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魔物が飛び去って行くと、全員が急いで侯爵の寝室に再集合した。
「どうなってる?」
シルヴィオが確認すると、バルコニーからひとしきり魔物の動向を探ったフェリックスは、テーブルの上に出したままの地図の一点を指差した。
「この辺かなー。昨日のところからちょっと北で交戦中。
置いてきた騎士団は壊滅的だったけど、救援は呼んだわけだし、さすがに殿下とオレたちだけを行かせたら立場がないから、後を追っかけて来ようとしてた感じ?」
把握できたのはそれくらい、と話をまとめると、ラガロに視線を向ける。
頷いたラガロは、厳しい顔でフェリックスの指した位置を見つめた。
「ピエタの町に先行部隊を行かせていたとはいえ、エンディミオン殿下の身に何かあれば騎士団の責任は重い。
余剰があれば追いかけて来るように伝えてはいた」
「実際、町に居たはずの騎士は一人残らず消えていたワケだから、ラガロのその指示は間違ってなかったねー。
でもそれであえて標的になっちゃった感じはあるね」
「徹底してこの町から余計な人員を排したいという訳か」
「あれだけの魔物を隠しておきながら私たちにはぶつけずに、けれど人が増えるのなら迷わず叩きに行くというのなら、そういうことだろうね」
シルヴィオの結論にアンジェロも賛同すると、エンディミオンを窺った。
昨夜の襲撃から考えると、騎士団だけでは手に余るような状況かもしれない。
アンジェロの視線を受けたエンディミオンは、少し考えをめぐらせてから、厳しい顔つきのままのラガロに視線を定めた。
「昨夜はラガロがあの場にいたから死人も出さず対処ができたけれど……ラガロ、どう思う?」
「昨日の襲撃で敵の詳細は把握できています。救援に向かわせるなら、ある程度対応できる人選で隊を組むのは基本です」
「うん、そうだね。昨日よりも強い個体だとは感じたけれど、準備があれば我が国の騎士団が引けを取る相手とは思えない」
本来なら、今すぐに飛び出して魔物を仕留めたい、追いかけてきた騎士たちに手を貸したいとラガロが思っていることはわかっていた。
けれど一騎士として、リオーネ家の後継として、ラガロは冷静な判断ができるとエンディミオンは信頼していた。
「慌てて加勢に行く必要はない、ということですね」
ラガロの答えにアンジェロも胸を撫で下ろしたが、次にラガロが放った言葉は、決して楽観的なものではなかった。
「ただし戦力は互角というところだ。明日の日没までに騎士団がピエタの町に入ることは期待できない」
ラガロの見立てであればおおよそ外れはない。
それを全員が承知しているので、自分たちが彼等を助けに行くことがない代わりに、明日は自分たち以外の助けも来ないだろうと覚悟する。
相手の望む形になりはするが、エンディミオンたちにこの状況をどうにかする手段はなかった。
「……それにしても、あの大きさの魔物をどこに隠していたのでしょう?」
今すぐ魔物の討伐に行かないとなると、今度気にかかってくるのは聖堂の様子だ。
クラリーチェが疑問を口にすると、エンディミオンも首を傾げる。
「ラガロもフェリックスも、何かあるとは感じていても、実際に現れるまであれほどの魔物がいるとは分からなかった……で、合っている?」
二人はそろって頷き、それぞれの感覚を説明する。
「正直なところ、あの大きさで感知できないって普通じゃないよ。感じてた違和感そのものがギュッと集まって、さっきの魔物に変わったくらいに急に出てきたね」
「昼に参道で感じたのは、ぼんやりしたぬるいものだ。
さっきのアレは……言うなれば、幕が上がった、と言うべきか」
「ラガロにしては歯切れが悪いし、ずいぶん文学的な表現だけれど……どちらにしても、見たままの聖堂ではない……幻術のようなものがかけられているのでしょう。それも尋常ではない規模で」
建物周辺を覆う幻術など、近代では聞いたこともなければ必要もない魔法だ。祭りの出し物や装飾に使われる程度、という認識のものだ。
聖堂自体はずっとそこに見えていたし、違和感は魔力の流れの悪さくらいで、すぐにはそれと気づかなかった。
アンジェロは淡々と言葉にしながら、聖堂は多くの水を湛えていて、水属性としても魔力が振るいやすいだろうと漠然と考える。
幻術は禁忌ではないが、闇魔法の応用でもある。
補助として水魔法か風魔法が必要だが、光闇の属性持ちはエンディミオンやファウストのように二種の属性を持っている者が少なくないし、言うまでもなくラファエロには水凪の巫女の系譜の魔力がある。
何もかもラファエロに結びつきそうな状況に、言葉にも態度にも出さないが、知らずに呼吸がしづらくなっていた。
「……あー、うん、水属性の気配は、たしかに」
アンジェロの言葉を受けて、フェリックスも言いにくそうにしながら感知できたことを口にした。
探知魔法は使えば使うほど精度を増していて、魔法の属性も判別ができるくらいになっていた。
誤魔化しても仕方のないことだが、ピエタの町に着いてからずっと泥の中を手探りしているような感覚も、水属性の魔力だと言われれば、そうとしか説明がつかなかった。
「幻術だとわかれば、壊すことは可能だ」
気を利かせたというより、事実のみを告げたラガロの一言で話の流れが暗くなることはなかった。
アンジェロよりフェリックスのほうがよほどほっとした顔をして、ラガロの提案を受けて努めて明るい声を出した。
「えぇー?じゃあやっぱり今夜乗り込んじゃう?」
「今夜はない」
「あ、そこは変わらないんだ」
「魔物が出払っている今、聖堂で元凶たる人物を討つべきではないのか?」
「あー、ラガロの星的になんか今夜は"ダメ確"っぽいよ」
「聖堂の規模の幻術まで使って隠しておきながら、あれほどわかりやすく魔物の姿を現したのですから、あちらもまったくの無防備とは思えませんわ」
シルヴィオの疑問に、フェリックスの回答はラガロの感覚頼りの適当なものだったが、クラリーチェが横からわかりやすく補足した。
「できればこちらも万全の準備で明日に備えたい。
それはあちらも同じだろうけれど、夜よりは日中のほうが私たちに有利のはずだ」
「ボクも殿下に賛成ですねえ。
セーラ殿もベアトリーチェ嬢も慣れない極限の状況が続いてますし、無理をして計画自体が破綻するほうが目も当てられない」
これまで黙って成り行きを見守っていたジョバンニが、同じく話に入らずに結論を待っていたセーラとベアトリーチェに気遣いを見せた。
二人とも気丈な顔をしていたが、昨晩は多くの騎士が負傷し、騎士たちの乗る馬が死屍累々と積み上がった惨状を目にしている。
人生ではじめての光景だろうし、十二貴族の嫡男のように、そのための心構えを培うような教育もされてはいない。
ジョバンニも似たようなものではあるが、想像の範囲のことであれば脳内の処理は簡単なほうだ。それほど心を動かすことでもない。
けれど慣れない環境に置かれた女性にとってはとても衝撃的な出来事に違いなく、今は表出していないだけで、心のダメージは必ずある。
アンジェロがケアをしている様子ではあるが、今回の旅は想定外が多すぎる。
ラガロの星が「否」と言っていて、敵の手のひらの上のことが大半である以上、どんな事態が起きても対応できる体力と判断力を残す意味でも、今晩は休んだほうがいいと言うエンディミオンの意見に賛成だった。
「……あの子って良識的なことも言えるのね」
こちらも話し合いには望んで蚊帳の外にいたルチアーノが、ジョバンニの意外なほど冷静な発言に思わず独りごちた。
大鷲の魔物が出たときにはこの世の終わりのような気持ちだったが、こちらに来ないのならなんでもいい。
それに、マテオを心配して側を離れないグラーノをなんとなくフォローしていたが、精神が老成した大人であろうと、幼い体にも連日の強行軍は酷なものだろう。
このまま、ここで一人ではない夜を越せそうで内心で安堵する。
あれだけ眠っていたメロは、その隣でうつらうつらとして話を聞いている様子もなく、一人だけのん気でうらやましいことね、と躊躇うことなくその後頭部を引っ叩いて素知らぬ顔をした。
風が強く吹いている。
寝室の窓を激しく叩き、邸を揺らすようなそれが、自然のものか、魔物の羽ばたきのせいかはわからない。
遠くで、高い笛の音のような鳥の鳴き声が響いた気がした。
ふっと、張りつめていた空気がゆるむ。
「────消えたな」
「消えたね」
ラガロとフェリックスが同時に窓の外を見た。
「…………騎士の生死は、全員生気が薄過ぎてわかんない。ラガロの見立てどおり、かな」
「撃退で精一杯、か」
わかっていたことだが、明日はここに居る者だけで目的を果たさなければならない。
「今日の襲撃がこれで最後とは限らないから警戒は怠れないが……皆んな、朝までは極力体を休めてほしい」
エンディミオンがそう締めくくり、決戦は明日──スピカの星が降る当日に持ち越された。
「どうなってる?」
シルヴィオが確認すると、バルコニーからひとしきり魔物の動向を探ったフェリックスは、テーブルの上に出したままの地図の一点を指差した。
「この辺かなー。昨日のところからちょっと北で交戦中。
置いてきた騎士団は壊滅的だったけど、救援は呼んだわけだし、さすがに殿下とオレたちだけを行かせたら立場がないから、後を追っかけて来ようとしてた感じ?」
把握できたのはそれくらい、と話をまとめると、ラガロに視線を向ける。
頷いたラガロは、厳しい顔でフェリックスの指した位置を見つめた。
「ピエタの町に先行部隊を行かせていたとはいえ、エンディミオン殿下の身に何かあれば騎士団の責任は重い。
余剰があれば追いかけて来るように伝えてはいた」
「実際、町に居たはずの騎士は一人残らず消えていたワケだから、ラガロのその指示は間違ってなかったねー。
でもそれであえて標的になっちゃった感じはあるね」
「徹底してこの町から余計な人員を排したいという訳か」
「あれだけの魔物を隠しておきながら私たちにはぶつけずに、けれど人が増えるのなら迷わず叩きに行くというのなら、そういうことだろうね」
シルヴィオの結論にアンジェロも賛同すると、エンディミオンを窺った。
昨夜の襲撃から考えると、騎士団だけでは手に余るような状況かもしれない。
アンジェロの視線を受けたエンディミオンは、少し考えをめぐらせてから、厳しい顔つきのままのラガロに視線を定めた。
「昨夜はラガロがあの場にいたから死人も出さず対処ができたけれど……ラガロ、どう思う?」
「昨日の襲撃で敵の詳細は把握できています。救援に向かわせるなら、ある程度対応できる人選で隊を組むのは基本です」
「うん、そうだね。昨日よりも強い個体だとは感じたけれど、準備があれば我が国の騎士団が引けを取る相手とは思えない」
本来なら、今すぐに飛び出して魔物を仕留めたい、追いかけてきた騎士たちに手を貸したいとラガロが思っていることはわかっていた。
けれど一騎士として、リオーネ家の後継として、ラガロは冷静な判断ができるとエンディミオンは信頼していた。
「慌てて加勢に行く必要はない、ということですね」
ラガロの答えにアンジェロも胸を撫で下ろしたが、次にラガロが放った言葉は、決して楽観的なものではなかった。
「ただし戦力は互角というところだ。明日の日没までに騎士団がピエタの町に入ることは期待できない」
ラガロの見立てであればおおよそ外れはない。
それを全員が承知しているので、自分たちが彼等を助けに行くことがない代わりに、明日は自分たち以外の助けも来ないだろうと覚悟する。
相手の望む形になりはするが、エンディミオンたちにこの状況をどうにかする手段はなかった。
「……それにしても、あの大きさの魔物をどこに隠していたのでしょう?」
今すぐ魔物の討伐に行かないとなると、今度気にかかってくるのは聖堂の様子だ。
クラリーチェが疑問を口にすると、エンディミオンも首を傾げる。
「ラガロもフェリックスも、何かあるとは感じていても、実際に現れるまであれほどの魔物がいるとは分からなかった……で、合っている?」
二人はそろって頷き、それぞれの感覚を説明する。
「正直なところ、あの大きさで感知できないって普通じゃないよ。感じてた違和感そのものがギュッと集まって、さっきの魔物に変わったくらいに急に出てきたね」
「昼に参道で感じたのは、ぼんやりしたぬるいものだ。
さっきのアレは……言うなれば、幕が上がった、と言うべきか」
「ラガロにしては歯切れが悪いし、ずいぶん文学的な表現だけれど……どちらにしても、見たままの聖堂ではない……幻術のようなものがかけられているのでしょう。それも尋常ではない規模で」
建物周辺を覆う幻術など、近代では聞いたこともなければ必要もない魔法だ。祭りの出し物や装飾に使われる程度、という認識のものだ。
聖堂自体はずっとそこに見えていたし、違和感は魔力の流れの悪さくらいで、すぐにはそれと気づかなかった。
アンジェロは淡々と言葉にしながら、聖堂は多くの水を湛えていて、水属性としても魔力が振るいやすいだろうと漠然と考える。
幻術は禁忌ではないが、闇魔法の応用でもある。
補助として水魔法か風魔法が必要だが、光闇の属性持ちはエンディミオンやファウストのように二種の属性を持っている者が少なくないし、言うまでもなくラファエロには水凪の巫女の系譜の魔力がある。
何もかもラファエロに結びつきそうな状況に、言葉にも態度にも出さないが、知らずに呼吸がしづらくなっていた。
「……あー、うん、水属性の気配は、たしかに」
アンジェロの言葉を受けて、フェリックスも言いにくそうにしながら感知できたことを口にした。
探知魔法は使えば使うほど精度を増していて、魔法の属性も判別ができるくらいになっていた。
誤魔化しても仕方のないことだが、ピエタの町に着いてからずっと泥の中を手探りしているような感覚も、水属性の魔力だと言われれば、そうとしか説明がつかなかった。
「幻術だとわかれば、壊すことは可能だ」
気を利かせたというより、事実のみを告げたラガロの一言で話の流れが暗くなることはなかった。
アンジェロよりフェリックスのほうがよほどほっとした顔をして、ラガロの提案を受けて努めて明るい声を出した。
「えぇー?じゃあやっぱり今夜乗り込んじゃう?」
「今夜はない」
「あ、そこは変わらないんだ」
「魔物が出払っている今、聖堂で元凶たる人物を討つべきではないのか?」
「あー、ラガロの星的になんか今夜は"ダメ確"っぽいよ」
「聖堂の規模の幻術まで使って隠しておきながら、あれほどわかりやすく魔物の姿を現したのですから、あちらもまったくの無防備とは思えませんわ」
シルヴィオの疑問に、フェリックスの回答はラガロの感覚頼りの適当なものだったが、クラリーチェが横からわかりやすく補足した。
「できればこちらも万全の準備で明日に備えたい。
それはあちらも同じだろうけれど、夜よりは日中のほうが私たちに有利のはずだ」
「ボクも殿下に賛成ですねえ。
セーラ殿もベアトリーチェ嬢も慣れない極限の状況が続いてますし、無理をして計画自体が破綻するほうが目も当てられない」
これまで黙って成り行きを見守っていたジョバンニが、同じく話に入らずに結論を待っていたセーラとベアトリーチェに気遣いを見せた。
二人とも気丈な顔をしていたが、昨晩は多くの騎士が負傷し、騎士たちの乗る馬が死屍累々と積み上がった惨状を目にしている。
人生ではじめての光景だろうし、十二貴族の嫡男のように、そのための心構えを培うような教育もされてはいない。
ジョバンニも似たようなものではあるが、想像の範囲のことであれば脳内の処理は簡単なほうだ。それほど心を動かすことでもない。
けれど慣れない環境に置かれた女性にとってはとても衝撃的な出来事に違いなく、今は表出していないだけで、心のダメージは必ずある。
アンジェロがケアをしている様子ではあるが、今回の旅は想定外が多すぎる。
ラガロの星が「否」と言っていて、敵の手のひらの上のことが大半である以上、どんな事態が起きても対応できる体力と判断力を残す意味でも、今晩は休んだほうがいいと言うエンディミオンの意見に賛成だった。
「……あの子って良識的なことも言えるのね」
こちらも話し合いには望んで蚊帳の外にいたルチアーノが、ジョバンニの意外なほど冷静な発言に思わず独りごちた。
大鷲の魔物が出たときにはこの世の終わりのような気持ちだったが、こちらに来ないのならなんでもいい。
それに、マテオを心配して側を離れないグラーノをなんとなくフォローしていたが、精神が老成した大人であろうと、幼い体にも連日の強行軍は酷なものだろう。
このまま、ここで一人ではない夜を越せそうで内心で安堵する。
あれだけ眠っていたメロは、その隣でうつらうつらとして話を聞いている様子もなく、一人だけのん気でうらやましいことね、と躊躇うことなくその後頭部を引っ叩いて素知らぬ顔をした。
風が強く吹いている。
寝室の窓を激しく叩き、邸を揺らすようなそれが、自然のものか、魔物の羽ばたきのせいかはわからない。
遠くで、高い笛の音のような鳥の鳴き声が響いた気がした。
ふっと、張りつめていた空気がゆるむ。
「────消えたな」
「消えたね」
ラガロとフェリックスが同時に窓の外を見た。
「…………騎士の生死は、全員生気が薄過ぎてわかんない。ラガロの見立てどおり、かな」
「撃退で精一杯、か」
わかっていたことだが、明日はここに居る者だけで目的を果たさなければならない。
「今日の襲撃がこれで最後とは限らないから警戒は怠れないが……皆んな、朝までは極力体を休めてほしい」
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