異世界行ったら銃社会でした。

第1章、サバイバルは辛いよ

7、初戦闘

「あーーーーーーー！！！！！」

俺、直樹。
全力疾走なう。
なぜかって？
そりゃあお前、でかいストーンタートルに追われているからですよ。
顔が俺の胸くらいある。

亀って遅いと思うじゃん？
違うんだよ。
なんかめっちゃ早い。
いや、この森じゃあ遅い方なんだろうけど俺が全力疾走してやっと逃げきれてる状態だからね？

この森マジであかん。
頭おかしい。

「食らいやがれ畜生！」

ズダダダダダーン！
直樹はフルオートでガリルの引き金を引く。
魔術弾が乱射される。
もちろん効くわけがない。

はずだった。

「ギュアァァァァ！」

お？
なんか聞いたぞ？
なんでだ？

よく見ると、ストーンタートルの口から大量に出血していた。

あー、表皮は硬いけど口とか目とかの粘膜は効く感じか？

今度は慎重に狙いを定める。

ガァン！

火薬の弾ける音がして、火炎術式が付与された弾丸が発射された。

「ギシャァァァァァァ！」

よっしゃ！
目に命中した！

攻略法がわかってきたぜ？

ズドン！！

さーせん、ちょーしのりました。

ストーンタートルが反撃してきた。
ストーンタートルの右足が思い切り地面を叩いたかと思うと、地面から槍が飛び出してきた。
ギリギリでかわそうとするが、少しかすってしまった。

強すぎんよー？
だけどまあこの前の犬と鹿に比べたらマシな方か。

直樹は魔術弾で翻弄する。
銃のいいところは、使い手の技量に関係なく一定のダメージを与えられるところだ。

まずは隙を作らなければ。
もう片方の目も潰したいな。

しかしストーンタートルも必死で目を守る。

よし、今だ！

直樹はベレッタで火属性の爆炎術式弾を撃つ。
もちろん、大きなダメージがあるわけではない。
狙いは、爆発によって発生する煙幕だ。

「今だ！クリエイション！」

直樹は手榴弾を創り出した。

そして悶えているストーンタートルに、さっき撃って失明した方の影から近づき、

「食らえやぁ！！」

ズボッ

口の中に手榴弾を突っ込む。

火薬の量は増強してますのでお気をつけください♪

すぐさま直樹は伏せた。

次の瞬間

バーン！！！

ストーンタートルの頭が吹き飛んだ。
そして遅れて、胴体が力なく地に落ちる。

「いよっしゃぁぁぁぁーーーー！！！」


直樹の異世界での初戦闘は、輝かしい白星で幕を閉じた。

『新しいスキルを取得しました。新しいスキルを取得しました。レベルが上がりました。レベルが上がりました。レベルが上がりました・・・』

お、さすが、強いだけあって、レベルが一気に９つも上がった。
新しいスキルまで取得できたぜ。

「ステータスオープン」

左京直樹
年齢:17
職業:クリエーター
レベル:10
HP15000/15000
MP23000/23000
スタミナ7000
攻撃力34000
防御力29000
素早さ48000
幸運率－25%

魔法:使用可能な魔法。MPを消費する。
雷魔法Lv1
土魔法Lv1
光魔法Lv1
火魔法Lv2

スキル:一定以上の努力によって獲得できる力。MPを消費しない。
クリエイション（ユニーク）
取得経験値補正（ユニーク）
使用MP減少（ユニーク）
サーチ:Lv1
照準補正:Lv1
称号
異世界からの来訪者

加護
創造神の加護
文明神の加護


んー、魔法は使ってないから伸びてないな。
ってちょっと待て。
成長率おかしいだろ！
さっき50とかだったんだぞ！？

ああ、もうなんでもありなのかこの世界。
数値がこうなったんだったらこれが普通なんだろう。
もういいよ。

さて、しかしMPが増えたのは嬉しいな。
色々作れるぜ？
クリエーターの本領発揮といきますか。