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真実…
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アレンは、今一番会いたくない人物の登場に苛立ちさえ覚えていた。
マリウス・コンラード、以前の名はマリウス・モルトン。
彼はシンドラー侯爵家の傍系モルトン伯爵家の三男だった。そして、アレンの前妻エリーロマネが婚約者するはずだった男でもある。
エリーロマネの父ガストン・シンドラーの信頼を得て、婚約を結ぶ前にエリーロマネはアレンに出会ってしまった。
婚約者となる女性をアレンに奪われて、どれ程の憎しみや悲しみがマリウスの中にあるのか分からない。アレンを見つめるその瞳には憎しみよりも侮蔑が籠っている。
「どうしてここに…」
「俺がここにいるのは、ガストン・シンドラー亡き後、俺が正式なシェリーネの後見人だからだ。今日、契約書に貴様がサインするのを見届けるのは当たり前だろう。それに貴様の妻が何か勘違いしているようだが、既にシェリーネとマクドルー公爵令息との婚約は陛下の承認を得ている。シェリーネが学園を卒業する来年に婚姻式を挙げる許可も取った」
「なら、今サインしたのは…」
「そうだ、この侯爵家から出ていく条件を提示したものだ。それがガストン様とアレンが交わした約定だったからな」
「伯父様、お祖父様と交わした内容って一体…」
「ああ、アレンが侯爵家にこの女を連れて戻る時、シェリーネが成人したら全ての権利をシェリーネに委ね、侯爵家のものを何一つ持ち出す事を禁じた」
「何一つ…」
その言葉にセレニィーは絶望した。自分が好き勝手してもガストンは何も言ってこなかった。だから、侯爵夫人として生きる事を認められたのだと勘違いしていたのだ。
だが、蓋を開ければどうだ。ガストンは用意していた。自分が死んだ後、アレンとセレニィーらに報復する手段を…。
表向きは侯爵夫人という立場を持たせながら、裏ではその力を削いでいた。きっと今までのシェリーネに対する扱いもガストンに報告していたのだろう。それでも何も言わなかったのは、領地から離れたシェリーネの安全を考慮してのことだったのだ。
現に自分が死んだ後、このマリウスにシェリーネの事を全て任せている。領地代官として、ガストンの右腕として長年、侯爵家の経営に携わってきた男に…。
「安心しろ。シェリーネが嫁いだ後のこの屋敷の管理は俺が任されている。何れ二人の間に生まれてくる第二子が継げるまでの間だがな。だから、婚約が整った今、アレンは引継ぎをして侯爵領に行くように、ロゼリナは学園卒業後にセザール君と結婚すればいい。何処に住もうがこちらはもう何の関係もないことだ」
「では…私は…」
そこでセレニィーは自分の事を何一つ言われていない事に気が付いた。
「貴様は、牢獄だよ。前女侯爵を殺害した罪で…」
「……?!」
「殺害…」
その場の全員が絶句した。
「か…何か確証があっての事だろうな?」
アレンはマリウスに掴みかかった。マリウスはその手を意図も簡単に払い除けた。
「勿論だ。これが証拠だ」
マリウスは全員の前に布で覆った四角い包みを解いた。布を外した中にはアレンの肖像画がある。一見何の変哲もないただの肖像画だが、その顔の部分には一部黒く変色した箇所があった。
それはアレンの唇の部分だった。
マリウスは一人の中年の女性を呼んで、当時の事を話す様に促した。
女性は元エリーロマネの専属侍女で、シェリーネもその顔に見覚えが確かにある。母親が亡くなった時、シェリーネの視界から遺体を隠す様に気遣ったのも彼女だった。
狂った母に仕えていた侍女は、
「エリー様は、毎晩お酒を飲んではこの肖像画に口付けをしてお休みになられておりました。そして、あの朝、私がエリー様の部屋を開けたらこの肖像画の前で倒れておられたのです」
アレンは、エリーロマネの執着に嫌悪感をむき出しにした。
かつて、実家の為に政略結婚を強いられた相手。愛などなく義務だけの関係ならよかったのに、エリーロマネは本気でアレンを愛していた。離婚を拒むほど執着して苦しめたのだ。
──この女は死ぬ直前まで私に執着していたのか。
アレンはその執念にゾッとした。
「そ…それが何の証拠になるというんだ!」
「この肖像画を鑑定してもらった結果、微量だが毒物の痕跡があった。この黒く変色した唇の部分に…」
「毒…」
「では、やはり母の死因は毒だったのですか?」
「やはり…?シェリーネ、お前は知っていたのか?」
「確証はありませんでした。でも、ジュリアス様と話をしている内におかしい事に気が付き、伯父様に相談したんです」
「生徒会の書類を整理している時に彼女の母親の事を聞いて、ふと疑問に思ったんです。いくらアルコールを飲んだとしても数年で心臓麻痺で死ぬのだろうか?と」
「問題はエリーが飲んでいた酒には混入されていなかった。彼女が良く飲むお茶に入っていたんだ。その仕入先はある商会だが、その商会に商品を降ろしているのがフォックス男爵家だった」
「フォックス男爵家…」
アレンは隣にいる妻セレニィーの方を見た。注目していたのはアレンだけではなかった。シェリーネもジュリアスもセザールも…そしてロゼリナも見つめていた。
「ち…違うわ。そんな物知らないわ。私がやったことじゃあないわ。それに何年も前の事じゃあない。毒の入ったお茶なんて残っていないでしょう」
「確かにそうだな。もう処分されているだろう。でも最近、問題のお茶がある場所に贈られた事を突き止めてね。何処だと思う?」
「どこなんだ!!本当にあるなら行ってみろ!!」
噛み付く様にアレンはマリウスに怒鳴った。
「デミオン侯爵家だよ。夫人宛にお前が贈ったと調べがついている」
その言葉にいち早く反応したのはセザールだった。
──デミオン侯爵家。
それはセザールの実家。確か、アマーリエ・デミオン侯爵夫人は、セザールが婚約を解消した事にご立腹で、ロゼリナとの婚約を反対していると聞いた事をシェリーネは思い出した。
「う…馬を借りたい」
絞る様な声でセザールはシェリーネに話し掛けると、
「構わないわ。早く行って」
「ありがとう。シェリーネ…すまない…」
セザールはロゼリナの制止も聞かずに部屋を出て行った。そして借りた馬を走らせてそのまま、シンドラー侯爵家を後にした。
初めて、セザールから拒絶されたロゼリナはただただ茫然とその場に立ち尽くしている。
部屋に騎士達が入って来て、セレニィーを自室に軟禁するようにマリウスは命じた。王宮騎士団が直ぐに派遣される事は間違いないだろう。
アマーリエ・デミオン侯爵夫人の夫は法務省に勤めている官僚だ。自分の妻に危害を与えられて黙っている筈がない。
アレンはドサッと重い体をソファーに沈めて両手で頭を抱え込んで俯いていた。ロゼリナはあまりの事に床にへたたり込んでいる。
シェリーネはセザールの最期の言葉が気になっていた。「すまない」その言葉は一体何に対する言葉なのか。今までのシェリーネに対する態度への謝罪なのか。それとも婚約を解消した事への謝罪なのか。それでもロゼリナを選ぶことへの詫びなのか分からなかった。
ギュッとドレスを掴む手に力が入っていくのを感じている。それはシェリーネの悔しさの表れなのか、それとも悲しみなのか分からない。どろどろの感情だけが今のシェリーネを支配していた。
そんなシェリーネの様子を見て、ジュリアスは「よく頑張ったね。もう少しで終わるから…」と彼女の手を自分の手で包み込んでいた。
──温かい…。
シェリーネは、その温もりにドロドロとした感情が次第に薄れていくのを感じていた。
そっとジュリアスの方を見ると、いつもの余裕そうな表情はなく、目の下が微かに朱を帯びている事に気付いてどこか安心した。
きっと「完璧な生徒会長」として有名なジュリアスの意外な一面を知ったせいなのかもしれない。
シェリーネは少し胸が熱くなった気がしたが、それが何なのかを知るのはまだ先の事だった。
マリウス・コンラード、以前の名はマリウス・モルトン。
彼はシンドラー侯爵家の傍系モルトン伯爵家の三男だった。そして、アレンの前妻エリーロマネが婚約者するはずだった男でもある。
エリーロマネの父ガストン・シンドラーの信頼を得て、婚約を結ぶ前にエリーロマネはアレンに出会ってしまった。
婚約者となる女性をアレンに奪われて、どれ程の憎しみや悲しみがマリウスの中にあるのか分からない。アレンを見つめるその瞳には憎しみよりも侮蔑が籠っている。
「どうしてここに…」
「俺がここにいるのは、ガストン・シンドラー亡き後、俺が正式なシェリーネの後見人だからだ。今日、契約書に貴様がサインするのを見届けるのは当たり前だろう。それに貴様の妻が何か勘違いしているようだが、既にシェリーネとマクドルー公爵令息との婚約は陛下の承認を得ている。シェリーネが学園を卒業する来年に婚姻式を挙げる許可も取った」
「なら、今サインしたのは…」
「そうだ、この侯爵家から出ていく条件を提示したものだ。それがガストン様とアレンが交わした約定だったからな」
「伯父様、お祖父様と交わした内容って一体…」
「ああ、アレンが侯爵家にこの女を連れて戻る時、シェリーネが成人したら全ての権利をシェリーネに委ね、侯爵家のものを何一つ持ち出す事を禁じた」
「何一つ…」
その言葉にセレニィーは絶望した。自分が好き勝手してもガストンは何も言ってこなかった。だから、侯爵夫人として生きる事を認められたのだと勘違いしていたのだ。
だが、蓋を開ければどうだ。ガストンは用意していた。自分が死んだ後、アレンとセレニィーらに報復する手段を…。
表向きは侯爵夫人という立場を持たせながら、裏ではその力を削いでいた。きっと今までのシェリーネに対する扱いもガストンに報告していたのだろう。それでも何も言わなかったのは、領地から離れたシェリーネの安全を考慮してのことだったのだ。
現に自分が死んだ後、このマリウスにシェリーネの事を全て任せている。領地代官として、ガストンの右腕として長年、侯爵家の経営に携わってきた男に…。
「安心しろ。シェリーネが嫁いだ後のこの屋敷の管理は俺が任されている。何れ二人の間に生まれてくる第二子が継げるまでの間だがな。だから、婚約が整った今、アレンは引継ぎをして侯爵領に行くように、ロゼリナは学園卒業後にセザール君と結婚すればいい。何処に住もうがこちらはもう何の関係もないことだ」
「では…私は…」
そこでセレニィーは自分の事を何一つ言われていない事に気が付いた。
「貴様は、牢獄だよ。前女侯爵を殺害した罪で…」
「……?!」
「殺害…」
その場の全員が絶句した。
「か…何か確証があっての事だろうな?」
アレンはマリウスに掴みかかった。マリウスはその手を意図も簡単に払い除けた。
「勿論だ。これが証拠だ」
マリウスは全員の前に布で覆った四角い包みを解いた。布を外した中にはアレンの肖像画がある。一見何の変哲もないただの肖像画だが、その顔の部分には一部黒く変色した箇所があった。
それはアレンの唇の部分だった。
マリウスは一人の中年の女性を呼んで、当時の事を話す様に促した。
女性は元エリーロマネの専属侍女で、シェリーネもその顔に見覚えが確かにある。母親が亡くなった時、シェリーネの視界から遺体を隠す様に気遣ったのも彼女だった。
狂った母に仕えていた侍女は、
「エリー様は、毎晩お酒を飲んではこの肖像画に口付けをしてお休みになられておりました。そして、あの朝、私がエリー様の部屋を開けたらこの肖像画の前で倒れておられたのです」
アレンは、エリーロマネの執着に嫌悪感をむき出しにした。
かつて、実家の為に政略結婚を強いられた相手。愛などなく義務だけの関係ならよかったのに、エリーロマネは本気でアレンを愛していた。離婚を拒むほど執着して苦しめたのだ。
──この女は死ぬ直前まで私に執着していたのか。
アレンはその執念にゾッとした。
「そ…それが何の証拠になるというんだ!」
「この肖像画を鑑定してもらった結果、微量だが毒物の痕跡があった。この黒く変色した唇の部分に…」
「毒…」
「では、やはり母の死因は毒だったのですか?」
「やはり…?シェリーネ、お前は知っていたのか?」
「確証はありませんでした。でも、ジュリアス様と話をしている内におかしい事に気が付き、伯父様に相談したんです」
「生徒会の書類を整理している時に彼女の母親の事を聞いて、ふと疑問に思ったんです。いくらアルコールを飲んだとしても数年で心臓麻痺で死ぬのだろうか?と」
「問題はエリーが飲んでいた酒には混入されていなかった。彼女が良く飲むお茶に入っていたんだ。その仕入先はある商会だが、その商会に商品を降ろしているのがフォックス男爵家だった」
「フォックス男爵家…」
アレンは隣にいる妻セレニィーの方を見た。注目していたのはアレンだけではなかった。シェリーネもジュリアスもセザールも…そしてロゼリナも見つめていた。
「ち…違うわ。そんな物知らないわ。私がやったことじゃあないわ。それに何年も前の事じゃあない。毒の入ったお茶なんて残っていないでしょう」
「確かにそうだな。もう処分されているだろう。でも最近、問題のお茶がある場所に贈られた事を突き止めてね。何処だと思う?」
「どこなんだ!!本当にあるなら行ってみろ!!」
噛み付く様にアレンはマリウスに怒鳴った。
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その言葉にいち早く反応したのはセザールだった。
──デミオン侯爵家。
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「う…馬を借りたい」
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部屋に騎士達が入って来て、セレニィーを自室に軟禁するようにマリウスは命じた。王宮騎士団が直ぐに派遣される事は間違いないだろう。
アマーリエ・デミオン侯爵夫人の夫は法務省に勤めている官僚だ。自分の妻に危害を与えられて黙っている筈がない。
アレンはドサッと重い体をソファーに沈めて両手で頭を抱え込んで俯いていた。ロゼリナはあまりの事に床にへたたり込んでいる。
シェリーネはセザールの最期の言葉が気になっていた。「すまない」その言葉は一体何に対する言葉なのか。今までのシェリーネに対する態度への謝罪なのか。それとも婚約を解消した事への謝罪なのか。それでもロゼリナを選ぶことへの詫びなのか分からなかった。
ギュッとドレスを掴む手に力が入っていくのを感じている。それはシェリーネの悔しさの表れなのか、それとも悲しみなのか分からない。どろどろの感情だけが今のシェリーネを支配していた。
そんなシェリーネの様子を見て、ジュリアスは「よく頑張ったね。もう少しで終わるから…」と彼女の手を自分の手で包み込んでいた。
──温かい…。
シェリーネは、その温もりにドロドロとした感情が次第に薄れていくのを感じていた。
そっとジュリアスの方を見ると、いつもの余裕そうな表情はなく、目の下が微かに朱を帯びている事に気付いてどこか安心した。
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