである。
しかし、私は、おおごとが起こって連絡してきた中谷君に、「・・・そうか、・・・じゃあ、なんかあったら、また連絡してくれ・・・」と言い放ったのである。
しかし、私は一心不乱に眠りたかった。
◇
翌日、9時出勤のはずの中谷君は、職場に姿を現わさなかった。
会社に連絡はない。
職場では話題になったが、私は上司に「昨夜、かなり酷い熱が出ていたようです」と言っておいた。
同時に、中谷君の携帯に何度も連絡するが、出ない。
送ってもらったはずのシオミンにも連絡するが、シオミンも出ない。
まさか、事故時、シオミンも同乗していたのかと、私は不安になる。
私は、そもそも、シオミンが好きだったのである。
巨乳が印象的なシオミンだが、それ以上に太ももがボリューミーだった。
私は、サイドシートでうな垂れ、その太ももに血を伝わらせるシオミンを想像した。
・・・後日、この話をみんなに話すと、「そんな、女の突然の生理みたいなイメージをするな^^;」と笑われた。
・・・(すぐに後編に続く2010/06/01)
私は、半分寝ていたのだが電話に出る、と、中谷君だった。
「ハァ、ハァ…、団地さんですか? 中谷です」
やたらと息を切らしている。
「どうしたの?」
「ハァ、ハァ…、事故ってしまいまして!」
「おお! 大丈夫かい?」
「え、ええ、なんとか・・・」
「・・・そうか、・・・じゃあ、なんかあったら、また連絡してくれ・・・」
「えっ? あ、ああ…、はい…、分かりました」
・・・ガチャン!
・・・「なんかあった」から、中谷君は連絡してきたのである。
しかし、私は、おおごとが起こって連絡してきた中谷君に、「・・・そうか、・・・じゃあ、なんかあったら、また連絡してくれ・・・」と言い放ったのである。
しかし、私は一心不乱に眠りたかった。
◇
翌日、9時出勤のはずの中谷君は、職場に姿を現わさなかった。
会社に連絡はない。
職場では話題になったが、私は上司に「昨夜、かなり酷い熱が出ていたようです」と言っておいた。
同時に、中谷君の携帯に何度も連絡するが、出ない。
送ってもらったはずのシオミンにも連絡するが、シオミンも出ない。
まさか、事故時、シオミンも同乗していたのかと、私は不安になる。
私は、そもそも、シオミンが好きだったのである。
巨乳が印象的なシオミンだが、それ以上に太ももがボリューミーだった。
私は、サイドシートでうな垂れ、その太ももに血を伝わらせるシオミンを想像した。
・・・後日、この話をみんなに話すと、「そんな、女の突然の生理みたいなイメージをするな^^;」と笑われた。
・・・(すぐに後編に続く2010/06/01)
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる