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未来に向けて
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セザールがシンドラー侯爵家を飛び出した後、アレンは侍女にロゼリナを部屋に戻す様に伝えた。
「嫌よ。何でわたしがこの屋敷を出ていかなくてはいけないの。お母様が何をしたっていうのよ。これも全部お姉様のせいなのね。わたしがセザール様と婚約したから、妬んでいるのよ。皆から愛されているわたしを」
「シェリーネのせいではない。私が悪いのだ。すまない。大人しく部屋にいなさい」
アレンは、幼子を宥める様にロゼリナに言い聞かせた。しかし、興奮したロゼリナは、侍女の制止を振り切って、シェリーネの胸を押して、
「お姉さまなんかいなくなればいいのよ。ここはわたしたちの家よ。出ていくのはお姉さまのほうよ」
倒れたシェリーネをジュリアスが抱きかかえて、
「今日から君は僕の屋敷にきた方が安全だと思う」
「でも…」
「俺もその方がいい。ここは伏魔殿の様な所だ。セレニィーの息のかかった使用人らもいる。こうなってからだと何をされるか分からないし、あの娘が危害を加えないとも限らない。結婚の仕来たりで婚約者の家に花嫁修業の為に同居する事はよくあるからな。その方が俺も安心だし」
「それでは、ジュリアス様よろしいのでしょうか」
「ああ、勿論歓迎する」
そう言ったジュリアスの耳が少し赤みを帯びていた。
興奮したロゼリナは騎士達に取り抑えられ、強制的に部屋に連れて行かれた。
シェリーネとジュリアスは、王宮騎士団の到着を待ってから、屋敷に戻る事にした。
重い空気が部屋の中を漂う中、沈黙を破ったのはアレンだった。
「すまない。今までお前を長い間、放って置いて今更だとは思うが謝罪させてくれ…」
「謝罪は受け入れますが、許すという事は口にできません」
「そうか…そうだろうとも。仕方のない事だ。自ら撒いた種、刈り取るのもまた自分だからな」
抑揚のない声でこの一日で5年は老け込んだかの様な有様に、「私はこの男の何に怯えていたのだろう」とシェリーネはふと考えた。
アレンがこの屋敷に帰って来た時から、ずっとその瞳に自分の姿を映して愛して欲しいと願った事もある。
ほんの少しロゼリナに向ける様な眼差しがあったならシェリーネの心はこんなに冷え切ってはいなかっただろう。
これで終わりではない。これからが始まりなのだ。
シェリーネは過ぎた過去よりも生きる未来を勝ち取る為に、父を切り捨てると決意した。
その決意に揺らぎがあってはいけない。
少しでも隙を与えれば彼らはまた同じことを繰りかえすだろう。
シェリーネは王宮騎士団が早く到着すればいいのにと願っていた。
「シェリーネ、頼みがある。ロゼリナを学園卒業までこの屋敷に置いておいてくれないか?」
「そ…それは、出来ないとはいいません。でも…」
「分かっている。この件は学園でも知れ渡る事だろう。それでも学園だけは卒業させてやりたのだ」
「学園に通っても私は、彼女を助けません。だって、彼女は母を殺したかもしれない女性の子供ですから」
「それでいい。だが、もしお前がほんの少しでも妹を思う気持ちがあるなら手を差し伸べてやってくれないか」
「今、その事を確約するつもりはありません」
シェリーネの心が冷えて凍えていくのを感じた。
この父はこの期に及んでも母に謝罪もない。しかも妾腹の娘の心配ばかりしている。結局、この父も子供はロゼリナ一人だったのだと改めて思い知らされた。
王宮騎士団が侯爵家に来て、閉じ込められたセレニィーは、彼らに連行されて行った。
連行される時もセレニィーはシェリーネを睨んで罵詈雑言を浴びせて、ジュリアスがシェリーネの耳を塞いで聞かせないようにした。
騎士団によって彼女の所持品やお茶なども押収され、一時屋敷は騒然となっていた。
屋敷が静けさを取り戻した時には、既に日は沈みかけている。
「それだけでいいの?」
「ええ、後は持ち出さなくてもいいから」
「そうだね。必要な物は、二人で増やせばいいかも、それと敬語は止めてね」
「ふふっ、分かりました。でも物は増やさなくてもいいから…」
「やっと笑ったね。その方がずっといい」
「ありがとう。傍にいてくれて」
「これからも傍にいるよ。まだ始まったばかりの関係だからね」
「そうだったわ。これからもよろしくね」
「ああ、いい関係を築けたらって思っているよ」
「がんばります」
「がんばらなくてもいいよ。自然体で過ごせれば、それでいいんじゃないか」
「そうなのかな。よくわからないわ」
「きっとそういうものだと思うよ」
「そうね。きっとそう」
シェリーネは僅かな荷物を持って、長年住み慣れた侯爵家を後にした。
マクドルー公爵家に着くと家令のエドガーが出迎えてくれた。
「そちらの方が…」
「そうだよ。おじい様は執務室かい」
「はい、坊ちゃん」
「もう、成人しているんだからいい加減『坊ちゃん』はやめてくれ」
「すみません。坊ちゃん…あ…癖でつい。ジュリアス様」
「クスクス、初めましてシェリーネです。よろしくおねがいします」
「こちらこそ、お嬢様」
エドガーとジュリアスのやり取りがおかしくてシェリーネは自然と笑顔になっていた。
家令に付いてジュリアスの祖父コールドマンの所に向かう。
途中何人かの使用人らとすれ違ったが、皆不思議そうにシェリーネを見ていた。
コンコン。
軽く執務室の扉をノックして、「入れ」という声と同時にジュリアスが扉を開けた。
そこにはコールドマン・マクドルーが窓から外を眺めながら、静かに立っている。
白銀の髪にたっぷりとした髭を蓄えた口元に、パイプを咥えている姿が様になっている。そこだけでも既に絵の様な空間だった。
「初めまして、シェリーネ・シンドラーです。よろしくお願いします」
「ああ、孫から聞いている。こちらこそ、孫のことをよろしく頼みますよ。お嬢さん」
できれば名前を呼んで欲しかったが、今は初対面。いつか呼んでくれるだろうと期待した。
マクドルー公爵家の屋敷内はいかにも格式高い名門貴族の屋敷といった落ち着いた雰囲気を醸し出している。
シンドラー侯爵家とは大違いだった。
幼い頃は、シンドラー侯爵家の屋敷も同じような雰囲気だったが、今でガラリと変わっている。
継母が辛気臭いと壁紙や絨毯を派手な色に変えた所為でせっかくのアンティークなテーブルや家具も浮いてしまっていた。
コールドマンに挨拶をしたシェリーネをジュリアス自ら部屋に案内した。
その部屋は、代々公爵夫人が使う部屋で、内装はまだ、昔のまま。
そう、ジュリアスの母が亡くなった時の状態のままなのだ。
「すまないな。急だったからこの部屋の模様替えをしていないんだ。嫌なら別の部屋を用意するよ」
「いえ、構いません」
そういうと、ジュリアスはホッと胸を撫で下ろした。
他の部屋でも良かったのだが、思い入れのある部屋をシェリーネに宛がったのにはそれなりに訳があった。
屋敷中の使用人らに新しい女主人の存在を見せつける為でもあったのだ。
「中の内装や家具等はおいおい相談しよう。まずは晩餐まで寛いで」
「はい、そうします」
ジュリアスはシェリーネの鼻先をピンと指で弾いて「敬語禁止」と囁いた。
「もう」
「ごめんごめん」
シェリーネは、大して痛くもない鼻を押さえながら、ひらひらと手を振って隣の部屋に入るジュリアスを見送った。
──そうか…隣なんだ…。
シェリーネは、むずむずとした初めての感覚が次第に気恥しくなって来て、急いで自分も部屋の中に入った。
そして、何気なく隣と隣を繋ぐ扉に目をやると、「これって、主寝室に繋がる扉よね」と呟く。
段々と顔が熱を帯びていくのを感じながら、シェリーネは、その扉から強引に目を逸らした。
着替えを手伝いに入ってきた侍女を見て、シェリーネは、驚く。
その侍女は、以前シンドラー侯爵家でシェリーネの専属侍女だったカレンだった。
彼女の話を聞くと、侯爵家を辞めさせられてから、マクドルー公爵家に雇われたらしい。
支度をしながら、懐かしい思い出を話しているうちに晩餐の時間が来たようで、シェリーネをエスコートしようと、ジュリアスがノックした。
扉を開けて中に入ると、すっかり支度の整ったシェリーネを見て、
「綺麗だ…よく似合っているよ」
「ありがとう。なんだか恥ずかしいわ」
言われ慣れていない賛辞の言葉にシェリーネは戸惑っている。
部屋の中で、初々しくモジモジと照れ合っている二人をカレンは、生温かい目で見つめていた。
「嫌よ。何でわたしがこの屋敷を出ていかなくてはいけないの。お母様が何をしたっていうのよ。これも全部お姉様のせいなのね。わたしがセザール様と婚約したから、妬んでいるのよ。皆から愛されているわたしを」
「シェリーネのせいではない。私が悪いのだ。すまない。大人しく部屋にいなさい」
アレンは、幼子を宥める様にロゼリナに言い聞かせた。しかし、興奮したロゼリナは、侍女の制止を振り切って、シェリーネの胸を押して、
「お姉さまなんかいなくなればいいのよ。ここはわたしたちの家よ。出ていくのはお姉さまのほうよ」
倒れたシェリーネをジュリアスが抱きかかえて、
「今日から君は僕の屋敷にきた方が安全だと思う」
「でも…」
「俺もその方がいい。ここは伏魔殿の様な所だ。セレニィーの息のかかった使用人らもいる。こうなってからだと何をされるか分からないし、あの娘が危害を加えないとも限らない。結婚の仕来たりで婚約者の家に花嫁修業の為に同居する事はよくあるからな。その方が俺も安心だし」
「それでは、ジュリアス様よろしいのでしょうか」
「ああ、勿論歓迎する」
そう言ったジュリアスの耳が少し赤みを帯びていた。
興奮したロゼリナは騎士達に取り抑えられ、強制的に部屋に連れて行かれた。
シェリーネとジュリアスは、王宮騎士団の到着を待ってから、屋敷に戻る事にした。
重い空気が部屋の中を漂う中、沈黙を破ったのはアレンだった。
「すまない。今までお前を長い間、放って置いて今更だとは思うが謝罪させてくれ…」
「謝罪は受け入れますが、許すという事は口にできません」
「そうか…そうだろうとも。仕方のない事だ。自ら撒いた種、刈り取るのもまた自分だからな」
抑揚のない声でこの一日で5年は老け込んだかの様な有様に、「私はこの男の何に怯えていたのだろう」とシェリーネはふと考えた。
アレンがこの屋敷に帰って来た時から、ずっとその瞳に自分の姿を映して愛して欲しいと願った事もある。
ほんの少しロゼリナに向ける様な眼差しがあったならシェリーネの心はこんなに冷え切ってはいなかっただろう。
これで終わりではない。これからが始まりなのだ。
シェリーネは過ぎた過去よりも生きる未来を勝ち取る為に、父を切り捨てると決意した。
その決意に揺らぎがあってはいけない。
少しでも隙を与えれば彼らはまた同じことを繰りかえすだろう。
シェリーネは王宮騎士団が早く到着すればいいのにと願っていた。
「シェリーネ、頼みがある。ロゼリナを学園卒業までこの屋敷に置いておいてくれないか?」
「そ…それは、出来ないとはいいません。でも…」
「分かっている。この件は学園でも知れ渡る事だろう。それでも学園だけは卒業させてやりたのだ」
「学園に通っても私は、彼女を助けません。だって、彼女は母を殺したかもしれない女性の子供ですから」
「それでいい。だが、もしお前がほんの少しでも妹を思う気持ちがあるなら手を差し伸べてやってくれないか」
「今、その事を確約するつもりはありません」
シェリーネの心が冷えて凍えていくのを感じた。
この父はこの期に及んでも母に謝罪もない。しかも妾腹の娘の心配ばかりしている。結局、この父も子供はロゼリナ一人だったのだと改めて思い知らされた。
王宮騎士団が侯爵家に来て、閉じ込められたセレニィーは、彼らに連行されて行った。
連行される時もセレニィーはシェリーネを睨んで罵詈雑言を浴びせて、ジュリアスがシェリーネの耳を塞いで聞かせないようにした。
騎士団によって彼女の所持品やお茶なども押収され、一時屋敷は騒然となっていた。
屋敷が静けさを取り戻した時には、既に日は沈みかけている。
「それだけでいいの?」
「ええ、後は持ち出さなくてもいいから」
「そうだね。必要な物は、二人で増やせばいいかも、それと敬語は止めてね」
「ふふっ、分かりました。でも物は増やさなくてもいいから…」
「やっと笑ったね。その方がずっといい」
「ありがとう。傍にいてくれて」
「これからも傍にいるよ。まだ始まったばかりの関係だからね」
「そうだったわ。これからもよろしくね」
「ああ、いい関係を築けたらって思っているよ」
「がんばります」
「がんばらなくてもいいよ。自然体で過ごせれば、それでいいんじゃないか」
「そうなのかな。よくわからないわ」
「きっとそういうものだと思うよ」
「そうね。きっとそう」
シェリーネは僅かな荷物を持って、長年住み慣れた侯爵家を後にした。
マクドルー公爵家に着くと家令のエドガーが出迎えてくれた。
「そちらの方が…」
「そうだよ。おじい様は執務室かい」
「はい、坊ちゃん」
「もう、成人しているんだからいい加減『坊ちゃん』はやめてくれ」
「すみません。坊ちゃん…あ…癖でつい。ジュリアス様」
「クスクス、初めましてシェリーネです。よろしくおねがいします」
「こちらこそ、お嬢様」
エドガーとジュリアスのやり取りがおかしくてシェリーネは自然と笑顔になっていた。
家令に付いてジュリアスの祖父コールドマンの所に向かう。
途中何人かの使用人らとすれ違ったが、皆不思議そうにシェリーネを見ていた。
コンコン。
軽く執務室の扉をノックして、「入れ」という声と同時にジュリアスが扉を開けた。
そこにはコールドマン・マクドルーが窓から外を眺めながら、静かに立っている。
白銀の髪にたっぷりとした髭を蓄えた口元に、パイプを咥えている姿が様になっている。そこだけでも既に絵の様な空間だった。
「初めまして、シェリーネ・シンドラーです。よろしくお願いします」
「ああ、孫から聞いている。こちらこそ、孫のことをよろしく頼みますよ。お嬢さん」
できれば名前を呼んで欲しかったが、今は初対面。いつか呼んでくれるだろうと期待した。
マクドルー公爵家の屋敷内はいかにも格式高い名門貴族の屋敷といった落ち着いた雰囲気を醸し出している。
シンドラー侯爵家とは大違いだった。
幼い頃は、シンドラー侯爵家の屋敷も同じような雰囲気だったが、今でガラリと変わっている。
継母が辛気臭いと壁紙や絨毯を派手な色に変えた所為でせっかくのアンティークなテーブルや家具も浮いてしまっていた。
コールドマンに挨拶をしたシェリーネをジュリアス自ら部屋に案内した。
その部屋は、代々公爵夫人が使う部屋で、内装はまだ、昔のまま。
そう、ジュリアスの母が亡くなった時の状態のままなのだ。
「すまないな。急だったからこの部屋の模様替えをしていないんだ。嫌なら別の部屋を用意するよ」
「いえ、構いません」
そういうと、ジュリアスはホッと胸を撫で下ろした。
他の部屋でも良かったのだが、思い入れのある部屋をシェリーネに宛がったのにはそれなりに訳があった。
屋敷中の使用人らに新しい女主人の存在を見せつける為でもあったのだ。
「中の内装や家具等はおいおい相談しよう。まずは晩餐まで寛いで」
「はい、そうします」
ジュリアスはシェリーネの鼻先をピンと指で弾いて「敬語禁止」と囁いた。
「もう」
「ごめんごめん」
シェリーネは、大して痛くもない鼻を押さえながら、ひらひらと手を振って隣の部屋に入るジュリアスを見送った。
──そうか…隣なんだ…。
シェリーネは、むずむずとした初めての感覚が次第に気恥しくなって来て、急いで自分も部屋の中に入った。
そして、何気なく隣と隣を繋ぐ扉に目をやると、「これって、主寝室に繋がる扉よね」と呟く。
段々と顔が熱を帯びていくのを感じながら、シェリーネは、その扉から強引に目を逸らした。
着替えを手伝いに入ってきた侍女を見て、シェリーネは、驚く。
その侍女は、以前シンドラー侯爵家でシェリーネの専属侍女だったカレンだった。
彼女の話を聞くと、侯爵家を辞めさせられてから、マクドルー公爵家に雇われたらしい。
支度をしながら、懐かしい思い出を話しているうちに晩餐の時間が来たようで、シェリーネをエスコートしようと、ジュリアスがノックした。
扉を開けて中に入ると、すっかり支度の整ったシェリーネを見て、
「綺麗だ…よく似合っているよ」
「ありがとう。なんだか恥ずかしいわ」
言われ慣れていない賛辞の言葉にシェリーネは戸惑っている。
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