君を妻にしたかった。

あんころ餅

文字の大きさ
2 / 4

理不尽な愛撫

しおりを挟む
 エーデルヴァルトはリーリエの太ももを掴み、ゆっくりと足を開かせる。男の傍で侍ると、少女の身体は自然と弛緩してしまう。もっと自分を求めてほしい、自分の身体で、この男を慰めたい……そんな感情ばかりが溢れ、媚びるような甘い仕草、瞳、声で、男を自身の官能の泉へ誘う。
「エーデルヴァルトさま……リュミール王国は、いかかでした……?」
 男はリュミール王国に遠征へ赴いていた。過般、魔物は増加傾向にあり、その討伐のためだった。今、男と少女のいるヴェルディニス帝国からは、馬を使って半日といったところ。さほど遠くはないが、男が帰参するまで一月かかった。魔物の征討が長期戦となったのだろう。数が多かったのか、あるいは強い魔物がいたのか……。男は詳しく語らない。
 少女が睦言のように問いかけると、男は少女を抱き寄せそっとベッドの縁に乗せた。男はサイドテーブルの引き出しから小さな包みを取り出した。真っ赤なリボンが巻かれた白い包みを少女に差し出す。
「土産だ」
 男は静かな声で言った。少女の手のひらの上に乗せ、自分は背中を向けた。
「あ、ありがとう、ございます……」
 控えめに感謝を伝え、少女は男の頬にキスをした。ちゅ、と柔らかく小さな少女の唇が、男の硬い頬に触れる。立派に髭の生えた顔は、幼い少女がキスをするには少し手間がかかる。それでも、健気に愛してくれる少女に男は毎度、心を動かされてしまう。それは無骨な男らしからぬ、人間らしい感情だった。しかし、少女はそれに気づかず、ゆっくりと小包のリボンを解いていった。
「……これは……」
 小包の中から現れたのは、海を閉じ込めたかのような碧色の宝石だった。大きな宝石はシンプルな丸い形をしており、金色の枠にはめられている。同じく金色のチェーンに繋がれていた。ペンダントのようだ。
 リーリエは宝石の部分を平手に乗せた。この部屋に明かりはないが、きっと太陽の下ではとても美しく輝くだろう。
「きれいです……」
 リーリエは蕩けた様子で呟き、包みを戻そうとした。しかし、エーデルヴァルトがその手を止める。
「エーデルヴァルトさま……?」
「今日はこれを着けたまま抱かれろ」
 男はペンダントを包みからつまみだすと、少女の背後に回り、細い首にフックをかけた。少女の胸元に、大きな宝石の飾りがやってくる。男はそれを見下ろし、満足げに微笑んだ。が、少女の瞳が自分に向けられることを悟り、さっと口を真一文字に結ぶ。
 その可憐な瞳に貫かれると、男は何も言えずに、ただ少女の言葉を待ってしまう。少女は指先で碧色の宝石に触れ、小さな唇を開いた。
「ありがとうございます……嬉しいです……」
「ああ」
 短く応えると、男は大きな手のひらで、少女の乳房を包み上げた。
「あっ__」
「お前にそのように邪気のない顔をされると、戦争で疲れた我が身が癒えていくようだ」
 下から上へ、乳房が揉まれるたびに、宝石も持ち上がる。少女の目を奪っていた美しい宝石も、今は少女の淫靡さと愛らしさを飾る装飾品にすぎない。
 ペンダントが少女への下賜品ではない。ペンダントをつけた少女が、男への下賜品なのだ。
 男は少女の、確かな育ちを感じる乳房を愉しんだ。小さな身体に見合わぬ大きな乳房は、男が三年という月日をかけて少女を育て上げたなによりの証し。
「あっ……エーデルヴァルトさま……」
「なんだ?」
「魔物の血の……匂いがいたします……ご入浴は、なさらなかったのですか……?」
 男が長い遠征のあと、風呂にも入らず性急的に少女を抱くことは、さほど珍しいことではなかった。メイドたちには少女を普段以上に清めるように命じるというのに、男本人は風呂にも入らず少女を抱き込む。軽く身体は洗っているだろうが、それでも血の臭いは消せない。
 それはなぜなのか。
「ああ」
 そのことに少女が疑問に思っても、男がそれを汲み取ることはない。
 男は少女の乳房から手を離すと、ベッドに横たわった。不思議そうにしている少女に手招きをする。
「こちらへ来い。私の上に乗れ」
 少女は男に命じられるまま、男の腹の上に乗る。見事に六つに割れた腹筋は、少女の体重などもろともせず、その形を保っている。少女は慣れた手つきで、男の男根に手を伸ばす。
「んっ……」
 そして、そっと先端に口づけをした。男の好きな奉仕の仕方を、少女は深く心得ていた。挨拶の代わりに亀頭にキスを落とす。そのあとは……。
「ちゅぷ……んく……」
 一度、口を離して、少女は再び竿へ舌を這わせた。血管が浮き出たそれには、いくつもの汚れが見えた。思わず鼻をつまんでしまいそうな異臭を放つそれを、少女は癒やすように舐めていく。唾と一緒に汚れを飲み込むことで、喉に通りやすくしているのだ。眉を顰めること一つせず、男の男根を舐めしゃぶる様子は、とても異様なものであった。
 もともと、男のそれは欲望に塗れていたのだ。これは、ただの奉仕ではない。男の男根を宥め、清めるようなもの。だからこそ、決して激しくはしない。男に教えられたとおりに舐め、口づけし、奉仕をする。
 はむ、と陰嚢を甘噛みし、男の股ぐらにさらに顔を埋める。独特な臭いが広がり、少女の口腔内を犯していく。長い髪を後ろをやりながら、少女は必死になってかぶりつく。男の様子を伺う暇など、少女には与えられていない。
 自身の不浄の場所を懸命に清めるリーリエを見て、エーデルヴァルトは穏やかな表情を浮かべている。後ろに撫でつけていた黒髪を、しきりにかき上げ、リーリエの献身を見守る。戦を終えた自分のためにめかしこまれた少女。自分の疲れを癒やし、慰め、清めるための少女。魔獣のごとき自分に身体を許してくれる、唯一の少女。百合の花のような、美しい少女。
 リーリエに贈ったペンダントも、よく似合っている。ペンダントに使われている宝石は、数百年前に滅亡した王朝が所有していたもの。少女の首にはかからないほど大きかったが、それを宝石商らはこぞって奪い合い、今ではこうして、リーリエの手元に収まるような小さな宝石となってしまった。それでも、海のように深い碧色の輝きは失われていない。
 いったい、どういう経緯を経てリュミール王国へ渡ったかは定かではないが、なんでもよい。リーリエへの土産物として相応しいものであれば、なんでもよい。
 男にとって、どれだけ少女が大きな存在なのかは、少女には知らないところだった。男も、あえて言うことはなかった。
 少女は男の欲望を丁寧に舌で清めたあと、ぱくり、と先端部分を咥えこんだ。そろそろ吐精のときだ。鈴口からは、透明な汁が噴水のようにとめどなく溢れている。さらなる膨張が始まり、脈動が感じられる。陰嚢は膨れ、中の精子を迸らんと蠢く。少女は、出して、とせがむように、鈴口を舐めた。
「んん……」
 その瞬間、鈴口から透明な汁とは違う、濃厚な白の汁が溢れた。びゅる、びゅる、と脈打ち、少女の舌の上に吐き出されるそれは、男の男根とは異なる生臭さを感じさせる。しかし、やはり少女は嫌がることなく、嚥下していった。精液の中を泳ぐ子種、一つひとつを味わうように、舌先に一度下ろして、そして上げる。それは、男の精子を希う目的もあった。雁首から亀頭、そして鈴口へ舌先を滑らせているのだ。少女は口内に出されたすべてを、従順に飲み込んだ。
 脈動が五、六度続いたあと、少女は頭を動かし、ゆっくりと離していった。その間に鈴口を吸い上げ、尿道に残った精液をも、少女は処理した。
 男は少女の様を最後まで見届けると、男は上半身を起こした。腹の上で目を閉じ、男の男根を撫でながら蹲っている少女の脇に手を入れ、幼子のように抱き上げた。不思議そうに首を傾げる少女を、対面するように自らの膝の上へ乗せ、ベビードールの紐を緩める。
 はらり、とシーツの上に落ちるベビードール。そこから現れたのは、いまだ無垢な様子を覗かせる傷一つない白の肢体。
 その身体をさらに楽しもうと、男は少女の背中へ腕を伸ばした。すると、それに気付いた少女は男を制止させると、自らホックを外した。支えをなくした乳房が、たぷん、と重力によって下がる。少女は下着を肩から抜くと、見られたくないのか、きゅっと男の胸筋に身体を寄せた。大きな乳房が形を崩して、男の胸に押し付けられる。少女は短く細い腕を精一杯伸ばして、男の脇に入れた。男の胸板に体重をかけて、より密着するような姿勢を取る。
 しかし、今日の男の目的は乳房ではない。男はその太い指で、少女の背中から腰、尻に指を撫で回すと、裂け目の入ったショーツから、肛門の表面を撫で、そして割れ目に触れた。
「あっ……」
 思わず目を見張ってしまうほどの快楽が、少女の中に弾ける。男は両手を使って少女の割れ目を開くと、人差し指で粒を擦った。ぴん、とつま先が立ったことが、男から見える。男は満足そうに息を吐くと、粒を指の腹で挟み込み、くりくりとつまんだ。
「あっ、ゃ……!」
 少女は小さな声を上げて、男に縋り付く。もうやめてほしいのか、それとももっとしてほしいのか……そんなこと、なにも聞かなくても、なにも見なくても、なにも触れなくてもわかる。
「エーデルヴァルトさま……だめです……」
 男は少女の腰を抱えると、シーツの上に倒した。少女は手のひらを男の胸板に添える。だめ、と言ったが、少女の瞳は期待に揺れていた。
 白いシーツの上。まるで食糧のように寝転んでいる少女。男は少女を食わんとするように、首筋に顔を埋めると、少女の蜜に濡れたそこに、荒ぶる楔を挿し入れた。
「あぁぁぁ……!」
 狭く小さな膣道はあっという間に男に支配され、最深部である子宮口まで押し入れられる。少女の中は、もとから男の楔を咥えこんでいたように、みっちりと隙間なく男のそれを中で愛撫している。何度も男のものを受け入れてきたためだろうか、中が形を覚えてしまっているのだ。まるで無数の舌に滑られているような感覚に、男は眉間に皺を寄せるも、徐々に律動を開始した。
「あっ、あっ、……ん、ぁ……」
 少女は必死になって、男に抱きついた。苦しかったのもある。辛かったのもある。しかし、なによりも、男の体温を感じていたかったから。
 律動はますます激しくなる。男の呼吸が、少女の顔にかかって、少女も呼応するように呼吸を繰り返した。目を開けてみれば、男は恐ろしい形相で少女を見ていた。その闇に溶け込んでしまいそうになりながらも、少女は男の太い首に腕を回す。
「はぁ……くっ……」
 男も限界だった。幾日も魔物と戦い、剣を振るう日々。臭いが残るため、自慰行為もせず、娼館にも行かなかった。全ては今宵、それらの鬱憤を少女にぶつけるため。
「リーリエ……っ……」
 そのとき、男は少女の中に精を放った。膣内に脈の鼓動を感じながら、少女は安堵の息を漏らす。腹部に溜まっていく熱い液体を想いながら、そっと目を閉じた。一度出したにも関わらず、濃厚な白濁液が少女の身体を支配した。
 夜ごと出されるそれらに、少女は不安に思うことがあるが、妊娠することはない。男にかけられた術によって、少女は妊娠という機能を制限されているのだ。排卵もしっかりするうえに、月のものも毎月定期的に排出されるが、男の種によって、少女が着床することはない。
 この伽が一度で終わるはずがない。男は目をぎらぎらとさせ、少女を見下ろしている。少女は自分の中で硬さを取り戻した男のそれをきゅっと締め上げ、さらなる快楽に身を委ねるのだった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている

井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。 それはもう深く愛していた。 変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。 これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。 全3章、1日1章更新、完結済 ※特に物語と言う物語はありません ※オチもありません ※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。 ※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。

女の子がほとんど産まれない国に転生しました。

さくらもち
恋愛
何番煎じかのお話です。 100人に3~5人しか産まれない女の子は大切にされ一妻多夫制の国に産まれたのは前世の記憶、日本で亭主関白の旦那に嫁いびりと男尊女卑な家に嫁いで挙句栄養失調と過労死と言う令和になってもまだ昭和な家庭!でありえない最後を迎えてしまった清水 理央、享年44歳 そんな彼女を不憫に思った女神が自身の世界の女性至上主義な国に転生させたお話。 当面は2日に1話更新予定!

【魔法少女の性事情・1】恥ずかしがり屋の魔法少女16歳が肉欲に溺れる話

TEKKON
恋愛
きっとルンルンに怒られちゃうけど、頑張って大幹部を倒したんだもん。今日は変身したままHしても、良いよね?

【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)

かのん
恋愛
 気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。  わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・  これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。 あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ! 本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。 完結しておりますので、安心してお読みください。

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

殺されるのは御免なので、逃げました

まめきち
恋愛
クーデターを起こした雪豹の獣人のシアンに処刑されるのではないかと、元第三皇女のリディアーヌは知り、鷹の獣人ゼンの力を借り逃亡。 リディアーヌはてっきりシアンには嫌われていると思い込んでいたが、 実は小さい頃からリディアーヌ事が好きだったシアン。 そんな事ではリディアーヌ事を諦めるはずもなく。寸前のところでリディアーヌを掠め取られたシアンの追跡がはじまります。

淡泊早漏王子と嫁き遅れ姫

梅乃なごみ
恋愛
小国の姫・リリィは婚約者の王子が超淡泊で早漏であることに悩んでいた。 それは好きでもない自分を義務感から抱いているからだと気付いたリリィは『超強力な精力剤』を王子に飲ませることに。 飲ませることには成功したものの、思っていたより効果がでてしまって……!? ※この作品は『すなもり共通プロット企画』参加作品であり、提供されたプロットで創作した作品です。 ★他サイトからの転載てす★

英雄騎士様の褒賞になりました

マチバリ
恋愛
ドラゴンを倒した騎士リュートが願ったのは、王女セレンとの一夜だった。 騎士×王女の短いお話です。

処理中です...