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セザールの決意
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セザールは馬を駆けて、デミオン侯爵家に帰宅した。
出迎えた家令に母親の居場所を確認する。
「母上は何処だ?」
「奥様は、若奥様と一緒に中庭で、お茶を楽しんでいらっしゃいます」
「そうか」
慌てて、セザールは無作法にも廊下を中庭まで走って行った。一刻も早く母親アマーリエの無事を確認したかったからだ。
その様子に家令はただならぬものを感じて、次期当主の元に報告をしに向かう。
セザールが中庭に着いた時、アマーリエはちょうど、お茶を口に運ぶ所だった。
──バシッ、パリン。
「母上、飲んではいけません」
セザールは、母が持っていたカップを己の手で弾いた。カップは、煉瓦の石畳の上に落ちて歪な形に割れた。
「あ~あ、お気に入りのカップだったのに…結構高かったのよ、これ」
割れたカップを見ながら、子供のように口を尖らせて「もったいないわ」と文句を言う熟年の淑女の姿はとても成人した子供を持つ母親とは思えない程、愛らしかった。その仕種だけでも何人もの男を虜にしたと言う話もまんざら作り話ではないように思える。
傍で、義姉のエリザベートはその様子に愛想笑いをしている。
「母上、お茶を飲んでいませんよね?」
「どうして飲んではいけないの?エリザじゃないのに」
「それは…」
プリプリと不満を漏らすアマーリエに、セザールは真実を告げる勇気がなかった。
そもそも、本当に毒が入っているかもわからないのに言う必要があるのだろうかと現実逃避に似た疑問も浮かんでいた。
頭が少し冷えて来た事で、冷静さを取り戻したのか。マリウスに担がれたかしれないと都合の良い事を考えてしまっている。
この期に及んでセザールは、信じたくなかったのだ。
「やっぱりね。毒でも入っているかもしれないと思ったのかしら?」
「は…母上、どうしてそれを…」
「知っているかってこと?ある人が教えてくれたのよ。それにあの女からの贈り物なんて絶対に口にしないわよ。届いて直ぐにエリックに渡して調べて貰ったわ。今頃、シンドラー侯爵家は大変な騒ぎになっているでしょうね」
「本当に間違いないんですか?」
「ええ、昨夜、エリックから毒が検出されたと言われたわ」
「じゃあ…」
「王宮騎士団の出動かしらね」
悪戯が成功したかの様にクスクスと笑っている母とは、対象的にセザールの顔色はどんどん青白くなっていった。己の甘さを指摘されるかの如く、厳しい現実を突き付けられたからだ。
「何故?そんなに落ち着いていられるのですか?」
「あら、これでも結構、怒っているのよ。随分前からね。セザール、貴方はこれからどうするの?」
「…」
「貴方が出来る選択は2つだけよ。選びなさい。平民としてあの娘と生きるのか。貴族として生きるのなら、あの娘と婚約を解消しなさい」
「できない。僕には…」
「相変わらず甘いな。お前は、あの二人から逃げられるのか?マクドルー公爵家とシンドラー侯爵家を敵にまあして生き残れる自信があるのか」
「…兄上」
口を挟んできたのは、3歳上の兄セドリックだった。その問いに「生き残れる」とは答えられなかった。百歩譲って仮に生き残れたとしても無傷ではいられない事は、セザールにも容易に想像できた。
セザールは、この兄を尊敬し、その後を幼い頃から追いかけていた。追いかけて追いかけていつの日か追いつくことが目標だった。
兄がデミオン侯爵を継承し、自分はシンドラー女侯爵の夫として生きる。そうして憧れていた兄と対等に並び立つ手段であり、方法だと信じていた。信じて努力した日々は泡沫の夢となって崩れ落ち、遠い過去のものとなった現実を突き付けられた。
「兄上、お戻りでしたか」
「貴族として、罪人の娘を切り捨てる事は当然の事だ。しかし、平民としてなら普通の幸せを望む事も出来る。お前が選べないのは欺瞞だ。本当はお前にも分かっているはずだ。何が正しくて何が間違いなのかを。さあ貴族として選ぶんだ」
兄が言っている事はセザールも理解している。「貴族としてロゼリナを切り捨てろ!」そう言っているのだ。それは貴族として生まれた人間の正しい選択。
領民の生活を守る統治者として、家門の利益を考え、行動する事が貴族にとっての美徳。その為なら自分の心を殺すぐらいの事はしなければならない。
セザールも頭では理解している。分かっている。だが、心は別の生き物のように揺れ動いている。ロゼリナは貴族として生まれたセザールにとって初めて自分が選択した相手。
恋した相手。その相手を切り捨てるという選択は、セザールには簡単なことではなかった。
兄の様になりたい。兄ならばきっと家の為なら直ぐに彼女を切り捨てるだろう。そう言う男だと分かっている。そう言う風にしか生きられないし、そう育てられた。貴族としての生き方しかしらない。
それはセザールも同じことだった。仮に平民になったとして、今のセザールがどうやってロゼリナを養っていけるというのだ。
今まで、デミオン侯爵家の次男として恩恵を受けているからこそ生きていけたのだ。何も持たない丸裸の人間を誰が信用し、仕事を与えてくれるというのだろう。
セザールの選択は文字通り命をかけるものだった。容易に判断できない。しかし、時間がない事も理解できる。王宮騎士団がセレニィーを捕縛したなら、次は王宮裁判にかけられる。
果たして、あの可憐なロゼリナに耐えられるだろうか。人々の奇異な視線に、嘲笑に、残酷に紡がれる真実に。いや、きっと儚くてか弱い彼女は泣いて泣いて泣いて耐えられなくなって…その先にあるのは絶望しかない。きっと今だって、セザールを泣きながら待っているに違いない。そう考えるとセザールは急にロゼリナへの想いの深さを改めて思い知った。
自分はやはり間違っていなかったのだ。どんな状況でも彼女と一緒なら生きていける。そう確信にも似た自身が甦って来る。
このまま、切り捨てれば自分は彼女を失うだろう。永遠に…。そうなる前にどうすればいいのか。考えて考えて考えた。そして辿り着き、導き出された答えが、
「僕は…平民になります。明日、ロゼリナを侯爵家から連れ出して誰の目にもさらされない遠い所で生きていきます」
「愚かな…だが…」
セドリックは、その先の言葉を呑み込んだ。「お前らしい選択だな」そう言いたかったが、その言葉をいう事は出来なかった。それはセドリックが次期当主という立場からなのか、貴族として言うべきではないと判断したからなのかは、セドリック自身にも分からなかった。
ただ言える事は、セザールの決断を尊重してやる事しか、今の自分には出来ないのだと無力な自分を呪っている事だけは分かっていた。
アマーリエは言葉に詰まって泣いていた。こんな事ならエリーロマネの最期の願いを叶えなければ良かったと…。
シェリーネの母エリーロマネは、死ぬ2日前にアマーリエに手紙を届けて来た。
アマーリエはその手紙に書かれていた通り、セザールをシェリーネの婚約者にと願い出た。王族と縁を結びたがってい先代デミオン侯爵は喜んで縁談をシンドラー侯爵家に持ち込んだ。
ガストンは、孫娘の行く末に光が射したと安堵したのだ。だが、不幸なことにセザールは婚約者の異母妹を愛して、シェリーネとの婚約を解消した。
そんな所は、エリーロマネにそっくりね。
アマーリエは苦笑した。今は亡きかつての親友を思い出していたのだ。
「お前の決心が固いのなら、父上と相談して、身を隠して生きていける所を探そう。それが最後の弟への餞にだ」
「ありがとうございます。兄上。決してご恩は忘れません」
セザールは頭を下げ、そして、顔を上げると兄の目が潤んでいる様に思えた。しかし、それは自分が泣いているからだと否定した。知らない間に、セザールの頬を伝って落ちる滴に気付いた。
母も義姉も泣いている。
これで、家族とも別れる事になる。
だが、何処か安堵している自分がいる。婚約を解消してから針の筵の様な生活から解放されるという事実が沈んでいた気分を上昇させたのかもしれない。
その日、セザールはシンドラー侯爵家には帰らず、最後になるであろうデミオン侯爵家で夜を過ごした。
侯爵が帰宅して、事の成り行きを話した。そしてセザールに、
「アンプール辺境伯のところで長年仕えていた執事が退職するそうだ。行く気があるなら話を通しておく」
「ありがとうございます。父上、その話、お受けします。是非、紹介してください」
「そうか、わかった」
侯爵は短い言葉で締めくくった。息子の迷いのない表情を見て、説得しても無駄だという事が分かっていたからだ。
どんなに言葉を尽してもきっとこの息子は決定を覆さない。それは時として良いとはいえないのだが、そう言う風に育てたのは私なのだから仕方がない。
侯爵は深い溜め息を吐いて、もう会う事もないかもしれない息子を執務室から追い出した。
その後、嫡男のセドリックと一緒に酒を煽りながら、セザールの子供の事を話していた。
二人とも普段酒を嗜まないのに浴びる程呑んだのは初めてだった。そして、不思議な事にいくら飲んでも酔う事はなかったのだ。
次の日、セザールがシンドラー侯爵家に向かおうとすると、アマーリエとエリックがついて行くと言ってきた。
「最期くらい親らしいことをさせてほしい」
と言われれば断る訳にもいかない。
セザール達はシンドラー侯爵家に先触れを出して、馬車で向かう事にした。
出迎えた家令に母親の居場所を確認する。
「母上は何処だ?」
「奥様は、若奥様と一緒に中庭で、お茶を楽しんでいらっしゃいます」
「そうか」
慌てて、セザールは無作法にも廊下を中庭まで走って行った。一刻も早く母親アマーリエの無事を確認したかったからだ。
その様子に家令はただならぬものを感じて、次期当主の元に報告をしに向かう。
セザールが中庭に着いた時、アマーリエはちょうど、お茶を口に運ぶ所だった。
──バシッ、パリン。
「母上、飲んではいけません」
セザールは、母が持っていたカップを己の手で弾いた。カップは、煉瓦の石畳の上に落ちて歪な形に割れた。
「あ~あ、お気に入りのカップだったのに…結構高かったのよ、これ」
割れたカップを見ながら、子供のように口を尖らせて「もったいないわ」と文句を言う熟年の淑女の姿はとても成人した子供を持つ母親とは思えない程、愛らしかった。その仕種だけでも何人もの男を虜にしたと言う話もまんざら作り話ではないように思える。
傍で、義姉のエリザベートはその様子に愛想笑いをしている。
「母上、お茶を飲んでいませんよね?」
「どうして飲んではいけないの?エリザじゃないのに」
「それは…」
プリプリと不満を漏らすアマーリエに、セザールは真実を告げる勇気がなかった。
そもそも、本当に毒が入っているかもわからないのに言う必要があるのだろうかと現実逃避に似た疑問も浮かんでいた。
頭が少し冷えて来た事で、冷静さを取り戻したのか。マリウスに担がれたかしれないと都合の良い事を考えてしまっている。
この期に及んでセザールは、信じたくなかったのだ。
「やっぱりね。毒でも入っているかもしれないと思ったのかしら?」
「は…母上、どうしてそれを…」
「知っているかってこと?ある人が教えてくれたのよ。それにあの女からの贈り物なんて絶対に口にしないわよ。届いて直ぐにエリックに渡して調べて貰ったわ。今頃、シンドラー侯爵家は大変な騒ぎになっているでしょうね」
「本当に間違いないんですか?」
「ええ、昨夜、エリックから毒が検出されたと言われたわ」
「じゃあ…」
「王宮騎士団の出動かしらね」
悪戯が成功したかの様にクスクスと笑っている母とは、対象的にセザールの顔色はどんどん青白くなっていった。己の甘さを指摘されるかの如く、厳しい現実を突き付けられたからだ。
「何故?そんなに落ち着いていられるのですか?」
「あら、これでも結構、怒っているのよ。随分前からね。セザール、貴方はこれからどうするの?」
「…」
「貴方が出来る選択は2つだけよ。選びなさい。平民としてあの娘と生きるのか。貴族として生きるのなら、あの娘と婚約を解消しなさい」
「できない。僕には…」
「相変わらず甘いな。お前は、あの二人から逃げられるのか?マクドルー公爵家とシンドラー侯爵家を敵にまあして生き残れる自信があるのか」
「…兄上」
口を挟んできたのは、3歳上の兄セドリックだった。その問いに「生き残れる」とは答えられなかった。百歩譲って仮に生き残れたとしても無傷ではいられない事は、セザールにも容易に想像できた。
セザールは、この兄を尊敬し、その後を幼い頃から追いかけていた。追いかけて追いかけていつの日か追いつくことが目標だった。
兄がデミオン侯爵を継承し、自分はシンドラー女侯爵の夫として生きる。そうして憧れていた兄と対等に並び立つ手段であり、方法だと信じていた。信じて努力した日々は泡沫の夢となって崩れ落ち、遠い過去のものとなった現実を突き付けられた。
「兄上、お戻りでしたか」
「貴族として、罪人の娘を切り捨てる事は当然の事だ。しかし、平民としてなら普通の幸せを望む事も出来る。お前が選べないのは欺瞞だ。本当はお前にも分かっているはずだ。何が正しくて何が間違いなのかを。さあ貴族として選ぶんだ」
兄が言っている事はセザールも理解している。「貴族としてロゼリナを切り捨てろ!」そう言っているのだ。それは貴族として生まれた人間の正しい選択。
領民の生活を守る統治者として、家門の利益を考え、行動する事が貴族にとっての美徳。その為なら自分の心を殺すぐらいの事はしなければならない。
セザールも頭では理解している。分かっている。だが、心は別の生き物のように揺れ動いている。ロゼリナは貴族として生まれたセザールにとって初めて自分が選択した相手。
恋した相手。その相手を切り捨てるという選択は、セザールには簡単なことではなかった。
兄の様になりたい。兄ならばきっと家の為なら直ぐに彼女を切り捨てるだろう。そう言う男だと分かっている。そう言う風にしか生きられないし、そう育てられた。貴族としての生き方しかしらない。
それはセザールも同じことだった。仮に平民になったとして、今のセザールがどうやってロゼリナを養っていけるというのだ。
今まで、デミオン侯爵家の次男として恩恵を受けているからこそ生きていけたのだ。何も持たない丸裸の人間を誰が信用し、仕事を与えてくれるというのだろう。
セザールの選択は文字通り命をかけるものだった。容易に判断できない。しかし、時間がない事も理解できる。王宮騎士団がセレニィーを捕縛したなら、次は王宮裁判にかけられる。
果たして、あの可憐なロゼリナに耐えられるだろうか。人々の奇異な視線に、嘲笑に、残酷に紡がれる真実に。いや、きっと儚くてか弱い彼女は泣いて泣いて泣いて耐えられなくなって…その先にあるのは絶望しかない。きっと今だって、セザールを泣きながら待っているに違いない。そう考えるとセザールは急にロゼリナへの想いの深さを改めて思い知った。
自分はやはり間違っていなかったのだ。どんな状況でも彼女と一緒なら生きていける。そう確信にも似た自身が甦って来る。
このまま、切り捨てれば自分は彼女を失うだろう。永遠に…。そうなる前にどうすればいいのか。考えて考えて考えた。そして辿り着き、導き出された答えが、
「僕は…平民になります。明日、ロゼリナを侯爵家から連れ出して誰の目にもさらされない遠い所で生きていきます」
「愚かな…だが…」
セドリックは、その先の言葉を呑み込んだ。「お前らしい選択だな」そう言いたかったが、その言葉をいう事は出来なかった。それはセドリックが次期当主という立場からなのか、貴族として言うべきではないと判断したからなのかは、セドリック自身にも分からなかった。
ただ言える事は、セザールの決断を尊重してやる事しか、今の自分には出来ないのだと無力な自分を呪っている事だけは分かっていた。
アマーリエは言葉に詰まって泣いていた。こんな事ならエリーロマネの最期の願いを叶えなければ良かったと…。
シェリーネの母エリーロマネは、死ぬ2日前にアマーリエに手紙を届けて来た。
アマーリエはその手紙に書かれていた通り、セザールをシェリーネの婚約者にと願い出た。王族と縁を結びたがってい先代デミオン侯爵は喜んで縁談をシンドラー侯爵家に持ち込んだ。
ガストンは、孫娘の行く末に光が射したと安堵したのだ。だが、不幸なことにセザールは婚約者の異母妹を愛して、シェリーネとの婚約を解消した。
そんな所は、エリーロマネにそっくりね。
アマーリエは苦笑した。今は亡きかつての親友を思い出していたのだ。
「お前の決心が固いのなら、父上と相談して、身を隠して生きていける所を探そう。それが最後の弟への餞にだ」
「ありがとうございます。兄上。決してご恩は忘れません」
セザールは頭を下げ、そして、顔を上げると兄の目が潤んでいる様に思えた。しかし、それは自分が泣いているからだと否定した。知らない間に、セザールの頬を伝って落ちる滴に気付いた。
母も義姉も泣いている。
これで、家族とも別れる事になる。
だが、何処か安堵している自分がいる。婚約を解消してから針の筵の様な生活から解放されるという事実が沈んでいた気分を上昇させたのかもしれない。
その日、セザールはシンドラー侯爵家には帰らず、最後になるであろうデミオン侯爵家で夜を過ごした。
侯爵が帰宅して、事の成り行きを話した。そしてセザールに、
「アンプール辺境伯のところで長年仕えていた執事が退職するそうだ。行く気があるなら話を通しておく」
「ありがとうございます。父上、その話、お受けします。是非、紹介してください」
「そうか、わかった」
侯爵は短い言葉で締めくくった。息子の迷いのない表情を見て、説得しても無駄だという事が分かっていたからだ。
どんなに言葉を尽してもきっとこの息子は決定を覆さない。それは時として良いとはいえないのだが、そう言う風に育てたのは私なのだから仕方がない。
侯爵は深い溜め息を吐いて、もう会う事もないかもしれない息子を執務室から追い出した。
その後、嫡男のセドリックと一緒に酒を煽りながら、セザールの子供の事を話していた。
二人とも普段酒を嗜まないのに浴びる程呑んだのは初めてだった。そして、不思議な事にいくら飲んでも酔う事はなかったのだ。
次の日、セザールがシンドラー侯爵家に向かおうとすると、アマーリエとエリックがついて行くと言ってきた。
「最期くらい親らしいことをさせてほしい」
と言われれば断る訳にもいかない。
セザール達はシンドラー侯爵家に先触れを出して、馬車で向かう事にした。
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