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帝国への旅立ち 編
魔法を学びました!そして・・・
しおりを挟む目を開けると、そこには、家ほどありそうな巨大な球体がぷかぷかと浮かんでいた。
「かっ、カスミさん!?グレンさん!?これ何!?」
「わっ、私にも分かりません!!」
「うぉ!?なんだよコレ!?」
レリシアはかなり慌て、2人に質問したが、どうやら2人にとっても予期せぬ事態だったらしい。
「と、とにかく一旦しまってください!」
「どうやってしまうの!?」
「さっきと逆で、指に吸い込まれるようなイメージです!」
レリシアが目を瞑り、唸りながら頑張ってイメージすると、なんとか巨大すぎる球体は収まってくれた。
安堵してレリシアは思わずへたり込む。
「な、何だったんですの・・・。」
「大丈夫ですか!?レリシアさん!?」
「え、えぇ・・・」
ひとまず、確認しても身体の異常はなかったので先程の巨大すぎる球体について相談した。
「恐らく、レリシアさんはありえないほど強大な魔素を宿しているんだと思います・・・。」
かすみ曰く、どうやら、あの球体は魔素を顕現させたものなので、慣れてくると小さくすることはできるが、自分の持っている以上に大きくすることはできないため、あれがレリシアの持っている魔素の量だろうという事だった。
「私やグレンでも、せいぜい大きな水晶玉ぐらいの大きさですよ!?」
「レリシアは才能の塊なんてもんじゃねぇな!魔神かなんかか!?」
「まじですか。」
レリシアは自分の隠れていた才能に驚くばかりだった。
「学園に着いたら、保有している魔素を数値化してくれる魔道具があるので、行ってみましょう。」
「基本的にはどれくらいの数値なのですか?」
「えーと、魔法を学んでない一般の方々は平均5ほどだと言われています。」
「私たちは500ぐらいあるぞ!!」
その後も話を聞くと、学園に通っている生徒たちの平均が300ほどで、宮廷魔道士レベルになると800、その中でも筆頭宮廷魔道士は1500を超えるらしい。
しかし、それでもカスミとグレンの3倍程である。
(えっ?私の魔素、パッと見でもカスミたちの3000倍ぐらいはあったわよね。)
レリシアは自分の異常さをようやく正確に理解した。
「分かりましたか??自分の恐ろしさ。」
タイミングよくカスミが尋ねてきた。
「これはかなりやばいですわね。」
「とにかく、あまり人にはその大きさを見せないようにしましょう。バレると色々利用されるかもしれませんから。」
明日からは、魔素の量を調節する練習もしようとのことだった。
その後、2人につきっきりで魔法を教えてもらうこと6日、レリシアはついに魔法の基礎を修得した。
「ひとまずはこれで大丈夫なはずだ!」
「かなりの速度で教えましたが、よくついてこれましたね!」
「ありがとうこざいます!私もかなり必死だったもので・・・。」
「ふふふ、それでも凄いですよ。」
カスミやグレンはかなり教えるのが上手く、魔法の講師になれるのではないかと思うほどだった。
「2人の教え方がお上手だっただけですよ!」
「いえいえそんな!」
暫く謙遜をしあっていると、外を見ていたグレンが声を大きくした。
「お!!見えてきたぞ!!」
カスミとレリシアが急いで外を見ると、そこには、デオリアの巨大な外壁がそびえ立っていた。
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