氷使いの青年と宝石の王国

なこ

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第一章 幸せは己が手で

登場人物紹介(※ネタバレ含む)

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※ある程度のネタバレを含みます。構わない方整理したい方のみその都度見て下さい。登場人物が増える度、詳細を更新していきます。

※これ以降の本編はエルが既に十傑になったあとから話が進みます。



【主人公】
名前:エル
年齢:(序章)18→(第一章)21
出身:赤の王国   ベルン村
居住:赤の王国   ペゴニア地方
立場:(序章)王国騎士団第三部隊隊長→(第一章)十傑第三位
身分:平民→身分なし
属性:水・刻(氷)
武器:基本魔法特化型(なんでも使える)
誕生日:7/7
身長:173
容姿の特徴:銀色の髪に、紫色の目。童顔という程でもないが、実年齢よりも若く見られがち。身体は痩せ型で細身だが、筋肉はちゃんと着いている。着痩せするタイプ。
 髪の毛は肩甲骨下くらいまでの長さで、リボンで左耳側に緩やかに流している。多分気分次第で切る。
 常に謎の言語で書かれた本を読んでいる。
性格:兎に角他人に興味がなく、感情の起伏が少ない(無感情ではなく、穏やか)。ただプライドは非常に高く、馬鹿にされることが何より嫌い。沸点は高いが地雷を踏み抜くと一瞬でブチギレるタイプ。
特技:魔法具開発、生成・魔法研究・美味しいお店探し。
趣味:魔法研究・食べ歩き
備考:
 序章終了後から2年で当時の十傑第三位を闘技場で殺害し、昇格した。周囲への関心があまり無いので、依頼以外で関係を深く持つことはほとんど無い。
 十傑第七位のナユタ、第五位のユランとは仲がいい方。第五位と第四位の喧嘩殺し合いを止めるのは大体この人。
 依頼の報酬も安く、顔も良いので国民の人気は恐らくスールの中でもトップクラス。依頼もその分多いので基本的に金には困っていない様子だが、浪費癖も激しいので貯まってはないよう。
 兎に角自由気ままで絶対にしない。
 騎士団に在籍する弟から並々ならぬ感情を向けられている(不本意)。


【弟】ルナ・アレス(16→19)
王国騎士団第三部隊隊長でスピード出世のエリート。第三部隊の隊員とエルの話で盛り上がっている姿をよく見受けられる。エルの魔力を食い潰すベルン村を許せなかった。
 間違った方向にブラコンで、昔はエルに怯えられていたが、最近は愛を利用して情報を搾取されている。エルにならなんでも話すので彼に役を与えたのは騎士団最大のミスと言える。


【元上司】レイモンド・アレス(27→30)
 王国騎士団第三幹部で生粋のサディスト。茶髪に柔らかな印象を与える蜂蜜色の目で、常におだやかな笑みを浮かべている。日属性の使い手だが、精霊にはとことん嫌われているので魔法は苦手(器自体は大きいので対価として要求される魔力が多いだけで人並み以上には使える)。
 今も尚エルを捕まえようと画策しているし、エルの少年時代の写真がおかず。

【王族】
第一王子  エリオット・ルビー
 ルビー王国の第1王子。長い赤髪に金目の美しい青年。非常に頭が良く、病気の父王に代わって治世を担っている。
 冷酷な戦略家だが、無慈悲ではなく、自分に利のある人間には優しい。エルのことは気に入っている。
 グレイとは仲が悪いが、城にいる時は隣にいなければ不機嫌になる。

第二王子  グレイ・ルビー
 ルビー王国の第2王子。短い赤髪に金色の目の美しい青年。武の才能に溢れており、騎士団と共に戦争に出かけるのが趣味。
 割とエルに本気で恋をしているらしく、エリオットと密会するエルを捕まえては何かプレゼントを渡してくる。純情で精霊にも好かれており、対価として渡す魔力以上の力を返してくれる為、時々魔法が暴発する(精霊に好かれる人あるある)。




【十傑】
 スールの中でも最も強いとされる10人のスール。第七位が管理する「ペゴニア大闘技場」で3ヶ月に1度開かれる「決闘祭」で優勝した者が十傑に挑む事が出きる。勝てば交代。負ければ死亡。

1位  ノア・グランドロード(♂?)
 銀色に輝く昔の型の騎士団の鎧を身につけている。身体の露出が全くない。
 非常に声が綺麗で、静かに話す。感情の起伏が全くない。声は男性的なので一応男として扱われている。
 魔法は使えるようだが、剣術だけでも強すぎて、十傑になってから未だに彼(としておく)に戦闘で魔法を使わせた人間はいない。
 
2位  ローゼリッテ・レーネ(♀) 
 深緑の髪に鳶色の目。顔の右半分を前髪で覆い、目の位置に大きな薔薇の髪飾りをつけている。露出の激しい夜会用の深紅のドレスを常に着用しており、「露出魔」「痴女」と影で呼ばれている。十傑の中でも過激派思想が特に色濃い。
 魔物や聖獣の死骸を操り、戦う「呪術」の使い手で、精霊の禁忌に触れた為魔法を使うことは出来ない。
 あらゆる意味でエルの地雷。

3位  エル(♂)

4位  セレネ(性別なし)
 黒髪黒目で少女のような幼い出で立ちだが、年齢不詳。彼女(としておく)が使うのは魔法ではなく、彼女自身の能力。見た目も性別も思いのままに変えることができるが、オシャレの幅が広がるので基本的には女体。
 ユランとは旧知の仲だが、想いは一方通行。大いに嫌われている。

5位  ユラン・ゲーテ(♂)
 黒髪に金色の目で身長が高いが、凄く細身。エルがスールになるきっかけとなった人物。エルとナユタとなら組織を組んだっていいと思うくらいには2人を気に入っている。希少価値の高い「風」「音」を扱う「天属性」の人間。しかし魔力の器は小さく、基本的には肉弾戦。
 セレネのことを隙あらば殺そうとしているが、今のところ失敗している。

6位  ゼスト・ロナウド(♂)
 青髪に緑色の目。左半身に大火傷の後があり、顔半分や首、腕は包帯に常に覆われている。左足は太ももから義足。
 エメラルド王国緑の王国出身で、家を出て赤の王国に亡命してきた。ガランとは同棲中。
 堅苦しい言葉遣いで毒を吐くが、実際は結構優しい。薬師の資格を持っており、エルとは薬や魔法具の取引をよく行っている。

7位  ナユタ(♂)
 十傑の中でセレネ・9位の次に身長が低い(155cm)。金髪に赤銅色の目。貴族出身らしいが明らかではなく、元剣奴。魔力増強剤の副作用で発育不全に陥っているので、主に魔法で戦う(「火」「光」の日属性)。ペゴニア地方に唯一存在する巨大闘技場「ペゴニア大闘技場」を運営し、元奴隷や孤児を保護している。
 積極的に戦闘に赴く派ではなく、基本的には闘技場付近でしか活動しない。

8位  ガラン・ナイトレイ(♂)
 ダークブラウンの髪に灰色の目の、ガタイのいい男で、ゼストの恋人。ナユタを「偽善者」と見下していて、殆ど会話をすることは無い。武器専門の鍛治職人としての資格もあり、スール御用達の武器屋を営業している。実力は折り紙つきで、貴族からも依頼が入る程。穏健派でもあるので貴族や騎士団、ギルドとも積極的に取引を行う。

9位  情報屋(不明)
 黒いフード付きの外套に身を包んだ謎大き人物。常にふよふよと地面から数センチ浮いている。100cm程の身長で老人のようなしゃがれ声で喋る。本体は別にいる説が濃厚である。
 「情報屋」として活動しており、唯一決闘祭を経ずに戦闘以外で十傑となった人物。金の亡者。

10位  アリス(♀)
 金髪碧眼の少女(酒は飲める)。年齢の事を聞くのは禁忌。魔力を持たない。
 常にニコニコと微笑んでいて、楽しそうな様子で視線は1箇所に定まっておらず常に揺れ動いている。共感性が著しく欠如しており、衝動のままに行動しがち。「狂人」と呼ばれることも。
 動作や言葉を3回繰り返すのが癖なようだ。

 力量差は、
①>>>>>>②≧③>>④>>>>⑤以下

 お互いのことは基本的に順位で呼び合う。

※強いて言うなら仲良し
③・⑤・⑦
③・⑩
④・⑩
⑥・⑧


※仲が悪い
④・⑤
②・③
②・⑩
⑦・⑧

※貴族嫌い・王国嫌いの反乱応援派(過激派)
①・②・④・⑩

※依頼があれば反乱にも手を貸すが別に興味無い(中立派)
③・⑤・⑦・⑨

※反乱なんてやめとこーよ(穏健派)
⑥・⑧


スール全体でいえば過激派:中立派:穏健派は7.5:2:0.5くらい。


【ロサ王立魔法学園】
 王都ロサにある魔法学園。男子部と女子部に別れている。


理事長  ヴィンセント・ブライト(♂)
 片眼鏡をかけた茶髪茶目の壮年の男性。ブライト公爵家当主でもあり、貴族社会でも相当な立場にいる。しかし実力主義で生徒たちからは恐れられる存在。


男子部学長  ブーラン
 でっぷりとした腹を持つ髭おじさん。プライドだけは一丁前で、貴族主義で身分の高い生徒たちに甘い。体良く利用されている。
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