プールサイド

なお

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幼馴染とクラスメイト

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寝れなかった…………
鏡に映った顔、これ誰?
クマが……

今日は朝練があるというのに………
気が重ーい。

どんな顔してたらいいのかなあ………

あ、でも、私が思ってるほどコウキも気にしてないかもだし。
自意識過剰、自意識過剰。

部室到着して、先輩に挨拶し、棚にカバンを置いて着替え始める。
あーーあーー会いたくなーい。

「なに?なお、暗くない?」
「ああ、藍瑠……おはよ」

クラスメイトの八木藍瑠(やぎあいる)。水泳部に彼氏がいる。

「昨日コウキ先輩と帰ってたでしょ?野原君窓から見てたよ!」
「あ、そうなんだ…」
「あたし、いけると思うけどなー?いっちゃえば?」
「そうかな…」

生返事をしながら水着と上着着て、マグとゴーグル持ってプールサイドへ行くが、5月はまだまだ寒い。


……いた。コウキ。
先輩女子としゃべってる。

たのしそうじゃん。
あ、触った。先輩の肩に。

ふーん。

あんなに落ち込まなくてもよかったかな。
コウキにとってはそんなに意味があることじゃなかったのかもしれない。


「1年、さっさとアップ!」

部長にせっつかれて慌てて藍瑠と入水。

「つめったぁ~!!」
「5月はヤバイ!」

文句言いながら、がしがし泳いだ。


朝練終了。コウキとは会話なく終了。
私の髪は肩につかないボブ。
丸刈りにしちゃえばさぞ楽だろう…と思いながら、藍瑠にドライヤーを借りて、教室で乾かしていた。
体が乾いたら眠くなるんだよなー…。
予鈴まであと少し。眠気ざましのコーヒーを買いに購買に向かった。

ブラック・無糖。
全然好きじゃないけど、今日は飲んでおこう。
人差し指をボタンに近づけたら、押す前に拳が飛んできて、ガン!と自販機が殴られた。
下の取り出し口に、ブラックじゃなさそうな飲みものが落ちる音が……

ピピピピ、ピピピ、、、ピ~♪
※もう一本あたるくじが外れた音

こんなフザけたやつは……一人しかいない。

「もーっ!おしるこじゃん!余計眠くなるじゃん!!」
「おしるこ好きだろ?」

コウキはブラック・無糖の渋い缶コーヒーを購入。

「好きだけど…」

その見た目で敬遠してたけど、飲んでみたら好きになったおしるこ…。
いや、でも、今日は。
コウキが手にしている黒缶コーヒーを指差す。

「それがほしかったのにー。今日寝ちゃいそうだから」
「これ?じゃ、飲めば?」

パキッとプルトップを開けて、あっさり差し出された。

「全部飲むなよ?」

なんで、コウキに見つめられたぐらいで、ドキドキしてるの?

全然かっこよくないのに。
昨日まで、こんなじゃなかったのに……

予鈴が鳴り、おしるこは飲まないで教室に持ち帰る。
コウキは3年の校舎に帰ってく。

昨日のことなんて、なんにもなかった感じ…。

悩んだ時間はなんだったの。
私のこと…好きじゃないの…?


自分の席に戻ったら、野原君に聞かれた。

「波多野、テスト勉強した?」
「えっ?」
「数Iの……」

はっ、そうだ。昨日先生に言われてた。
小テストするって………
解けないやつは放課後までに課題提出ってーーー!



そしてやってきた1時間目・数I。
小テストの結果、点が足らず居残り決定。

よりによって、隣の人(野原君)と交換して採点……
言わずもがな野原君は満点。

この高校にギリギリ合格した私とは違い、野原君は大変優秀だ。
もう、恥ずかしくて嫌になる。。
落ち込んでたら、野原君が机をトントンしてきた。

「課題、手伝おうか?」

なんですと?

「え…でも」


藍瑠が言ってた脈アリ説が、脳裏をよぎる。
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