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5.ロイとジョン
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「ルーナさん、お疲れ様。」
受付をしていると、ロイ様から声をかけられた。
隣にいる男性にギクリとした。ロイ様の隣にいるのは、昨日見かけたジョン・テイラーだったからだ。
やっぱり見間違いじゃなかった…!!
「こんばんは、ロイ様。今お戻りですか?…隣の方は、お友達ですか?」
平静を装って尋ねてみると、ロイ様が笑顔で答えた。
「あぁ。友人の、ジョンと言うんだ。部屋は空いてる?」
「空いてます。」
なぜ彼が ここにいるのか?て言うか、友人?!
ゲームの中で二人はセラを取り合う立場になり、ギクシャクしていたはずだけど、まさか友人だったなんて…。
「こんばんは。ロイが、ここの朝飯が美味しいって言うから来てみたんだけど。」
ジョンが挨拶をした。
確かに、ここの宿屋は希望した方には朝食を付けている。確かに美味しい。
「一晩で、よろしいですか?」
いろいろ聞きたいけれど、聞くと怪しまれる…?
「あぁ。明日この街を出るから一晩で大丈夫だ。」
「ジョンは仕事で、ラウナ村ってとこに派遣されるらしい。」
ラウナ村!!セラの故郷だ!!良かった、ストーリーは変わっていないみたい。これから、セラに会って修練の旅に出るのかも!!
「遠いところに行かれるのですね。村の近くにモンスターが潜んでるかもしれないので、気をつけてくださいね。」
あ、余計なことを言ってしまったかもしれない…。ラウナ村に行く途中で彼が怪我をするのを思い出して、つい言ってしまった……。
「ラウナ村、知ってるの?俺は初めて聞いたんだけど。」
ロイ様が興味深々で聞いてきた。
「えっと……ここで仕事をしていると、いろいろな方が いらっしゃるので…。」
なんとか言い繕う。
「ふぅん、……確かに彼女、面白いね。」
「でしょ?」
「?」
ロイ様が何か言ってたのかな…?
「ところで、ルーナさん。次の休みは予定ある?ダンジョンで連れて行きたいところがあるって言ってたヤツなんだけど…」
「え?ほんとに連れてってくれるんですか?私、三階層に行ったことないので……足手まといになりませんか?」
「大丈夫だよ。俺に任せて?」
「なんだよ、デートか?」
ジョンが、からかうように言う。
「え?!あの…」
デート?いやいや、ダンジョンだし……
その様子を見ていたジョンは楽しそうだ。
「ジョン、からかうなよ。また明日、返事聞かせて?」
「あ、はい。」
「ごゆっくりお過ごしください。」そう言って、部屋の鍵を渡し、その場で見送った。
次の休みはアルを誘おうかと思ってたけど、どうしよう…。
受付をしていると、ロイ様から声をかけられた。
隣にいる男性にギクリとした。ロイ様の隣にいるのは、昨日見かけたジョン・テイラーだったからだ。
やっぱり見間違いじゃなかった…!!
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平静を装って尋ねてみると、ロイ様が笑顔で答えた。
「あぁ。友人の、ジョンと言うんだ。部屋は空いてる?」
「空いてます。」
なぜ彼が ここにいるのか?て言うか、友人?!
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確かに、ここの宿屋は希望した方には朝食を付けている。確かに美味しい。
「一晩で、よろしいですか?」
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「あぁ。明日この街を出るから一晩で大丈夫だ。」
「ジョンは仕事で、ラウナ村ってとこに派遣されるらしい。」
ラウナ村!!セラの故郷だ!!良かった、ストーリーは変わっていないみたい。これから、セラに会って修練の旅に出るのかも!!
「遠いところに行かれるのですね。村の近くにモンスターが潜んでるかもしれないので、気をつけてくださいね。」
あ、余計なことを言ってしまったかもしれない…。ラウナ村に行く途中で彼が怪我をするのを思い出して、つい言ってしまった……。
「ラウナ村、知ってるの?俺は初めて聞いたんだけど。」
ロイ様が興味深々で聞いてきた。
「えっと……ここで仕事をしていると、いろいろな方が いらっしゃるので…。」
なんとか言い繕う。
「ふぅん、……確かに彼女、面白いね。」
「でしょ?」
「?」
ロイ様が何か言ってたのかな…?
「ところで、ルーナさん。次の休みは予定ある?ダンジョンで連れて行きたいところがあるって言ってたヤツなんだけど…」
「え?ほんとに連れてってくれるんですか?私、三階層に行ったことないので……足手まといになりませんか?」
「大丈夫だよ。俺に任せて?」
「なんだよ、デートか?」
ジョンが、からかうように言う。
「え?!あの…」
デート?いやいや、ダンジョンだし……
その様子を見ていたジョンは楽しそうだ。
「ジョン、からかうなよ。また明日、返事聞かせて?」
「あ、はい。」
「ごゆっくりお過ごしください。」そう言って、部屋の鍵を渡し、その場で見送った。
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