28 / 29
肖像画の秘密
しおりを挟む
マリウスは屋敷に招いた人物をある部屋に通した。
「ここは誰の部屋なの?」
「誰なのかは、君ならわかるんじゃあないのか?『真似っこ令嬢』アマーリエ…」
「な…今更、昔の渾名で呼ぶなんて!!」
アマーリエは、真っ赤な顔をして怒っていた。
「全ては、君が仕組んだことなんだろう?そんなに息子とあの娘が一緒になるのが嫌だったのか」
「そうよ。セザールの相手はシェリーネだけよ。そう決まっているの。エリーがそう約束したのよ」
そうだと言い張るアマーリエをマリウスは冷たい眼差しで見つめていた。
「クスッ…エリーがねえ。それは在り得ないなあ。自分を嵌めた相手の息子なんて、何より父である俺が赦さない!!」
「父ですって…。シェリーネの父親はアレンでしょう。そうなるようにわたくしが…あ…」
「そうだよなあ。そうなるようにアレンを誘導して、あの部屋に連れて行った。でもあの時既にエリーは身籠っていたんだ。俺との子供を…だから結婚を早めようとしていた。横やりさえなければ皆が幸せになれたのに…」
マリウスは天を仰ぐように天井を見つめて目を伏せた。あの時、具合の悪くなったエリーを連れて帰っていたらこんな事にはならなかった。
ずっと、彼女と一緒に居られて、今も退屈で平凡な幸せな毎日を送っていただろう。
全ては自分の過信からだ。王宮でまさかあんな大胆な事をするなんて思いもよらなかった。
そう考えると居た堪れなくなり、固く握った手から血が滲んでいる。
後悔しても何もかも遅い、過ぎ去った昔をいくら悔やんでも取り返しはつかないのだ。ならば、せめてこれから先はシェリーネの幸せの為に動くことを誓った。
「これを書いたのは君だな」
マリウスは冷めた視線をアマーリエに向けながら、アレンから預かった紙切れを見せた。
「ち…違うわ。書いた本人の名前があるでしょう」
「ふっ…何も知らないのだな。シンドラー侯爵家には、筆跡を真似られた時、自筆かどうか分かるように細工をしているんだ。こんな風にな」
アマーリエの目の前で、手紙を光に翳した。光が手紙にあたると名前の所に家門を表した図柄が映し出された。
「代々、侯爵家の人間は自分のサインをした後に、秘密のインクで紋章印を押すんだ。これにはそれがない。つまり誰かが筆跡を真似て書いたものだという事だ。それにこの筆跡はエリーロマネの字とよく似ている。それを踏まえれば誰の仕業か分かるというものだ」
「だからそれがどうしてわたくしなの?」
「君はエリーを模倣するのが好きだっただろう。エリーが使っているドレスや靴、それに筆記用具、化粧品。何よりその喋り方や仕種もそうだ。勿論、字もね。何度か君の字を見た事があるけれど、エリーと同じ書き方、癖に至るまで同じに努力しようとした。だから、デミオン侯爵と結婚したんだろう?爵位も同じにしたくて、違うのか」
正しいと言わんばかりにアマーリエに現実を突き付けてくる。
「わたくしだけではないわ。他の令嬢だって同じじゃない。皆彼女に憧れていた。それは認めるわ。でも、その手紙は知らない」
「手紙…?おかしなことを言うんだな?この紙切れがどうして元は手紙だと知っている」
「そ…それは勘よ。女の勘…」
「なら、聞こうか。この便箋は、随分前にエリーが使っていた物だ。彼女は最後は別の便箋を使っていた。学園時代の便箋を今も使っている訳を…」
「そんなのわたくしが知る訳がないわ」
「いいや、知っていたんだろう。結婚してから、エリーは便箋や自分の物を二つ用意していた。本当に使っていた物は領地の彼女の部屋に今も置いてある。この屋敷に置いている物は新しい物で、エリーはとられても惜しくないようなものばかりだ。なにせ手癖の悪い者が多くてな。セレニィーがエリーの物を盗んでいるのを見たのかもしれないな」
「それとこれがどんな関係があるのよ」
「君はそのセレニィーが盗んだエリーの便箋を使ったんだろう」
「ち…違うわ。わたくしは何もしていない」
「何もしていないか…確かに手紙を送っただけなのかもしれないが、そこには明らかに悪意が込められている。こうなるように誘導したんだろう。セレニィーなら必ずシェリーネに危害を加えるだろうと予測できたはずだ」
「しょ…証拠はあるの?」
「ああ、君がシェリーネに送った手紙だ。その中の文字とこの紙切れの文字を鑑定してもらうか?同じ人物が描いたものかどうか」
その言葉にアマーリエは、顔色を青くした。
その時、家令がノックして、急な知らせを持ってきた。
「マリウス様…王宮から火急の知らせが入ってきました。王太后様が先ほど急にお亡くなりになったと…」
「そうか…」
マリウスは「終わったな」と短い言葉を呟いた。
幽閉された王太后は密かに隠し持っていた毒を煽って自死した。その死因を聞いたのは、数日後だった。
「ど…どうして王太后様が…そんな、それじゃあ…」
「君に聞くが、アレンがパスパール辺境伯の血筋だと知っていたのか?」
「うそ…まさか…そんな事があるはずがないわ。だって…そんな話聞いた事もない」
「やはりな。知らなかったのか。知らずに君はアレンを使ったんだな。さぞかし王太后に叱責されたことだろう。あの方はパスパール辺境伯家を嫌っていた。いや、憎んでいたからな。おかしいと思わなかったのか?俺とアレンが似ていることに…パスパールの血が入っている者は、容姿が似ている。よく見ると所々違うがな。そんな事に気付くのは、近しい者だけだ」
「パスパールの血…」
アマーリエはふと、寝台の隣の壁にかけているアレンの肖像画に目をやった。
ふらふらと肖像画の前まで行くと何を思ったのか、肖像画を引っ掻き始めたのだ。
「何をする!!止めろ!!」
マリウスが止めても、アマーリエの手は止まらなかった。
ガリッガリッと爪で肖像画の絵の具を剥がしていくと、そこには元の絵が出てきた。
そこに描かれていた人物は…。
「どうして…こんなこと…嘘だと言って…い…いやあああああああああああーーーーーー」
アマーリエは髪を振り乱し、頭を抱えてその場に蹲った。彼女の悲鳴にも似た絶叫だけが屋敷の中に響き渡った。
剥がされた肖像画には、『宝玉の緋』髪と翠の瞳を持った男性が描かれていた。
その肖像画は髪と瞳の色を変えれば隣に立っているマリウスに瓜二つだったのだ。
だからシェリーネは『宝玉の緋』髪を持って生まれてきた。
アマーリエは最後まで王太后の手駒だった。
パスパール辺境伯の血を絶やす為に、彼女を使ってロゼリナを殺させた。
見事に自分の目的を果たした王太后はさぞかし満足してこの世を去ったのだろう。
しかし、シェリーネだけは生き残った。
そうしなければ、自分の血筋が絶えてしまうからだ。
ジュリアスと結婚したシェリーネに手を出す事は最早出来ない。その狂気の矛先は全てロゼリナに向かった。
アレンの娘に生まれたばかりに憐れなロゼリナは、イフェリナ王太后の復讐の生贄になったのだ。
そのマリウスの肖像画を見つめながらアマーリエは、絶望した。
エリーロマネは、最初から最後までマリウスしか愛していなかった。
毎夜、マリウスの肖像画に口付けて、死んだのだ。
アレンの肖像画を上書きしてまで、その事を隠した。
「エリーがどうして、そうしたのか分かるわ。何でも真似されるから、貴方をわたくしに奪われると思ったのね。でも、そんなことあるはずがない。だって…貴方は一度もわたくしを見ない。貴方の目にはエリーしか映っていなかった。だから悔しくて、彼女の筆跡を真似て、彼女の遺言を手紙に書いたの。本当はシェリーネの相手は最初からマクドルー公爵令息だった。エリーが彼を選んだのよ。わたくしのセザールではなかったのに…」
「分かっていたさ。それを証明する手段がなかった」
「貴方が仕組んだのでしょう。わたくしのセザールがロゼリナを愛するように…」
「ああ…そうだ。エリーの望みをかなえる為に、俺が子飼いの使用人を使って誘導した。だが、セザールは本当にロゼリナに堕ちて行ったんだ。それだけは事実だ」
「全て、わたくしが招いた事…罰は受けるわ」
「罰ならもう受けているだろう。セザールはお前の元には帰らない。愛する息子を永遠に失ったんだよ」
「そうね。エリーの様に生きたかった。彼女の真似をしていれば彼女の様になれると信じていたわたくしが、行った愚かな行動のせいで払った代償は愛する息子を失う事になった…」
「代償か…」
「ねえ、最後に一つ聞かせて…エリーは何故死んだの?」
「セレニィーに遅効性の毒を盛られて、次第に弱っていったのは事実だ。だが…」
マリウスは、アマーリエに近づいて耳元に囁いた。
「彼女の最期に立ち会ったのは#俺_・__#だよ」
アマーリエは目を開いて驚いた。
彼女の目には狂気を孕んだ男の姿が映っていた。
夫に連れられて、シンドラー侯爵家を後にする時、アマーリエは振り返って、二階のエリーロマネの部屋を見た。
そこには、マリウスが静かにアマーリエが屋敷から出ていくのを窓辺から見ている。
アマーリエの頭の中に誰かが唄う声が聞こえた気がした。
──誰が殺した女侯爵を、
それは私とマリウスは嗤った……。
それからしばらくして、アマーリエは自ら望んで修道院に入った。
「ここは誰の部屋なの?」
「誰なのかは、君ならわかるんじゃあないのか?『真似っこ令嬢』アマーリエ…」
「な…今更、昔の渾名で呼ぶなんて!!」
アマーリエは、真っ赤な顔をして怒っていた。
「全ては、君が仕組んだことなんだろう?そんなに息子とあの娘が一緒になるのが嫌だったのか」
「そうよ。セザールの相手はシェリーネだけよ。そう決まっているの。エリーがそう約束したのよ」
そうだと言い張るアマーリエをマリウスは冷たい眼差しで見つめていた。
「クスッ…エリーがねえ。それは在り得ないなあ。自分を嵌めた相手の息子なんて、何より父である俺が赦さない!!」
「父ですって…。シェリーネの父親はアレンでしょう。そうなるようにわたくしが…あ…」
「そうだよなあ。そうなるようにアレンを誘導して、あの部屋に連れて行った。でもあの時既にエリーは身籠っていたんだ。俺との子供を…だから結婚を早めようとしていた。横やりさえなければ皆が幸せになれたのに…」
マリウスは天を仰ぐように天井を見つめて目を伏せた。あの時、具合の悪くなったエリーを連れて帰っていたらこんな事にはならなかった。
ずっと、彼女と一緒に居られて、今も退屈で平凡な幸せな毎日を送っていただろう。
全ては自分の過信からだ。王宮でまさかあんな大胆な事をするなんて思いもよらなかった。
そう考えると居た堪れなくなり、固く握った手から血が滲んでいる。
後悔しても何もかも遅い、過ぎ去った昔をいくら悔やんでも取り返しはつかないのだ。ならば、せめてこれから先はシェリーネの幸せの為に動くことを誓った。
「これを書いたのは君だな」
マリウスは冷めた視線をアマーリエに向けながら、アレンから預かった紙切れを見せた。
「ち…違うわ。書いた本人の名前があるでしょう」
「ふっ…何も知らないのだな。シンドラー侯爵家には、筆跡を真似られた時、自筆かどうか分かるように細工をしているんだ。こんな風にな」
アマーリエの目の前で、手紙を光に翳した。光が手紙にあたると名前の所に家門を表した図柄が映し出された。
「代々、侯爵家の人間は自分のサインをした後に、秘密のインクで紋章印を押すんだ。これにはそれがない。つまり誰かが筆跡を真似て書いたものだという事だ。それにこの筆跡はエリーロマネの字とよく似ている。それを踏まえれば誰の仕業か分かるというものだ」
「だからそれがどうしてわたくしなの?」
「君はエリーを模倣するのが好きだっただろう。エリーが使っているドレスや靴、それに筆記用具、化粧品。何よりその喋り方や仕種もそうだ。勿論、字もね。何度か君の字を見た事があるけれど、エリーと同じ書き方、癖に至るまで同じに努力しようとした。だから、デミオン侯爵と結婚したんだろう?爵位も同じにしたくて、違うのか」
正しいと言わんばかりにアマーリエに現実を突き付けてくる。
「わたくしだけではないわ。他の令嬢だって同じじゃない。皆彼女に憧れていた。それは認めるわ。でも、その手紙は知らない」
「手紙…?おかしなことを言うんだな?この紙切れがどうして元は手紙だと知っている」
「そ…それは勘よ。女の勘…」
「なら、聞こうか。この便箋は、随分前にエリーが使っていた物だ。彼女は最後は別の便箋を使っていた。学園時代の便箋を今も使っている訳を…」
「そんなのわたくしが知る訳がないわ」
「いいや、知っていたんだろう。結婚してから、エリーは便箋や自分の物を二つ用意していた。本当に使っていた物は領地の彼女の部屋に今も置いてある。この屋敷に置いている物は新しい物で、エリーはとられても惜しくないようなものばかりだ。なにせ手癖の悪い者が多くてな。セレニィーがエリーの物を盗んでいるのを見たのかもしれないな」
「それとこれがどんな関係があるのよ」
「君はそのセレニィーが盗んだエリーの便箋を使ったんだろう」
「ち…違うわ。わたくしは何もしていない」
「何もしていないか…確かに手紙を送っただけなのかもしれないが、そこには明らかに悪意が込められている。こうなるように誘導したんだろう。セレニィーなら必ずシェリーネに危害を加えるだろうと予測できたはずだ」
「しょ…証拠はあるの?」
「ああ、君がシェリーネに送った手紙だ。その中の文字とこの紙切れの文字を鑑定してもらうか?同じ人物が描いたものかどうか」
その言葉にアマーリエは、顔色を青くした。
その時、家令がノックして、急な知らせを持ってきた。
「マリウス様…王宮から火急の知らせが入ってきました。王太后様が先ほど急にお亡くなりになったと…」
「そうか…」
マリウスは「終わったな」と短い言葉を呟いた。
幽閉された王太后は密かに隠し持っていた毒を煽って自死した。その死因を聞いたのは、数日後だった。
「ど…どうして王太后様が…そんな、それじゃあ…」
「君に聞くが、アレンがパスパール辺境伯の血筋だと知っていたのか?」
「うそ…まさか…そんな事があるはずがないわ。だって…そんな話聞いた事もない」
「やはりな。知らなかったのか。知らずに君はアレンを使ったんだな。さぞかし王太后に叱責されたことだろう。あの方はパスパール辺境伯家を嫌っていた。いや、憎んでいたからな。おかしいと思わなかったのか?俺とアレンが似ていることに…パスパールの血が入っている者は、容姿が似ている。よく見ると所々違うがな。そんな事に気付くのは、近しい者だけだ」
「パスパールの血…」
アマーリエはふと、寝台の隣の壁にかけているアレンの肖像画に目をやった。
ふらふらと肖像画の前まで行くと何を思ったのか、肖像画を引っ掻き始めたのだ。
「何をする!!止めろ!!」
マリウスが止めても、アマーリエの手は止まらなかった。
ガリッガリッと爪で肖像画の絵の具を剥がしていくと、そこには元の絵が出てきた。
そこに描かれていた人物は…。
「どうして…こんなこと…嘘だと言って…い…いやあああああああああああーーーーーー」
アマーリエは髪を振り乱し、頭を抱えてその場に蹲った。彼女の悲鳴にも似た絶叫だけが屋敷の中に響き渡った。
剥がされた肖像画には、『宝玉の緋』髪と翠の瞳を持った男性が描かれていた。
その肖像画は髪と瞳の色を変えれば隣に立っているマリウスに瓜二つだったのだ。
だからシェリーネは『宝玉の緋』髪を持って生まれてきた。
アマーリエは最後まで王太后の手駒だった。
パスパール辺境伯の血を絶やす為に、彼女を使ってロゼリナを殺させた。
見事に自分の目的を果たした王太后はさぞかし満足してこの世を去ったのだろう。
しかし、シェリーネだけは生き残った。
そうしなければ、自分の血筋が絶えてしまうからだ。
ジュリアスと結婚したシェリーネに手を出す事は最早出来ない。その狂気の矛先は全てロゼリナに向かった。
アレンの娘に生まれたばかりに憐れなロゼリナは、イフェリナ王太后の復讐の生贄になったのだ。
そのマリウスの肖像画を見つめながらアマーリエは、絶望した。
エリーロマネは、最初から最後までマリウスしか愛していなかった。
毎夜、マリウスの肖像画に口付けて、死んだのだ。
アレンの肖像画を上書きしてまで、その事を隠した。
「エリーがどうして、そうしたのか分かるわ。何でも真似されるから、貴方をわたくしに奪われると思ったのね。でも、そんなことあるはずがない。だって…貴方は一度もわたくしを見ない。貴方の目にはエリーしか映っていなかった。だから悔しくて、彼女の筆跡を真似て、彼女の遺言を手紙に書いたの。本当はシェリーネの相手は最初からマクドルー公爵令息だった。エリーが彼を選んだのよ。わたくしのセザールではなかったのに…」
「分かっていたさ。それを証明する手段がなかった」
「貴方が仕組んだのでしょう。わたくしのセザールがロゼリナを愛するように…」
「ああ…そうだ。エリーの望みをかなえる為に、俺が子飼いの使用人を使って誘導した。だが、セザールは本当にロゼリナに堕ちて行ったんだ。それだけは事実だ」
「全て、わたくしが招いた事…罰は受けるわ」
「罰ならもう受けているだろう。セザールはお前の元には帰らない。愛する息子を永遠に失ったんだよ」
「そうね。エリーの様に生きたかった。彼女の真似をしていれば彼女の様になれると信じていたわたくしが、行った愚かな行動のせいで払った代償は愛する息子を失う事になった…」
「代償か…」
「ねえ、最後に一つ聞かせて…エリーは何故死んだの?」
「セレニィーに遅効性の毒を盛られて、次第に弱っていったのは事実だ。だが…」
マリウスは、アマーリエに近づいて耳元に囁いた。
「彼女の最期に立ち会ったのは#俺_・__#だよ」
アマーリエは目を開いて驚いた。
彼女の目には狂気を孕んだ男の姿が映っていた。
夫に連れられて、シンドラー侯爵家を後にする時、アマーリエは振り返って、二階のエリーロマネの部屋を見た。
そこには、マリウスが静かにアマーリエが屋敷から出ていくのを窓辺から見ている。
アマーリエの頭の中に誰かが唄う声が聞こえた気がした。
──誰が殺した女侯爵を、
それは私とマリウスは嗤った……。
それからしばらくして、アマーリエは自ら望んで修道院に入った。
128
あなたにおすすめの小説
王妃様は死にました~今さら後悔しても遅いです~
由良
恋愛
クリスティーナは四歳の頃、王子だったラファエルと婚約を結んだ。
両親が事故に遭い亡くなったあとも、国王が大病を患い隠居したときも、ラファエルはクリスティーナだけが自分の妻になるのだと言って、彼女を守ってきた。
そんなラファエルをクリスティーナは愛し、生涯を共にすると誓った。
王妃となったあとも、ただラファエルのためだけに生きていた。
――彼が愛する女性を連れてくるまでは。
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。
皇后マルティナの復讐が幕を開ける時[完]
風龍佳乃
恋愛
マルティナには初恋の人がいたが
王命により皇太子の元に嫁ぎ
無能と言われた夫を支えていた
ある日突然
皇帝になった夫が自分の元婚約者令嬢を
第2夫人迎えたのだった
マルティナは初恋の人である
第2皇子であった彼を新皇帝にするべく
動き出したのだった
マルティナは時間をかけながら
じっくりと王家を牛耳り
自分を蔑ろにした夫に三行半を突き付け
理想の人生を作り上げていく
最後に一つだけ。あなたの未来を壊す方法を教えてあげる
椿谷あずる
恋愛
婚約者カインの口から、一方的に別れを告げられたルーミア。
その隣では、彼が庇う女、アメリが怯える素振りを見せながら、こっそりと勝者の微笑みを浮かべていた。
──ああ、なるほど。私は、最初から負ける役だったのね。
全てを悟ったルーミアは、静かに微笑み、淡々と婚約破棄を受け入れる。
だが、その背中を向ける間際、彼女はふと立ち止まり、振り返った。
「……ねえ、最後に一つだけ。教えてあげるわ」
その一言が、すべての運命を覆すとも知らずに。
裏切られた彼女は、微笑みながらすべてを奪い返す──これは、華麗なる逆転劇の始まり。
愚か者の話をしよう
鈴宮(すずみや)
恋愛
シェイマスは、婚約者であるエーファを心から愛している。けれど、控えめな性格のエーファは、聖女ミランダがシェイマスにちょっかいを掛けても、穏やかに微笑むばかり。
そんな彼女の反応に物足りなさを感じつつも、シェイマスはエーファとの幸せな未来を夢見ていた。
けれどある日、シェイマスは父親である国王から「エーファとの婚約は破棄する」と告げられて――――?
魔女の祝福
あきづきみなと
恋愛
王子は婚約式に臨んで高揚していた。
長く婚約を結んでいた、鼻持ちならない公爵令嬢を婚約破棄で追い出して迎えた、可憐で愛らしい新しい婚約者を披露する、その喜びに満ち、輝ける将来を確信して。
予約投稿で5/12完結します
エデルガルトの幸せ
よーこ
恋愛
よくある婚約破棄もの。
学院の昼休みに幼い頃からの婚約者に呼び出され、婚約破棄を突きつけられたエデルガルト。
彼女が長年の婚約者から離れ、新しい恋をして幸せになるまでのお話。
全5話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる