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8.変化
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「とりあえず、今日は戻ろう。」
ロイ様が立ち上がり、私も立とうとしたが……
「ロイ様、すみません…。」
恥ずかしいが、足に力が入らない。
『我との契約に力を使ったからな。』
お前のせいか!!!って、力?? 私、初歩魔法と配合しか出来ないんですが……?!
「俺が、おぶろうか?」
アルが、後ろをむいて かがんだ。
「いや、俺が。」
ロイ様まで後ろ向いて かがむ。
「ロイ様!ダメです!!……えっと、アルお願いしていい?」
ロイ様に おんぶされるなんて、恥ずかしくて死ねる!!
アルの首に腕を回し、背中に くっつく。
おんぶされて、アルも男の人なのだと実感した。背中が大きい……どうしよう、ドキドキしてきた……。
顔は真っ赤になっていた。
なんとなく、アルも体温が高い気がする…背中が温かい。
「重いよね?、ごめんね。」
「全然重くねーし。」
見ると耳が赤くなっていた。
「……。じゃぁ、モンスターは俺に任せてくれ。」
ふぅと息を吐いたロイ様は前を歩き出した。
「ありがとうございます!すみません、足でまといで……!」
「気にするな。アル、ダンジョンを出るまでは気を抜くなよ。」
「はい!」
アルが返事をした。
ドラゴンはと言うと、ふよふよと飛び、私の肩に乗った。
「そういえば、ドラゴンさんは名前あるんですか?」
『我名は、ルカリオン。力が戻るまでは世話になる。』
力が戻れば、どこか行ってくれるのかな?そうだといいけど……。
「じゃぁ。ルカって呼びますね。」
『!?……まぁ、いいだろう。』
いいんだ……。
これから、どうしよう……。セラの修練は順調だろうか。それまでに契約を破棄出来なかったら、私諸共討伐されちゃう……?
◇◇◇◇
無事、宿屋まで戻ってきた。もう辺りは暗くなってきていた。
ドラゴンなんて連れていたら、大騒ぎになるのではと、途中ルカに聞いたら、基本的には私にしか姿を見えないようにしているらしい。
『魔力の強い者には魔力感知される可能性はあるが…。』と言っていたけど……。
「遅かったな。」
「!?ジョンさん?」
宿屋の前で声をかけたのは、ジョンさんだった。
「ジョン、ラウナ村へ向かったはずじゃなかったか?」
ロイ様がジョンさんに尋ねた。
「村の近くでモンスターに襲われたんだ。他のメンバーは先に向かったんだが……俺は報告に急いで戻ってきたってわけさ。」
「報告って……何か問題でも起きたのか?」
「……。」
いつになく真剣な表情にロイ様もピリッとした空気になる。
「?」
「どうやら、聖女が悪魔に乗っ取られたようだ…。」
「「「!?」」」
ロイ様が立ち上がり、私も立とうとしたが……
「ロイ様、すみません…。」
恥ずかしいが、足に力が入らない。
『我との契約に力を使ったからな。』
お前のせいか!!!って、力?? 私、初歩魔法と配合しか出来ないんですが……?!
「俺が、おぶろうか?」
アルが、後ろをむいて かがんだ。
「いや、俺が。」
ロイ様まで後ろ向いて かがむ。
「ロイ様!ダメです!!……えっと、アルお願いしていい?」
ロイ様に おんぶされるなんて、恥ずかしくて死ねる!!
アルの首に腕を回し、背中に くっつく。
おんぶされて、アルも男の人なのだと実感した。背中が大きい……どうしよう、ドキドキしてきた……。
顔は真っ赤になっていた。
なんとなく、アルも体温が高い気がする…背中が温かい。
「重いよね?、ごめんね。」
「全然重くねーし。」
見ると耳が赤くなっていた。
「……。じゃぁ、モンスターは俺に任せてくれ。」
ふぅと息を吐いたロイ様は前を歩き出した。
「ありがとうございます!すみません、足でまといで……!」
「気にするな。アル、ダンジョンを出るまでは気を抜くなよ。」
「はい!」
アルが返事をした。
ドラゴンはと言うと、ふよふよと飛び、私の肩に乗った。
「そういえば、ドラゴンさんは名前あるんですか?」
『我名は、ルカリオン。力が戻るまでは世話になる。』
力が戻れば、どこか行ってくれるのかな?そうだといいけど……。
「じゃぁ。ルカって呼びますね。」
『!?……まぁ、いいだろう。』
いいんだ……。
これから、どうしよう……。セラの修練は順調だろうか。それまでに契約を破棄出来なかったら、私諸共討伐されちゃう……?
◇◇◇◇
無事、宿屋まで戻ってきた。もう辺りは暗くなってきていた。
ドラゴンなんて連れていたら、大騒ぎになるのではと、途中ルカに聞いたら、基本的には私にしか姿を見えないようにしているらしい。
『魔力の強い者には魔力感知される可能性はあるが…。』と言っていたけど……。
「遅かったな。」
「!?ジョンさん?」
宿屋の前で声をかけたのは、ジョンさんだった。
「ジョン、ラウナ村へ向かったはずじゃなかったか?」
ロイ様がジョンさんに尋ねた。
「村の近くでモンスターに襲われたんだ。他のメンバーは先に向かったんだが……俺は報告に急いで戻ってきたってわけさ。」
「報告って……何か問題でも起きたのか?」
「……。」
いつになく真剣な表情にロイ様もピリッとした空気になる。
「?」
「どうやら、聖女が悪魔に乗っ取られたようだ…。」
「「「!?」」」
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