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三滴目は…
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あれは、17歳の王家主催の夜会で、私はいつもの様にアンドリュ様と一緒に出席しました。
もう後一年後には結婚する事が決まっていたので、親交のある方々に挨拶に回っていると、「中庭に行こうか」と誘われ、急に膝ま着かれました。そして
「エスメラルダ嬢、愛しています。僕と結婚して下さい。」
「はい」
改めて求婚されたのでした。
二人で中庭を散歩しながらベンチで結婚生活を話し合いました。とても幸せな時間でした。
あの幸せはずっと続くと思っていました。
そんな思いを込めて三滴目を入れたのです。
そう、彼が変わったのは、彼が薬草の研究をしていて、王都から西の辺境伯爵家の領地に貴重な薬草を取りに向かった後でした。
薬草を取る時、足を滑らせて崖から落ちたと知らされた時は胸が張り裂けそうな程、心配しましたが幸い軽症だったので、怪我の回復も順調でした。ただ事故の後遺症で記憶が所々失われていたのです。
勿論、私の事は大澗かにはわかっているようですが、何処か他所他所しいのです。
私は、このアンドリュ様が少し怖く感じていました。
それから暫くして、アンドリュ様が色々な女性と連れ立って歩いているのを見かけたとお友達から忠告を受けたのです。
もう結婚迄、あと半年を切った頃でした。
その日、偶然侯爵家にお届け物をしに伺った時、アンドリュ様にご挨拶をとお部屋に案内してもらったのですが、使用人達が何やら歯切れが悪く、それでも無理を言って案内してもらいました。
そこで私は、彼の浮気を知ってしまいました。
彼にしなだれかかる女性と愛しそうに見つめる彼の姿を見てしまったのです。
その後、私はどうやって家に帰ったのかはよく覚えていません。
両親は私のただならぬ様子に侍女を問い詰め、アンドリュ様の浮気が発覚したのです。
父は直ぐに婚約を破棄するとおっしゃいましたが、私がアンドリュ様が良いと粘りました。
お友達からも別れた方が良いと言われたのですが、どうしても私はアンドリュ様にしがみついていました。
そこでお友達から【魔女の薬屋】の話を聞いたのです。
公園の中央広場の噴水で私はどうすればいいか悩んでいました。
すると、霧の様な靄がかかり私の前には【魔女の薬屋】と書かれた看板が見えたのです。
思い悩む者の前にしか現れない【魔女の薬屋】に引き込まれる様に、中に入った私に魔女は言いました。
「恋人の事で悩んでいるね。私には分かっているよ。貴女に必要な物はこの毒薬だよ」
「えっ、ど毒薬ですって?私は彼を死なせるつもりはありません」
「分かっているよ。これは真実を話す毒薬だよ。真実薬と言って拷問する薬の一つさ。でも大量に摂取すると死んでしまうからね。扱いは慎重にしないとね」
そして、私は今日のお茶会で彼に毒薬を飲ませたのでした。
彼が語った真実は…
もう後一年後には結婚する事が決まっていたので、親交のある方々に挨拶に回っていると、「中庭に行こうか」と誘われ、急に膝ま着かれました。そして
「エスメラルダ嬢、愛しています。僕と結婚して下さい。」
「はい」
改めて求婚されたのでした。
二人で中庭を散歩しながらベンチで結婚生活を話し合いました。とても幸せな時間でした。
あの幸せはずっと続くと思っていました。
そんな思いを込めて三滴目を入れたのです。
そう、彼が変わったのは、彼が薬草の研究をしていて、王都から西の辺境伯爵家の領地に貴重な薬草を取りに向かった後でした。
薬草を取る時、足を滑らせて崖から落ちたと知らされた時は胸が張り裂けそうな程、心配しましたが幸い軽症だったので、怪我の回復も順調でした。ただ事故の後遺症で記憶が所々失われていたのです。
勿論、私の事は大澗かにはわかっているようですが、何処か他所他所しいのです。
私は、このアンドリュ様が少し怖く感じていました。
それから暫くして、アンドリュ様が色々な女性と連れ立って歩いているのを見かけたとお友達から忠告を受けたのです。
もう結婚迄、あと半年を切った頃でした。
その日、偶然侯爵家にお届け物をしに伺った時、アンドリュ様にご挨拶をとお部屋に案内してもらったのですが、使用人達が何やら歯切れが悪く、それでも無理を言って案内してもらいました。
そこで私は、彼の浮気を知ってしまいました。
彼にしなだれかかる女性と愛しそうに見つめる彼の姿を見てしまったのです。
その後、私はどうやって家に帰ったのかはよく覚えていません。
両親は私のただならぬ様子に侍女を問い詰め、アンドリュ様の浮気が発覚したのです。
父は直ぐに婚約を破棄するとおっしゃいましたが、私がアンドリュ様が良いと粘りました。
お友達からも別れた方が良いと言われたのですが、どうしても私はアンドリュ様にしがみついていました。
そこでお友達から【魔女の薬屋】の話を聞いたのです。
公園の中央広場の噴水で私はどうすればいいか悩んでいました。
すると、霧の様な靄がかかり私の前には【魔女の薬屋】と書かれた看板が見えたのです。
思い悩む者の前にしか現れない【魔女の薬屋】に引き込まれる様に、中に入った私に魔女は言いました。
「恋人の事で悩んでいるね。私には分かっているよ。貴女に必要な物はこの毒薬だよ」
「えっ、ど毒薬ですって?私は彼を死なせるつもりはありません」
「分かっているよ。これは真実を話す毒薬だよ。真実薬と言って拷問する薬の一つさ。でも大量に摂取すると死んでしまうからね。扱いは慎重にしないとね」
そして、私は今日のお茶会で彼に毒薬を飲ませたのでした。
彼が語った真実は…
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