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27.対立
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「うあぁぁぁ!!」
バリアが持たず、手に火傷を負った者が叫んだ。
「ロイ、撤退だ!全員、後方まで下がれ!!」
そう指示し、俺も怪我した冒険者を庇いつつ その場を離れた。一撃で、あの威力だ。俺たちは足手まといになる可能性が高い。
その後、後方へ下がった俺たちは信じられない光景を目の当たりにすることになった────。
◇◇◇◇
―――ルカリオンside―――
ルーナを危険に晒してしまった……。俺が側に居たのに。
ディアボロス、別名アトスは、昔 戦ったことがあるヤツだった。レッド・ドラゴンと暴れ回る前に他国へ行くと言って、それっきりだったが……まさか今になって現れるなんて……。
殺しておくべきだったと後悔しても仕方がない、今はヤツを止めなければ。
ルーナは強制的に魔力を封印されたことで 魔力枯渇状態になり 危険な状態だったが、とっさに俺の魔力を少し移した。
(……目は覚めただろうか…。)
レッド・ドラゴンに任せるのは嫌だったが、あいつもルーナを大事に思っているようだったから、きっと大丈夫だろう。
アトスは、ワイバーンを落としている間に地上に下り、分身を解除したらしい。すぐに攻撃してきた。バリアを張り、攻撃が止んだところで、すぐさま魔法を放った。
「【火炎】!!」
アトスの足元が赤くなり、数本の火柱を発生させたが避けられてしまった。その隙に少し距離を縮めた。
「【炎剣】」
瞬時に炎の剣を創り出し、アトスに斬り込んだが、バリアをまとった右手に塞がれた。
まだ、俺の後ろでは冒険者と騎士団が後退中だ。少しでも離れないと巻き込んでしまう。接近戦は不利だが、このまま時間を稼ぎたい。
『人間共と、いつの間に仲良くなったんだ?お前も俺と同じで戦いを好むタイプだと思っていたが……。』
アトスが口を開いた。アトスに斬りかかりつつ、話をする。
「一緒にするな。今すぐ ルーナの魔力封印を解けば、見逃してやってもいいぞ?」
『あの女、まだ生きてるのか?
今のお前に、俺を倒せるとは思えないんだが……。』
「やってみないと、わからないだろ?!【土縛】」
少し飛び退くと、魔法を繰り出した。ヤツの足元を埋めるように土が一気に盛り上がり、動きを止めた。
「【鍵雨】!」
右手を空へかざし、唱えると空中に無数の岩を創り出し頭上から降らせた。
ピカッとヤツを埋めた場所が光り、岩は砕けて砂煙が起こった。歩き出したヤツを見たが、傷一つ付いていないようだ。
『今度は俺の番だな。【闇獣】』
ヤツの3倍ほどの大きさの黒い狼のような獣が現れ、襲いかかってきた。
「【吸収】!!」
噛みつかれでもしたら厄介だと思った俺は、獣が触れる寸前で両手をかざし、獣を吸収した。
『ほぅ。吸収も出来るのか……。だが、残念だったな。』
「?!」
ドクンと脈打ち、クラリと目眩がした。
「毒か……!?」
ドカッッ
ヤツを見た瞬間、俺は遠くの岩場に蹴られていた。
バリアが持たず、手に火傷を負った者が叫んだ。
「ロイ、撤退だ!全員、後方まで下がれ!!」
そう指示し、俺も怪我した冒険者を庇いつつ その場を離れた。一撃で、あの威力だ。俺たちは足手まといになる可能性が高い。
その後、後方へ下がった俺たちは信じられない光景を目の当たりにすることになった────。
◇◇◇◇
―――ルカリオンside―――
ルーナを危険に晒してしまった……。俺が側に居たのに。
ディアボロス、別名アトスは、昔 戦ったことがあるヤツだった。レッド・ドラゴンと暴れ回る前に他国へ行くと言って、それっきりだったが……まさか今になって現れるなんて……。
殺しておくべきだったと後悔しても仕方がない、今はヤツを止めなければ。
ルーナは強制的に魔力を封印されたことで 魔力枯渇状態になり 危険な状態だったが、とっさに俺の魔力を少し移した。
(……目は覚めただろうか…。)
レッド・ドラゴンに任せるのは嫌だったが、あいつもルーナを大事に思っているようだったから、きっと大丈夫だろう。
アトスは、ワイバーンを落としている間に地上に下り、分身を解除したらしい。すぐに攻撃してきた。バリアを張り、攻撃が止んだところで、すぐさま魔法を放った。
「【火炎】!!」
アトスの足元が赤くなり、数本の火柱を発生させたが避けられてしまった。その隙に少し距離を縮めた。
「【炎剣】」
瞬時に炎の剣を創り出し、アトスに斬り込んだが、バリアをまとった右手に塞がれた。
まだ、俺の後ろでは冒険者と騎士団が後退中だ。少しでも離れないと巻き込んでしまう。接近戦は不利だが、このまま時間を稼ぎたい。
『人間共と、いつの間に仲良くなったんだ?お前も俺と同じで戦いを好むタイプだと思っていたが……。』
アトスが口を開いた。アトスに斬りかかりつつ、話をする。
「一緒にするな。今すぐ ルーナの魔力封印を解けば、見逃してやってもいいぞ?」
『あの女、まだ生きてるのか?
今のお前に、俺を倒せるとは思えないんだが……。』
「やってみないと、わからないだろ?!【土縛】」
少し飛び退くと、魔法を繰り出した。ヤツの足元を埋めるように土が一気に盛り上がり、動きを止めた。
「【鍵雨】!」
右手を空へかざし、唱えると空中に無数の岩を創り出し頭上から降らせた。
ピカッとヤツを埋めた場所が光り、岩は砕けて砂煙が起こった。歩き出したヤツを見たが、傷一つ付いていないようだ。
『今度は俺の番だな。【闇獣】』
ヤツの3倍ほどの大きさの黒い狼のような獣が現れ、襲いかかってきた。
「【吸収】!!」
噛みつかれでもしたら厄介だと思った俺は、獣が触れる寸前で両手をかざし、獣を吸収した。
『ほぅ。吸収も出来るのか……。だが、残念だったな。』
「?!」
ドクンと脈打ち、クラリと目眩がした。
「毒か……!?」
ドカッッ
ヤツを見た瞬間、俺は遠くの岩場に蹴られていた。
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