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「馬車を止めて」
人影の周りには護衛らしき姿もなく、あまりに心許ない足取りはすぐにでも引き離されてしまいそうで、わたくしは慌てて御者に声をかけました。
通常なら迎えの馬車には侍女も同乗しておりますが、今日は一人になりたかったものですから、お使いを頼んで別に帰らせてしまっておりました。
自ら馬車を降りて、人影に駆け寄ります。
イザイアもすぐに姿を現して、わたくしのそばに控えました。
「グラーノ様っ」
小さな人影はグラーノ様でございました。
フォーリア様どころか他のどなたも従えず、たとえ貴族街であろうと幼い子供が、しかも聖国の高位のお客様が一人で出歩いているのは異常です。
こんなところでどうかしたのかとお声をかけようとしましたが、それを躊躇ってしまうご様子であることにすぐに気がつきました。
ぼんやりとした目は焦点が合っておらず、たどたどしい足取りはわたくしを素通りして行ってしまいそうです。
「グラーノ様?」
もう一度声をかけると、ようやくグラーノ様は足を止め、わたくしの方を見上げました。
「其方は……」
やはり心ここに在らずのようなご様子でわたくしの顔を不思議そうに見てくるだけで、第二皇子殿下に無理やり木登りをさせていた溌剌なご気性が見当たりません。
「…………ラ」
一瞬だけ何かが噛み合ったように口の中で誰かのお名前を呼んだようですが聞き取れず、「いや、違うな……」と老成した声がこぼれてきました。
「グラーノ様、わたくしルクレツィアでございます。ガラッシア公爵家の娘でございます」
「…………ガラッシアの。はて、あそこに娘は居らなんだ気がするが…………」
まるでわたくしと初めて会うようなのに公爵家のことはご存知の呟きは、わたくしに聞かせるというより、自分自身に確認するような独り言がそのまま口から漏れているだけという印象です。
「先頃、ペイシ家の夜会でご挨拶させていただきましたでしょう?」
まさかわたくしがこの短期間で忘れられてしまうような存在感のなさ、というわけではないと思いたいのですが、「……ペイシの」と鸚鵡返しに呟くだけのグラーノ様にどれだけ響いているのか、まったく手応えを感じさせないほど反応はぼんやりとしたものでした。
(困りましたわ……)
あれほどグラーノ様が忍者なのかと目を輝かしていたイザイアがそこにいても何の興味も示しませんから、この方が本当にグラーノ様で、馬車に乗せて保護してもいいのかどうか、それすらも判断に迷います。
ですがどう見てもそのお顔も背格好も聖国からいらっしゃった使節の代表のグラーノ様ですから、放っておくわけにも参りません。
「グラーノ様、フォーリア様はどちらにいらっしゃるのでしょう?」
「……フォーリア?」
本来そばにいるはずのその名前を出した途端、幽鬼のようですらあったグラーノ様に少しだけ意識が戻ったように、目の中に光が灯りました。
「フォーリア、そうだ……フォーリア……」
あと一歩、何かを思い出そうとしているグラーノ様にお声をかけようか迷っているうちに、通りの向こう、市街地の方向から、駆けてくる馬の蹄の音が聞こえてきました。
「グラーノ様!」
馬上から焦ったお声で呼びかけてきたのは、グラーノ様が譫言のようにその名前を繰り返していたフォーリア様です。
相変わらずの黒い装束、黒い髪が影のように夕映えの中を疾駆してきて、グラーノ様のそばにいるのがわたくしと分かると、驚いたような、安堵したような、どちらとも取れるお顔をなさったのが見て取れました。
わたくしたちの手前で馬を止めて飛び降りるように下乗すると、わたくしへの礼もそこそこに、フォーリア様はグラーノ様を抱き上げました。
「グラーノ様、心配いたしました!
一人で抜け出されては困りますとあれほど申し上げましたのに。
ここは聖国ではありませんから、危のうございます」
「……うん?おお、フォーリア。どうしたのだそんなに慌てて」
フォーリア様に抱き上げられた途端、グラーノ様は今までの様子が嘘のように先日見たままの少し偉そうな、元気一杯の少年に戻りました。
どういうことなのかとわたくしが戸惑っていても、フォーリア様と視線は合いません。
「ふむ?ルクレツィア嬢ではないか。あなたが我に用だったか?
……おおっ?!そこにいるのはあの時のニンジャではないか!!……おっと、このように大声で正体をバラしてはいけないな。お前、名はなんといったか?」
フォーリア様の腕の中で大人しくしているわけもなく、グラーノ様はお年のわりには幼い動きで、興奮も露わと言うように飛び跳ねてイザイアに向け体を伸ばしてきました。
「わたくしの護衛の、イザイアと申します。
グラーノ様、お加減はもうよろしいのです?」
「?? 我はどこも悪くはないぞ??
そうかイザイアか!ガラッシア家をクビになったら、聖国にくるが良いぞ。我が取り立ててやろう!」
いよいよフォーリア様の腕から落ちそうになってきたので、グラーノ様はお話しの途中からフォーリア様の乗ってきた馬の上に押し上げられてしまいました。
その所作から、フォーリア様ができるだけ早くここを立ち去りたいという意思が伝わってきます。
「もったいないお誘いですけれど、恐れ入りますがイザイアを手放す予定は当面ありませんの」
「そうか、残念だな……。
それで、なんだったか。こんなところに護衛の引き抜きを持ちかけに来たのだったか?」
「グラーノ様がいつものように一人で街へ抜け出したのを、ガラッシア公爵令嬢が保護してくださったのではないですか」
「そうか!ルクレツィア嬢、世話になった!」
「後日改めてお礼に伺わせていただきますが、本日はこれにて失礼いたします」
グラーノ様には好き放題話させて、わたくしからの問いは一切受け付けないという頑なな姿勢が、先ほどのグラーノ様の様子が人に知られたくない類の物で、フォーリア様も十分に承知している状態なのだと教えてくれます。
下手に深入りしないほうがいいのか、イザイアに少しだけ視線を向けると、硬質な目は鋭くフォーリア様を睨み付けております。
イザイアのあからさまな警戒にも、フォーリア様は気にする素振りもなくグラーノ様の後ろに飛び乗りました。
ずっと、わたくしと視線は合わないまま。
「それでは、また会おう。ルクレツィア嬢、それにイザイアも!」
屈託のないグラーノ様の笑顔が、今は少しだけ不安に感じます。
(グラーノ様は、何も覚えていらっしゃらない……?)
一人で抜け出して出歩いていた、と言うフォーリア様の言葉に何も疑いを抱かず信じきっているようですが、その間の記憶がないことにも気がついていらっしゃらないのでしょうか。
「失礼致します」
馬を駆る最後に、フォーリア様がわたくしへ視線を向けました。
そこにはレオナルド様の面影はひとつもなく、こんなお顔だったかしらとわたくしは一瞬驚いてしまいました。
そうして、レオナルド様に似たところをひとつも見つけられないと同時に、あの夜感じたはずの甘やかな好意も、まるで何もなかったかのように掻き消えていて、わたくしは拍子抜けしたようにフォーリア様を見送ることしかできませんでした。
そんなわたくしに何かを感じたのか、フォーリア様が暗い眼差しになったような気がしたのはわたくしの気のせいでしょうか。
確かめようにも、フォーリア様はすぐに背を向けて駆け出して行ってしまったので、真実は何もわからないまま。
「お嬢様はあんな無礼な男の何が気にかかったのでしょう」
鋭い眼差しを遠ざかる背から少しも逸らさず、イザイアは吐き捨てるように言いました。
わたくしへの嫌味というよりは、単純にフォーリア様が気に入らないという意思表示ですが、わたくしもその問いの答えを持ち合わせておりません。
グラーノ様とフォーリア様の謎に思いがけず足を踏み入れてしまいましたけれど、これは乙女ゲームのシナリオの範疇なのでしょうか?
それともシナリオとは関係のないところ?
どちらにせよ、わたくし余計なことをしでかしたりしていなければよいのですけれど、そちらのほうが気がかりです。
本日のお茶会からもわかるように、巫女様が王子殿下たちと乙女ゲームどおりの恋愛に進めなさそうな今、星の災厄の阻止のため、不用意な問題は起こってほしくはありません。
(わたくしの恋心とか、本来そちらも星の災厄の前ではどうでもいいことですわね)
わたくしの破滅回避も大切ですが、世界規模になりそうな災厄が阻止できてこそのわたくしの第二の人生です。
「帰りましょう、イザイア」
ファウストへ感じはじめた気持ちにひとまず蓋をすることにして、わたくしは馬車に戻りました。
人影の周りには護衛らしき姿もなく、あまりに心許ない足取りはすぐにでも引き離されてしまいそうで、わたくしは慌てて御者に声をかけました。
通常なら迎えの馬車には侍女も同乗しておりますが、今日は一人になりたかったものですから、お使いを頼んで別に帰らせてしまっておりました。
自ら馬車を降りて、人影に駆け寄ります。
イザイアもすぐに姿を現して、わたくしのそばに控えました。
「グラーノ様っ」
小さな人影はグラーノ様でございました。
フォーリア様どころか他のどなたも従えず、たとえ貴族街であろうと幼い子供が、しかも聖国の高位のお客様が一人で出歩いているのは異常です。
こんなところでどうかしたのかとお声をかけようとしましたが、それを躊躇ってしまうご様子であることにすぐに気がつきました。
ぼんやりとした目は焦点が合っておらず、たどたどしい足取りはわたくしを素通りして行ってしまいそうです。
「グラーノ様?」
もう一度声をかけると、ようやくグラーノ様は足を止め、わたくしの方を見上げました。
「其方は……」
やはり心ここに在らずのようなご様子でわたくしの顔を不思議そうに見てくるだけで、第二皇子殿下に無理やり木登りをさせていた溌剌なご気性が見当たりません。
「…………ラ」
一瞬だけ何かが噛み合ったように口の中で誰かのお名前を呼んだようですが聞き取れず、「いや、違うな……」と老成した声がこぼれてきました。
「グラーノ様、わたくしルクレツィアでございます。ガラッシア公爵家の娘でございます」
「…………ガラッシアの。はて、あそこに娘は居らなんだ気がするが…………」
まるでわたくしと初めて会うようなのに公爵家のことはご存知の呟きは、わたくしに聞かせるというより、自分自身に確認するような独り言がそのまま口から漏れているだけという印象です。
「先頃、ペイシ家の夜会でご挨拶させていただきましたでしょう?」
まさかわたくしがこの短期間で忘れられてしまうような存在感のなさ、というわけではないと思いたいのですが、「……ペイシの」と鸚鵡返しに呟くだけのグラーノ様にどれだけ響いているのか、まったく手応えを感じさせないほど反応はぼんやりとしたものでした。
(困りましたわ……)
あれほどグラーノ様が忍者なのかと目を輝かしていたイザイアがそこにいても何の興味も示しませんから、この方が本当にグラーノ様で、馬車に乗せて保護してもいいのかどうか、それすらも判断に迷います。
ですがどう見てもそのお顔も背格好も聖国からいらっしゃった使節の代表のグラーノ様ですから、放っておくわけにも参りません。
「グラーノ様、フォーリア様はどちらにいらっしゃるのでしょう?」
「……フォーリア?」
本来そばにいるはずのその名前を出した途端、幽鬼のようですらあったグラーノ様に少しだけ意識が戻ったように、目の中に光が灯りました。
「フォーリア、そうだ……フォーリア……」
あと一歩、何かを思い出そうとしているグラーノ様にお声をかけようか迷っているうちに、通りの向こう、市街地の方向から、駆けてくる馬の蹄の音が聞こえてきました。
「グラーノ様!」
馬上から焦ったお声で呼びかけてきたのは、グラーノ様が譫言のようにその名前を繰り返していたフォーリア様です。
相変わらずの黒い装束、黒い髪が影のように夕映えの中を疾駆してきて、グラーノ様のそばにいるのがわたくしと分かると、驚いたような、安堵したような、どちらとも取れるお顔をなさったのが見て取れました。
わたくしたちの手前で馬を止めて飛び降りるように下乗すると、わたくしへの礼もそこそこに、フォーリア様はグラーノ様を抱き上げました。
「グラーノ様、心配いたしました!
一人で抜け出されては困りますとあれほど申し上げましたのに。
ここは聖国ではありませんから、危のうございます」
「……うん?おお、フォーリア。どうしたのだそんなに慌てて」
フォーリア様に抱き上げられた途端、グラーノ様は今までの様子が嘘のように先日見たままの少し偉そうな、元気一杯の少年に戻りました。
どういうことなのかとわたくしが戸惑っていても、フォーリア様と視線は合いません。
「ふむ?ルクレツィア嬢ではないか。あなたが我に用だったか?
……おおっ?!そこにいるのはあの時のニンジャではないか!!……おっと、このように大声で正体をバラしてはいけないな。お前、名はなんといったか?」
フォーリア様の腕の中で大人しくしているわけもなく、グラーノ様はお年のわりには幼い動きで、興奮も露わと言うように飛び跳ねてイザイアに向け体を伸ばしてきました。
「わたくしの護衛の、イザイアと申します。
グラーノ様、お加減はもうよろしいのです?」
「?? 我はどこも悪くはないぞ??
そうかイザイアか!ガラッシア家をクビになったら、聖国にくるが良いぞ。我が取り立ててやろう!」
いよいよフォーリア様の腕から落ちそうになってきたので、グラーノ様はお話しの途中からフォーリア様の乗ってきた馬の上に押し上げられてしまいました。
その所作から、フォーリア様ができるだけ早くここを立ち去りたいという意思が伝わってきます。
「もったいないお誘いですけれど、恐れ入りますがイザイアを手放す予定は当面ありませんの」
「そうか、残念だな……。
それで、なんだったか。こんなところに護衛の引き抜きを持ちかけに来たのだったか?」
「グラーノ様がいつものように一人で街へ抜け出したのを、ガラッシア公爵令嬢が保護してくださったのではないですか」
「そうか!ルクレツィア嬢、世話になった!」
「後日改めてお礼に伺わせていただきますが、本日はこれにて失礼いたします」
グラーノ様には好き放題話させて、わたくしからの問いは一切受け付けないという頑なな姿勢が、先ほどのグラーノ様の様子が人に知られたくない類の物で、フォーリア様も十分に承知している状態なのだと教えてくれます。
下手に深入りしないほうがいいのか、イザイアに少しだけ視線を向けると、硬質な目は鋭くフォーリア様を睨み付けております。
イザイアのあからさまな警戒にも、フォーリア様は気にする素振りもなくグラーノ様の後ろに飛び乗りました。
ずっと、わたくしと視線は合わないまま。
「それでは、また会おう。ルクレツィア嬢、それにイザイアも!」
屈託のないグラーノ様の笑顔が、今は少しだけ不安に感じます。
(グラーノ様は、何も覚えていらっしゃらない……?)
一人で抜け出して出歩いていた、と言うフォーリア様の言葉に何も疑いを抱かず信じきっているようですが、その間の記憶がないことにも気がついていらっしゃらないのでしょうか。
「失礼致します」
馬を駆る最後に、フォーリア様がわたくしへ視線を向けました。
そこにはレオナルド様の面影はひとつもなく、こんなお顔だったかしらとわたくしは一瞬驚いてしまいました。
そうして、レオナルド様に似たところをひとつも見つけられないと同時に、あの夜感じたはずの甘やかな好意も、まるで何もなかったかのように掻き消えていて、わたくしは拍子抜けしたようにフォーリア様を見送ることしかできませんでした。
そんなわたくしに何かを感じたのか、フォーリア様が暗い眼差しになったような気がしたのはわたくしの気のせいでしょうか。
確かめようにも、フォーリア様はすぐに背を向けて駆け出して行ってしまったので、真実は何もわからないまま。
「お嬢様はあんな無礼な男の何が気にかかったのでしょう」
鋭い眼差しを遠ざかる背から少しも逸らさず、イザイアは吐き捨てるように言いました。
わたくしへの嫌味というよりは、単純にフォーリア様が気に入らないという意思表示ですが、わたくしもその問いの答えを持ち合わせておりません。
グラーノ様とフォーリア様の謎に思いがけず足を踏み入れてしまいましたけれど、これは乙女ゲームのシナリオの範疇なのでしょうか?
それともシナリオとは関係のないところ?
どちらにせよ、わたくし余計なことをしでかしたりしていなければよいのですけれど、そちらのほうが気がかりです。
本日のお茶会からもわかるように、巫女様が王子殿下たちと乙女ゲームどおりの恋愛に進めなさそうな今、星の災厄の阻止のため、不用意な問題は起こってほしくはありません。
(わたくしの恋心とか、本来そちらも星の災厄の前ではどうでもいいことですわね)
わたくしの破滅回避も大切ですが、世界規模になりそうな災厄が阻止できてこそのわたくしの第二の人生です。
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