堕天使の魔法陣(ステアーズ)~昨日の最弱は今日の最強~

二人乗り観覧車

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覚醒

17.過去と現在

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「ふう、大変だった、ね。」

「やっと終わったよね。」

場所は1階層登って二十五階層。

三ヶ月の月日をかけてアイリスの500体討伐の日々は終わった。

「体が、軽いよ、エリアス!羽が生えた、みたい!」

途切れ途切れの喋り方は癖になってしまっているようでもう治らなさそうであり、アイリスの個性の一部として定着していた。

「いや、『貯憎』使ってる時の方が軽いでしょ?」

「あれはね、使ってる時の、憎悪の感情で、想いが重いの」

なるほどと納得せざるを得ない正論を言ってくれるので何も言えないエリアス。

確かに素の能力が上がってしまえば日常の行動ひとつとっても体の負担や楽さが変わるのは、1階層で小さく収まっていた時に「階級社会」という名の世界で体感したからなー。なんてしみじみに思ってしまう。

「僕がその思いを肩代わりしたいくらいだよ。」

「んっ、それはダメ、だよ。エリアスが、壊れちゃう」

「僕の心がそんなに弱いとでも?」

「うん、豆腐メンタル。」

グハッと軽く心に傷を負いながらも慣れてきたダンジョン生活の中で楽しく会話をしながら散策を続けていく。

それでも、今でもというかこれからもずっとだけれども必要以上に人間と関わりたくないためにエリアスは周りの気配察知だけは欠かすことは無かった。

「私、ダンジョンの生活、楽しい。」

時折アイリスは思い出したように零す。

それは悪く取れば元々の生活がひどすぎたとも取れるし、好意的に取ればエリアスとの生活が楽しいとも取れる。
エリアス自身は後者であってくれれば嬉しいと思いながらも現実はその中間くらいだろうと予想はしている。

最初は微笑みくらいで表情筋が死にかけていたアイリスも最近ではまだぎこちないが、笑う機会が増えてきている。

それはいい事なのではあるが。

凶悪すぎるんだよな~

というのがエリアスの本音だった。

再度言うが、とても酷い状態で出会ってしまったのであるがアイリス本人の美しさはその状態においても異常な程に際立って浮いていたほど。
痩せこけ、体調も悪そうで、心も患いかけていた状態から較べて今の状態を見たならばそれは予想通り美しさに磨きがかかっているのであった。

しっかりとご飯を食べて、痩せて血色の悪い状態から今ではしっかりと頬には赤みがさし、体は成長著しいと言っておこう。
エリアスといることで、性欲のはけ口としか見ていない男達と離れることにより普通の生活ではないが、それに近いようなものを送れている。そのお陰か少しずつではあるが凍っていたアイリスの心は溶けてきていると思われる。

つまりエリアスは何が言いたいか。

不健康そうであった美少女が、健康状態になりさらなる進化を遂げて超美少女となった。
そして四六時中隣で一緒に生活しているのだ。
ふとした瞬間に見る彼女の横顔は額に入れて飾りたい程に美しいし、無防備な状態で接してくる彼女の行動に赤面してしまうこともしばしば。

過去に何があったかの大体の想像ができてしまうし、それ以上のこともされている気もし、やぶ蛇になることを避けるためにそれ以上は考えない。

だから自分の行動には理性を全開にして対応しているのだ。
エリアスだってまだ12、3歳。(本人は時間の経過の感覚が無くなっている。)一番そういうことに興味を持つ時期なのだから。

タチの悪いことに、

「エリアス、だったら……、いいよ?」

とかたまにアイリスが言ってくるから理性が崩壊しそうになるから危ないところ。

アイリスとの距離も魔物を狩りながら一緒に生活しているうちに段々と近づいてきているとは思うからそこは収穫と言っていいかもしれない。

でもそういう言葉を鵜呑みにするほど単純な男ではないのだ。それは冗談交じりにからかっているか、助けられた負い目を感じているからだろう。

「向こうからレッサースピリットが3体集団で来る!」

目線の先には何十mか先にいる中に漂う光る敵が見える。

「エリアス、私、魔法使う?」

「アイリスは見てて。」

エリアスは神の試練ステアーズが発動する前の身体能力から大幅に上がったその体をその身体能力に引っ張られることなく使える状態へと至っていた。

中の身体能力強化を遺憾無く発揮してレッサースピリットへと駆け出していく。

彼我の距離が魔法の射程圏内に入った辺りになってくると敵は魔法攻撃を使ってくる。

今回の堕ちた精霊達は青、赤、白とバラエティー豊かだ。
初めて光属性の相手には出会った。

もちろんレッサースピリットだって黙っていないから自分たちに向かってくるエリアスへと向かってアクアカッター、ファイヤーボール、ライトアローと一度に撃ち込んでくる。そしてその攻撃達は廃れても精霊という行使速度だ。

だが、もう慣れている。

最初に死闘を交わしたあの精霊に勝る精霊はいなかった。
そして、ここらの階層の敵などもうエリアスの敵にはなりえなかった。

まず、持っていないライトアローを〈収束インテグレイス〉を使うことによって情報構造を瞬時に読み込んだ後は、〈放出ハリケーン〉を使いアクアカッターにぶつけることで相殺を起こさせて、飛び散り虹を作ると同時に目隠しとなって水飛沫がそこらじゅうを舞うと同時に相手からの攻撃は中断される。
同時進行で残った飛来してくるファイヤーボールはその水飛沫を〈収束〉し、指向性を持たせることで消火が完了するのを見届けるともうすぐエリアスはレッサースピリットの目の前へと至っていた。

精霊種は物理攻撃は効かないし、こんなに至近距離に近づいては魔法を使えない。
どうするかって?

こうするんだよ。

エリアスは己の魔力腕マナライズを構える。
そして魔力を込める。

腕の形が変形する。

自らの左腕を魔力の剣に変えたのだ。
一々魔力刃を作ることに煩わしさを覚えたエリアスが考えた自らの無駄を省いた結果であった。こちらの方が体の一部という感覚で動かせるために実用的でもあった。

ザシュ

物理攻撃が効かないとはいっても魔力による攻撃は魔法と同列扱いなのは自明の真理だろう。

一閃すると同時に三つの魔石が地面へと落ちる。

「ほんとに、強いね。わたしももっと、頑張らないと」

後ろから遅れてやってきたアイリスが魔石を拾うエリアスの背中へと声をかける。

「いや、アイリスが本気出した『貯憎』を使われたら僕じゃ敵わないんだけど……」

「そういうこと、を、言ってるんじゃ、ないのに」

少し頬を膨らませてぷくーっとするアイリス。

そんな様子を見て笑顔になるエリアス。
またその様子を見て嬉しそうにアイリス。

そうしてまた奥へとつまらないことを話しながら歩き出す。

まだ奥へと、自分たちの目指す故郷?へと帰るための中ボスの部屋へと。

思っていたことを聞く。

「そう言えばアイリスって1階層に戻りたいの?」

既定路線として何も考えずに1階層へと戻ることだけを考えていたエリアスだが、アイリスの話とアイリスが戻りたがっているところに小さな違和感を感じる。

その質問を受けたアイリスの顔はかたいものになる。

その表情に浮かぶのは恐怖、恐れという感情。
そしてエリアスの目を見て悲しそうな顔をする。

「話したくないなら無理には聞かないよ。」

それでもどうしてもそれを伝えなきゃいけないとアイリスは目線では訴えてくる。だが、なかなか言葉に出せないようだ。
これまでの間にもそんな素振りを見せることが何度かあったが、エリアスは気づかない振りをしてきた。

「…………。」

今日こそは。そんな決意の感情が無言の間からあふれでてきているが言葉にはならない。

「じゃあ僕の方から話そうか?」



「うん、お願い、。」

そう言えばだし今更でもあるが、お互い突かれると気分が良くないからなのか、デリケートな部分に遠慮してなのかお互いの身の上には必要以上に干渉してきてはいなかった。
エリアスが最初に一度話したきりだ。

「まず僕はね『堕天使の隠れ家アインザーム』が発覚した時に一緒に幼馴染と魔法陣を授かったんだ。その時なんて……」

繰り返しにもなるが、アイリスの心を落ち着けるためにエリアスは話す。

そうしてこれまでの概略をもう1度アイリスに話した。

アイリスが何かを言いづらそうにしていることから自分も人を殺すという体験を何度もしているというところを少し強調して話したりもしてもみた。

「でも、結局それらは多分僕の一部でしかなくて、自分の過去という逃げ場でしかなかった。
確かに僕は帰りたい。けど帰りたくもない。僕のいる場所はあそこにはない。両親とシャロには会いたい。でもあそこで暮らしたいとはあんまり思わないんだ。」

そんな話にアイリスは目を真ん丸に見開く。
先程よりも興味を持ったようにこちらをのぞき込むように見てくる。

「僕はシャロと両親に会いたいのは多分気持ちとしては一番じゃないと思うんだ。もちろん会いたい。だからこそ1階層へと戻るためにこれまでもダンジョンを探索してきた。でも根底にあるこの気持ちは綺麗なものなんかじゃない。どす黒くてそれでいて白く純粋な気持ち。自分がつまらない人間で終わってやるかっていう気持ちだったんだ。
幼馴染に応援された。両親からもよくしてもらっていた。でもそれは過程でありきっかけではあったのかもしれないけどそれは欠片でしかなくて始まりに過ぎなかったんだ。」

アイリスはエリアスのその澄んだそして濁った瞳に見入っていた。

「『第六陣』だから。『堕天使の隠れ家』だからって言われるのがたまらなく嫌だった。だから、諦めなかった。恵まれた環境にいたのはわかってる。だからこそ自分が何か可能性を見つけて見返したかった。ただそれだけなんだ僕を今動かしているのは。」

エリアスは静かに語り終える。

アイリスの目には覚悟は決まっていた。

「私も、話していい?」

「聞かせてくれるなら。」

アイリスの顔には先程までの強張りは消えていた。
同時に幾何か晴れやかにも見える。

「私はね、ある村に、生まれたの。その村のみんなは、私に冷たかった。男は、下心が見え見え、で近寄ってくる。そんな私に、女は嫉妬、していた。10歳になった私はもちろん魔法陣を貰いに行った。そして私に、現実を突き付けて、来たのが、この魔法陣。でも、村の、みんなは私のこと、を『堕天使の隠れ家アインザーム』だ!なんてこと、で、騒がなかった。ただただ、皆が薄気味悪い、笑を浮かべるだけ、だった。そうして、私は一つの家、に押し込められた。そこで、私は、…………毎日犯された。
村公認の、性奴隷として扱われて、いたの。昼夜を問わず、慰みものにされ、酷い時には、一日中なんてこと、も、ザラだった。ご飯が食べれない、こともあった。正直その頃には、毎日口の中に、出される、気持ち悪い液体に、侵されて、味覚はほぼ、分からなくなっていた、の。私はそろそろ死んだ方、がいいと思った時には、何故なのか、私の中で新たな命、が、宿っていた。いつもは魔法、を使ってしっかりと、子供ができないよう、に対処がされていた、はずなのに。それが私が13歳の頃。それから、しばらくして私は、1人の女児を生んだの。生まされたの。でも、その子は無垢な顔をして、汚れを知らなく、可愛くて、とても尊いもの、に見えたなぁ。」

一度深いため息をつきながらエリアスの方を恐る恐ると言った目線で一度チラっと見る。

正直、傷がつきまくりで孕まされ子供を産んだような女を誰が望むのだろうかとアイリスは思う。周りはそれだけでも私のことを遠ざける。だから最初の時からきっと…………

エリアスも私のことを遠ざける。

時々私に見せるエリアスの複雑な目線はそういう事なのだろうといつも考えてしまう。そして最悪の方向に行くであろう事は多分避けられない気がしていた。

そんな事が頭の中をちらつく度に悲しい気持ちになっていった。どうしてわざわざこんな穢れてしまった私を側においてくれようか。

「僕は…………」

「エリアス、言いたいことは、話が終わった、後で、ね?」

今は聞きたくない。もう少しだけ。私の頼り似る人との時間をください。だからこの話が終わるまでだけは、エリアスに拒絶されるのはもう少し後で……。

「でも、私の子供は、一緒に暮らしていく、のかと思っていたら、村に取り上げられた。大事に育てる、とかなんとか言っていた、けども、その下衆な顔、をした彼らの考えていること、なんてスグに、わかった。あぁ、子供も、私と同じ、運命に処そうと、しているのだなって。それを察した時、から私は逃げようと、していた。毎日性欲の、はけ口になっている、時、もどうしたら、逃げられるのかを考えるように、なっていたの。ある日、私の感情が、振り切れた時、私はどこともしれない、草原にいた。そして、近くにダンジョン、の入口を、見つけた。その時に、そこを管理する、ものには体を差し出して、通してもらった。そうしてダンジョンに、入った所で、武器を持たない私、は、ただの人だった。ゴブリンに、さえ殺されそうに、された。その時、またどうしても、消えてくれなかった死へ、の、恐怖の感情、が私の心を支配した、時には私は、あの部屋にいた。オークたちが沢山いたあの部屋に。」

話し終えたアイリスの顔には哀愁が漂っていた。

エリアスの顔は見れない。

「私は、エリアスと、一緒に探索できて、楽しかったよ?
だから、バイバイ。」

エリアスに別れの言葉を告げられるのは辛すぎる。それこそ彼女の心はまだ完全にかけたピースが戻っている訳では無い。割れたものを繋ぎ合わせた心には継ぎ目が必ず存在する。その時には自らの死を選びかねない。そんな自分の状態を考慮の上でアイリスは自ら別れを選ぶという選択肢をとった。

そういう形で保険をとっておかないと心が持たなかった。

話さなければこれからも一緒にいれた。そう思う心は多大に存在していた。けれどもその行為がエリアスを穢すような気がしてどうしてもアイリスには受け入れ難かった。

エリアスに背を向け、どこともわからない闇の中へと向かおうとそんなことを思いながらアイリスはその瞳から涙を溢れさせていた。

早計かもしれない。でもこれでいいのだ。この後のことはきっと私の運命に従って動いていくだけだから。

涙を拭いながらエリアスのいた元から歩みを始める。

フラフラとしながら歩く私は今にも死んでしまいそうな、酒に酔った千鳥足が可愛く見えるくらいに生気の感じさせないものだったであろうか。

その小さな背中を見て何も思わないエリアスではないしそもそもの話だ。



少ししか進んでいないところでふとアイリスは背中に温もりを感じる。

それはよく知っている温もりだ。

最近、寝ている時にふと1人でいることに不安を感じて潜り込んだ隣の布団にある温もり。

「どこに行くんだよ」

成長期なのか出会った頃は同じくらいの身長出会ったはずだったのに、今では目線が合わなくなるくらいの位置からこちらを見下ろしてくるその目線を背後から感じる。幼さを感じさせた声はだんだんと大人の男のものへと変わって低くなっている。以前はその男性の声が怖かった。けれどこの声は聞くとどういう訳か安心する。

「誰がアイリスを邪魔だって言った?穢れてるなんて言った?」

助けられた時もこんな状態だったなぁなんて場違いなことを考えてしまう。

エリアスがアイリスを拘束するその手がアイリスの前できつく閉まっている。後ろから、耳元へ囁き続ける。

「僕はアイリスが強いと思う。自分なんか多分比べ物にならないくらい。だから尊敬はすれど軽蔑することは決してないんだよ。まして、穢れているなんて。本当に穢れている人がこんな行動をとるか一回自分で考えてみたら?」

出会った頃から年下のはずのエリアスが会話も、行動も、ほぼすべての主導権を握っているからアイリスがエリアスに逆らうことはほとんどしない。

「でも、時々私のこと、を、とっても複雑な、目線で見てた。それに、私を抱かない。きっと沢山の、男に抱かれた私を、忌避している、のかなって。私を抱かない、男は、いなかった。」

アイリスは考えていた最悪の自体が起きなかったことに安心して、つい涙腺が緩みそうになるところを耐えている。それでも疑問は疑問なのだ。確実にエリアスが自分のことを好いてくれているなんて考えていなかった。
いつも少し自分に距離をとるように言うし、必要以上に近づくと理不尽に起こってくることもあった。夜2布団に潜り込んで朝、エリアスを抱き枕にしているとエリアスはすぐに逃げていってしまう。

アイリスの価値観の中での男はひどく歪んでいた。

エリアスが魅力的な女の子から近づかれすぎれば照れてしまい、反応してしまい安全マージンをとるなんてことは考えもしていない。

男とは自分の欲望のためだけに動く生き物だと思っているのだから。

「それは…………。」

「ほら、エリアスは、私のこと、要らないんでしょ?」

抱きしめた格好のままのためそんなことを言うアイリスの顔はエリアスには見えない。かすかに見える横顔には悲しみと、その中に小さな期待の感情が見て取れた。

「アイリスが魅力的な女の子だからだよ。」

へっ?と素っ頓狂な声を上げるアイリス。

「複雑な目線で見てたっていうのは多分アイリスをどうしたら守れるのか、過去から解放してあげられるかをちょっと傲慢だけど考えていたからだと思う。かわいい女の子が困ってたら助けるのが男ってものだよね?」

だんだんと顔を赤くしていくアイリス。
エリアスの言っている男の像がそれこそ今まででエリアスにしか当てはまらない気がするけど言いたいことはわかった。

恐らく、私は大切にされていたのだと。
それを勘違いして、自分を卑下してエリアスの元から離れていこうとしていたと。

「これからはそんなことを思わないようにしっかりと僕が見ておかないとね。」

そして最後に一言。

「離さないから」

囁くように言うその言葉は耳がくすぐったかった。




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