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17.セラとの再会
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一カ月が過ぎた、ある昼下がり。
受付をしていると、ジョンさんが入口から入ってきた。今日は騎士の制服ではなく、冒険者という感じのラフなスタイルだ。
「お久しぶりです。ルーナさん。」
入ってすぐ声をかけられ、私も笑顔で返す。
「こんにちは、ジョンさん。その後、どうですか?」
「実は、会ってほしい人がいるんですが……。」
「?」
チラッと入口をジョンさんは見た。
「……。」
なかなか入って来ない相手に、私は入口へと近づいた。
すると入口から入って来たのは、セラさんだった。白いワンピースに、黒のラインが入っている赤い上着を着ている。首元には黒のリボン。ピンクの髪によく似合っている。
「ルーナさん、ですよね?」
セラさんが少し申し訳なさそうに私を呼んだ。
「はい。」
どうしよう!!改めて話すと緊張する!なんかモジモジして可愛いんですけど!!!
「やっぱり!!」
「……?」
ぱぁッと周りに花が飛ぶような笑顔で近づいたかと思うと、急に抱きしめられた。
「ありがとうございました!!私を元に戻してくださいましたよね?私、あのキスが忘れられなくて!!」
「………え?」
キス……??
「は?!キスってなんだ?!」
ジョンさんが驚いて私に言った。言いたいのは私の方だ。
あの時のことを思い出して、はっとした。
「……あ。聖水を飲ませるのに、口移しで……!!セラさん、あれはキスじゃないです!!!」
「……?でも唇触れましたよ?」
セラさんはキョトンとしている。
「はぁ……。」
ジョンさんはため息をついた。
「えっと……?」
なに、この状況?!私何かマズイことした??
「どうしても助けてくれた人に会いたいと言うから連れてきたんだが……申し訳ない、ルーナさん。」
「セラさん、あれは、あなたを助けるためだったので……忘れてください。」
「忘れられません!なんて言うか……一目惚れなんです!!」
「ジョンさん…!」
助けてと、ジョンさんを見たが 目を逸らされてしまった。
「……とにかく、ちょうどハンナと替わる時間なので少し外で待っていてください。」
「わかった。セラ、行こう。」
ジョンさんに促さされ、しぶしぶセラさんも外に出た。
『大丈夫か?』
ガクッと落ち込んだ私に、ルカが声をかけた。
まさか、セラさんが あんなことを言い出すなんて……二人は好きあってないの?でもお互いを呼び捨てで呼び合っていた。完全に脈なしではないはず……。
私は頭を抱えた。
◇◇◇◇
外に出るとロイも来ていた。
「すまない、待ってる間にロイにも連絡させてもらった。ラウナ村の報告も兼ねて。アルには後で伝えておいてくれ。」
「ご一緒していいですか?ルーナ。」
ロイが声をかけた。
ロイとアルとは、この一カ月、ダンジョンや その周辺へ素材集めに一緒に行ったりしていた。
「はい。えっと、近くのカフェで大丈夫ですか?」
「防音魔法をかけるから、問題ない。」
ジョンが答え、四人で歩きだした。
店に入ると、数人お客さんがいるが、お昼時を過ぎていたので ゆっくり話ができそうだった。
「さて、まずは石化したラウナ村の人々と、うちの者たちだが、みんなセラの聖魔法で元に戻った。」
その言葉にホッとした。やはり、セラさんの力は残っていたのだと。
「エリア聖魔法で元に戻したので、数人にはジョンの魔法で記憶操作してもらいました……。
悪魔に気を許してしまって、本当に申し訳ありません!!」
深く頭を下げた。〈エリア聖魔法〉村全体を聖魔法で囲んだのだろう。それだと一体ずつ石化を解かずとも、一気に石化を解くことが出来る。かなりの魔力を消費したはず……セラさんも苦しかったはずだ。
「ただ、彼女の両親だけは石が壊されていて、石化が解けなかったんだが……。」
「……。」
何があったかは わからないが、それだけ憎んでいたのだろう……。
受付をしていると、ジョンさんが入口から入ってきた。今日は騎士の制服ではなく、冒険者という感じのラフなスタイルだ。
「お久しぶりです。ルーナさん。」
入ってすぐ声をかけられ、私も笑顔で返す。
「こんにちは、ジョンさん。その後、どうですか?」
「実は、会ってほしい人がいるんですが……。」
「?」
チラッと入口をジョンさんは見た。
「……。」
なかなか入って来ない相手に、私は入口へと近づいた。
すると入口から入って来たのは、セラさんだった。白いワンピースに、黒のラインが入っている赤い上着を着ている。首元には黒のリボン。ピンクの髪によく似合っている。
「ルーナさん、ですよね?」
セラさんが少し申し訳なさそうに私を呼んだ。
「はい。」
どうしよう!!改めて話すと緊張する!なんかモジモジして可愛いんですけど!!!
「やっぱり!!」
「……?」
ぱぁッと周りに花が飛ぶような笑顔で近づいたかと思うと、急に抱きしめられた。
「ありがとうございました!!私を元に戻してくださいましたよね?私、あのキスが忘れられなくて!!」
「………え?」
キス……??
「は?!キスってなんだ?!」
ジョンさんが驚いて私に言った。言いたいのは私の方だ。
あの時のことを思い出して、はっとした。
「……あ。聖水を飲ませるのに、口移しで……!!セラさん、あれはキスじゃないです!!!」
「……?でも唇触れましたよ?」
セラさんはキョトンとしている。
「はぁ……。」
ジョンさんはため息をついた。
「えっと……?」
なに、この状況?!私何かマズイことした??
「どうしても助けてくれた人に会いたいと言うから連れてきたんだが……申し訳ない、ルーナさん。」
「セラさん、あれは、あなたを助けるためだったので……忘れてください。」
「忘れられません!なんて言うか……一目惚れなんです!!」
「ジョンさん…!」
助けてと、ジョンさんを見たが 目を逸らされてしまった。
「……とにかく、ちょうどハンナと替わる時間なので少し外で待っていてください。」
「わかった。セラ、行こう。」
ジョンさんに促さされ、しぶしぶセラさんも外に出た。
『大丈夫か?』
ガクッと落ち込んだ私に、ルカが声をかけた。
まさか、セラさんが あんなことを言い出すなんて……二人は好きあってないの?でもお互いを呼び捨てで呼び合っていた。完全に脈なしではないはず……。
私は頭を抱えた。
◇◇◇◇
外に出るとロイも来ていた。
「すまない、待ってる間にロイにも連絡させてもらった。ラウナ村の報告も兼ねて。アルには後で伝えておいてくれ。」
「ご一緒していいですか?ルーナ。」
ロイが声をかけた。
ロイとアルとは、この一カ月、ダンジョンや その周辺へ素材集めに一緒に行ったりしていた。
「はい。えっと、近くのカフェで大丈夫ですか?」
「防音魔法をかけるから、問題ない。」
ジョンが答え、四人で歩きだした。
店に入ると、数人お客さんがいるが、お昼時を過ぎていたので ゆっくり話ができそうだった。
「さて、まずは石化したラウナ村の人々と、うちの者たちだが、みんなセラの聖魔法で元に戻った。」
その言葉にホッとした。やはり、セラさんの力は残っていたのだと。
「エリア聖魔法で元に戻したので、数人にはジョンの魔法で記憶操作してもらいました……。
悪魔に気を許してしまって、本当に申し訳ありません!!」
深く頭を下げた。〈エリア聖魔法〉村全体を聖魔法で囲んだのだろう。それだと一体ずつ石化を解かずとも、一気に石化を解くことが出来る。かなりの魔力を消費したはず……セラさんも苦しかったはずだ。
「ただ、彼女の両親だけは石が壊されていて、石化が解けなかったんだが……。」
「……。」
何があったかは わからないが、それだけ憎んでいたのだろう……。
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