【完結】私は義兄に嫌われている

春野オカリナ

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父に魔王は怒られる

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 父達が夕刻に帰って来るともう既に情事は終わっていた

 只今絶賛お説教中

 「殿下、なんて事をしてくれたのです。娘に無理やり」

 「あらあら、まあ」

 お母様はお父様と対照に笑っていますね

 「どうせ、俺の妻になるんだ。後でも先でも一緒だろう」

 「そういう問題ではありません」

 プルプルと震えながら怒りを抑えているお父様

 正反対に義兄は私を横抱きに頭や額に口付ける

 あんなに俺様大魔王が今や溺愛王子様に大変身

 身体を繋げたらどうやら満足した様で

 「マリアは可愛い、愛しているよ」

 口付けの嵐を浴びながら、チラリとお父様を見ると顔から滝の様な涙を流している

 お母様がハンカチで拭いているが、あれでは足りないでしょう

 シーツを持って来なければ

 「アーリー愛しています」

 と照れ隠しで告げると、目を開いて見る見る内に顔が赤くなる

 じっと見ていたら

 「そんなに見つめるなよ」

 そんな彼が何だが可愛いく見えた私はギュッと抱き締めた

 幸せな気分になった

 
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